2009-01-28 18:20:56
焦点:米借入金利の抑制、FRBの国債買い入れでも難航か
テーマ:関連ニュース-欧州・米国
いよいよ国債の話が出てきました・・・それにしても次から次へと出てくる出てくるまだ続く・・・まったく。
焦点:米借入金利の抑制、FRBの国債買い入れでも難航か 2009年 01月 28日 17:41 JST
[ニューヨーク 27日 ロイター] 借り入れ金利を低い水準に維持することは、米経済の安定化にとって必須の条件だ。ただし、米連邦準備理事会(FRB)が米長期国債の買い入れに踏み込んだとしても、借り入れ金利の抑制には難航するのではないか、との見方が出ている。
国債発行残高は現時点で5兆8000億ドル。アナリストは、景気対策への資金手当てとして、今年さらに2兆ドルの財務省証券が発行されると予想する。国債の増発観測から、財務省証券の利回りは、昨年12月中旬につけた50年ぶり低水準を大幅に上回っている。
長期債の利回りが高止まりすれば住宅ローン金利が上昇、住宅市場の一段の重しとなりリセッション(景気後退)から恐慌となりかねない。
ドイツ銀行証券(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ムスタファ・チョードリー氏は「FRBが長期国債を買い入れるならば、相当の規模にする必要がある。長期金利の押し下げで効果を上げるには、おそらく、5000億ドルの(モーゲージ証券)買い入れプログラムよりも大きい規模で行わなければならないだろう」との見方を示している。
ただ一部のアナリストは、大規模な国債発行に伴う長期的なコストは、FRBが制御できる以上の影響力を持つ可能性があると警告する。
ビアンコ・リサーチ(シカゴ)のストラテジスト、ハワード・シモンズ氏は「米財政の管理策に対する海外の信頼感が失われれば、金利を押し下げるために彼ら(FRB)ができることは、何もない」との認識を示した。
<28日のFOMC声明に注目>
長期国債の買い入れに対するFRBの姿勢を探るという意味で、28日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が注目される。
もし、FRBが長期国債買い入れプログラムの実施を決定すれば、住宅ローン金利の抑制につながり、住宅購入が促進される可能性がある。
国債の増発観測や、中国が米国債の買い意欲を失うのではないかとの懸念などを背景に、米財務省証券の価格はここ数週間で下落、利回りが上昇している。FRBによる最大で6000億ドル規模のモーゲージ証券・エージェンシー債の買い入れプログラムにより、住宅ローン金利は一時的には低下していたものの、ここにきて再び上昇に転じている。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の調査によると、期間30年の住宅ローン金利(固定)は、1月22日までの週には平均で5.12%となり、前週の4.96%から上昇した。前週の4.96%は、フレディマックが約40年前に調査を開始して以降、最低水準だった。
FRBによる国債の買い入れはまったく新しいアイディアではなく、第2次世界大戦中および大戦後に実施された際には効果を上げている。グローバル・フィナンシャル・データ(ロサンゼルス)のチーフエコノミスト、ブライアン・テイラー氏によると、1942─1951年の期間、FRBは長期の財務省証券の利回りを2.5%に抑制していた。
ただ当時の米国は、現在の債務国とは違い世界のなかで債権国の立場にあり、外国人による米財務省証券の保有は非常に小規模なものだった。現在では外国人は米国債の半分程度を保有している。そのため、外国人の米国債購入が減れば、利回り抑制が困難になる可能性がある。
テイラー氏は「当時は米国債の大半が国内で保有されており、政府も管理しやすかった。今では多くが海外で保有されている」と指摘した。
米財務省のデータによると、1940年代には2700億ドル規模の米国債市場で、外国人はおよそ20億ドルを保有するにすぎなかった。
アナリストは、市場支援策の結果、FRBのバランスシートは現在の2兆ドルから少なくとも3兆ドルに膨れ上がるとの見方を示している。
バージニア大ダーデンビジネススクールのフランク・ワーノック准教授は「FRBがバランスシートを拡大させるつもりならば、長期金利の抑制は可能だ。ただし、外国人による米国債保有が少なかった時代よりも、一段と大胆に進める必要があるだろう」との見方を明らかにした。
