竹谷とし子です。東京都立川市にある国立極地研究所を視察しました。

 

南極、北極の観測データを使い、気候変動予測をはじめ、様々な研究に取り組んでいる機関です。日本にとどまらず、地球益となるような研究がされていました。

 

ほんの10分程度ですが、採取された貴重な研究材料(氷)が保管されている極寒の倉庫にも入り、説明を伺いました。

 

マイナス10℃から、マイナス30℃へ、

 

 

段々、息が白くなり、手足の先が冷たくなり、

 

 

マイナス50℃の倉庫では、まつ毛の水滴が凍りました。とても、長くはいられません。

 

 

北極、南極、こんな凍えるところで研究されている方々の忍耐力に、敬意を感じます。

 

 

また、研究成果の発信に、力を入れていることを伺いました。非常に重要な点です。

様々な蓄積されたデータを、世界中から使えるように情報化し、公開。アクセス数も多いそうです。今は、北極海航路が注目されており、それに大変役立つ情報も有しているようです。

 

 

極域データセンターのWEBサイトでは、

http://polaris.nipr.ac.jp/~pdc/top/

 

日本のことをよく知らない海外の人も、インターネット上で価値ある質の高いデータを提供する日本人の技術力を通じて、日本という国に触れていると推察します。

 

こうした活動は、科学技術の研究成果を生かした「外交」だと、私は思います。

 

科学技術や文化芸術など、普遍的な人類的価値をもつ分野の成果を世界と共有することで、国際社会で名誉ある地位を得られる日本をつくることは、世界に貢献する平和国家の外交として、とても重要なことだと考えます。

 

極地研の話に戻ります。

 

少し都心から遠いですが、極地研の敷地内にある、一般公開されている南極・北極科学館は、子どもさんの夏休み研究にもぴったりで、8月後半は混んでくるようです。オーロラ見学を疑似体験できるオーロラシアターは、疲れた体と心も癒されそうな空間でした。

 

尚、一般開放の科学館は、普通の温度です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地域に、世界に、開かれたオープンな研究所でした。科学館は、見やすい、わかりやすい展示で、見学におすすめです。

 

 

 

尚、極地研究所は、大学共同利用法人情報・システム研究機構の一部です。

 

 

<財政の見える化>

 

情報・システム研究機構全体として、ホームページ上で情報公開されており、財務諸表も公表されています。平成27年度ベースで、運営費交付金184億3千万円、補助金等12億4千万円など、皆さんの税金が極地研を含む、この機構の活動のために使われていることが開示されています。

 

文部科学省の費用は8兆9860億円となっていますので、そのうちの大体0.2%位の予算です。

 

参考情報

文部科学省 平成 27 年度省庁別連結財務書類の概要

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/01/31/1381515_2.pdf

情報・システム研究機構 平成27年度 財務諸表

http://www.rois.ac.jp/open/pdf02/H27_zaihyo.pdf