通りすがりの音楽好き、スズキさん

オフィス内では翻訳機。

オフィス外ではクラシック音楽好きのスズキ。

一人旅と一人飯。

ネガティブ人間(笑)



テーマ:
ロンドン・ビジネススクールの教授リンダ・グラットンの著書を2冊読みました。未来の生き方に関する「ライフ・シフト」(英語版2016年6月、日本語訳2016年11月)と未来の働き方に関する「ワーク・シフト」(英語版2011年、日本語訳2012年)です。2冊の本は一部内容が重複しています。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)/東洋経済新報社

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ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉/プレジデント社

¥2,160
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これらの本は、私が未来に不安を感じながらも上手く説明できなかったことを整理してくれています。感想としてまとめて何か書きたいのですが、まとめにくいので自分で下線を引いた部分を一部ピックアップしてコメントすることにします。(図書館が一時閉館中なので珍しく購入しました。。。) 音楽には関係のない話ですが、私が音楽ライフを続けるためには重要なことです。興味あればお付き合いください。

比較的厚みのある本ですが内容に興味があればサラサラ読めます。ネット検索して読むコラム等の短い情報より、やはり本がいいと思いました。

「ライフ・シフト」と「ワーク・シフト」が未来の予想として正しいかどうかなど誰にも分かりませんが、未来を不安に感じているなら、一つの見方として参考にしても良い本だと思います。

ちなみに原作のタイトルは以下のとおりです。
「ライフ・シフト」→ The 100-Year Life
「ワーク・シフト」→ The Shift
(いや、批判ではなく、いいと思いますよ。日本人にとってイメージしやすいシンプルなタイトルで。)

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「ライフ・シフト」より

■内容

20歳前後まで勉強→60歳前後まで仕事→引退という3段階の人生がなりたたない時代が来ている。しかも寿命は伸び続けている。そんな中で幸せな人生を送るには・・・という話。一旦習得したスキルはいずれ価値が低くなっていくので新たに学び直すこと、需要があり自分が情熱を注げるものを見出すこと、人生全体のバランスを取ること、などなど。

■一部ピックアップ&コメント

「中程度の雇用の空洞化」
私の翻訳スキルはおそらく「中程度」。だから危機感も強い。「空洞化」は翻訳業界でもみられる。事務庶務とほとんど差が無い低い待遇の求人ばかり見て一時期ものすごく絶望していたけど、正社員で待遇も比較的良い翻訳求人もあることに気付いた。つまり中間には需要がないということ・・・ どの業界でも同じような現象が起きているのだろう。

翻訳なんて仕事はいずれ無くなる・・・と新人翻訳者だったころから自分で言っていたので驚きではないものの、自分これからどうしようか悩みどころ。果たして上を目指すことが自分にとって最適な選択なのだろうか。本当に自分に向いている仕事なのか。その能力があるのか。

「自分についての知識が要求される」
自分を知ることは意外と難しい。今年私はMBTIという心理学による性格分類を知って一時期ちょっとハッピーだった。それでも自分が未来に向けて何をすべきか、選択肢を知り、決断するには、まだまだ自己分析が足りない。

上の世代の人々から見れば「いい年して自分探しか?」とバカにされそうだが、時代や世代が違うとまったく社会も個人の考え方も違う。昔の価値観はもう通用しない。いまは選択肢が広がった分、責任を負うのも自分。「やりたいことに何でも飛びついてみる」ことは危険であり、十分検討して人生を設計しなければいけない。

何でもいいからがんばれ、前向きにコツコツ生きていればなんとかなる、などという超楽観的な考え方が好きな人には向かない本かもしれない。

この本を読むと、何歳であれ生き方や働き方に悩み、情報を探り、深く考える自分のような人間が、異常な人間ではないと思えるようになる。

「多様性に富んだネットワーク」
私の弱点の1つは人間関係の薄さ、ネットワークを築く能力の低さ。面倒な人間関係を避けてしまう。人間関係が長続きしない。反省しつつも、今後も無理だと思う分野。

ここでいう「多様性」は、家族関係以外で人が必要とする3つのネットワークの1つ。他の2つは親しい友人のネットワークと仕事仲間のネットワーク。「多様性に富んだネットワーク」はゆるい繋がりで、例えば「友人の友人」がこのネットワークに入る。自分や自分と似ている人にはない見方や専門知識を持つ人で、刺激を与えたり、視野を広げたりしてくれる可能性を持っている人。

他の2つのネットワークはともかく、この「多様性に富んだネットワーク」だけは上手く築いていけるといいなと思う。私が真に欲しているのはネットワークの中でも特に多様性に富んだネットワークなのでは?

