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2006-08-18

調査データで裏付けられたうつ病男性の「精神科受診」拒否傾向

テーマ:メンタルヘルス
■中・高年男性のメンタルヘルスに注目
 先の国会で「自殺対策基本法」が成立した。そうしたこととも関連し、過労自殺の原因のひとつでもあるうつ病にかかっている中・高年男性の公衆衛生やメンタルヘルスに対して、注目が集まっている。
 これまでにも精神医療に詳しい専門家の間では、うつ病と自殺企図に関しては、臨床的に明らかにされていた。ただ、詳しいデータ的な裏付けがなかったわけだが、調査してみると、案の定の結果である。
 うつ病の罹患率は男性より女性が高いのだが、自殺率は圧倒的に男性の方が高いという。国際的なデータでもそうらしいので、こうした現象にもジェンダーが反映していると感じる。

■やはり「精神科受診」の敷居が高い
 しかし、都会では受診しやすい精神科クリニックや心療内科クリニックが増えているが、やはり「精神科」受診の敷居は、全国的に見るとけっして低くなっていないようだ。
 生活習慣病に関連する高血圧や高コレステロール値・血糖値については、同僚と話題になっても、メンタルヘルスに関しては、「ストレスだよ!」のひと言で片づけられてしまい、なかなか本音が話せないのではないだろうか。たとえ話せたとしても、知識がないために、適切なアドバイスが出来ないという事情もあるだろう。
「鬱・うつ」というと、精神的な抑うつ症状がわかりやすい。が、肩こりや腰痛を始めとする自律神経失調症状、いわゆる不定愁訴と呼ばれる、検査データに表れない身体症状が、内科医や整形外科医などでも見逃されているのではないか。たとえそれに医者が気がついても、精神科受診への紹介や説得がまだまだむずかしいのが、日本医療の現状ではないのだろうか。

●朝日新聞 08月17日11時07分
【抑うつ度高い男性会社員ほど受診に消極的 600人調査】
http://www.asahi.com/life/update/0817/007.html?ref=rss
 うつ症状が強い男性会社員は医療機関を受診せず1人で解決しようとする傾向が強い——。そんな調査結果が、このほど開かれた日本うつ病学会で発表された。うつ病の男性会社員は中高年を中心に受診したがらない傾向があると指摘されてきたが、データで裏付けられた。

 富山県高岡市の矢後病院の臨床心理士、山藤奈穂子さんらが、04~05年に同県内の10~60代の会社員約600人を対象にアンケートした。自己評価式の抑うつ度テストを実施し、「(不眠ややる気の喪失など)うつ症状が2週間以上続いた場合」の対応法についての回答を、うつ症状を強く感じている「高うつ群男性」「高うつ群女性」と、「健常群男女」に分類した。
「精神科を受診する」と答えたのは健常群の14%に対し、高うつ群男性は9%。「知人・家族に相談する」高うつ群男性は6%で、高うつ群女性(46%)や健常群(29%)に比べ極端に低い。一方で「自分で解決しようとする」高うつ群男性は69%に上り、高うつ群女性(25%)、健常群(32%)よりずっと高かった。
 また高うつ群男性の53%が「今うつ気分・うつ症状を感じている」と回答。「ここ2年間ずっとうつ気分がある」と答えた人も47%いたが、実際に精神科受診歴のある人は6%だけだった。
 高うつ群男性が精神科を受診しない理由では、「一時的にストレスがたまっているだけ」(68%)、「病院に行っても治るとは思えない」(36%)、「我慢するべきことだ」(27%)などが多かった。

 厚生労働省の研究班の疫学調査では、うつ病患者の4分の3が受診していないことがわかっており、「受診しないうつ病患者」への対策が急務といわれる。山藤さんは「『受診しないうつ』は隠れたうつとなって、自殺率の増加につながっている。企業が受診しやすい環境をつくるのが重要だ」と話している。
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2 ■acceleration さま コメントありがとう!

おっしゃるとおり、プライマリケア医の存在は、大変重要です。ただ、それらの医師が、どれだけ「うつ」に対して、臨床的な知識があるかが問題です。結果論ですが、うつ病であったにもかかわらず、腰痛で整形外科を長年受診していたのに、そのサインを見逃しために、自殺した遺族を知っています。わたしは鬱で「おまえは詐病だ!」と面といって言われたことがあります。バッシング慣れしているので、わたしは平気でしたが、「気の弱い」うつ病患者だったら、すごい傷ついたと思います。たまたまこの記事をアップしたのは、そういう傾向があるのでは? そういう問題提起のためです。

1 ■抑うつはcommon diseaseなので…

まずはプライマリケアの場面にいる医者がもっと診れるようになる、ということが大事だと思います。
ぶっちゃけ、精神科にかかっても大したことはしてもらえないことが多いですし。
また、プライマリケアの場面で回復する抑うつは多いと思いますよ。
(ちなみに抑うつは疾患というより症状なので、common diseaseという言葉は適切じゃないかもしれまんが適当な言葉見つからなかったので…)

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