原発ゼロを目標に掲げ、「核燃料サイクル」の要 “もんじゅ”を廃炉としながら、
もう一方の片輪、青森県での再処理事業は継続、安全性の確認された原発は重要電源として活用など、
矛盾だらけの政府エネ戦略、「2030年代に原発ゼロ」は掛け声だけの絵に描いた餅だ。

 「核燃料サイクル」は諦めます。しかし、再処理事業を中止にすれば、核のゴミ・使用済み核燃料は、
六ヶ所村の仮置き場から各原発に戻され、原発の稼動を続けられなくなるので、再処理事業だけは続けます?

 まったく見通しの立たない再処理事業だが、六ヶ所村を核のゴミ・使用済み核燃料の仮置き場として
利用させていただくには、事業を継続するしかない。国の原子力政策は嘘の上塗り、矛盾だらけだ。

 asahi.comより
アングル:政府のエネ政策が土壇場で難航、核燃サイクル地元が反発
【 <14年前の覚書>
 青森県と六ヶ所村は1998年、再処理工場の事業主体で電力各社が出資する日本原燃との間で

「再処理事業の確実な実施が著しく困難になった場合には、青森県、六ケ所村および日本原燃が協議のうえ、日本原燃は使用済み燃料の施設外への搬出を含め、速やかに必要かつ適切な措置を講じる」

との覚書を交わしており、それが同意見書の根拠となっている。】 一部抜粋

 YOMIURI ONLINEより
「2030年代に原発ゼロ」政府エネ戦略を決定
【政府は14日、エネルギー・環境会議を開き、将来の原子力発電の比率について
「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」との目標を掲げた
「革新的エネルギー・環境戦略」を決定した。

 使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル政策」で再処理事業を継続することや、
安全性の確認された原発を重要電源として活用することなど、原発ゼロと矛盾する方針も打ち出した。
再生可能エネルギーの導入目標など、先送りされた課題も多い。】 一部抜粋

 毎日JPより
エネ戦略原案:政府「核燃サイクル維持」 原発ゼロも併記
【核燃料サイクル政策については▽中長期的に着実に推進▽青森県を最終処分場としない--との従来方針を踏まえ、「引き続き再処理事業に取り組む」と強調。

 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)については、政策転換を図り、放射性廃棄物減量化を目指す
研究炉としたうえで成果が確認されれば研究を終了する方針だ。

 政府は12日に関係閣僚会議を開き、エネルギー政策を協議した後、原子力協定を結ぶ米国に長島昭久首相補佐官、大串博志内閣府政務官を派遣した。米国の理解を得られれば、14日にもエネルギー・環境会議(議長・古川元久国家戦略担当相)を開き、政府方針を正式決定する。

 ◇政府エネ戦略の原案骨子
・2030年代に原発稼働ゼロが可能となるよう、あらゆる政策資源を投入する

・40年運転制限制を厳格適用し、安全確認された原発は再稼働する

・原発の新増設はしない

・引き続き核燃料サイクル事業に取り組む

・高速増殖炉「もんじゅ」は、廃棄物削減を目的とした期間限定の研究炉とする

・エネルギー環境や経済影響を踏まえ、原発ゼロに向けた道筋は不断に見直す】 一部抜粋