将棋界の気になるつぶやき






2016年11月08日

「激辛流」の底力。。第29期竜王戦7番勝負/第3局「丸山九段、死闘を制す」

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初防衛を目指す渡辺明竜王に

丸山忠久九段が挑戦する、第29期竜王戦7番勝負。

 

ここまで2局を消化し、ともに譲らず1勝1敗のイーブン。

あらためて仕切り直しとなった注目の第3局が、昨日より

将棋のまち・山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」にて

開幕の時を迎えました。。

 

 

 

 

竜王戦/第3局・柔らかいプレビュー

 

 

第3局の先手丸山九段。

その初手は飛車先を突く▲2六歩から。。

 

 

 

2手目△3四歩。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

対します、渡辺竜王は2手目に

角道を開ける△3四歩と返して、対局はスタート。

 

早々と居飛車を明示した先手に対して

居飛車、振り飛車ともに含みのある後手の2手目に

丸山九段の手が止まり、早くも長考に耽ります。。

 

 

 

3手目▲2五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

対局開始直後から

実に33分も考慮に費やした丸山九段の3手目は

飛車先を決める▲2五歩。。

 

この手は次に後手に△3三角の受けを強要して

渡辺竜王の出方を伺うのではなく、先手から後手に

振り飛車を要求する決断の一手。。

 

 

 

10手目△4ニ飛。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

序盤から主導権争いが繰り広げられる中

渡辺竜王は角道を止めてから(8手目△4四歩)

上図の局面で飛車に手をかけると、4筋へと振り

「ノーマル四間飛車」を投入。。

 

「四間飛車」は振り飛車の王道ではありますが

後手番で飛車を振ることの多い渡辺竜王はメインに

より攻撃的な「ゴキゲン中飛車」を据えている印象が強く

保守的な「四間飛車」が予定通りとは考え難いところ。。

 

 

 

22手目△9ニ香。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

一方、後手の振り飛車を誘った丸山九段にしても

「対抗形」はやはり予定外のシナリオだったでしょうか。。

飛車のポジションが決まると両者は時間を使いつつ

慎重に駒組みを進めつつ玉の囲いを目指します。。

 

上図で渡辺竜王が9筋の香車を繰り上げ

堅くて遠い「穴熊」を明示すると。。

 

 

 

23手目▲9八香。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

丸山九段も1分の考慮で追随。。

同じく9筋の香車を繰り上げ「穴熊」を明示しました。

 

 

 

35手目▲7八金寄。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

両者はケレン味なく玉を「穴熊」に潜り込ませると

一目散に銀のハッチを閉め、さらに外堀を埋めます。。

 

渡辺竜王は7筋の歩を突いて

自陣にふくらみを持たせますが、丸山九段はガッチリと

角も囲いに取り込みつつ、二枚の金を立てに並べて

みるからに強固な「居飛車穴熊」を築き上げます。。

 

 

 

44手目△1ニ香。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

互いに駒が組み上がった一日目の午後からは

両サイドの端歩の突き合いから手渡し合戦がスタート。

 

丸山九段が1筋の香車を上げると(43手目▲1香)

渡辺竜王も同じく1筋の香車を上げて一手パス。。

ともに自ら局面を打開する気は無く、膠着状態に。。

 

 

 

46手目△4四角。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

次に、丸山九段が飛車を上げると(45手目▲2五飛)

渡辺竜王は3三の地点に居座ったままの角を4筋へと

繰り出し、丸山飛車に当てました。。

 

この手をみて、1分の考慮で

丸山九段は飛車を一段下げて(47手目▲2七角)、以下

△3三角~▲2八飛~△4ニ飛~▲3六歩~△4三飛に

下図53手目▲6八飛と進行。。

 

 

 

53手目▲6八飛。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

両者は飛車を移動させながら様子見に終始。

丸山九段が飛車を6筋に振った上図の局面で

終了時刻を迎えると、渡辺竜王が次の手を封じて

一日目は終了となりました。。

 

 

「相穴熊は膠着状態。。渡辺竜王が封じ手」

 

 

形勢は均衡を保つも

先の展開が見えない中、一夜が明けて

迎えた本日、決着の二日目。。

 

 

 

54手目△7三金。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

渡辺竜王の封じ手は△7三金。

格調高く「高美濃囲い」を完成させつつ

手番を先手に渡しました。。

 

 

 

59手目▲6八角。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

一方、渡辺竜王の「封じ手」に対して

飛車先の歩を伸ばした(55手目▲6五歩)

丸山九段は、渡辺竜王の△8四歩をみて

角を自陣へと引き下げます。。

 

