哀惜のヒーロー

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出勤途中で聞いているラジオの話題から。

中年男性が同窓会の思い出を投稿して、最後に懐かしいからと「月光仮面は誰でしょう」をリクエストしていた。

このテレビ映画には、私よりも、弟たちが熱中していた。


久しぶりに月光仮面の主題歌を聞いた。

映画は見なかったが、歌は懐かしい。


自分も一緒に口ずさんでいてはじめて気付いた。

月光仮面は、主題歌の歌詞から見る限り、それはなんともあやふやで頼りないヒーローだ。


どこの誰かは知らないけれど誰もがみんな知っている月光仮面は、

①正義の味方よ 善い人よ 疾風のように 現われて  疾風のように 去って行く
②どこかで不幸に 泣く人あれば  かならずともに やって来て (中略) しっかりしろよと   なぐさめる

③電光石火の 早業で  今日も走らす オートバイ この世の悪に かんぜんと 戦い挑んで 去って行く


なんと。

あっという間に現れて、不幸な人を慰め オートバイを走らせて 悪に挑戦して あっという間に去っていくのだ。


不意に、アニメ『ペンギン村』の「スッパマン」を思い出した。

スッパマンこそが月光仮面の正当な後継者だったのか。

主題歌の人物像から見る限りでは、永井豪描く「けっこう仮面」などは、実力がありすぎて、元ネタ「月光仮面」よりずっと立派だということになってしまう。


そう考えていたら、なるほど「♪月光仮面は誰でしょう」のメロディーは短調で、物悲しく聞こえた。

今日はそんなことを考えていたおかげで、通勤時間は短く感じられた。

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アナザーワールド

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「ブレイブストーリー」宮部みゆき を読んでいる。

いわゆる異空間もので、主人公の少年が現世と異次元の社会とを行き来する物語だ。

子供向けのファンタジーのようにも思えるが、あるありふれた夫婦の不倫や離婚が事件の背景にあるので、ファンタジーの形を借りた大人の寓話と読めないこともない。

達者なストーリーテリングにのせられて、ここ数日、風呂に持ち込んで読んだりしている。

ただの異空間ものではなく、そのアナザーワールドと現世とが、現実と鏡像の関係のようにリンクしているところが面白い。

読みながら私は、何度もブログの世界を思い出した。


パソコンや携帯の中から見えてくるブログの世界と、そこで息づいているさまざまの魅力的な人々。

映画やテレビドラマの世界と同じように、どこの誰かも知れず、事実か虚構かも分からない。

それなのに、作者の書いた決まりきった物語があるのではなく、多くの心と言葉が流れ、交錯し、響きあっている。


スウィッチを切れば二度と会えない人々。

そんな風にして私の視界から消えていった人々もたくさんいる。


その中に飛び込みたくなって、何度か飛び込んでみた。

逆に、ブログの中から突然声が聞こえたり姿が現れたりすることもある。

確かに、そこにはもう一つの実在する世界があって、私が毎日暮らしているこの空間と対応しリンクしている。


それでもやはり、ネットの中の世界はこの現実そのものではない気もするのだ。


不思議なアナザーワールド。


私もまた今はここにいるのだけれど、そういえば現世とは違う呼び名で通っている。

現世の私よりも私らしいところもある、壬生忠見は、いったい誰なのだろう。



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バトンタッチ その2

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今朝書いたバトンの記事で、あややんさんが誉めて(と考えていいのかな?)下さったので、調子に乗って、じゅんさんからのバトンに挑戦。


しかし実は誕生日の話題は苦手、というよりほとんど書くことがないのです。

以前書いたかどうか。

私の育った家でも、私たちが作った家庭でも、ほとんど誕生祝というものをしたことがありません。それを前もってお断りした上で。


1、誕生日はいつですか?
  1943年某月某日です。秋たけなわの頃です。


2、自分の誕生日、その日で良かったと思える?

