新・狂人ブログ~暁は燃えているか!~

 映画レビューだったり、ヲタ話しだったリをゆるく更新。
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 内向的で吃音症のヨーク公アルバート王子(後のイギリス王ジョージ6世)が、言語聴覚士と家族の支えでコンプレックスを克服し、国民から敬愛される存在へと成長していく姿を、史実を基に映画化。

 
 実在した一国の国王を、一人の人間として内側から掘り下げる。アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を受賞、またはノミネートされただけあって、内容は文句なしに面白い。
 構想自体は30年以上前からあったそうで、作中ヘレナ・ボナム=カーターが演じたエリザベス妃が存命の間は商業化が見送られていたというが、フィクションにせいノンフィクションにせい、良い本はいつの世に出ても良い物なのだと再確認。
 特に、左利きを矯正させられたエピソードは、同じ経験を持つ者として、シンパシーを感じてしまった。
(余談だが、経験則から言って、少々不便でも左利きは絶対矯正しないほうがいい。ジョージ6世のように吃音症をはじめとする、さまざまな弊害の要因になりかねないばかりか、大きなコンプレックスにも繋がる。
 今でも小生は、左手で箸や鉛筆を持とうとした瞬間に、金属の物差しでバシバシ叩いてきた保育園の先生を、心の底から憎んでいる)

 内気でコンプレックスの塊であるジョージ6世を見事に演じたコリン・ファースもさることながら、小生が個人的に注目するのは、彼を助け、誰からも愛される国王へと導いた言語聴覚士ライオネス・ローグ演じるジェフリー・ラッシュの存在。
 ジョージ6世の吃音症、あるいは時折見せる子供のように横暴な振る舞いの正体が、生まれた時から運命づけられた望まぬ地位と、それに相応しい者にと父親や周囲から矯正され続けた、内なる自分との苦悩にあると見抜いた彼は、治療と称し、威風堂々とした国王を「演じる」術を授ける。
 ネタバレ覚悟で書くと、あたかもそれは、目の前の男にイギリス国王という一世一代の大舞台を演じ切らせることで、役者になる自らの敗れた夢を託しているように思えた。
 実際、彼が施した治療法の数々は、ほとんど芝居の稽古か演技指導に見える。ゆえに、あの二人の間にあったものは、身分を越えた友情はもちろん、どこか師弟のような温かみさえ感じられた。

 第二次世界大戦直前の緊迫した世界情勢の中、ライオネスに会う前のジョージ6世のままだったとしたら、現代の世界地図も、大きく変わっていたに違いあるまい。その意味で彼は、どれほどの戦火を挙げた軍人よりも、イギリスを影から守りぬいた真の英雄であると称したい。


 本作を額面どおりに受け止めるのももちろんだが、少し切り口を変えると、また違った良さが発見できる。良作である証拠と言える。
 興味がおありの方は、DVDでもいいので、ぜひ一度ご鑑賞を。 


 そんなわけで、小生の、この映画に対する評価は…、

 ☆☆☆★★++

 星3つプラスプラス!!



 
 ちなみに、たかがスピーチ一つで、と思う方もいると察するが、実は演説の上手さは、民衆の心を掴むために意外と重要なスキルだったりする。
 胸を張り、身振り手振りを交え、自信に満ち溢れた大声で熱弁をふるうと、人は少々胡散臭くても信じてしまいたくなるそうな。
 実際、現アメリカ大統領バラク・オバマをはじめ、演説一つで多くの票を獲得した政治家は決して少なくない(無論、それなりの政策があっての話しだが)
 また例えは悪いが、作中にも登場した、かの悪名高きアドルフ・ヒトラーも演説の達人として知られ、その迫力と説得力たるや、ドイツ語圏以外の地域の民まで虜にしたほど。歴史に名を残すナチス党の勢力拡大は、彼の演説効果が多分に関係しているとする専門家も多いと聞く。
 余談だが、ニュース番組等でよく見る、北朝鮮のキャスター独特の威圧的なしゃべり方は、「我々が発している言葉は真実であり、決して間違う事などない」事を体現しているのだとか。真偽はさておいて。

 
 なので、相手を騙すとき、ウソをつくときは、あえて堂々と大声で突き通すと、こちらの思うように事が運びやすくなるので、レッツ・トライ!(最低)
 なお、効果のほどは個人差がありますので、くれぐれも注意。悪い事に使おう、なんてちょっとでも考えた人は、大人しく自首してください。初犯なら執行猶予がつきますよ(エ)。

 
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