ちくま哲学の森Ⅰ「恋の歌」

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 皆さんがおっしゃっていることだが、20分くらいかけて書いた記事が一瞬で消えた。とっても腹が立った。しかし今日はなぜか気持ちに粘りがあるので、もう一度書いてみる。

 

 探し物をしていたら書斎のガラクタの山から、ちくま哲学の森Ⅰ「恋の歌」という本が出てきた。探し物を中断して、ついぱらぱらと読んでしまった。

 

 昔からの文学に表わされた恋の歌や物語を抄録したものだ。


 シラノの舞台の最後の場面は、何度読み返しても、やはりよく出来ている。

 しかし今回拾い読みしてみて心に残ったのは、吉野秀雄という歌人の随筆だった。

 彼には病弱な彼に献身的につくした健康でやさしい妻がいたが、皮肉なことにこの妻が悪性の腫瘍のために先に死んでしまう。

 彼は四人の子どもを抱え、やはり文学者の妻でしかも夫と子どもに先立たれた女性を、お手伝いとして家に迎えるが、やがて彼女を愛するようになってしまう。

 二人が結婚する時に、歌人は考える。

 「今の妻を私が心から愛せば、子どもたちも彼女を慕うだろうし彼女も子どもたちをもっと可愛がってくれるだろう。そのことはこの子どもたちに心を残して死んだ妻の思いにもかなうことだろう」

 

 今の妻の亡夫八木重吉の二十五周忌がその生家で営まれたときには、妻と一緒に吉野も参列した。

 

  コスモスの地に乱れ伏す季(とき)にして十字彫(え)りたる君の墓子らの墓

  重吉の妻なりしいまのわが妻よためらわずその墓に手を置け


 その彼は、今の妻を迎える以前に、前妻が死ぬ前夜の出来事を百日忌の過ぎた年の暮れに歌っている。

 これは彼の代表的な作品とされ、かつある高名な文芸評論家は古代から現代に至る日本の恋歌の代表的作品の中に加えている。

 

  真命(まいのち)の極みに堪(た)えてししむらを敢(あ)えてゆだねしわぎも子あわれ

  これやこの一期(いちご)のいのち炎立ち(ほむらだち)せよと迫りし吾妹(わぎも)よ吾妹


 人が愛し合うということの奥行きを思わず感じてしまったが、 私の探し物はまだ見つからない。 

 

 

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ピカレスク風に

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2006年4月26日午前11時40分頃のNTVニュース。


 電車の網棚から他人の鞄を置き引きをしようとした男が、駅で現行犯逮捕された。

 

 居合わせたNTVのカメラマンがカメラを回した。

 鉄道公安官らしい人物に引き立てられていく置き引き男をカメラが追いかけた。


 置き引き男はカメラに向かって怒鳴った
 置 『NTV?何でとるんだよ。』

 カメラマンの声だけが画面に入る。

 カ 『撮るのが仕事ですから』
 置 『もっとほかに仕事があるだろ!』


 カメラマンはカメラを止めずに言い返す。

 カ 『あなたが盗ったんですか。』
 置 『てめえに関係ないだろ。』
 

 カメラは引き立てられて移動する男を追いかけて、回り続ける。

 カ 『何で盗るんですか!』
 置 『馬鹿か!お前は!』
  …
  …

 コメントがないと絵にならないと考えてか、カメラマンはさらに呼びかける。


 カ 『悪いと思わなかったんですか!』
 置 『うるせえ、ばかやろー』……


 これが、パトカーに押し込まれる直前の置き引き男の、最後に残した言葉だった。


 


 




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帰宅

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帰宅しました。


昨日はホテルに泊まり、今日は映画を見ました。

「プロデューサーズ」

面白かったです。その中でヒトラーとその信奉者をおちょくっていました。

ミュージカルにはいつも違和感を感じるのだけれどそれもありませんでした。


プロデューサーの仕事ってどういうものかがよく分かりました。


明日は古い友人と会う約束をしました。


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これから

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愛人(ネコ)をそっと外に出して、妻を迎えに出かける。

私たちは今日はどこかに一泊するので、追い出された彼女は明日までどこかで借家住まい。

私はその間のことは気にもかけない。


その出発前の忙しいさなかに、のんびりした話で我ながらどうかと思うけど。


一人で朝食をとりながらNHK教育テレビを見ていたら顔なじみの女性アナウンサーが、方言でしゃべっていた。

「私はこれが方言だと知らなかったのですが、私の育った地方では八時五十分のことを『九時前十分』というんです。」

面白い。

この地方がどこか分かる方はいらっしゃいますか。

ちなみに、以前ある方がご自分のブログで「私の生まれ育った地方では、学校の昼休みのことを『昼放課』という。だから関東で言う『放課後』は、この用法でいくと授業中ということになる」と書いていた。 出来すぎた話のようにも思えたが、その地方の方に尋ねたら、昼休みなどの授業の間の休みを『放課』というのは事実だそうだ。

