【ふくしま結イレブンvol.38・特別篇】

「復興電源」という前に

考える事があるんじゃないか?
~福島の石炭・再エネとESG投資~
 

(福島県川俣町のソーラーシェアリング)


毎月11日に開催している復興の集い「結イレブン」。

2月のテーマは「復興電源という前に考えるべき事があるんじゃないだろうか?」。

 

 メディアでは「2020年東京オリンピック・パラリンピック」という言葉を聞かない日はありません。安倍首相は福島県を水素エネルギーの技術開発拠点とする「福島新エネ社会構想」を発表し、2020年のオリ・パラでは福島の風力発電などで1万キロワットを集め、燃料電池車1万台の年間使用量に相当する水素を製造し活用するとして、平成29年度予算に754億円を見込んでいます。小池東京都知事も「福島産水素を五輪へ、低炭素社会の切り札に」と訴え、産業総合研究所、福島県との協定を結び、来る東京五輪では華々しくアピールする意向です。


 一方で2020年以降のエネルギー動向はどうなっているでしょうか?経産省・資源エネ庁の資料では、2030年に石炭火力で26%、天然ガス・石油火力で30%、原子力で20~22%で、再生可能エネルギーは22~24%となっています。たとえば福島県でも計6基・合計250万キロワット以上もの新規の石炭火力発電の計画が進行中で、肝心かなめの「地域主導の小規模再エネ社会」への投資はごくわずかなのが現状です。オリンピックバブルに惑わされず、「復興電源」という前に、未来を見据えた冷静な議論を積み重ねたいと思います。
 
〔日時〕2017年2月11日(土・祝)15:00~17:30(受付14:45~)
〔場所〕CROSSCOOP新宿 セミナールーム
 アクセス:東京メトロ新宿三丁目駅から1分、JR・私鉄・都営新宿駅から4分
 住所:東京都新宿区新宿4-3-17 FORECAST新宿SOUTH[6階]
 https://crosscoop.com/office/shinjuku/access
 
〔参加費〕 一般1,000円、 学生・会員500円

〔プログラム〕
 ●第一部:復興電源とは言うけれど・現場からの報告

 ●第二部:有識者による情報提供・問題提起
 ・歌川学氏(産業技術総合研究所 エネルギーシステム戦略グループ主任研究員)
 ・竹村英明氏(市民電力連絡会 会長)
 ・金井司氏(三井住友信託銀行経営企画部 理事・CSR担当部長)
 ・森摂氏(オルタナ代表取締役社長 兼 編集長)

 ・近藤恵氏(ふくしま自然エネルギー基金/飯舘電力)
 
 ●第三部:参加者全員によるフロアディスカッション 60分
 

※終了後、懇親会を予定しています。(実費3,000円ほど)

 

〔申し込み・問い合わせ〕

★電話、ウェブサイトまたはFacebookからのお申込みをお願いいたします。
電話:080-7028-6128(鈴木)
Web:https://ssl.form-mailer.jp/fms/4982dc73283466
Facebook:https://www.facebook.com/groups/737186129708367 


 

(福島県いわき市の石炭火力発電所)