『彼岸島』

監督　キム・テギュン
脚本　大石哲也
音楽　澤野弘之
主題歌　命ノゼンマイ/9mm Parabellum Bullet

出演　石黒英雄、渡辺大、山本耕史、水川あさみ、弓削智久、森脇史登、
足立理、半田晶也、瀧本美織、深水元基

（あらすじ－ほぼネタバレ）

明（石黒）は、失踪した兄・篤（渡辺）を知るという女・冷（水川）に助けられる。
篤は地図にもない「彼岸島」という島で、吸血鬼と戦っているという。

幼馴染みのケン（弓削）、ポン（森脇）、西山（足立）、加藤（半田）、
そして、明が思いを寄せるユキ（瀧本）らと島へ向かう明。

話どおり、島には吸血鬼と化した住人がたくさんいて、
彼らは早速捕まってしまうが、冷は姿を消していた。

冷は吸血鬼のボス・雅（山本）に従うふりをして、
母を殺された復讐をする機会を狙っていた。

逃げ出した明らは篤と再会するが、
仲間割れをしたポンは吸血鬼になっており、
篤が殺した。
そうしなければ自分たちが死んでしまうのだ。
更にユキが連れ去られてしまった。

篤は婚約者の両親に会うためにこの島へ来たが、
祠に幽閉されていた雅を助けてしまい、婚約者を失ったうえに、
島を吸血鬼だらけにしてしまったのだった。

篤は皆を吸血鬼と戦うレジスタンスたちのもとへ預けるが、
ユキを救いたい明は、レジスタンスの師匠に
吸血鬼を倒す稽古を着けてもらう。

人間にいちばん大事なのは心だ、という明に、
自分たちの身を守ることを優先していた皆の心が傾き、
ひとあし先に雅のもとへユキを助けに行った篤を追って、戦いへ。

冷も篤に加勢し、ユキは救出されるが、
鬼の登場に手こずり、建物もろとも爆発させることに。

明と篤が力を合わせて雅を斬首するが、
雅の血を体内に入れてしまった篤は、爆発の中に残るのだった。

（吸血鬼の血液が体内に入ってしまうと、吸血鬼になってしまう）

（感想）

吸血鬼に血を吸われても、
吸血鬼の血液が体内に入らなければ　吸血鬼にはならない、って
話だったけど、
その理屈で言うと、篤だけでなく、
明もケンもユキも冷も吸血鬼になっているのでは？と思うシーン多数。

とても丁寧に撮っているのはわかるんだけど、
（韓国人監督の丁寧さは、昔の日本映画のようだと思う）
アクションシーンにまったりさがあり、ツメの甘さが残っていた。
この監督は、アクションよりも、ドラマ向きだと思う。

クロッシング　は是非観たい。

この年齢になると　この手のものってギャグのカテゴリー。
だから、「山本耕史が御託を並べてる間に切ればいいのに・・・」とか
思いながら観てしまった。
そうしちゃうと　

最終絶叫計画　になってしまうんだろうけど・・・。

主役なのに地味で鈍くさい感じの石黒と、
どう見ても高校生には見えないが、
昔気質のリーダーを好演していた弓削には　今後ちょっと注目したい。

水川が珍しく魅力的に見えた。
渡辺大は、まだ、これからどうなるか？ってところだと思う。

この映画の一番のみどころは　山本耕史だと思われるが・・・
キモチ悪いだけで、恐くなかった。

観たい人だけご覧下さい。

オフィシャル・サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/higanjima/