狭い日本でもこれだけ面白い。


さて戸締りをして出かけなければ。

密かに…今宵また酔いしれて…

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妻のいない夜、私は秘密を持つ。o(・_・= ・_・)o


妻は寝室に猫を入れることを嫌がり、ネコが家の中にいるときはいつもし寝室のふすまをきちんと閉めておく。゛(`ヘ´#)

それでもちょっとの出入りの隙を見て猫が寝室に入り込むと、「本当に好奇心が旺盛なんだから」と言って猫を追い出す。ヽ(`Д´)ノ


しかし妻がいない夜、わたしは布団に入ると、猫なで声で「おいで」と猫を呼ぶ。(*゚ー゚*)

猫は居間のソファーの端に座布団を積んで作ってある猫座から降りて、当たり前のようにわたしの布団に入ってくる。o(^▽^)o

そして、朝まで私と夢を共にする。(*´σー`)


このことを妻は知らない。((((((ノ゚⊿゚)ノ

夕餉

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 読者登録してくださっているlorbeer さんのところで美味しそうな料理を拝見していて、海老が食べたくなった。

 

 先日来食べ過ぎ飲みすぎで体重がぐっと増えて何をするにも体が重い。それで今日の夕飯は軽いランチの感じでいこうと考えた。

 夕方、食材の仕入れがてら外に出て、昨晩飲んだスナックのママが昼間やっている喫茶・食堂に、コーヒーを飲みに立ち寄った。そうしたら、「少し早いけど冷やし中華を始めた。自信の作品だ」という。つい「冷やし一丁」と言ってしまった。

 そこで夕食はさらに軽くしなければいけなくなった。


 ご飯はやめて、中途半端に残っているスパゲッティーを食べてしまうことにした。

 おかずとして、lorbeerさんのえびの前菜を作ることにした。野菜はトマトサラダとオニオンスープで。


 えびは冷凍の剥き海老を買ってきた。自然解凍する時間がなかったので、ほかの下ごしらえが終わった段階で半解凍状態のままオリーブオイルで炒めた。前もってオリーブオイルはニンニクのスライスを入れて温めておいた。火が通ったところで一つ口に入れたらとても美味しかったが、塩味がもう少し欲しくてお得意のクレイジーソルトをふた振りした。

 冷凍常態で多めにかけておいたレモン汁の香りがほんのりにおって、なかなかよかった。

 熱いまま食べればよかったのだけれど段取りが悪くて冷めてしまったので、食べるときはトマトのスライスと盛り合わせた。トマトは塩を一振り。

 スパゲッティーは、きのことピーマンとたまねぎを市販のパスタ用ソースを少なめにつかって炒めておき、パスタが茹で上がったらさっと混ぜた。味が薄いのでクレイジーソルトで塩味をつけた。

 スープはコンソメ味のオニオンスープ。たまねぎは一個丸ごと使った。

 パスタにもスープにもトマトサラダにも海老にもたっぷりとパセリをかけた。

 おしゃれなlorbeerさんのそれとは似ても似つかない夕餉になったが、とにかく海老のオリーブオイル炒めは美味しかった。


夕餉  


 

先週末

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 金曜日に実家に行く妻を送ってから、別のルートで東京に出た。有楽町で買い物をしてから、渋谷に回り、ロシア映画「ククーシュカ ラップランドの妖精」を見た。

 第二次世界大戦末のラップランドが舞台だ。

ナチスドイツの同盟軍としてソ連と戦ったフィンランドの青年兵は、戦闘忌避か何かの罪で死刑同様の処置をされ、ソ連軍に投降できないようナチスドイツの軍服を着せられて戦場の山間に鎖で繋がれ放置される。一方中年のソ連兵は上官から冤罪で訴えられ、軍法会議につれて行かれる途中で友軍の誤爆により上官と運転兵が死んで自分だけ怪我をしながら助かる。

