欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪


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 毎年、ヨーロッパ各国の先陣を切って開幕する、スペインのディビシオン・デ・オナー。今年は、昨季王者のFCバルセロナが、バルサ傘下から離れて「ベースボール・バルセロナ」として再出発する他、上位2チームによるチャンピオンシップシリーズ(5回戦制)が復活するなど、昨年からは若干の変更が施されています。現地時間の一昨日から、既に国内リーグの試合は始まってしまっているのですが、今回はこのスペインリーグの移籍市場での動きを振り返りながら、タイトルの行方についても考えてみたいと思います。なお、今週末の試合日程は以下の通り。


25日

・C.D.パンプローナ-ヴィーゴ・ファルコンズ(ダブルヘッダー)

・プエルトクルーズ・マーリンズ-C.B.サンボイ(ダブルヘッダー)

・ベースボール・バルセロナ-ベースボール・ナヴァーラ


26日

・エル・イラーノ-サンイナジオ・ビルバオ(ダブルヘッダー)

・ベースボール・バルセロナ-ベースボール・ナヴァーラ

・C.B.ビラデカンス-バレンシア・アストロズ


(1)バレンシア・アストロズ(昨季4位、24勝12敗、勝率.667)

 昨年4位に入り、上位チームとしての実力を見せつけたアストロズ。リーグの優勝候補の一角に上がった昨季と同様、今季も勢力争いの一角に加わる見込みです。チームからは、ケビン・マローン(バルセロナ)、ホイットニー・ロビンソン、サンデル・キューバスの3人が抜けたものの、主軸のトレバー・コフィーとアーロン・ホルノスターイの両輪は残留。ラリー・インファンテ、ブレイク・オチョア、アンドリュー・ジョーンズ・ウォンの新加入3名が、外国人枠を埋めることになりそうです。


(2)ベースボール・バルセロナ(昨季優勝、33勝3敗、勝率.916)

 昨年限りで、バルサ傘下のチームとしての体制を失うことになったものの、それにもめげず圧倒的な勝率で、リーグ制覇を果たしてみせたベースボール・バルセロナ。今季からは、独立したプロ野球チームとしての一歩を、踏み出すことになります。グラウンド内では、アルド・タリフェ前監督に変わり、新たにホルヘ・ミケレイス新監督が就任。昨季大エースとして無双の活躍を見せたリカルド・ヘルナンデス、切り込み隊長のエマニュエル・フェブレス(ナヴァーラ)が抜けましたが、ケビン・マローン(アストロズ)とダニエル・セピンの獲得で穴は埋まりました。昨季ほどの圧倒的戦力はないにせよ、今季もタイトル争いの中心となりそうです。


(3)ベースボール・ナヴァーラ(昨季8位、12勝24敗、勝率.333)

 2010年には上位に食い込んだものの、昨季は不振で8位に終わったナヴァーラ。今季からは、スペイン代表の一員でもあるエマニュエル・フェブレス(バルセロナ)が加入したものの、10年近くにわたってチームでプレーしてきたファン・ホセ・ロペス、正捕手で主砲のアドルフォ・ゴンザレスがチームを離れました。新エースのヘクター・ペローゾにとっては、打撃とリードの両面でサポートできる人材を失ったことになり、攻守いずれにおいても不安が残ります。一方ペローゾと並び、ハロルド・ルミオンとオコーリー・モンテロの2人が、新外国人選手として入団しています。


(4)エル・イラーノ(昨季2部優勝)

 1年間の2部での戦いを経て、1部リーグ復帰を果たしたエル・イラーノ。通常、ヨーロッパでは昇格1年目のチームは、他球団との戦力差に苦しめられるケースが多く、彼らもその壁にぶち当たることが予想されます。ただ一方で、有力選手が新たにやってくることが多いのも、またヨーロッパにおける常。今回はビルバオからハビア・フローレスが加入し、ホセ・モラレスとともに打線に力を与えることが期待されます。また外国人選手としては、ラファエル・バレーラ、ウィルキン・エスカニオ、カルロス・アコスタの3人が加入しました。


(5)ヴィーゴ・ファルコンズ(昨季7位、13勝23敗、勝率.361)

 前述のナヴァーラ同様、ファルコンズもまた2011年の飛躍が期待されるチームでしたが、これまた残念な成績に終わってしまいました。そして今季も、プレイングマネージャーであるディエゴ・フェルナンド・トーレス監督率いるチームは、厳しいシーズンを迎えることになります。アンヘル・ヴィルゲス、ドミンゴ・モリーヨ(ビルバオ)、ホセ・ナバス、アンドーニ・オルティスといった主力が、揃って退団。新助っ人としてエドワード・リーが加入したものの、4人分の穴を埋めるのは容易なことではなさそうです。トーレスの他、アンドレス・ロザーダとロニー・ファビアン・マテラーノの2人が、外国人枠を占めることに。


(6)C.D.パンプローナ(昨季9位、8勝28敗、勝率.222)

