胡蝶のらくらブログ

SJ妄想小説(ギュイェ・偶に83line)のブログです。ギュイェ至上主義なので趣味に合わない方は申し訳無いですがUターンでお願いします。Twitterにて小説の溢れ話やら下らない妄想投下中。興味ある方はどぞ!ツイ垢は此方→@Suzushiiko1223


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暑い日が多くなった昨今。皆様どの様にお過ごしでしょうかお久しぶりです胡蝶にございますよって、あ、知ってる?
いつの間にやらGWも終わった中。今日も今日とて私はギュイェワールドへと頭からドップリ浸かっていたりたり(笑

はてさて今回は久しぶりな短編を書いてみました。
というのもこの度アメンバ様が400という数字へと達しまして……最近では滞る更新である此処を、それでも訪問して下さる皆様へと感謝と御礼を。
とは言っても私の出来る事はお話を書く事位なので……

皆様へと私とウチの二人から「ありがとう」を心から。あ、でも期待はしないでくださいましね私の書くモノなのでヘンテコワールド全開やもしれませぬ故←



それでは参りましょうっ!!
久しぶりな短編は前後編だよっ!今回の二人はどんななの?勿論えっちぃ場面もあるよね?なーんて私同様、何処までも貪欲に二人を好きだと叫べるえっちぃ方はどぞっ!!(おまっ










【Lips(前編)】



穏やかな風が流れる春を過ぎ、そろそろ陽射しが体を強く差し始める夏の訪れを感じる頃。

突如訪れた二日間の休暇をメンバー達はそれぞれに満喫していた。ドライブと託けて朝から出掛ける者も居れば映画やショッピングをと午後から出てしまった者も居る。
そんな中でイェソンは自室にて。ベットヘッドへと背を預けたまま緩く訪れる午後の空気を満喫していた。その耳はイヤホンという名の機械で覆われて、膝の上へと乗せた雑誌を目で追いつつ口元は仄かに小さな音を奏でる。

イェソンという人物は同時に数種類の動作を行える体質らしく、その光景を見る度に「楽しめてるのか?」「疲れそう…」等と皆が口々に言っていたりするのだが。
今まさにその光景を目前に軽く溜息を吐く人物が一人。

(また歌ってる………)

部屋のど真ん中。その床へと腰を下ろし、同じ様に床へと置いたノートパソコンのキーをパチパチと鳴らしながら。キュヒョンは毎度の事ながら目前で繰り広げられる光景に一つ溜息を吐き出した。
普段から休日は共に同じ部屋で過ごす事の多いキュヒョンとイェソン。今日も今日とて当たり前の様にイェソンの自室へとパソコンを持ち込み同じ空間を静かに共有していたりするのだが。

(誰の歌だろ……)

キーを叩く音に紛れて聴こえてくる声は本当に僅かな音。だがその音は静かな室内へと緩やかに落ちていき、キュヒョンの耳へと心地良く響いていく。
毎度ながらのイェソンの行動に半ば呆れはするものの、彼の声が知らない歌を奏でるだけで興味の対象となり得るのだから不思議だ。
それはキュヒョン自身がイェソンの声とその歌唱力。そして人へと音で伝える表現力を高く評価しての事なのだが、それをイェソンへと伝える事はない。

「ヒョンは嫌いな音楽とか無いんですか?」

自分の声が届くだけの音量で聴いている事は知っている。だからと不意に聞いた事へも、イェソンは数種の動作を行いながら当たり前の様に答えてくれるのだ。

「音にはそれぞれ想いがある。それを嫌うのは、ソイツの身勝手な感情でしかない。」

要するに嫌いな音楽はナイ。という事かと毎度ながらのこ難しい言い回しにキュヒョンは軽く肩を竦めた。
イェソンという人物は本当に音楽を……音を愛して止まない人間だ。肌に合わない音も恐らくはあるだろう。それでも音楽とは一つ一つの音を愛して止まない者が作っているから。それを嫌うという行為は同じ音を愛する者としては許し難い行為でしかない……

一つの筋を貫くそんな兄を、だからキュヒョンは普段は彼をからかったりしているが心の奥底では尊敬している。そうして吸収出来る事の多いこの相手の傍に居る事が心地良く、何時も同じ空間を共有しているのだけれど。

また独自の世界へと戻ってしまったイェソンの仄かに響く声へと顔を上げたキュヒョンは、ふとある一点へと視線を釘付けにされた。

(……………なんか……)