焦点:米借入金利の抑制、FRBの国債買い入れでも難航か 2009年 01月 28日 17:41 JST
[ニューヨーク 27日 ロイター] 借り入れ金利を低い水準に維持することは、米経済の安定化にとって必須の条件だ。ただし、米連邦準備理事会(FRB)が米長期国債の買い入れに踏み込んだとしても、借り入れ金利の抑制には難航するのではないか、との見方が出ている。
国債発行残高は現時点で5兆8000億ドル。アナリストは、景気対策への資金手当てとして、今年さらに2兆ドルの財務省証券が発行されると予想する。国債の増発観測から、財務省証券の利回りは、昨年12月中旬につけた50年ぶり低水準を大幅に上回っている。
長期債の利回りが高止まりすれば住宅ローン金利が上昇、住宅市場の一段の重しとなりリセッション(景気後退)から恐慌となりかねない。
ドイツ銀行証券(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ムスタファ・チョードリー氏は「FRBが長期国債を買い入れるならば、相当の規模にする必要がある。長期金利の押し下げで効果を上げるには、おそらく、5000億ドルの(モーゲージ証券)買い入れプログラムよりも大きい規模で行わなければならないだろう」との見方を示している。
ただ一部のアナリストは、大規模な国債発行に伴う長期的なコストは、FRBが制御できる以上の影響力を持つ可能性があると警告する。
ビアンコ・リサーチ(シカゴ)のストラテジスト、ハワード・シモンズ氏は「米財政の管理策に対する海外の信頼感が失われれば、金利を押し下げるために彼ら(FRB)ができることは、何もない」との認識を示した。
<28日のFOMC声明に注目>
長期国債の買い入れに対するFRBの姿勢を探るという意味で、28日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明が注目される。
もし、FRBが長期国債買い入れプログラムの実施を決定すれば、住宅ローン金利の抑制につながり、住宅購入が促進される可能性がある。
国債の増発観測や、中国が米国債の買い意欲を失うのではないかとの懸念などを背景に、米財務省証券の価格はここ数週間で下落、利回りが上昇している。FRBによる最大で6000億ドル規模のモーゲージ証券・エージェンシー債の買い入れプログラムにより、住宅ローン金利は一時的には低下していたものの、ここにきて再び上昇に転じている。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の調査によると、期間30年の住宅ローン金利(固定)は、1月22日までの週には平均で5.12%となり、前週の4.96%から上昇した。前週の4.96%は、フレディマックが約40年前に調査を開始して以降、最低水準だった。
FRBによる国債の買い入れはまったく新しいアイディアではなく、第2次世界大戦中および大戦後に実施された際には効果を上げている。グローバル・フィナンシャル・データ(ロサンゼルス)のチーフエコノミスト、ブライアン・テイラー氏によると、1942─1951年の期間、FRBは長期の財務省証券の利回りを2.5%に抑制していた。
ただ当時の米国は、現在の債務国とは違い世界のなかで債権国の立場にあり、外国人による米財務省証券の保有は非常に小規模なものだった。現在では外国人は米国債の半分程度を保有している。そのため、外国人の米国債購入が減れば、利回り抑制が困難になる可能性がある。
テイラー氏は「当時は米国債の大半が国内で保有されており、政府も管理しやすかった。今では多くが海外で保有されている」と指摘した。
米財務省のデータによると、1940年代には2700億ドル規模の米国債市場で、外国人はおよそ20億ドルを保有するにすぎなかった。
アナリストは、市場支援策の結果、FRBのバランスシートは現在の2兆ドルから少なくとも3兆ドルに膨れ上がるとの見方を示している。
バージニア大ダーデンビジネススクールのフランク・ワーノック准教授は「FRBがバランスシートを拡大させるつもりならば、長期金利の抑制は可能だ。ただし、外国人による米国債保有が少なかった時代よりも、一段と大胆に進める必要があるだろう」との見方を明らかにした。




