自宅ゲーム会38 後半 砂漠を越えて 他 | とりあえず日々ボードゲーム

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日本の片隅、島根県の浜田市で日々ボードゲームにはまっている管理人が、とりあえずボードゲームについて色々と書いていく(予定)のブログです。

平成28年9月28日


 さてさて、本日のメインディッシュとして準備したゲームのうち「プエルトリコ」に競り勝った、本日のメイン「ユリウスカエサル」です。おそらくウォーゲーム自体が初めて思われるまさがどうとるかが気になりつつ、インストをしてゲーム開始です。


☆ユリウスカエサル

○概要

「ボドゲ紹介1」 を参照。

 

○プレイ経過

 簡単に時代背景を説明し、使用する勢力はまさに選択してもらい、とりあえずまさがポンペイウス、管理人がカエサルでゲーム開始です。

シーザー1
 地中海に広く部隊を展開しているポンペイウスに対し、カエサルは現イタリア北部からフランスにかけて部隊を展開しています。


 当面の方針ですが、中央軍はそのままローマに前進し防衛ラインを敷く、マッシリア方面(画面右側)はガリアに展開している部隊(一番手前の2部隊)と協働しスペイン方面に防衛ラインを敷き、隙があれば前進。カエサルは初期配置のレギオン(歩兵)13部隊を連れビザンティウム(画面左、現トルコの対岸あたり)を目指します。ちなみにトルコに入ると、カエサル軍の中でも最強ランクの騎兵とレギオンの徴兵エリアがあるので、あわよくばそれらも狙うという感じです。

 そして、管理人が今回最も重要としているのが海軍です。初期の海軍力では2部隊対3部隊と劣っているカエサル軍ですが、地中海の制海権を取ると、ポンペイウス軍の移動を大きく制限でき、分散配置している軍の連携を阻止できるため、マッシリアで海軍を秘密裏に育成するのが序盤の重要方針ですね。


 と少し長々と書きましたが、こんな感じでゲームは開始となります。まあ、実際どうなったかは後ほど。最初のターンは管理人の先手(プレイしたカードの行動力が高いプレイヤーが先手、同じ場合はカエサル軍)なため、予定通りローマに将軍アントニヌス率いる3部隊を進め確保します。


 一方、ローマ眼前に控えるのは敵軍総大将ポンペイウス率いる3部隊。1部隊は海軍なので実質陸軍は2部隊。防御側が有利なこともあり、そうすぐには攻めて来るまいと高をくくっていたら、他からつれてきた1部隊を率いて3部隊でローマに侵攻してきます。


シーザー2
 両軍3部隊による初戦闘です。部隊としてはほぼ五分五分か若干ポンペイウス側が強いといったところでしょうか。カエサル軍が防御側なので、総合的には若干カエサル軍のほうが優位という感じの第1次ローマ市街戦ですが、なんと・・・

 百戦錬磨のポンペイウスの見事な指揮(ダイス目ですw)により、ほとんどポンペイウス軍に損害を与えることが出来ず、カエサル軍は将軍アントニヌスを残して壊滅します。


シーザー3
 初戦から暗雲が立ち込める感じのカエサル軍。更に、ポンペイウス軍はアフリカ大陸から戦象隊(ポンペイウス軍のみに存在し非常に強力な部隊)をスペイン(当然現国名です)に送り込み、そちらからも攻勢に出ます。

 画像右上の両軍3部隊同士で向かい合っているところで、ポンペイウス軍が突撃してきます。レギオン第10部隊(トルコで徴兵できるレギオンと並ぶ最強のレギオン)を含むレギオン部隊ですが、象の突撃を防ぎきれずマッシリアに敗走します。こちらは壊滅こそ免れたものの、全部隊が戦力1と完敗といった感じです。


 マッシリアにもともといたレギオンをアントニヌスに合流させていたこともあり、部隊の数ほど実戦力が乏しいと見て取ったポンペイウス軍はさらにマッシリアに奇襲(イベントカード「マルス」、戦闘の1ラウンドは部隊のイニシアチブ関係なく全部隊が先制)をかけてきます。マッシリアには先ほどの敗残兵と艦隊しか残っていなかったため、急遽回り込みを狙っていた部隊を戻し防衛にあてます。


シーザー4
 そのおかげもあり、象部隊は壊滅、残った部隊も戦力が減衰し撤退と、押し返すことに成功します。ただ、奇襲を受けたカエサル軍の損害も大きく、特に艦隊が完全に壊滅してしまったため当初の作戦を大きく見直す必要が出てきました。逆にまさは、これ以後も地中海の制海権をにぎることになります。


 こんな状態で1ターン目は終了です。正直、本来防衛線を引く予定のイタリア、スペイン方面でここまで壊滅的な被害を受けるとは思ってなかったので、どうしよう・・・といった感じでした。