「(以前は)人生の計画と自己内省はほとんど必要とされなかった」
勉強→仕事→引退のような流れに従って生きていくことがスタンダードだった時代を素晴らしい時代とは思わないけど、そういう時代が安定していて安心感をもたらしたのは確か。自分が何者であるかなど分析する必要はなかった。そんな時代を生きてきた人は現代の若い世代の生き方をおかしいと思うのだろう。気にしなくていいと思う。でも理解してもらえないことは残念に思う。

「自分と相性のいいものを見いだす資質」
「選択肢の探索に多くの時間を割くのは当然」

新人は与えられた仕事に疑問を持たずに素直に受け入れて取り組むこと、などという日本でお馴染みの考え方に反するものこそ、未来を考える上で本当に重要なことだったりする。この本を読んでいると日本社会が他の先進国と比べて変化が遅く、時代遅れであることがよく分かる。日本ではギャップイヤーもサバティカルも一般的ではなく、高級取りエリートでない人でも残業がほとんど強制的で、父親の育児休暇もほとんどなく、社会人大学生等の学び直す人も少数で、転職市場も小さく、どこみても同質集団ばかり、働き方の選択肢も他所の国と比べると少なく、学校教育も何十年も変わらず・・・ ああ、こんな社会を好きになれるはずがない。

「未来の雇用主や知人に対して、自分のスキルと知識をどのようにアピールするか」
自分がどういう人間であるか自分で知ることも大事だし、自分がどういう人間であるかを人に知ってもらうことも大事。ただの実績自慢ではなく未来に繋がるアピール。当然ネットも活用する。(ここでも日本文化が邪魔だな。。。 アピールは多くの人が苦手にしているし、アピールを良いことと捉えられない文化でもある。)

「移行期間」
ある研究では「移行のプロセスはズレを感じることで始まる」と言う。「ギャップを認識することで行動の背中が押される」そうだ。では私はいま「移行期間」に足を踏み入れたのか?実は年初から漠然と何かの必要性を感じて少しだけど行動を開始している。

「現在の行動が未来の自分に影響を及ぼすことを理解する」
もちろん。だから悩むのだ。私は約10年前に翻訳者を目指そうと決めた。あの決断がなかったら、いまよりずっと悲惨な生活を送っていたはず。それはそれで1つの成功例。これからまた未来のための行動を人生の中で数回繰り返さなければいけないということ。本当に何を目指せば良いのだろう。

「自由に使える時間をもっとまとまって確保する必要」
ほとんど残業も休日出勤もない仕事をしている上に独身一人暮らしの私は日本の一般的な会社員と比べれば自由時間を十分確保している。それでも、自由に使える時間が足りないと感じるようになったことが私のストレスの一つ。数倍に増えた仕事を時間内に終わらせるために極度に集中して翻訳に励むと、8時間労働でも帰宅後はぐったりして別の活動に取り組めないことも。週休3日や毎年1ヶ月無給休暇など、いくつか働き方について自分なりのアイディアはあるものの、将来が不安だから稼げるうちに少しでも多く稼ぎたいとも思ってしまう。

週末1日や夏休み1ヶ月だけで可能な勉強もあれば、休暇を「まとまって確保する」が必要な勉強もある。もっと自分を知り、世界を知り、近い未来に確実に需要がある分野で自分に適性があって情熱を持てるものを見つけられれば、それが1~2年仕事を離れて取り組まなければいけない勉強であれば、できるだけ早いうちに実行したほうが良い。親が元気なうちに。自分にある程度の貯金があるうちに。その分野を探し出せないことも自分のストレスの1つ。探し出せたところで、日本では長期仕事を離れること(サバティカル)は一般的ではない。ほんの数ヶ月仕事の空白期間があるだけでマイナス評価になってしまうことがある。転職市場も小さい。リスクは大きい。だからこそ、何でもいいから好きなことを勉強するなどという選択はあり得ない。

また、まとまった休暇はスキルを習得するための時間というだけではない。猛烈に働いたあとに、仕事以外のことに取り組んで人生を豊かにするための時間である。そういう時間に価値があるということを、多くの人が認識してくれる時代が来ると良いのだが・・・ 日本よりはサバティカル文化が受け入れられているとは言え、他の国でもサバティカルはそれなりのリスクを取るし、多くの人が実行しているわけではない。

本文で何度か紹介されている小説では「一斉行進から脱落すれば、踏み殺されかねない」という表現をしているけど、これはまるで日本の社会を言い表しているように思う。未来を見据えて行動することは勇気の要ること。多くの人間がまだ未来を考えて人生を計画する必然性に気付いていないのだから、違う道を進む人間は「脱落者」と見なされる。既に半脱落者である私は踏み殺されないようにいつも必死になっている。

「エクスプローラー」
探検者。数年かけて自分探しをしている状態。欧米の若者のギャップイヤーみたいなものだけど、もっと長く、ただの遊びではなく、真剣に自分を知り世界を広げる時間。未来の生き方の1つ。楽しければいいだけの観光旅行などではなく、「一歩踏み込んだ」ときに効果を生む。物見遊山ではなく、人と関わることが大事。こういう経験をしてから社会に入る人が増えれば、社会に対する私の退屈も少し緩和されるか?

