新・狂人ブログ~暁は燃えているか!~

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 ジョナサン・サフラン・フォア原作の小説を、「愛を読む人」スティーブン・ダルドリー監督、トム・ハンクスサンドラ・ブロック出演で映画化。
 アメリカ同時多発テロ事件で父を亡くし、心を閉ざした少年。ある日、遺品の中から鍵の秘密見つけた彼は、その秘密を解き明かすべく、ニューヨーク中を駆け巡る旅に出かけた。


 単純にこれは、「不条理とどう向き合い、どう受け容れるか」を描いた物語だと察する。

 いきなり私事で恐縮だが、つい先日立て続けに身近な人に不幸があった身として、愛する父親をまったく突然、それもテロ攻撃という一方的且つ理不尽な暴力によって奪われた主人公の気持ちは、多少なり理解できるつもりである。
 到底納得できるわけはなく、明確な答えがあるはずもないそれらに折り合いをつけ、場合によっては怒りや慟哭をも抱えたまま生きていく事は、大人でさえ容易ではない。まして、彼のような年端の行かぬ少年ならば、なおの事。
 また、人の生き死にに限らず、この世は不条理と理不尽に満ちている。ネタバレ覚悟で書いてしまうが、彼を冒険へと導く文字どおり物語の「鍵」の正体も、彼が思い描いていたような物ではなかった。
 努力が必ず報われるとは限らず、真面目に生きていても思いがけず災難に巻き込まれるのが世の常。まさに地獄は一定。現世はみな地獄。

 しかしそれでも、否、そうだと覚った上で、人は不条理に納得し、理不尽を享受し、故人との思い出を胸中に留めながらも決して忘れず、生きていかねばならんのだと、本作は語っているように思う。
 たとえそれが納得のいく結果でなくとも、人の力ではどうする事もできない事態に見舞われたとしても、時には泣き喚き、時に周囲に当り散らしながらも、そこから何かを学び、感じ取っていく。それこそが、実は「生きていく」という事なのかもしれない。
 作中、主人公がよく父親と二人で興じた「矛盾する言葉を言い合うゲーム」は、まさしくその象徴と言える。
 絶望を知り、希望を得る。我ながら月並みな表現だが、震災発生から一年経過した今なお、有史以来未曾有の危機の渦中にある我が国に必要なのは、この心構えではないかと考えるが、いかがだろうか。


 …とまあ、例によって高卒低所得が随分説教臭い言葉を並べ倒してしまったが、実は小生、ここまで持ち上げておいて何だが、個人的に世間で騒がれているほどのめり込む事ができなかった。
 
 もちろん、内容そのものは申し分なく、父親役のトム・ハンクスと、母親役のサンドラ・ブロックの2大オスカー受賞者の競演も素晴らしかった。
 またしてもネタバレになってしまうが、それまで相当に地味な扱いだった母親が、突如として存在感を醸し出すラスト前は特に秀逸で、あの数分のために彼女をキャスティングしたとしても何ら不思議ではないくらい、主人公の少年すらも食ってしまう女優力(?)を見せつけてくれた。
 
 では何が不味かったのか。それは偏に、主人公の御子がこまっちゃくれ過ぎてて、どうしても感情移入できなかったからに他ならない(笑)。
 まあ、あれがアスペルガー症候群の典型的症状だと言われればそれまでかもしれないが、とはいえ、年配者に堂々と上から目線で話しかけ、あまつさえ命令、叱責するとは。
 そういう点もひっくめて、だとしても、どうも下半身の毛も生え揃ってないようなお子様が、ああいう口の聞き方をしていると「貴様、何様のつもりだ!歯を食いしばれ!!」と怒鳴り散らしてしまいたくなる。
 これは、小生の頭が固過ぎるのだろうか…。その辺、他のサイトさんの感想でも読んで考えてみよう。


 そういえば昔、こんな話を聞いた事がある。人が死ぬとその魂は宇宙へと還るという。宇宙は全ての人の心と繋がっており、やがて故人を想ってくれている人の心へと入って、その人の一部になるそうな。
 だから故人が喜ぶ事をすると自分も嬉しくなり、逆に哀しむ事をすると自分も哀しくなる。そうやって、人の命と魂は、想いと共に紡がれていくのだそうな。
 そう考えると、本作のタイトルの意味も、少し変わってくるような気がする。
 
 相変わらず何のこっちゃ分からん感想になってしまったが、まあ、いつもの事か(エーー)。
 小生は極悪非道の妖怪なので、以下のような評価しか出来ないが、号泣する人、胸中の古傷を抉られたような気分になる人、またはあの日旅立った者に想いを馳せる人、それぞれいてよい作品だと思うので、とりあえず、気になったら映画館に。
 …って、もうほとんどの館で上映終了してんじゃん!!


 まあとにかく、小生の、この映画に対する評価は…、

 ☆☆☆★★++

 こまっちゃくれ分で一つマイナス。星3つプラスプラス!!



 ちなみに作中のトム・ハンクスのセリフにある「You rock!」とは、「(君は)最高だね!」といった意味のスラング。
 「rock」には「石」の他に「感動」または「揺り動かす」という意味もあるそうで、転じてQUEEN「We will rock you」「お前達をあっといわせてやるぜ」の意、だそうな。

 まあ、今ネットで調べたんだけどね(笑)。




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