それは時折訪れる、奇妙な感覚。
普段は信頼する大切な兄だと思っている彼の……
イェソンの二人きりの時に見せるその唇の動き。

(やっぱ………美味しそ……)

そう。時折そんな事を思い目が離せなくなる時がある。別にイェソンへと特別な感情を抱いている訳では無い。寧ろ少し変人めいた彼を時々面倒だと感じる事すらあるというのに、だ。

なのに何故か魅入ってしまう、その唇………



「……ソコって、何時も手入れしてるんですか……?」



また掛けた声は音量を大きくしてしまったのだろう。イェソンの耳に届く事は無く答えの無いまま虚しさだけを室内へと落としていく。
それも何時もの事なのだけれど……
だから普段は直ぐに頭を切り替えられる事柄な筈なのに。

「言わないなら……確かめちゃいますよ…?」

この日は何故か切り替える事が出来なくて……

そうそれは本当に気まぐれな感覚。
ただ彼の……イェソンの唇を。


瞳を捕らえて離さない、仄かに音を奏でる唇の。その感触を感じてみたかった。

たた、それだけだったのかもしれない…………






「っ!?」

歌へと入り込んでいたからだろう。瞳を閉じて音を奏でていたイェソンは、その柔らかな感触に思わずその瞳を大きく押し開いた。そうすれば目前にはボヤけた影が一つ……
至近距離でのその姿に一瞬何が目前を遮っているのかすら判らなかった。
だが自身の唇から感じるその感触……

それを感じたと同時。

視点の合わないまま閉じる事の出来ないその黒い瞳へと。やっと認識出来たのは、見慣れた弟の澄んだ瞳。


「………ッ…………」


自分の唇へと何が触れたのか認識した瞬間、イェソンの喉がコクリと空気を飲み込む。それを合図に触れ合わせていただけの場所が離され、少し視点の合う様になった目前の相手をイェソンは呆然と見つめた。

「『…………………』」

「…………は?」

パクパクと動く弟の唇に素っ頓狂な声を上げる。
音量を上げたイヤホンからはイェソンの惹かれる声が奏でられているというのに、その声すら今は遠く聴こえる気がした。

そうして目前の相手。キュヒョンはまたその口を開くのだ。今度はイェソンが読み取れる程の、ゆっくりとしたその動きで……



「『キス、していいですか?』」


「…………え………?」



返事は一瞬。問い掛けとも言えるソレはそのままキュヒョンの唇へと吸い込まれていく。
何がどうしてこんな事態になっているのだろう?
深く考えてしまうとイェソンは脳以外を動かす事を忘れる。塞がれた唇で弟の名を呼ぼうとして、開いた瞬間に差し入れられた生暖かいモノにビクリと肩が揺らいだ。


「…………ッ………ンッンンッ……」


『キュヒョン。』と呼んだつもりだったのに声は言葉を成さない。代わりに自分の耳へと聞こえてくるのはやはり好きな歌声と、その合間に耳へと響く自身の鼻に抜ける声。

ゆっくりと絡め取られた舌は逃げる事を忘れる程の痺れを来たしていく。
角度を変える度に深くなっていくキスは、その合間に柔らかく唇や舌を吸われて。
乱れ始めた息に苦しさからイェソンはやっとキュヒョンの胸元を軽く叩く事に成功した。

その講義に舌の裏側をゆっくりと舐め取られて、同時にイヤホンをユルリと外されながら。



「やっぱり、柔らかい。」



眩暈のする様な甘さと息切れの合間にやっと聞こえた弟の声は、何処か艶を含んだ響きを模していた。







※さてはて短編と銘打ちましたが長くなりそうなので前後編に分けます。
後編は、ねぇ?(何だよ

危うい場面がドドーーーンッ!!なると思われますので限定とさせて頂きますレッツえっちぃ世界へGOっ←止まれ
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後編です。

はてさて。前編では出て来なかった彦星ことキュヒョン氏。
後編では大活躍を見せてくれる事でしょう(笑)

少しシリアスも入っているような?そんな今回のお話。
この二人が出逢えるのは年に一度。
その一度きりの濃密な時間を過ごす二人と、彦星の優しくも大きな心を皆様。
味わいたいですよねーーーーっ!?(ライブか←


それでは参りましょうっ!!


