皆さんこんにちは。春まっただ中ですね。桜も満開、新入生、新入社員と希望に満ちた季節。やっぱりいいものです。日本人は季節を大事にする国民性でしょうね。


さて、今回の院長ブログは、治療後移動予測模型(通称セットアップ模型)についてご紹介させていただきます。

精密検査における各種レントゲンや歯型模型などからおおよその治療方針を決めて、このセットアップ模型を用いて最終的な治療のシュミレーションを行う、という方法で実際に利用されるものです。


矯正治療は、不正な咬み合わせや顔つきを変化させて、良い状態にしていきます。

顔つきは予測が難しく、精度も厳しいのですが、咬み合わせについては、かなり高い精度で治療後の予測が可能です。治療後の状態をみる、または前後の変化を比較するなども可能なのです。


作製するのは、歯科技工士さんの場合が多いのですが、歯科医師自身も作製できます。

今回は私が作製した過程を写真に撮りましたので、それをご紹介します。


最初は普通の治療前の模型写真です。

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正面と横です。この方は上下の前歯が前方へ強く傾斜して口元が閉じにくい状態でした。


セットアップ模型の最初の手順は、これと同じような模型をまず用意します。


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ラインが入っていますが右上の写真と同じ感じですよね。

でも実は歯と土台部分が分かれるように作ってあります。歯が移動しても元の位置がわかるようにラインが長く引かれているわけです。


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これは上の歯を取り外して下の歯だけの状態です。こんな感じで下も外せるように作ってあります。


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次に動かす歯を分割していきます。糸のこを使って慎重に進めます。


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こんな感じで分割をしていくわけです。



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上の写真左右を比較すると、上の奥の歯が変化したことがわかります。

この方は、下の奥歯を失って、上の歯が延びてしまって下の歯茎を咬んでいたんですが、矯正治療で上に戻すとこんな感じになるんですね。

この段階ではそれ以外は変えていません。


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次に一部歯を抜いた状態を再現しますと上のようになります。

この患者さんは横のかみ合わせがずれていて、それも治さないといけません。まず下の横の歯を後ろに下げることを計画しました。


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するとこんな感じになります。下の前歯が後ろに下がってきました。

そこで、上も後方へ動かすシュミレーションをします。


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こんな感じになるわけです。実は動かしたのは右半分で左半分はうごかしていません。どれくらい変化したかは・・・。


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こうするとよくわかります。上下の前歯が前方へ傾斜して口元が突き出したような感じで、口が閉じにくい方は、これぐらい下がる治療結果がわかるというわけです。


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少し斜め前からみるとこんな感じです。上下の歯が緊密に正しく咬み合わさっています。


これが治療後移動予測模型の作製手順です。精密検査の後の診断の時に、患者さんにお見せして説明を行います。

これはすべての患者さんに行うわけではありません。必要な症例を判断して行っています。


セットアップ模型は、組み立てていくたのしさがあり、時間はかかるのですが、おもしろくかつ意義深いものです。歯を動かすシュミレーションもできるので、途中どこが問題になりそうとか見えたりします。完成品を見ただけでは気付かないような情報も得られます。


今回は専門的内容でしたが、矯正治療専門医にとっては、このセットアップ模型はなくてはならない重要なものなのです。


それでは、今日はこれまでです。皆さんお花見で飲みすぎないようにご注意ください。



徳島の矯正歯科治療専門医院 藤崎矯正歯科クリニック

当院のホームページ http://fujisaki-kyousei.com もご覧ください。

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