さあ、今日から断乳です。

とはいえ、お兄さん達は朝から通常運行なので、ご飯作ったりお見送りしたりと慌ただしく過ぎて行きました。


10時、最期の授乳をしました。

「これでおっぱいとバイバイだからね?いっぱい飲んでいいからね。」

そう言って、右も左も両方飲ませました。

体をくねらせながら、口元はニコニコいつものように飲んで、気が済んだのか、あっさり離れて行きました。

しばらく遊んで、また「ぱーぱい」という様子もないことを確認し、すぐさま、筆ペンを取りに書斎へ。

ここだけは、拓坊の時と同様、「桶谷式」を採用しております。

乳輪を中心にお顔を描くのです。

ポイントは「乳輪は黒く塗り潰すこと」、そして、「にっこり笑顔」を描くことです。

絵心があろうとなかろうと、乳輪を黒く塗られたら、誰でもギョッとしますからね。

拓坊もそうとう驚いて、目をむいていたのを、今でも覚えています。

さやーのにも、事前に、
「おっぱいに顔が出てきたら、もうサヨナラなんだよ。」
と言ってきました。


さやーのは、しばらく遊んで、わたしがソファに座ると「ぱーぱい」と言って寄ってきました。

「さっきおっぱいにはバイバイしたから、もうおっぱいないんだよ〜。ほら、こうなっちゃったからね。」
と言って、服をめくりあげました。

さやーのは顔の描かれたおっぱいをしばらく眺めて、目を逸らし、また「ぱーぱい」とわたしの胸をたたきました。

もう一度めくりあげて見せてあげると、怪訝な顔をして離れていきました。 

これで、第一段階はクリアです。


おっぱいに顔が出てきて、もう飲めないのかも、とある程度理解したさやーの。

それからは、午前中は車でドライブをし、1時間半ほどお昼寝をしました。

家に戻ってお昼ごはんを食べさせて、今度は公園へ。

2時間近く遊ばせて、車でけいけいをお迎えに行くと、また車で1時間ほどお昼寝。

夕方から夜ご飯まではお兄ちゃん二人に活躍してもらい、なんとかやり過ごしました。

日中、何度かぱーぱいの確認もありましたが、見ると飲めないことがわかり、ぐずりながらも飲もうとはしませんでした。

この辺りから、右のおっぱいはかなり固くなってきていました。


問題はここから。

これまで、夜はほぼ添い乳で寝ていたので、大泣きすることは想定していました。

ちょうど夫さんが9時近くに帰宅出来たので、お兄ちゃんたちは夫さんと和室で寝てもらい、寝室に行きました。

9時半から寝かしつけを開始しました。

それから、30分近く超音波のオンパレードで、思わず耳を塞ぐわたし。

1番辛いのはさやーのだ、、という思いで、なんとか腕枕で眠りに入り、そのまま二人して寝てしまいました。

夜中の12時に、左右ともゴリゴリに固くなったおっぱいを、初めて搾乳をしました。

初日の夜泣きは4回。

予想よりは少なかったですが、夜中に超音波で泣くので、ちょっと大変でした。


次の日からはゴリゴリ岩との戦いです。

つづく、、



さやーのが生まれて1年と2カ月と20日。

今日でさやーのの授乳は終わりになります。

明日から恐怖の断乳です。

先月からずっとこの日と決めていました。

突発性発疹をしてから夜の授乳がまた始まって、また夜だけ断乳するなら、完全に断乳した方が本人の負担も少ないかな、と思ったからです。


わかるかわからないか知らないけれど、ずっとこのことを本人に言いきかせてきました。

わたしが自分で納得するためもあったかもしれないです。

だって、なんだかこの姿がとてつもなく可愛いから。


「ぱーぱい!」と言って寄ってくる笑顔も。

横になったわたしの胸を両手で叩く姿も。

おっぱいを飲みながら覗き込む目も。

飲みながらむにむに動くその小さな手も。

おっぱいくわえて笑うその口も。

全部が全部、本当に可愛いから。

その姿を思うと、胸のあたりがギュッとなります。

寂しさなんでしょうか?


拓坊の断乳は、寂しさなんて微塵も感じませんでした。

毎日必死で、やっとやめられる〜って思いでした。

おっぱいあげてる姿が可愛すぎて、なんて思ったかな?

初めての育児に必死で、心の余裕がなかったんだと思います。

そして、断乳は壮絶でした。

初日から胸が岩のようになり、胸にアイスノンを抱きながら、終始ぐずぐずの拓坊に、早く寝てくれーーーー!って泣きそうになってました。


けいけいは完ミだったから、2歳でミルクをやめました。

やっぱり数週間前から言い聞かせてたけど、あっさりその日でやめました。

愚図ることも微塵もなく。


さやーのはどうでしょうか?

あの甲高い声で大泣きするのかな?

お母さんは一応、耳栓を買いましたけど。


思い出に、恥ずかしいけど、授乳中のさやーのの写真を撮りました。

何枚も何枚も撮りました。

誰も大体同じ。

自分で撮るからアップの写真ばっかり。

それと、このブログを書きました。

思い出に。

そしたら、やっぱりわたし寂しいんだなぁ、と分かりました。

可愛いあの顔が近くで見られなくなるから。

それを思うとやっぱり胸がギュッとします。


さあ、あしたから恐怖の断乳。

寂しがってなんぞいられません。

お母さんは耳栓を片手に挑みます。

どうぞ、穏便によろしくお願いします。