放射能 集めて怖し大柿ダム 
確かに、表層では1.63ベクレルと低線量だが、湖底は10万7000ベクレルと高濃度。

 福島に限らず関東でも、湖底や河床に汚染土が上流から集まり、凝縮され高濃度汚染土に・・
福島より放射能汚染が深刻な首都圏のホットスポットが! 飲料水が汚染される可能性も?
利根川で釣りをする皆様へのお知らせ(放射性物質関係)

触らぬ神に祟りなし? 環境省は「このままそっとしておく方がいい」と言うが、
水道水や農業用水に供される水源の底に溜まった、高濃度の放射性廃棄物をこのまま放置して良いものだろうか?

 毎日新聞より
 クローズアップ2016 ダム底 高濃度セシウムたまる汚染、募る不安
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【東京電力福島第1原発周辺のダムに放射性セシウムがたまり続け、実質的に「濃縮貯蔵施設」となっている。有効な手立ては見当たらず、国は「水は安全」と静観の構えだ。だが、福島県の被災地住民には問題の先送りとしか映らない。原発事故がもたらした先の見えない課題がまた一つ明らかになった。

国「放置が最善」/地元「決壊したらどうする」

 「このままそっとしておく方がいいのです」。福島県の10のダム底に指定廃棄物の基準(1キロ当たり8000ベクレル超)を超えるセシウム濃度の土がたまっていることを把握しながら、環境省の担当者はこう言い切る。

同省のモニタリングでは、各ダムの水に含まれる放射性セシウムは1リットル当たり1〜2ベクレルと飲料水の基準(同10ベクレル)を大きく下回る。ダム周辺の空間線量も毎時最大約2マイクロシーベルトで、「近づかなければただちに人の健康に影響しない」。これが静観の構えを崩さない最大の理由だ。

こうした国の姿勢に地元からは反発の声が上がる。

 「環境省はダムの水や周囲をモニタリングして監視するとしか言わない。『何かあれば対応します』と言うが、ダムが壊れたらどうするのかと聞いても答えはない。町民に対して環境省と同じ回答しかできないのがつらい」。政府が来年春に避難指示区域の一部を解除する浪江町のふるさと再生課の男性職員がため息をついた。

町内の農業用ダム「大柿ダム」では農水省の調査でセシウムの堆積(たいせき)総量が約8兆ベクレルと推定(13年12月時点)されている。農水省はダムの水が使用される前に、堆積総量や水の安全性を再調査する方針だ。

福島県産の農水産物は放射性物質の規制基準を下回ることが確認されてから出荷される。それでも町の男性職員は「いくら水が安全だと言われても、ダム底にセシウムがたまったままで消費者が浪江産の農産物を手に取るだろうか」と風評被害への懸念を口にする。】一部抜粋