  いいえ。昔からしょっちゅう自分の誕生日を忘れていましたし、人の誕生日はほとんど覚えていませんでした。だから、よかったかどうか分かりません。
  

3、理想の誕生日のシチュエーションは?
  穏やかな日差しとビロードのような風に心と身体をゆだねて、ミステリー小説を読んだり美味しいワインを飲んだり、フランスパンに生ハムとサワークラウトをはさんで齧ったりしていたい。

  誕生日でなくてもいいけど。


4、現実は?
  何事もなく、あるいはいつものようにどたばたと過ごすことが多かったけど、昨年は少しシチュエーションが変わりました。


5、いままで貰った誕生日プレゼントで思い出に残っているものは?
  15年ほど前に、当時高校生だった娘が『蝿の王』と言う小説 を「私が読んでとても面白かったから」と贈ってくれました。

  重たい話で忙しかったこともあって、少し読み始めたまま停まってしまいました。彼女が私に出した宿題だと思っていますが、いまだに読めません。

  それと、私が高校生のとき、突然母がベルトを「誕生日のプレゼントだよ」と言って、くれました。

ちょうど痛んでいたので彼女の気になっていたのだと思いますが、妙に照れくさくて、しかもなんとなく嬉しかったのです。


6、逆に自分があげたプレゼントで思い入れがあったのは?
  昨年まで、ほとんど人に誕生祝を送った記憶がありません。昨年、つきあい始めてから初めての誕生日祝い を、妻に贈りました。
  


7、人の誕生日で憶えてる方?
  最近は、妻と娘と息子の誕生日を知っています。年は指を折らないとわかりません。

  息子の誕生日は母の命日と一緒なので最初に覚えました。
  
8、いつか誕生日プレゼントに、恋人から年の数だけ薔薇が欲しいですか?
  恋人が出来て、くれたら嬉しいかもしれません。

  今の妻からと言うことなら、花より団子です。そのお金で美味しい料理でも一緒に食べたいですね。でも妻は、私が送った白い胡蝶蘭 をずっと見ていましたけど。


9、自分の誕生日月の数の人にバトンを回して下さい


大好きな人はたくさんいますが、いつもバトンタッチはうまく出来ません。

  落としたバトンを拾ってくださる方がいたら、よろしくお願いします。


  なのはこさんの届けてくれたバトンに書いたのと同じコメントでごめんなさい。

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バトンタッチ

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 バトン。以前書いたのですが、体育でもリレー競技は苦手でした。バトンがうまく受け取れないし渡せないし。おまけに走れないし。

 でも、せっかくなのでやってみます。先着順ということで、まずはなのはこさんのヤツ。


1.回してくれた方の印象をどうぞ・・・

 伏せ目勝ちのまつげの奥で、好奇心一杯の目がきらきら光っている。


2.周りから見た自分はどんな人と思われてる、と思いますか?

 5つ述べてくださいネ
①太っている 

  → 昨日1年ぶりに会った『お姉さま』に、「次ぎに会うときはもう少し痩せていてね」と言われました。

②よく食べる 

  → 昨日1年ぶりに会った『お姉さま』に、「見てると、とにかくよく食べてるわね」と言われました。           見てたのか!

③悩みがなさそう 

  → テンションの高低が激しくないから。

    (なのはこさんとおなじだ!ヽ(゜▽、゜)ノ)     

④不真面目 

  → 初対面の人は、なんでも冗談にする軽い男と感じることがあるようです。半分は当たっていますが。

⑤「オンナズキ」 

  → ちょっと品の悪い言葉ですみません。つい最近、妻に「あなたって、オンナズキだったのね」と言われました。妻を例外として、女性に対する態度が妙に優しくて親切だというのです。 不本意な言われようだと思いましたが、一瞬切り返しの言葉に詰まって、後で悔しかったです。(ノω・、)

3.自分の好きな人間性を持つ人、5つ挙げて下さい


①優しい心     ②悲しむ心    ③面白がる心   

④不思議がる心     ⑤やってみる勇気  

 のある人がうらやましいといつも思っています。

 「人間性」とはちょっと違うかな。でも関係あるから、これで。


 つけたし。


 恋する心のある人は、ものすごく素敵でうらやましいと思います。



4.では、反対に嫌いなタイプは?

 苦手なタイプはありますが、嫌いなタイプはありません。どんな人でもそれなりに魅力はあるのだと思います。 ただし、「タイプ」ではなく許しがたい行動や考え方なら、山ほどあります。


5.自分が、こうなりたい、という理想はありますか?

 中学生の頃、真綿でくるんだかみそりのようでありたい、と日記に書いた記憶があります。

 いまからの理想的人生像は…海綿のように何でも吸収できる柔らかな心で読み遺した本をどんどん読み、美味しい食べ物を食べ時々美しい自然の中を散歩し、愉快な友人と月に何度かはうまい酒など酌み交わし、眠くなればやさしい女性の声を聞きながら眠りたい…45年前の夢と同じだ(´・ω・`)

 つけたし。

 自分の力が100%発揮できる仕事をして、みんなから感謝されたらもっといいな。


6.自分を慕ってくれる人に叫んで下さい

 おーい!いつまでも隠れていないで、早く私の前に出ておいで!