やっぱりギュイェは甘くないとだよね!彦星様は何をするのか?織姫様を笑顔にしてね?なーんて甘めテイストをやっぱり期待しちゃうけど、それでも少し切なさも含んだお話読みたいのー!!なーんて貪欲に物語を読み進めたい方はどぞっ!!







【星降ル夜 永久ノ約束(後編)】



シトシトと降り始めた雨が、激しさを増していく。
その音を耳にして、顔は俯けたまま。
また大事な姫が泣いているのだろうと、思わず苦笑が漏れた。


「今日は大事な日だろ………何しに来た?」


玉座に座る姿は神々しさを知らしめる。威圧的では無く、何処か気だるさすら感じる声にまた苦笑して。ユルリ顔を上げた先。そこには、男とも女ともつかない美しい姿が存在していた。

「まだ宵の口……逢瀬は日を越した時にございます、天帝。」

知っているだろう事を敢えて告げてやる。こうしたやり取りを、しかし天帝と呼ばれる彼は楽しんでいるのだ。

「相変わらず口の減らねぇヤツ……ま、そこが気に入ってんだけどな……」

ニヤリ不敵に笑む姿に肩を竦めて見せる。
容赦無く告げてくる言葉が何処か心地好く聞こえるのは、彼の本質にあるのかもしれない。


「んで?何を言いに来たんだよ、お前。」

俺は忙しいんだと、玉座の肘掛けをコツコツ叩く姿に息が漏れる。その姿ですら、きっと周りの者は惚れ惚れと見入るのだろう。

「貴方の姫に関する事にございます。」

言えば途端に止む手の動き。どれだけ織姫を溺愛しているのかが、伺い知れるその反応。

「………アイツがどうしたって?」

平静を装っていても、その心の動きは手に取る様に判る。早く言えとばかりに見つめてくる瞳を見返して、彦星……
そう呼ばれる青年、キュヒョンはその重い口を開いた。


「姫はもう……限界です。恐らく、このままでは雨が降り止まない。」


リョウクの飛ばしたカササギが伝えてくれた、姫の想い。
降り出した雨が強くなる事に、憂いを覚える。
もう何度こうした雨を感じてきただろう?哀しみに暮れる涙は、その冷たさを増していくばかり。

「………だから、元の姿に戻せって?」

二人一緒に暮らしたあの頃に。そう早合点する天帝へと、キュヒョンは苦笑と共に緩く首を横に振った。

「それでは、元の黙阿弥となりましょう……」

また共に暮らしてしまえば、何物をも捨てて彼を。彼だけを見つめてしまう事は明白。

それだけ自分は深く彼を愛しているのだ。


「私が……僕が求めるのは、別の事………」


先を促す天帝と呼ばれる男、ヒチョルへと何処か穏やかな笑みを向けて。
キュヒョンは静かに己の心を伝えていく。


「貴方にしか……いえ、貴方の隣に居る……真の天帝にしか出来ない事。それを聞き入れて頂く為に……参上致しました。」


告げられた事へと、それまでヒチョルの隣へと控えていた者。
一部の選ばれし者のみぞ知る、真の天帝と呼ばれる彼。
イトゥクは苦笑と共に、その重い腰を上げた。






「カササギ達に、後で何か物を与えてやらないと……」


甘い声と共に、肌触りの良い絹の衣を肩から滑らせる。
露になった白い肌は、滑らかな手触りを伝えてくるけれど。
一年前に触れた肩よりも痩せたソコに、一つ優しいキスを落とした。

「………ッ……何を……?」

ソッと倒した身体。久しぶりのその身体の軽さに胸が痛む。
きっと、何日も何も口にしないまま、時を過ごしていたのだろう。

「………僕の牛を三頭と、貴方の衣を三つばかり……」

水かさの増した天の川。そこを渡る為にと、橋を作ってくれたカササギ達へのお礼に。そう告げられた言葉に小さく笑みが返された。

「それならきっと……みんな、喜ぶ……」

首筋へと回ってきた腕すら細く感じる。弱々しくも求めてくる腕。それへと抗わずに、キュヒョンは目の前の色素の薄くなってしまった唇を甘く塞いだ。





「……………ッン……ァ……」

漏れ聞こえる声が耳に心地良い。掠れた声すら色香を漂わせる事に、どれだけ求められていたのかが伝わってくる。
肌けた衣は彼自身が織ったモノだろう。緑、紅、黄、白、黒と。五つの糸が繊細な模様を成して、その身を包む。