 昨シーズン、わずか8勝に終わりながら、1勝しかできなかった最下位セビージャ・レッドソックス(今季より2部降格)に救われた形のパンプローナ。今季は投打の主軸であるアレクシス・フメーロが復帰した他、2006年から2年か、、ドミニカンサマーリーグでプレーした経験を持つイスラエル・ディアスが、チームの核だったイサック・パランシア(退団)に代わって、正捕手の座を務める予定です。また、昨季のチーム本塁打王だったガブリエル・ゲレーロも、今季も主砲としてチームを引っ張ることになります。


(7)サンイナジオ・ビルバオ(昨季6位、15勝21敗、勝率.416)

 今季は4強入りを目指しながらも、実際にはリーグの中堅レベルの成績に落ち着きそうなビルバオ。しかし、補強自体は非常に熱心に行いました。一番の目玉は、元大リーガーのエデュアルド・ヴィラシス。昨季、スイスのベルン・カージナルスを国内タイトルに導いた立役者で、同じく新加入のファン・ホセ・ロペス(ナヴァーラ)や、去年までのエース格だったアルベルト・マガロンとともに、投手陣の強化に一役買いそうです。打線では、ドミンゴ・モリーヨ(ファルコンズ)が新加入し、ケルビン・マリアヌッチとエドワード・アダムズとともに、クリーンアップを形成しそう。また、カナダ人捕手のアンドリュー・ジャシントは、既報の通り大学でのシーズン終了後にチームに合流する予定です。


(8)C.B.サンボイ(昨季2位、26勝10敗、勝率.722)

 一昨季国内王者で、昨季もリーグ2位のサンボイは、今季もタイトルを目指して戦うことに。今季はマルク・カリーロ、ダニエル・マルティネス、ハビア・シビット、ウィリアム・ドメロ、ヤエコ・バスケスといった主力組が残留する一方、ダニエル・サンチェスとファン・マニュエル・サラザーは退団することに。また、同じくチームを抜けることになった、ローウィン・サクラメント(マーリンズ)とエリザー・ガルシアの両先発の後釜も決まっておらず、新外国人の補強が完了するまでは、ともに21歳の有望株、ダニエル・マティアスとルーベン・フエンテの両腕に頼ることになりそう。投手陣に若干の不安を残したまま、開幕を迎えることになってしまいました。


(9)プエルトクルーズ・マーリンズ(昨季3位、24勝12敗、勝率.667)

 2年連続でタイトルを逃すことになってしまったマーリンズですが、それ以前にリーグ5連覇を達成した時と同様、リーグ屈指のタフなチームであることに変わりはありませんでした。今季も若い有望株を揃え、優勝候補の一角に数えられています。ネスター・ぺレス、レスリー・ナカー、リチャード・モンティエルのベテラン陣が、グラウンド内外でチームを引っ張り、ローウィン・サクラメント(サンボイ)が新加入のエース格として、ナカーやミゲル・リゾ、エリック・ゴンザレスといった面々と投手陣を引っ張ります。また、ヤンカルロ・フランコ、デウィス・ナバーロといった野手の主力が、引き続き残留するのも強み。バルセロナとサンボイの2強に割って入ることはできるでしょうか?


(10)C.B.ビラデカンス(昨季5位、24勝12敗、勝率.667)

 マーリンズ以前に、長期にわたってリーグの覇権を独占していたビラデカンス。かつて1982年から2002年まで、不滅のリーグ21連覇を達成した古豪は、昨季のラスト12試合で11勝を挙げ、以前の強かったころの面影を取り戻してきました。今季、彼らが更なる躍進を遂げられるかどうかは、チーム3年目となる元マイナーリーガーの正捕手、デニー・デへススの活躍にかかっています。コーチとしてもフェリックス・カノー監督を支える立場である彼は、まぎれもなくチームの大黒柱といえるでしょう。投手陣では退団したカルロス・ルイス・アマロに代わり、ファン・カルロス・カンポスが新エースに。昨季までのエースだったポル・ロピスとともに、先発2枚看板を形成する予定です。


 今季の優勝争いですが、バルセロナ、サンボイ、マーリンズ、アストロズという昨季の上位4チームを軸に、展開するものと思われます。ただ、バルセロナから主力が何人か抜け、サンボイも先発投手陣が固まっていないことから、順位は今年から変動することになるかもしれません。予想順位は以下の通り。


1.プエルトクルーズ・マーリンズ

2.ベースボール・バルセロナ

3.バレンシア・アストロズ

4.C.B.サンボイ

5.サンイナジオ・ビルバオ

6.C.B.ビラデカンス

7.ベースボール・ナヴァーラ

8.ヴィーゴ・ファルコンズ

9.C.D.パンプローナ

10.エル・イラーノ


 攻守に人材が揃い、大きな穴がないマーリンズが、最終的にタイトルを獲得するものと予想。バルセロナが昨季ほどの圧倒的な力がないだけに、上位勢は僅差の戦いになるような気がします。個人的には、もう少し個々の選手の紹介を詳しくできればよかったんですが、なにぶんデータが少ないのが残念です。何はともあれ、今年はどこがタイトルを掴むのか?新しく生まれ変わった、スペインリーグの今季の戦いが楽しみです。

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