バイオリン協奏曲

テーマ:
先週、テレビドラマ『科捜研の女11』を見た。劇中で、黒坂真美演じるバイオリニストが美しい曲を弾いた。何度も聴いたことのある曲だったが、名前も知らず、元来クラシックに縁の無い私はこの旋律に今まで格別の感想も持たなかった。それなのに、今回はひどく心が動いた。
ネットで検索したりして、曲は「メンデルスゾーンViolin Concerto in E Minor
第一楽章」だとわかった。
繰り返し、YOUTUBEで聴いている。
そんな出会いもあるのだと、思った。


AD

冬の嵐

テーマ:
立春は過ぎたと言うのに、関東一円は冬の嵐。
我が家の周りにも雪が積もった。
今、外ではごうごうと風の音。

地域団体の次の役員を決めるのに難渋している。
めぼしい人のうちを一軒ずつ回りながら、口説いている。
四人の役員のうち三人まで引き受け手が見つかった。
その間にたくさんの断りの言葉を聞いた。
人の心の奥のホンの一部を垣間見た。

隣の空き地。
一昨年に、持ち主を尋ねて草刈を依頼した。その際、我が家との境に立っている梅の実を取る許可を得た。去年の夏は、ざる一杯の梅を拾った。
その話をしたら、近所で家庭菜園をやっていおじいさんも私に断って、ざる二杯の梅を取っていった。
先月半ばに、小型重機が入って、土地をきれいに整地した。梅の木は跡形も無く切られてしまった。
持ち主とその連れ合いの今は無くなったおじいさんが、この土地を、息子が帰ってくる日のために買い入れ小さな梅ノ木を植えてから二十年以上がたっている。
息子はついに帰ってこず、土地は最近に手放されて不動産屋のものになったらしい。
梅の木は何年も前から立派な実をたくさん生らせていたが、誰も採る人は無かった。
昨年、その梅の実を梅酒したのだ。
たった一度だけれど、あの梅の実を使うことができて物言わぬ梅ノ木のためによかったと、何もなくなった空き地を見ながらとりとめもないことを考えた。

家庭菜園のおじいさんは、暮れから姿を見せていない。
それとなく人に聞いたら、腰を痛めて外に出られなくなったという。
庭で野菜を作っている妻の師匠株だった。

轟々となる風の音を聞いていると、今夜、我が家のあたりとは比べ物にならないくらい深い雪に沈んでいるであろう遠い友人のことと、すぐ近くで姿を見せなくなったおじいさんのことと、妻が今朝足が止まる前に帰ろうとあわてて別れてきて、一人で夜を過ごしている義父のことなどが、しきりと頭に浮かんでくる。








AD