「貴方はどれだけの想いを…その糸に込めたんでしょうね………」

地上の人々は貪欲なまでに願いを天へと向けてくる。
その全てを成就させようと、永遠に糸を紡いで。皆の願いと共に衣を織り続ける愛しい人………

受け入れるにはまだまだの場所を丹念に解してやりながら、囁くのは何処までも甘い言葉。


「貴方に……姫に、逢いたかった……」


それだけで締め付けのキツくなる部分に笑みが溢れる。
求めていてくれた事を如実に表す身体の反応。
だからこそ、愛おしさが増すというのに………


「この一年……よく、頑張りましたね……」


労りの言葉と共に、その身体全てへとキスの雨を降らせていく。余す事無く、全てを自分色に染める為に。
それすら耐えられないと藻掻く身体が、欲しくなる。

「きっと今、地上では……地の人々が貴方へと願いを込めて、五色の糸を天へと向けている。」



でも今は………今だけは………



「貴方は、僕だけの貴方だ……」



告げられた強過ぎる言葉に、織姫は涙を流した。そのまま受け入れた熱は思考すらも突き抜ける。
優しさを与えてくる唇と、激しい熱を与えてくる身体。

息の整う暇すら与えない熱に、思考が混濁としていく。


「雨は、止まない……姫は……貴方は、何を僕に求める?」


囁きの半分も理解出来ない。
押し寄せてくる熱の激しさに身悶えて、声すら上げる事は出来ない。


胸の固くなった場所に歯を立てられて、そのまま強く突き上げられた事で一度目の熱を吐き出していく。それでも止まない熱。そして、止まない求める心………


「貴方は、僕に……何を願う?」


サラリ頬を撫でられて。
その優しさに、また涙が溢れた。

願うのは、ただ一つ………



「…………ずっ、と………そ、ばに………」



傍に、居て欲しい………



「…………貴方がそう、望むなら………」



叶えられる事の無い願い。それでも、離れてから初めて求められたその心に。
嘘だと判りきっている言葉を優しく紡いでいく。

それは、まるで織姫が皆の願いを衣へと紡いでいく様に……



「僕は、永久に貴方と共に………」



「……………嘘つき………」



それが嘘だと判っていても。永久に続く一年に一度のこの逢瀬を、それでも永遠に続けていこうと。
そう、告げてくる唇へと一つ笑みを零して。



「…………俺は………俺の心は、永久にお前と共に………」



激しくも強い熱情を感じて。

互いの心を感じたまま、交わす激しい熱を共有した。






雨が止んだのは何時の頃だろう?
迎えた熱の激しさに、何時の間にか微睡んでいたジョンウンは温かい腕の中で僅かに身じろぐ。
もっとこの熱を感じていたい。気だるさの残る身体でも、この想いだけは伝えたい。


「…………ヒョナ………」


囁きに気付いた腕が、細くなった身体を抱き寄せる。
労る様に肩に背へと。優しい腕が包み込む。

「まだ、夜明けには遠いです……」

無理をさせてしまった。久しぶりの身体を貪って、意識を失わせた事に苦笑が漏れる。
だから言った言葉でさえも、ジョンウンには唯の言葉の羅列にしか聞こえない。

欲しいのは、もっと別の事だから。


「………お前と共に……それって………いつ?」


もう一人きりの時間なんて沢山だ。
五色の糸に皆の願いを込めて……

それを織り続けても、自分の。自分達の願いは一生叶えられない。それがどんなに気の遠くなる事なのか、きっと目の前の相手は判っている。


「もう………耐えられない……」


こうして熱を共有し合って。向けられた心に応える事が出来るのが年に一度だけだなんて、辛すぎる。


全てを感じるこの瞬間が永遠であればいい。


そう想う心を………止められない。



「………僕は、何時だって貴方の傍に居ます………」



振ってくる唇は優しい。だけど、そんなのが欲しい訳じゃない。もう、限界なのだ……心が。
だからと流す涙に、空が反応したのだろう。

柔らかくも切ない雨を落とし始める。

二人を切り離す川が、その水かさからもうこのまま。
二度と渡れなくなってしまう様に……

だけどそれは、止められてしまうのだ。
深く愛する者の手によって………



「貴方が求める事を、僕は与えてやれない。」



残酷な言葉が心に突き刺さる。
一緒に居る事は駄目なのだと……それはいけない事なのだと。
最も辛く、それでも受け入れなければいけない現実。


「貴方と僕は……永久に共には、居れない。」


抱かれていた時には優しくて、今は冷たい言葉。
その言の葉が身体を突き抜け、深く深く突き刺さる。
これは、運命。定められてしまった……永遠に覆す事の出来ない………運命の輪。


