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2010-02-25 20:13:50

春の気配~ベランダガーデン日記

テーマ:日々のこと

ここ数日、急に暖かくなりましたね。



ベランダのバラのお手入れ、2月の寒いうちに、剪定と植え替えをやるのがよい、と聞いていたので、そろそろと思っていたら、あっという間に春の足音が・・・。


天気予報にあせって、月曜の朝、あわててちょきちょき。にわかガーデナーになって、剪定を行いました。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 5年目になるイングリッシュローズ。

バラの花は、毎年新しいシュート(枝)を伸ばしてその先に花がつくので、毎年大胆に剪定します。剪定するのには、これから伸びてほしい芽の、すぐ上で切るのが大切。切ったそばの芽から、メインのシュートが伸びるので、伸びてほしい芽を見きわめて慎重に剪定します。



今日見たら二日前に剪定した枝の芽が動きはじめています。バラは目覚めはじめてますね。今週末植え替え作業して大丈夫かしら・・・。バラさん、お願いだから、もう少し眠っていてね!

建築家 田口知子の日常をつづったブログ はやくも芽が動いています・・。


猫の額ほどのベランダですが、日当たり抜群なので植物が良く育ち、初夏には大きなバラがたくさん咲きます。


こんなに毎年剪定しても、何度でも気前よく生まれてくる、その力に、「あちら側」の不思議な存在を感じます。



建築家 田口知子の日常をつづったブログ この猫も、考えてみると、不思議な存在です。
 







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2010-02-19 19:39:03

建物と地盤の関係~身体をつかって考える

テーマ:建築コラム

建築をつくるときに、敷地の地盤調査はとても大切です。建物の重さに対して、土の「地耐力」が十分か確認するためです。


さて、先日の中沢新一さんのアースダイバー でも話しましたが、東京には洪積台地と沖積台地があります。このような土地の歴史によって土地の耐力が歴然と異なります。沖積層の青い部分は昔は海だったり川だったりするので地盤が弱いのです。また、新しく盛土した場所は、雨のたびに地盤が締まっていくので、地表レベルが下がってしまい、結果建物が傾いてしまうなんてことも・・。


 地耐力を調査するのは一般的には「ボーリング調査」。保育園の敷地で先日ボーリングを行いました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ ボーリング調査をしている様子。

費用は平均して20万円~30万円程度です。土を掘っていって、地耐力と土の種類を確認していきます。50kN/㎡が5m以上連続するまで掘り続けます。


 一方、2階建て木造住宅の場合は建物が軽い(10kN/㎡程度の重さ)ので地耐力は20kN/㎡~30kN/㎡以上(キロニュートン)あればよい、ということになっています。その場合、スウェーデン式サウンディング試験という簡易な調査方法を使います。これだと調査費用は3万~8万円程度。

 さて、このスウェーデン式サウンディング試験、手軽ですが「地耐力」としては目安程度の結果しか出ません。スウェーデンの結果20kN/㎡程度の耐力でも、掘ってみたらすぐにローム層(関東ローム層の地耐力50kN/㎡)があった、というケースがあります。そのような、古い土地では、スウェーデン式+ハンドオーガーボーリング(土を掘ってローム層のレベルを確認する試験)を一緒にやることをお勧めします。

 



建築家 田口知子の日常をつづったブログ この赤茶の土がローム層です。

正確な地耐力を把握することで、必要十分かつコストパフォーマンスのよい基礎の設計を行うことができます。


 私の場合、構造計算は信頼できる構造家に外注しています。構造設計はより安全側に設計をすればベターなのは間違いないですが、そのために過剰な費用がかかることはお客様にとって負担になります。そこで、どのあたりに納めるのがよいのか、「コストパフォーマンス」と「安全」のさじ加減は、構造家の「経験」と「勘」によるところが大きい。特に地盤の解釈については意見が分かれることが多いという事を、最近発見しました。これは・・大変悩ましい・・・。