 

 

63手目▲5七角。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

渡辺竜王は玉を「穴熊」に眠らせたまま

その傍らで金と銀の組み合わせをリフォーム。。

 

丸山九段が6筋に引いた角を5筋に繰り出した

上図の局面で、駒が一度もぶつかり合うことなく

午前の対局は終了、お昼休憩に突入。。

 

【 お昼のメニュー 】

 

丸山九段: 鶏そば、ハンバーグ (ハンバーグおかわり)

渡辺竜王: 鶏うどん

 

 

 

65手目▲7七銀引。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

午後の対局開始の一手で

渡辺竜王が飛車を自陣最下段に引くと(64手目△4一飛)

丸山九段は6筋に構えた銀を自陣に引き戻し、囲いに連結。

それぞれ二枚の金・銀に飛車・角の大駒も連なる形に。。

 

 

 

70手目△2六角。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

丸山九段も後手と同じく

玉を「穴熊」に潜り込ませた状態で

囲いの組み替えにとりかかりますが、その間に

渡辺竜王は抜け目なく角を迫り出します。。

 

しかし、丸山九段はこの角を無視。。

さらなる囲いのリフォームに没頭しますが。。

(71手目▲8八銀)

 

次の瞬間。。

 

 

 

72手目△4六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: なし

 

渡辺竜王飛車先4筋の歩を突き出し

ついに駒がぶつかり、仕掛けを開始します。。

 

丸山九段は▲同歩(73手目)と応じて、以下

△2五桂~▲6六角~△5九角成~▲5五歩に

下図78手目△6五銀と進行。。

 

 

 

78手目△6五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: 歩

△渡辺竜王: 歩2

 

素早く敵陣で馬を作った渡辺竜王の

攻撃軍が躍動、グイグイと模様を引っ張ります。。

 

次に、丸山九段が狙われた角を7七の地点に引くと

渡辺竜王はノータイムで角交換を敢行(80手目△同馬)。。

 

この局面での持ち時間の残りは

渡辺竜王44分に対して、丸山九段はたったの2分。。

模様の厚みの差を、渡辺竜王は時間の差で埋めるべく

攻勢を強め、先手に圧力をかけます。。

 

 

 

85手目▲6五桂。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: 角、歩

△渡辺竜王: 角、歩3

 

ここまでコツコツとポイントを稼いできた

丸山九段の反撃は桂馬の跳躍から。。

角交換の時に跳ねたオリジナルの桂馬を

飛車先に乗せて、後手に金に当てました。。

 

 

 

88手目△5七角。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: 角、歩2

△渡辺竜王: 歩3

 

渡辺竜王が金を逃がすと(86手目△7ニ金引)

丸山九段はヒラリと桂馬を5筋に跳躍(87手目▲5三桂成)。

成桂を作りながら、気持ちよく飛車先を通しました。。

 

しかし、次の瞬間

渡辺竜王は手持ちの角を丸山飛車に引っ掛け

再び手番を掴みに出ました。。

 

丸山九段は飛車を引き下げ(89手目▲6九飛)、以下

△4八飛成~▲6四歩~△同歩~▲6三歩~△5ニ歩に

下図95手目▲6ニ成桂と白熱の進行。。

 

 

 

95手目▲6ニ成桂。

 

上図での持ち駒

 

▲丸山九段: 角

△渡辺竜王: 歩3

 

長らく続いた

膠着状態で溜め込んだストレスを吐き出すように

両者は鋭く敵陣へと迫り、熱き終盤戦へと突入。。

 

 

 

竜王戦/第3局の棋譜中継はこちら

 

 

【 投了図・147手目▲7ニ角 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲丸山九段: なし

△渡辺竜王: 銀2、歩3

 

最後はともに1分将棋に突入した

大激戦を制したのは、丸山九段でした。。

 

膠着を打破する渡辺竜王の踏み込みに

先に持ち時間を使い果たした丸山九段は押されるも

抜群の集中力と勝利への執念で際どく耐え忍び

チャンスが来るのを待ちます。。

 

すると、このところ公式戦3連敗と元気の無い

渡辺竜王の寄せのトーンが後退し、ついに逆転。。

最後の最後まで気持ちの篭った大熱戦となりましたが

上図の局面でついに、渡辺竜王は投了を告げました。。

 

稀にみる死闘、白熱の名勝負を逆転で制した

丸山九段が連勝を飾り、番勝負を2勝1敗としました。

 

 

□□□

 

一日目の所感と羽生三冠の結果。。

 

最先端で豪腕炸裂。。

 

羽生三冠今期成績一覧 

 

 

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