自宅ゲーム会64 後半 デッドマンズトレジャー 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成29年3月29日 

 

 前半に引き続き3人でのゲーム会ですが、時間も残り少なくなってきたので手軽なゲームが中心です。

 

 

☆バザリ

○概要

作者:ラインハルトシュタウペ

対象年齢:10歳以上

対象人数:3-5人

標準時間:45分程度

 

 宝石商となり、東洋の市場で多くの富をなすことを目的としたバッティング系のゲームです。もともと1998年に販売されたゲームながら評判が高く、手に入れるにはプレミア価格で購入する必要がありましたが、2016ゲムマ秋にあわせてニューゲームズオーダーさんから日本語版として再販されたことで手に入れやすくなったタイトルです。

 

①全員が同時にサイコロを振って商人コマを進めます。

②「サイコロ(もう一度サイコロを振って進み、6-出目分の得点を得る)」「金貨(コマのいるマスの数字分得点)」「宝石(コマのいるマスの宝石の数だけ宝石を入手)」の3種類のタイルの中から1枚を選び同時に公開します。

③同じタイルを選んだプレイヤーがいない場合はそのままアクションを実施します。2人のプレイヤーが選択した場合は取引となります。3人以上のプレイヤーが選択した場合はアクションを実施しません。

④取引は得点が上位のプレイヤーから、「何色の宝石を何個」という形でアクションを譲ってもらうよう提示します。受ける側は承諾すればアクションを行わず、提示された宝石を受け取ります。拒否する場合、より高い提示(宝石の価値または個数)を行うという形で、どちらかが了承するまでこれを行います。

⑤いずれかのプレイヤーのコマがスタートマーカーの位置に到着すれば1ラウンド終了です。1周したプレイヤーにはボーナスが入り、また各宝石ごとに最も所有数が多いプレイヤーにはボーナスが入ります。ただし宝石でボーナスを受けたプレイヤーは、その種類の宝石を一定数破棄する必要があります。

⑥ラウンドが終了すると、全てのプレイヤーのコマをスタートマーカーの位置に戻します。そして新たなラウンドを始め、3ラウンドが終了した時点で最も得点の高いプレイヤーが勝利です。

 

○プレイ経過

 管理人は紫、ちいがグレイ、しょうが黒です。各色のコマに対し、コース上においてあるディスクはスタートマーカーになり、コマが同色のディスクのところに戻ると1周になります。

 

 画像は1ラウンド目の中盤くらいようすですが、管理人がサイコロにより真っ先に1周を狙っていたこともあり、他プレイヤーに比べ進んでいます。この後、そのまま1周し1ラウンド目が終了します。

 

 1ラウンド目は1周ボーナスと1種類の宝石ボーナスを受け取った管理人が若干のリードとなります。

 

 続くラウンドでもサイコロで真っ先に周回ボーナスを狙うという作戦を継続した管理人ですが、その分宝石が上手く集められないまま2ラウンド目が終了します。何とか周回ボーナスを得たものの、このラウンドは3種類の宝石ボーナスを得たちいが大きく得点を伸ばし、トップに躍り出ます。

 

 最終ラウンド、2ラウンド目の宝石ボーナスで手持ちの宝石をかなり失ったちいが作戦を変更し周回ボーナスを狙います。一方の管理人は、周回ボーナスより金貨や宝石で得点を稼ぐ作戦に変更します。しかしながら、このラウンドは見事にしょうとバッティングしまくり、上手くアクションを行うことが出来ないまま、ちいが1周しゲーム終了となります。

 

 ゲーム終了時の様子です。あまりにしょうとバッティングするため、最後はサイコロに切り替えた管理人も何とか1周し周回ボーナスは受け取っていますが、ちいとの差は詰めるどころか若干広がったくらいで、ちいがだんとつの1位です。しょうは最終ラウンドに3種類の宝石ボーナスを受けて猛追してきましたが、2ラウンド目までの貯金で何とか振り切ったので管理人が2位となっています。

 

○評価

 ゲームのルールは分かりやすながら、自分はどんな作戦でゲームを進めていくかを考えつつ、バッティングを避けるため他プレイヤーコマのいるマスや動きから狙いを推測して、3種類のアクションのうちどれを選択するかが、シンプルながら非常に悩ましくなっていますね。ラウンド終了時に宝石ボーナスを受け取ると一定数減るという要素のおかげで、3周ずっと宝石を集めているだけというのではなく、ラウンド毎にどの方針を採るかが変化しやすいようになっておりいい調整だなと思います。

 また、バッティングした時の取引は交渉というか競りのような感じで、アクションを譲ってもらえるようどの程度の宝石を提示するか、アクションを実行するときのメリットと支払う宝石を天秤にかけたこの辺の駆け引きは難しいながら面白いところです。宝石はラウンド終了時のボーナスにもつながりますので、そのことも考えた提示が必要となりますしね。ちなみに、ルールブックを読んだ段階では「サイコロ振る」「アクション選ぶ」「アクション」「取引」というゲームの流れで、基本的にはほとんど同時でダウンタイムもないためテンポはよく、この「取引」だけ変に長引きそうでそこが気になるかなと思っていましたがそんなことはなかったですね。長考さえしなければ取引もそれほど時間はかからず、ゲームのテンポを阻害してはいないと思います。

 気になる点は特になく、プレミアがついていたのも納得の非常にきれいにまとめられたいいゲームだと思います。あらためて、このゲームを手軽に入手できるよう再販されたニューゲームズオーダーさんには感謝感謝です。