 とはいえ、2ターン目はやってきます。スペイン方面はお互い消耗した部隊が向かい合っていますが、戦力が回復するまで少しガリア方面に逃がし、まずは第10部隊の戦力を回復させ、アントニヌスに合流させ、再度ローマに狙いを定めます。というのも、ローマは冬季損耗(ターンの最後に各都市の補給供給上限を超えた部隊は破棄する)の上限が高く、部隊を配置しやすいので守りに適しているため、敵部隊が充実する前に取り戻そうという考えです。


シーザー5
 第2次ローマ市街戦です。第1次では見事な指揮を見せたポンペイウスですが、今回はアントニヌスが見事な采配を見せ、逆襲に成功します。ただ、ポンペイウスの決断も早く、部隊を壊滅させるには至りません。


シーザー6
 しかしながら、ポンペイウスをはじめ部隊の消耗はかなりのもので、この際なんとかポンペイウスを討ち取ろうとアントニヌスは追撃します。これに対し、ポンペイウス軍は援軍を呼び追撃を防ぎ、何とかポンペイウスだけは逃れることに成功しますが、残りの部隊は壊滅と、この時点でのイタリア方面はほぼカエサル軍が掌握します。しかしながら、制海権を支配しているポンペイウス軍に対し、ローマを空けることも出来ないため、ポンペイウスの追撃はここであきらめアントニヌス部隊は一旦ローマに帰還します。


 さて、そんな一方で今まで音沙汰がなかった我らがカエサルですが、アンティオキアから出てきた将軍スキピオ率いるポンペイウス軍に先んじてビザンティウムの確保に成功し、海峡を挟んで対峙します。ちなみに海峡は攻撃の場合1部隊しか渡河できないため、攻める側にとっては非常に難しい地形です。


 しかしながら、別の海峡を渡り主力を回り込ませ、ビザンティウムから海峡を渡って攻める部隊との挟撃という作戦をとります。


シーザー7
 まずは主力のカエサルと騎兵がスキピオ率いる部隊に攻撃します。戦力的には相手が有利ですが、援軍とカエサルの力(実際にイニシアチブAの攻撃値3というのは最強クラス)を信じての戦いです。

 この戦いは、思った以上の混戦となりましたが、なんとスキピオを含む全部隊の壊滅に成功します。防御側は3ラウンドを耐え抜けば4ラウンド目に攻撃側が撤退するため、これを狙ってスキピオの撤退のタイミングを誤った感じですね。


シーザー8
 カエサル軍も無傷というわけにはいきませんでしたし、ラウンド的にはかなりぎりぎりでしたが、部隊の壊滅もなく、これでアンティオキアまでの道が開けました。


シーザー9
 こんなところで、2ターン目が終了します。1ターン目とは逆にポンペイウス軍が大きく兵を削る結果となりましたね。ただ、スペイン方面に再度象が上陸しており(実際には見えませんが象と思われるユニット)増強されているのが少し脅威になっています。また、全体的にカエサル軍の戦力は減っている状況で、部隊の数ほど実戦力が伴っていないので、これらの部隊の補充が急務といった状態です。


 そんな3ターン目ですが、こちらの部隊の消耗をある程度把握しているまさは、早速ガリアに侵攻してきます。


シーザー11
 まあ、あきれるくらい不利ですね。何とか騎兵だけでも逃したいところでしたが、攻撃をミスった騎兵に対し、象部隊が凄まじい突撃(4ダイスで4ヒット)を出し、一撃で全部隊が壊滅してしまいます。


 こうなるとアントニヌスは、イタリア南部のポンペイウス率いる部隊(増援配備済み)とこの部隊により挟まれ、身動きが取れなくなります。このままでは、この両部隊に挟撃され壊滅というのが目に見えていたため、何とか先手をうって片方を壊滅させられないか作戦を考えます。とはいえ、ローマのアントニヌス5部隊に対し、南北どちらの軍も4部隊(象部隊は増援を配備)。こちらから攻撃すれば、防御側が有利でになるので消耗戦は避けられないと難しい状況です。

  

 そこで、あえてアントニヌスから2部隊を離し、部隊を減らすことで片側だけで攻撃を仕掛けてもらおうという、おとり作戦にでます。これに、うまく食いついてくれたポンペイウス軍は、北部の象部隊だけでローマに侵攻してきます。


シーザー12
 アントニヌス、バリスタ(防御時だけイニシアチブB、戦力は少ないものの攻撃力は4と非常に強力)、第10軍団と精鋭をそろえ迎え撃ちます・・・


シーザー13
 が、予想以上にまさの戦力が豊富で削りきることが出来ず、戦力比からするとかなりの打撃を与えたものの、最後は再び象部隊の突撃によりアントニヌスが引かれ、同時に第10部隊も壊滅と、第3次ローマ市街戦はポンペイウス軍の勝利で決着となりました。


