6月14日、職場の老健を会場に「寄居町介護支援専門員連絡会」による研修会が行われました。

 地域の介護支援専門員の方々に老健でのリハビリを知っていただく絶好の機会だと思い、職場で実践しているリハビリについてお話しをさせて頂きました。




 老健は地域の中での「リハビリテーション施設」という役割を担っています。その役割は、全老健によると、「集中的な維持期リハビリテーション」とされています。




 集中的な維持期リハビリテーション?

私が理学療法士の養成校時代に習ってきたリハビリは、集中的に関わるべきは「回復期」とされていました。でも、今は違います。「維持期リハビリテーション」で集中的に行うときとは、どんなときでしょうか。

 ①病院・施設から自宅に帰られたばかりの頃、数か月間。ご自宅での環境での生活が軌道に乗るまでの期間です。ご自宅の環境をセラピストが実際に見に行って、通所リハビリでの実施内容を決めていきます。そんな中で例えば、歩行練習は病院でしっかりやってきたけど、「立ち上がり動作に不安がある」といような課題がでてきたりします。当施設では、「リハビリマネジメント加算Ⅱ」を算定することを基本としており、医師を含めたリハビリテーション会議を定期的に開催して、利用者さんの在宅生活で必要なリハビリを具体的にしていきます。

②今までの自宅での生活動作が困難になってきたとき。例えば、杖歩行が不安定になってきたというケースで、歩行器を導入するため入所生活で慣らしていって安全に移動できる方法を獲得して、再び自宅へ帰られるというケースも想定できます。当施設は、繰り返し入所を使って頂いて、在宅生活を継続していただく「行きつけの老健」を目指しています。

 ③馴染みのデイサービスがあるが、骨折などで入院し生活動作のレベルがダウンして在宅へ帰ってきたようなケース。まだ回復が見込める場合においては、数か月で卒業することを想定して通所リハビリを利用していただく方法もあります。当施設では、「生活行為向上リハビリテーション実施加算」の要件を満たす研修を修了したセラピストがいます。

 研修会のなかでは、実際に私が最近関わった事例をできるだけ紹介してお話をさせていただきました。

 参加していただいた方はケアマネの方々を中心に40名以上。これだけ多くの方々が同じ地域で関わっているということを強く感じました。利用者を通じて私たちの実際の仕事ぶりを知っているケアマネさんたちです。これだけのお話をさせていただいた以上、これから更に期待に応える働きをしていかなければなりませんね。

ありがとうございました。