通りすがりの音楽好き、スズキさん

オフィス内では翻訳機。

オフィス外ではクラシック音楽好きのスズキ。

一人旅と一人飯。

ネガティブ人間(笑)



テーマ:
年末のドイツ旅から帰国して初めての音楽イベントでした。コンサートではないですけどね。

マーク・パドモア(テノール)
若い声楽家のためのマスタークラス
~シューベルト歌曲の本質~

2017年2月15日
トッパンホール


王子ホールでマーク・パドモアが歌う「美しき水車小屋の娘」を聴いたのは2014年12月。

ドイツ歌曲の公開マスタークラスの聴講は2回目。前回はピアニストのヴォルフラム・リーガーが講師で2013年11月。

歌曲のマスタークラスは良いですね。この世のどこにも居場所がないと思っているスズキですが、今日は確かに「ここには自分の居場所がある」と思ったのでした。無能な私の居場所は、表舞台ではなく、裏方でもなく、客席限定ですけどね。客席は良い雰囲気でした。よくありがちな華麗な音楽パフォーマンスに興奮することを目的に来た人々とは違います。繊細で美しいものを、もっと深く理解したくて仕方がない人々が来ていたのでしょう。毎日8時間デリカシーのない下品な人間ばかりいるオフィスにいる私は久しぶりに良い空気を感じて、それだけで涙が出そうでした。

テキストの大切さを説くパドモア先生は別に語学オタクなわけではなく、言葉を正確に理解して適切に表現することがドイツ歌曲において絶対に必要なことだからです。オペラとは違って歌曲では言葉がとても大事で・・・などということはみんな表面的には知っているけど、こうして実際にストイックに指導する姿を見ると、イギリス出身のパドモアさんがどれだけ本気を出して徹底的にドイツ語を学んできたかということが伝わります。私も聴き手として、ドイツ歌曲を心から愛するなら、さらにテキストの理解とドイツ語力を深めなければいけないなと。

言葉を大切にすること。それから、歌声で魅了するのではなく知性で音楽や詩(作曲家や詩人)を理解し聴衆に伝えること。パドモアさんが求める音楽は、私が求める音楽と同じなのだと思います。コンサート=演奏者を応援する会・・・みたいなことはクラシック音楽以外では普通なのだと思うけど、クラシック音楽においては作曲家が主役であって欲しいと私はいつも思っています。歌曲に限らずクラシック音楽すべてにおいて。でも、残念ながら実際には演奏者が主役みたいな雰囲気のコンサートが多い気がします。 


生徒は日本出身の女性2人で演奏曲はガニュメートD544(ゲーテ)、ズライカI D720 (ヴィレマー)、グレートヒェンの祈り D564(ゲーテ)、ます D550(シューバルト)でした。パドモアさんは生徒の最初の演奏は客席に座って聴きました。(私の席からはバッチリすてきな横顔が見えた・・・笑) ガニュメートは私も遊びでピアノで弾いていた好きな曲。生徒のお二人(&ピアノ奏者)のこれからのご活躍を期待しております!


シューベルトは短い歌曲ばかり沢山作曲したけど、1曲1曲がとてつもなく濃いからレッスンは充実していたし、私はますますシューベルトさんが好きだし・・


どうして私の日常はこんなに腐っているのだろう。日常で接するのはパッションもロマンも何も感じない繊細さに欠けるつまらない人間ばかり。未来は暗い。人生はくだらない。なにもかも。

とても素敵なマスタークラスでした。現実の世界に戻りたくない。悲しすぎて今夜もきっとまた眠れない。あしたなんかこなければいい。

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