運命の再会 | ドランクドラゴン鈴木拓ブログ「相方に捨てられるその前に・・・」by Ameba

運命の再会

一昨年の夏の話です




はねるのトびらに全く出番のない僕とロバート山本君でなにをするか話し合いになりました




山本君が「代々木公園でフリスビーをやろう」と言いました




僕は「フリスビーで遊ぶなんて海で遊ぶ外人のファミリーみたいだな~」とほんのり思いました




やはり僕と山本君とのダブルのび太でいると色々なことが巻き起こりました




フリスビーが木に引っ掛かってしまうのはもちろんのこと




中学生くらいの子達にからまれたり




犬に追いかけられ噛みつかれそうになりました



中でも驚いたことがアメリカからバカンスに来たという入れ墨だらけの外国人にフリスビーを一緒にやらないかとで高圧的に言ってきました




言葉はわかりませんが雰囲気でなんとなくわかりました




僕と山本君は人見知りが激しいです





そんな会ってすぐの人に心なんて開きません




しかも相手は言葉の通じない人達です




最近の日本人はNOと言えない人が増えてると聞きます




ここは日本男児の見せどころです











YESと言ってやりました







向こうの申し入れを簡単に受け入れました




日本人にも言えないのに




外国人にはNOとは言えません




しかも相手は入れ墨だらけです




そんなことはないんでしょうけどマフィアの雰囲気すら漂っていました




ちょっと身の危険すら感じるくらいです




みんなでフリスビーしているとだんだん外国人が僕らにフリスビー回さなくなり自分たちだけで楽しみ始めました




そうなると僕と山本君は何とか取り返そうと試みますが全然取り返せません














完全にいじめられっ子です






いちかばちか僕と山本君で「もういいよ、勝手に遊べば!」と帰る的な態度に出たら




そうしたら外人達はニタニタしながら僕と山本君の肩に手をまわしながら寄りかかりアーユーOKと言いました




普段は絶対にやらないのですが、「しょうが無い」という素ぶりを肩をすくめて欧米人がやるような感じで表現してみました




しかし怖くて足はガタガタ震えました




上半身はカッコつけてるのに下半身は怖くてたりませんでした




そしてフリスビーをやめた後に外人達は何かを言ってます




自分たちの自己紹介をしてきました




その外国人達はアメリカから来たということが判明しました




(ちなみに僕と山本君は英語ができるわけではないのですべて予想になります)




話していくうちに4人組のアメリカ人のうち一人だけ全く話さない人がいました




その人は見た目は僕ら日本人と一緒でした




その人はグループの中で唯一マフィアに見えないで日本のオタクような感じをかもしだしていました




仲間の白人さんが英語で「こいつの親父は日本では有名なんだぜ!」とたぶん言いました







その人のお父さんはムツゴロウさんでした







4人のうち3人はマフィアのファミリーぽい感じでした








もう一人はムツゴロウファミリーでした






ムツゴロウさんの息子さんは「日本語ができない」と言っていました





しかしその後、僕と山本君は片言の英語でムツゴロウジュニアと話ました




話してみるとムツゴロウの息子さんは「サンフランシスコから来た」と言ってました




少し話したあとマフィアのファミリーとムツゴロウファミリーは六本木に消えました




それから2年後の僕は新宿に行きました




僕が駅の前を歩いていると遠くに2年前に遊んだムツゴロウの息子と見つけました




ムツゴロウの息子に運命の糸を感じました




わざわざアメリカのサンフランシスコからからやってきてこんなにたくさん人がいる新宿の中でまた彼に会いました


僕は奇跡としか思えませんでした



「もしかしたら前世で何かあったのかもしれない!」とまで思いました




僕は彼のそばまで近づき声をかけました




彼は振り返り僕の顔を見ました










彼は僕のことを忘れてました






先ほどまで運命だと思っていましたがそんなことは一気に吹き飛び悲しい気持ちになりました