7.大好きな人にバトンタッチ5名。その人の印象つきで・・・

 大好きな人はたくさんいますが、いつもバトンタッチはうまく出来ません。

 落としたバトンを拾ってくださる方がいたら、よろしくお願いします。


 まじめに書いちゃいました。

 なのはこさん、思索の人なんて書いてくださってありがとうございました。

 プレッシャーに押しつぶされました。(;^ω^A

妻の告げた話である。


義母の入院期間が限られた。義父は腰の圧迫骨折治療のためギブスをはめたまま、同時にリハビリもしなければならない義母を数週間後に自宅に引き取らねばならない。

病気の治療のできる老人ホームに入れようかという話がある。

いずれはそうしなければいけないかもしれないが、治療とリハビリがもう少し進むまでおいてもらえないかと義父が担当医師に頼んだ。

「小泉さんのせいで、そういうことは全く出来なくなりました」

義父も妻も信頼する担当医師は、実は病院の運営当局と交渉し「頑張って」義母の入院を実現してくれた方だという。

今度のことで最初に義父が病院に出かけたとき、義母のべつの故障を診察していた医師は「この症状では通院加療が可能なので入院させられません」ときっぱり言った。

だから、義母の入院を認めてくれた今の担当医師を義父も妻も信頼している。

その医師が、以前なら可能だった義母の入院加療の継続を出来なくしたのは小泉さんだと、名指しした。


妻は、その医師の言説に一種の飛躍を感じて、驚いたという。そして次第にその言葉にとらわれはじめていた。


人は歳をとる。歳をとれば体が弱る。

ありのままそれを受け入れて、穏やかに余生を送りたいと考えることは贅沢なことか。

周りの人間を苦しめず、できれば多くの人々に支えられて感謝しながら自分らしさを失わずに生きたいと考えることは、甘くて身勝手で無責任な考えなのか。

かつて誇らしく生きて私たちを育て支えた人が、老いて不安と焦燥に駆られそうになっているとき、それを励ますことも出来ず、自分もまた自分らしく生きるたいという思いを持つだけで自責の念に駆られなければならないとしたら、それは悲しすぎる気がするのだけれど。


自己責任とか、自立支援とか。


義母や義父の不安は、明日の私自身の不安である。

そしてそれは、私の息子や娘の不安だ。


突然、高校2年のときに教わった『朝日訴訟』という言葉が浮かんだ。

あれから50年近くの歳月が流れた。

 昨夜のこと。

 気合を入れて仕事に出て、とりあえず1日無事に終わって、夜は介護に疲れ両親の今後について厳しい判断を迫られている妻と定期便の電話。

 妻はひとしきり自分のことを話した後、私の様子を聞いた。私が1日の出来事を話すと、余り感想などは言わずに、遠い通勤と睡眠不足を考えて早く寝なさいと三度ほど繰り返した。

 私もそのつもりでウンウンと答え10時過ぎになった。台所を少し片付けた後、ごく自然に携帯に手が伸びて「混んでますか?」と、行きつけのスナックに電話をかけてしまった。カラオケの大きな声が聞こえたが、ママは「カウンターの奥が一つ空いてるから大丈夫ですよ」と答えた。私は布団を敷き、帰れば寝られるようにして自転車で出かけた。

 店に入ると、このスナックの固定的な客筋のグループが、カラオケで盛り上がっていた。以前見かけた顔もあるようだったが挨拶も交わさず私は一番奥に座った。

 ママが「おつかれさまでした。どうでしたか。」と聞いたので「何とかやれそうだよ」と答えたら、「そりゃそうでしょうよ。でも、遠いから疲れたでしょう。今日は来ればいいなと思ったけど、疲れてムリかなとも思っていたの」

 珍しくにぎやかな店の中で、先客の応対をしながら飛び飛びに話しかけてくるママとそんな話しをしていると、突然私は、妻が「今日は飲まないで早く寝て」と繰り返した気持ちが分かるような気がした。