 同じ戦場のラップランドで自分国の軍から離脱した二人の兵が、夫を兵にとられて一人で厳しい自然の中で暮らしている一人のネイティブのサーミ人女性に助けられ、奇妙な共同生活を始める。三人はそれぞれフィンランド語とロシア語とサーミ語しか理解しないので、会話は全く成立しない。だからその会話は頓珍漢で、字幕で見ている私たちにはその勘違いやすれ違いが分かって、それだけでひどくおかしい。

 戦争という人類最大の愚行と悲劇の中で、厳しい大自然と付き合いながら逞しく悠然として生きているサーミ人女性が、屈託がありしかも時に激しく争いあう二人の男性にそれぞれ愛や優しさを与えて、全く会話の成立しない(しかも三人はそれぞれ成立したと思っている)生活を作り上げていく様は一つのメルヘンだが、見ているうちに心が豊かになっていくような気がした。

 それは滑稽で奇妙な生活だが、ふと我に帰ると私たちの生活ももしかしたらこんな風に錯誤と錯覚と思い込みでできているのではないかというような思いにもとらわれる。

 主人公の女性を、副題は妖精と呼んでいるが、私にはラップランドの大地に根ざした(そんなものが居るかどうか知らないけど)女神か精霊という言葉のほうがしっくり来る気がした。

 夜は家に帰ってから、改めて行きつけの小料理屋に飲みに出かけた。

 土曜日は午前中知人の事務所に出かけ頼まれ仕事を手伝った。午後は自宅で、のんびりした。

 娘と少し長い電話をした。

 夜はありあわせの材料で作った夕食を食べた後、また飲みに出た。今度はなじみのスナック。

 一昨日空いているかと電話をしたら、混んでいるというので寄るのを見合わせたが、昨夜は見込みどおりがらがらだった。

 8時半から午前一時まで私以外に客は一人だけ。その客は11時過ぎにべろべろになった入ってきて、三曲ほどカラオケを歌った。そんなに酔っていなければ上手に歌えそうな歌いっぷりだった。

 途中で誰かに電話をかけ始めたら、ママがその携帯を取って相手と話していた。「30分したらお迎えにくるそうよ」と客に伝えている。

 やがてやってきた女性は、ごく普通の恰好をした可愛いが地味な感じの人だった。一曲彼が歌い終わるのを待って拍手をして、二人で出て行った。私は彼女を奥さんと呼んだが、彼らが出て行った後、あれは奥さんじゃないのよとママが言った。言われてみれば、客の男に対する態度が少し他人行儀だったし、ママの彼女に対する態度はざっくばらんだった。同じ界隈のどこかのスナックの従業員かもしれない。

 私も帰ろうとしたら、「壬生さん後15分いてよ」とママが言った。

 その客が入ってくるまで話していた、恋愛談義の続きをしたいという。結局その後一時間話しをしていた。

 今朝起きたら、珍しく頭の中にアルコールが残っている感じだった。


  花金(古い!)の道玄坂界隈の賑わいですo(^▽^)o。

道玄坂

ふむ。ヽ((◎д◎ ))ゝ

久しぶりに酔い痴れて。キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

顔文字機能などに手を出している。(。・ω・)ノ゙

悲しいことと。(TωT )

嬉しいことと。(≡^∇^≡)o

入れ替わり、あって。黄色い花


本当は腹の立つこともあったのだけれど。\(*`∧´)/

結局そんなことはどうでもよくて。(●´ω`●)ゞ


近所のコンビニで、昔ご贔屓だった EARLY TIMES なんか買ってきて。(θωθ)/~

ごみためみたいな書斎で、一人ちびちびやっています。( ̄∇ ̄+)

なにげなく

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 一仕事終えて帰宅した今日の午後。

 明日からの介護を控えて畑仕事やいろいろの家事を精力的にこなしどっと疲れている妻に、居間で並んでテレビを見ながら「われわれの夫婦の絆は十分固いから、そのことはそのままにしてそれぞれが誰かと恋をするというのはどうかね。」と言ったら、妻が思いがけずひどく凹んだ。

 口にした私も、冗談なのかいくらか本気なのか、どういうつもりだったのか自分ながらよく分からなかったが、妻は妻で最近は介護に行く直前にはいろんな意味で気持ちが揺れている。

 そんなときにこんなわけの分からない話をするのは、かわいそうなことだった。

 私も少し気持ちが揺れているのかもしれない。