新潟県佐渡市で34年ぶりの自然下でのひな誕生が待ち望まれていた国の特別天然記念物トキのペアが29日夕、卵を巣の外に捨てるのを環境省が確認した。このペアが卵を捨てるのは3度目。卵は巣の中に残っていないとみられ、関係者をがっかりさせている。ただ、卵を温めているペアがもう1組いるため、環境省は「まだ望みを捨ててはいない」としている。

 卵を捨てたのは4歳の雄と1歳の雌。早ければ今月24日前後に最初の卵が孵化(ふか)するとみられていたが、22日に1個卵を捨て、26日、さらにもう1個捨てた。原因として、経験不足から孵化が近くなり、ひなが卵の殻を破ろうとした音を異物と認識して捨てたか、無精卵か、途中で卵が成長を止めてしまったことなどが考えられるという。

【関連記事】
放鳥トキ、卵を捨てる 異物と認識した可能性
トキの赤ちゃん、元気な鳴き声 石川の動物園が映像公開
ケージ周囲に電気柵も トキ襲撃問題で検証委

■写真でみる■ 鳥のミイラ、2千年前のトキと判明 京都大総合博物館
放鳥トキ、卵を捨てる 異物と認識した可能性
「裸の王様」次に座るのは…

拉致関係府省会議が初会合(時事通信)
【社会部発】多摩川高校生水死 悲痛な叫び…真相解明を(産経新聞)
顧客情報でインサイダー容疑、元銀行員逮捕へ(読売新聞)
防衛省職員が万引き容疑、手芸専門店で14点(読売新聞)
<化石>アナジャコ属の新種発見 アジア最古 北九州で(毎日新聞)