迷ったときは、「直感的にわかりやすい説明ができる人」を信頼することにしています。優秀な構造家の皆様には、ぜひこの能力を身につけていただきたいと思います。


また、基礎を作るための土を掘った底の地盤(=根切底「ねぎりぞこ」と言います)の閉め固めも大きなポイントになります。現場で、閉め固めが完了したときに、土の固さを確認するのは構造家の仕事として重要です。構造家と一緒になって、私も横でガシガシと土を踏んで確認することは、欠かしたことがありません。十年以上も一緒に現場を見ていると、勘と身体が鍛えられ、足下の土が何kN/㎡か、想定できるようになってきました。


建築の仕事、頭より「身体で考える」ことのほうが、意外と多い職業です。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ からだで考える?そんなのとうぜんさ。(りょうま)
 


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2010-02-12 11:53:12

中沢新一さんと陣内秀信さんのお話を聞く~「東京のみえない力」

テーマ:建築コラム

先日は、JIA建築セミナー に人類学者・思想家の中沢新一 氏と、建築史家の陣内秀信 氏をお招きしてのエキサイティングな対談を行いました。タイトルは「東京のみえない力」。


陣内秀信氏が1985年に出版された著書「東京の空間人類学」は東京の古い地形、水辺、歴史や自然、人の暮らしを研究され、今現在ここにある都市との深いつながりについて語った東京の空間分析の名著。一方、中沢新一氏といえば「チベットのモーツアルト」をはじめ、軽やかな語り口で人間存在の深部に迫る人類学者です。9.11の深い意味を分析した「緑の資本論」も鮮やかな論理が印象的でした。その中沢氏が、2005年に出版された「アースダイバー」では陣内氏の本と同じように東京の空間を扱いながら、人類学的で、縄文的、宗教的なアプローチで分析したもので、建築関係者や学生の間でベストセラーになっています。

  

陣内氏のお話では、地形、水の流れや植生が、東京の都市の骨組になっていて、それはヨーロッパやアメリカの都市のグリット状に人為的にデザインされた大都市とは大きく異なる、というお話です。身体的に「ああ、そうだな」、と納得する話ばかりでした。


一方の中沢氏は、いきなり、人の「心のトポロジー(位相)」の話からはじまります。位相としては、 ドーナツ型の閉じた系と、外部とつながる開いた系。トポロジーの概念では、丸いドーナツも四角いドーナツも、トポロジー的に見ると同じ形、というわけです。

心のトポロジー、例を猫で見てみましょう。(あまり真面目にとらないでね・・)



建築家 田口知子の日常をつづったブログ 熟睡のりょうま。ドーナツ風。


まん丸くなっている猫。自分だけ世界にはいってぐっすりな彼は、閉じた系にいます。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ テレビに釘付けの猫。


さて、こちらは白熊のピースの映像を眺めている竜馬。彼は今、外部に向かって開いていますので、これは開いた系にいます。寝たりおきたりするのことで心の位相に転換がおきている、といえますね。トポロジーからものごとをとらえるとき、どのレベルで考えるかで位相の意味も変わってきます。


おっと、話が脱線してしまった。中沢氏のアースダイバー。東京を2色でわけて、古くからの「洪積台地」と水際を埋め立てた沖積大地が複雑に入り混じる縄文時代の地形を再現したアースダイバーマップを見せてくださいました。


建築家 田口知子の日常をつづったブログ アースダイバーマップ。白いところは洪積台地です。青は沖積台地。クリックで拡大します。

分析によると「水際」と「台地」の境界部分に、神社や古墳、縄文遺跡などが集中しているそうです。そのような境界には、弥生時代に多くの墓がつくられ「森」があったと考えられています。「水」はあの世とつながるもの、「森(死者のいるところ=亡霊(もうり)が語原?)」は、あの世とこの世をつなぐ結界の役割を果たしていたとか。そこに現在の神社や寺院がつくられているようです。地形と森、水、それらが持つ宗教的意味や人類学的な背景を聞き、近代が失った「場所」の意味、人の意識が放つ場の力について考えさせられました。


都市や建築を作る際に、そこにある「みえない力」を把握しながら、「流れ」をつくりだすことが理想です。経済価値や利潤を追求した再開発も、やり方を見直す時代になっていると感じます。

貨幣や数値に変換できない、物語や意味にあふれるワンダーランドのような東京という都市。見えないものの探求は、とても楽しいですね。

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