健気

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娘に長男が生まれて2週間が過ぎます。
新生児によくある黄疸の検査が入り、予定より一日遅れて我が家に帰ってきた新しい孫は、元気に寝て泣いて母乳を飲んでまた寝てを繰り返しています。  

二歳になった孫娘は、自己主張もはっきりし、好奇心にあふれて目を光らせながら日々パワーアップしていますので、主にその世話を受け持った私も、大幅に増えた家事全般を一人で背負いながら、介護に行けない高齢の父親を気遣っている妻もかなり疲れがたまっています。

元気一杯に見える孫娘の行動を見ると、彼女もまた大いにがんばっているのだということがよくわかります。
みんなで食事をしているときに、少し離れた部屋に寝かせてある弟が泣き声をあげると、真っ先に聞きつけて「**ちゃん泣いてるよ」と母親に言うのはこの娘です。しかし代わりに私の手助けを受けて食事をしながら、新生児にところへ行った後の母親の空のいすを始終気にかているのもこの娘です。寝付いた弟をおいて帰ってきた母親に手を出して、たいした意味もなく呼びかけているのを見ると、弟を迎えて彼女が如何に自分をコントロールしようとしているかがわかります。
数日前の夕食後のこと、居間でテレビを見ている私のそばで遊んでいた孫娘は、突然他愛の無い用事を作って、「お母さん」と呼びながら部屋を出て行きました。
そのとき娘は洗面所の乳児用風呂桶に湯を張って、長男を風呂に入れていました。
妻がその様子を見守っていました。
孫娘は、母親を探して洗面所に行き付き、ほんの少しの間そこにいてふらりと居間に戻ってきた後、私のそばで先ほどまでと同じように一人芝居をしながら遊び始めました。彼女の雰囲気が妙に静かなので、妻に洗面所での様子をたずね、孫娘は母親が弟を入浴させているのを後ろから何も言わずにしばらく眺めた後、すっと出て行ったと聞きました。

そんな孫娘を見ていると、「健気」という言葉が思い浮かびます。

子育てという仕事の大変さを、ずっと忘れていました。
私たち年寄り夫婦も、悲鳴を上げながらいろんなことを学んでいる毎日です。


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