「貴方も、判っているのでしょう?」


聞かれた事に首を振る。
判らない。判りたくなんて、無い………

それでも心の奥底で、この運命の輪を覆す事など出来ないのだと。それが、判っているから。だから………



「…………お前は、俺だけしか……求めるな……」



ほかの何者にも心に囚われる事無く、永久に愛して欲しいのだ。永久に、永遠に…………



「…………下を、見れますか……?」



不意に告げられた言葉に、ジョンウンは僅かに瞳を開いて目の前の顔を見つめる。下とは、眼下に広がる下界の事。

「………下?」

「そう………下です。」

優しく微笑む腕に促されて、眼下へと目を向ける。
広がる夜の闇に浮かび上がったのは、見慣れた筈の。だが初めて見る、ある二人の姿………


「…………ッキュヒョ」

「二人の言葉………聞いて下さい……」


見下ろした先の、遥か彼方の地上の場所。
其処には、自分達と瓜二つの姿をした者が存在していた。






『何を見てるんです?ヒョン…』

此方へと目を向ける相手へと、優しい声が一つ。

『………星を、見てる。』


雨の降り始めた、それでも未だ雨雲に隠れる事の無い空を見上げて。


『………身体、冷えますよ……』


優しくその体を包み込む腕が深い心を伝えてくる。
愛しい想いと共に……


『………お前が、どうにかしてくれるだろ……?』


恥ずかしそうに頬を染めながら。それでも気持ちを込めて。


『………仕方の無い人ですね……』


クスリ笑ったまま、優しい腕がその背中から。
求めた彼へと回された感触がダイレクトに伝わってくる。
この胸の動悸を、どう伝えればいい?



「……あれは、僕達の新たな姿です……」

望んでも手に入る事の無い、共に生きられる時。

「………俺、たにの……?」



天帝へと。その姿すら隠そうとする天帝へと、願った事。

それは、自分達とは違う。愛する形を成す事……


共に過ごす事の出来ない自分達の、違った姿で相手を愛する形を彼へと。
化身であり、己と対になるその存在を作って貰える様に。



「彼等は、共に生きていける。何者をも相入れず、心のままに。」


本来自分達が求めていた姿を其処に。


「僕達の心は、彼等に……」


求めた事を叶えてくれる、彼らに願いを託して。


「彼等は、永久に……共に………」


自分達が叶える事の出来ない事を、地上で。
同じ姿をした、自分達の分身へと想いを乗せて………


常に目に触れる事の出来る二人。
眼下を見下ろせば、時を共に刻む二人が居る。
そう………自分達の代わりに………



「僕と貴方は、あの世界で………」


永遠に、共に。


「…………俺たちの………変わりに……」



共に毎日を過ごす事の出来ないこの身の代わりにと。天帝へと願ったのは、自分達の違った姿。
共に歩める道を進む、満たされた二人の存在。


「…………ばかだ……ほんと………」


自分達であって、自分達では無い二人。
それでも、自分達の様に離れ離れで存在する事の無い様にと。
二人で見守ろうと。そんな優しくも残酷な事を告げてくるのだ……この相手は。


「ばかですよ…僕は。」


でも、だけど。


「あの二人は、永久に共に………傍にいれる。」


自分達がそう望む限り。



「…………ばかだ……本当に………………」


それでも。


「これから先、どんなに生まれ変わっても………永久に、共に……」


「……約束、する………お前を…………」



「『お前を………キュヒョナを………ずっと、愛してる………』」



「『僕も…………永久に共に、愛してる………ジョンウナ………』」





リンクする言葉は時空越えて。

共に存在する事の出来ない二人と、共に有る事を許された二人。



その心に、切なさと愛しさを込めて。




新たなる時を刻み始める。







※前後編に渡ってお送りした【七夕秘話】

如何だったでしょうか?
この二人は共に有ろうとするばかりに、自分達の化身を世へと放ったと。何て煩悩塗れなんでしょーねぇ(え

いやいや、深く想えばこそという事で!!



こんな七夕話も、私はあってイイかなぁと思うのです(所詮自己満ww



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