 妻は私がこのスナックに出かけることを予想していたのだと思う。

 それを行くなといわないのは妻のプライドだけど、私が新しい仕事を始めた夜に、その様子を身近に聞きねぎらう会話を、妻はしたくとも出来ない。

 そして私は妻の事情をよく知っていながら、そんな会話をしたくてこのスナックに来た。

 二グループの先客は前後して帰り、ちょうど12時頃に店はまた私たち二人になった。

 先ほどの客の一人が、電話をかけてきた。なにやら今から用事を作ろうとしている。

 ママはまだお客さんがいるし店は終わっていないからと答えた。

 「私は帰ろうか」といったら、「あの人は不良なの。電話に出なければよかった。カラオケ鳴らしておいて、もう一度かけてきても出ないで聞こえなかったって言おう。もう少しいてね。」とママは言った。

 それから、カウンターの端と端に座って私の仕事の話と、彼女の仕事の話を少しした。

 一度携帯電話が鳴り、ママが「来たわ」と言って無視した。やがて、カラオケ演奏は止まりママは自分がなぜ離婚したかについて私の分析を求めた。

 例によって私が思いつきを話したら、「それでやっと答えが出たわ。ドンぴしゃり。」と笑った。

 1時を過ぎていたのでお休みといって店を出た。


 いつもどおりの店でのやり取り。妻がよく笑うように、そういうことでは私は安全パイなのだ。

 だけど昨夜は、昨日のような日に私の話し相手になれないことを、その他の面倒な悩み事があるにもかかわらず気にかけている妻を、裏切ったと思った。

 自転車をこぎながら、繰り返しそんな思いに駆られた。

仕事

テーマ:

一時不安も覚えましたが、何とか仕事は始まりました。

仕事に直接関係のない通勤時には忘れ物など呆けたミスもあったけど、とりあえずまずまずの滑り出し。

今日も元気に出勤です。


妻の実家での介護はますます困難な判断が迫られています。


さて。


朝食は終わりました。忘れ物の無いように出勤です。


いただいた激励に、感謝です。

サッカー

テーマ:

また見てしまいました。


またいうけど、アナウンサーとかインタビューアーとか、芝居がかったセルフはやめてくれ。


叫ぶのはサポーターやファンに任せて。


じゅんさんは叫んでくださいね。


やっぱり中田(英)はすごいと思ったよ。


ゆっくりと

テーマ:

思わず弱音を吐いたら、皆さんがそれぞれの言葉で励まして下さった。本当にありがたいと思う。


ある人が、アシスタントのような仕事が出来る人が欲しいと人探しを頼まれて、真っ先に私を思い出してくれた。

私をよく知っているかつての年下の同僚で、私の仕事振りや得意な分野を知り尽くしての推薦だ。

彼の予想通り私は、まずその仕事に興味を持った。


今の時間の過ごし方に何の不満もなかったけど、それでもまた新しく面白い時間が始まりそうな気がしたのだ。

それなのに、話が決まった途端に後ろ向きになった。


一瞬の怯みが、ちょっと情けない。しかし、これがかけねなしのいまの私なのだ。

気負わずに、しかし自分の持っているものをきちんと出していこうと思った。

退職前の何年間か、そんな風に比較的自然体で仕事が出来た。それを思い出そう。


これもご縁ですから。

その職場の人から早くもそんな台詞を聞いた。

新しい縁が生まれるのか、と1日たった今、少しわくわくしはじめている。

弱気

テーマ:

お手伝いの仕事を始めることになった。

とりあえず3ヶ月。その後6ヶ月。

ボランティアみたいな仕事だけど、給料も出る。

面接を受けて、「ではお願いします。」といわれて、引き受けるつもりで行ったのだからそのときはほっとしたのに。

今は不安と後悔が。


職場が遠い。

仕事を通じて見えてくるかも知れない現実が、ひどく重たそう。

……


スナックに行って、来週から働くからと言った。

どこで?とママが聞くから ***でと言ったら、

「遠いね」

通勤に片道一時間もかかる。


昼間の喫茶店には今までみたいにいけない。

夜も疲れるから今までみたいに来ないよ。

と言いに行ったわけで、

そんなこと口には出さなかったけどなんとなく話は弾まなかった。

他に客のいない店の中でカウンターの端と端に座ってぼんやりテレビを見ていた。


お客を辞めたわけではないという意味で

新しい焼酎のボトルを入れて帰ってきた。


さっき

朝早く目が覚めて

続くだろうかと思った。


新しい仕事が始まるときはいつもわくわくしていたのに。

他の人がどうでも

不安とか心配とかほとんど感じなくて

神経質な事前準備など全くしないでぶつかっていったのに。


これが歳をとるということかな。

いまさらながら、そう思った。


そう書いたら、少し元気が出てきた。