 

 

☆デッドマンズトレジャー

○概要

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:8歳以上

対象人数:3-5人

標準時間:20分程度

 

 フリント船長の財宝を狙って集まった海賊たちの奪い合いがテーマで、お互いが同じ乗組員カードを持ち、乗組員たちを島に送り込むことでより多くの財宝を得ることを目的としたエリアマジョリティ系のゲームです。

 

①手番が来ると手札から1枚のカードを伏せて、宝箱が置かれている6箇所の島のいずれかに配置します。この時、既に配置しているカードは公開されますので、各島で伏せてあるカードは最後に配置した1枚のみになります。

②手札には1-7のカードと、それ以外に大砲カードがあります。伏せてある大砲カードが公開された場合、そのときに配置されたカードは捨て札となります。

③島には「ペン・ガン」と「フリント船長」のコマが配置されています。これらのコマが置いてある島にカードを配置した場合、それぞれのコマが島から移動します。→(「カードを配置した場合」ではなく、「大砲以外の配置されたカードが表になった場合」の誤りです。)

④「ペン・ガン」もしくは「フリント船長」が島々を1周するか、全てのカードがプレイされたらゲーム終了です。終了時にフリント船長のいる島は得点の対象となりません。各島に配置されたカードを全て公開し、各島ごとにカードの合計が最も高いプレイヤーが得点の高い宝箱を受け取り、2番目に高いプレイヤーが2番目に高い宝箱・・・という感じで受け取ります。「ペン・ガン」のいる島は、1番が「ペン・ガン」、2番が「最も得点の高い宝箱」・・・と変更になります。これらの合計が最も高いプレイヤーの勝利です。

 

○プレイ経過

 こんな感じで各島と宝箱(今回は3人なので2個づつ)、「フリント船長(左)」「ペン・ガン(左上)」を配置してゲーム開始です。

 

 他プレイヤーの狙いを考えながらカードを配置していくと、ペン・ガン、船長のコマが回りきる前に、全てのカードを置ききりゲームが終了します。

 

 配置した全てのカードを公開するとこんな感じです。ちなみに、管理人が赤、ちいが黄、しょうが青です。

 

 結果は、上手い具合に3箇所の島でトップ、1箇所の島で2位をとっていたちいが1人だけ20点を越えトップでした。管理人は「ペン・ガン」を確保したものの、その他の島で得点につながらず2位、しょうが3位でした。

 

○評価

 ※「ペン・ガン」と「フリント船長」の移動ルールを間違っています。公開されたときの場合、よりどう移動させるかを考えたカード配置が必要になってくると思います。またプレイした時に評価が大きく変わるようだと修正します。

 8枚の手札を置いて各島で戦力を競うと、非常に分かりやすいエリアマジョリティ系のゲームですが、カードを伏せて出すということと、単純な戦力カードとは別に大砲カードがあることで非常に配置が悩ましくなっています。カードを伏せて出すことで、その島にどのカードを置いたか分かりませんので、得点の高い島に戦力の低いカードを置きブラフにする、戦力の低いカードを相手のカードを公開するために派遣する、そして相手が戦力の高いカードを置いてきそうなエリアに大砲を配置し相手の戦力を削るなどと、色々な駆け引きが生まれています。 

 また、それだけでなく「ペン・ガン」と「フリント船長」という2つの要素が、非常に面白いアクセントになっています。それぞれのコマが存在する島に手札を配置するとコマが移動となるので、自分の狙っている島にうまくペンガンを誘導したり、フリント船長を自分の戦力の強い島から追い出したりということを考える必要があります。しかしながら、これらのコマを移動するための手札の配置というのは、エリアマジョリティと同時に考える必要があり、コマの移動を優先すれば本来必要ない島にカードを配置することもありますし、エリアマジョリティを優先すればコマを他プレイヤーの都合のいいように誘導されかねません。この要素のおかげで、相手の狙いを読みつつカードを配置するだけでなく、2つのコマの終着点も計算に含めて配置していく必要がありほんとにカード1枚1枚の配置が悩ましいです。

 大きく気になる点はなく、強いていえばよくも悪くも8枚のカードを配置すればゲームが終了となるので少しあっさりしているかなというところくらいでしょうか。ただ、その分1ゲームは短く手軽になっているので必ずしも悪いということもないです。

 とりあえず、8枚のカードを配置するだけのゲームながら、ライナー先生らしいジレンマがしっかりと詰まった面白いゲームだと思います。

 

 

☆横暴編集長

○概要

「自宅ゲーム会12」 を参照。

 

○プレイ経過

 最後は「私の世界の味方(「自宅ゲーム会5 後半」)」をしたいというちいと、「横暴編集長」がいいというしょうの間で協議がもたれましたが、今回は「横暴編集長」をすることとなり、いつものようにルールは大雑把に時間ギリギリまで本のタイトルを作っていました。

 

 今回も色々と面白いタイトルが出来上がりましたが、その中でも正式採用になったタイトルと、次点のタイトルです。前回の記事(こちら)を見ると「浴槽で発見された茶釜」が正式採用になっていので、「浴槽で発見された」というのはかなり強力な上の句ということが伺えますね。

 

 ゲーム会の最後としては「私の世界の見方」とセットで定番になっていますが、難しく考えず笑えるのでおすすめのゲームです。

 

 

 ここで時間となり、本日のゲーム会は終了となりました。

 


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