シーザー14
 さて、この戦いによりローマ近郊からカエサル軍の姿がなくなります。アンティオキアにカエサルは健在なものの、ポンペイウス軍に比べ戦力は大きく劣っており、残り2ターンでこの状態を挽回することは不可能と判断し、協議により管理人が投了したことで、まさの勝利でゲーム終了となりました。


 それにしても当初の作戦が1ターン目から破綻とか、どこにいったのやらという感じですね。


○評価

 久々なのでルールにいくつか誤りがありました(汗)。それにしても、やはりボードの都市がユニットと比較して小さく、どこに配置しているかが分かり難いなど視認性の問題はありますが、ウォーゲームとしてはルールは見やすく面白いゲームだと思います。まさからは、結構難しかったけど面白かったとの評価でした。



残り少しだけ時間が余ったので、最後にライナー先生の「砂漠を越えて」をプレイしています。



☆砂漠を越えて

○概要

作者:ライナークニッツィア

対象年齢:10歳以上

対象人数:2-5人

標準時間:15-45分程度


 砂漠に定住しようとしている部族のために、キャラバン隊を成長させ領土を確保するゲームです。「越えて」というタイトルの割に定住が目的のため「越えてない」という突っ込みをしたくなるゲームですねw


①各プレイヤー5色のラクダに自分の乗り手を乗せ、ボード上に配置します。

②手番が来ると、自分のラクダに隣接するように乗り手のいないラクダを2個配置し、キャラバンを作っていきます。この時、他プレイヤーの同色コマに隣接して配置することは出来ません。

③キャラバンがオアシス(やしの木)に隣接すると、5ポイントが受け取れ、池の上に配置すると池タイル(1-3点を受け取れます。)が受け取れます。また、ボード端か、自分の同色コマでエリアを囲む(エリア内にどのプレイヤーのコマも存在しないことが必要。)と、そのエリア1マスにつき1点が得点となります。また、囲まれたエリアに池やオアシスがあれば、その得点も受け取れます。

④5色のうち1色のコマがなくなるとゲーム終了で、オアシス、池、エリアの得点を合計し、最も高いプレイヤーの勝利です。


○プレイ経過

砂漠1
 こんな感じで初期は位置を終え、ゲーム開始です。管理人は紫、まさが青です。


 お互い、池やオアシスを狙いつつもエリアを囲もうと狙ってゲームを進めていきます。初期配置で、まさのコマに比べ若干外側においている管理人が上手くエリアを囲んでいきます。


砂漠2
 こんな感じで、ゲームが終了しています。管理人は4箇所でエリアを囲んで得点を稼いだことにより勝利となりました。


○評価

 エリアを囲むということが囲碁に似ているような気もしますが、自分のキャラバンにしか隣接して置けない、というルールのおかげでキャラバンを伸ばしていけばいいため置ける範囲も限定されており、かなり軽いプレイ感になっています。とはいえ、どのキャラバンをどの方向に成長させるかという選択肢は多く、自分のエリアの確保と同時に相手の妨害も考えたプレイが必要と悩みどころは多いですね。他プレイヤーのキャラバンと同じ色のキャラバンには隣接できないというのも、上手く使えば効率的に妨害が出来そうな感じです、

 池やオアシスといった得点要素などは、目標としていいアクセントになっており、キャラバンで囲んで確保するのか、キャラバンを伸ばして確保するのか、当然囲んだ方が有利ですが、囲める保障がないケースも多く、状況判断が重要になってきますね。

 それにしても、2人プレイだと特に顕著になりますが、初期配置は非常に重要です。というのも、初期に配置したラクダからしかキャラバンを成長させられないので、この初期配置の時点でどのエリアをどう押さえるか、相手のどのキャラバンをどう妨害するかなどある程度方向を決めておく必要もあり非常に悩ましいです。多人数になれば自分の手番までに2人以上の人数を挟むので、かなり揺らぎが出てくるため、初期配置の重要性はあるものの少し緩和される感じです。そういう意味では多人数の方が面白いと思います。

 ちなみに、一見ゲーム終了時の盤面を見ると、誰のキャラバンがどこを押さえていて、どことどこがつながっているのかなど分かりにくそうな感じもありますが、実際プレイしてみると自分のキャラバンを自分で伸ばしていくので見失うことはないと思います。まあ、プレイヤー以外の人が見ると何が何やらというのはあるかもしれません。

 非公開情報のないアブストラクトなので若干の好みはあるかもしれませんが、それにしてもプレイ時間は短くプレイ感も軽い、ルールも分かりやすいと、手軽に出来る陣取り系のゲームとして面白いと思います。



 ここで時間となり本日のゲーム会は終了です。負けたものの久々に「ユリウスカエサル」が出来たのはうれしかったですね。「プエルトリコ」の方も久々にしてみたいので次の機会には検討してもらうことにしましょうかね。




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