さすがに今の自分の年で「エクスプローラー」をやるわけにはいかない。それでも、私は海外旅行に行くときは知らないことを知ったり体験したりするために行くと考えている。有名なものを見て食べて買って写真を撮るだけの思い出作りが目的の旅にはしたくない。(だから、思い出作りを目的にした旅が好きな人とは旅好き同士でも話が合わない・・・)

「パートナー」

何度もスキルを学び直さなければいけない時代になると、パートナーと協力しあうと良いそうだ。一方がスキルアップが必要な時期に、もう一方がメインで生活費を支えるということが可能になる。普通に生活するだけでも住居費や食費も一人暮らしの1.5倍ぐらいで済む。確かにね。ああ、残念だ。私は人生の伴侶というものに憧れたこともなく、全力でそういう人生を避けてきたのに。きっと未来も私は一人だ。誰かと一緒に住むというストレスに耐えられない。ああ、残念だな。



実家の両親は諸事情のため70歳ぐらいまで働くことになると思う。でも彼らは時代の変化に気付かず、当然60歳か65歳ぐらいで引退するつもりで生きてきたはずだから、既にリタイヤしている人々を羨ましいと思い、自分を不幸だと思っているに違いない。(この本を読んでみてもらいたいが、うちの両親には内容が難しすぎるかも・・・) 

私自身は将来自分は75歳まで働くだろうと、ずっと思ってきた。しかし、ひょっとすると80歳まで働かなければいけないかもしれない。長く働けば老後資金は少なくて済む。何度か時代のニーズに合わせて職を変えながら80歳まで働ける道を考えなければいけないのだが、そんな話をすると同世代の人間も上の世代の人間も、なんで今からそんな先のことを考えなければいけないのかと不思議に思うらしい。(一方、どうして普通の人は先のことを考えないのかと私は不思議に思う。いつか困ったときに王子様が来て助けてくれるとでも思ってるのだろうか?)本文では触れられていなかったが、親の老後を経済的にどう支えるかという問題も私だけでなく一部の人は抱えているはず。王子様は来ないのだから自分で選択肢を用意しておくしかない。



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「ワーク・シフト」より

■内容

読み直してみると大部分が「ライフ・シフト」と重なっているように思う。でも「ワーク・シフト」は具体的な未来の働き方としてリアル感のある参考例を挙げていて興味深い。

参考例の設定は2025年。起きた瞬間から寝るまで仕事に追われているロンドンのジル、田舎から出て都会で学び高度な専門職として成功しているが生身の人間と接触する機会がほとんどないムンバイのローハンとカイロのアモン、先進国に生まれたが勉強が嫌いで母国語の読解能力も低くアルバイト暮らしの貧困層アメリカのブリアナとベルギーのアンドレ。

一方で、幸せな人生を歩んでいる例として、都市の交通渋滞軽減に情熱を注ぎ世界各国の様々な世代を含む人々とネットで繋がって協力しながら問題解決を進めるリオデジャネイロのミゲル、普通の会社員でありながら子供と妻をつれて1年バングラデシュでボランティア活動をすることにしたアメリカ人のジョン、大企業のシステムを利用しながらドレス制作のミニ起業家として楽しく充実の働き方をしている河南省のシュイ・リー。

著者によると、これから先、人々が必要とする3つの変化(シフト)は、「高度な専門技能を備えたスペシャリスト」「ほかの人と関わり協力し合うこと」「消費より経験を重んじる生き方」へのシフトとなっている。


■一部ピックアップ&コメント

「時間に追われることの弊害」
「専門技能を磨きにくくなる」

参考例の1人、ジルは時間に追われて生きている。充実しているかもしれないが、専門技能を学ぶ機会がないというのは将来を考える上で致命的。彼女の働き方は現在の日本人の働き方にも似ている。隙間時間を見つけて勉強する方法などを自己啓発本等でたまに見かけるけど、隙間時間で習得できる程度の知識に、果たして価値があるのだろうか。将来に繋がるのだろうか。私も時間に追われることは恐ろしいことだと考えていて、何とかして避けたいと思う。こうやって自分の人生について考えたり本を読んだり人の話を聞く余裕のない人生は未来をダメにするに決まっていると思う。

「大企業や政府に対する不信感」
独立して働く人間が増える。参考例の高度な専門職ローハンとアモンもネットワークとテクノロジーを使って世界から届く仕事の中から最適なものを選んで個人で引き受け、自宅で仕事をこなす。企業が社内に貴重な人材を繋ぎとめたいなら、それぞれの生き方を認めて柔軟に対応しなければならない。企業にとっては厳しい時代になるそうだが私にはそれほど関係ない。企業(大規模も小規模も)や政府はすでにとっくの昔から私は敵だと思っている。関心もなく、期待もしない。うまく利用できるなら利用するだけ。

「才能とやる気と人脈が経済的運命を決定付ける」

ネット上に多くの情報があっても、それを活用して自分を成長させる子供は実は一部のみというのも納得。ネット環境さえあればチャンスを掴める可能性は確実に上がったけど、それに気付くことができる人、努力することができる人は、やはり今も少数で・・・

「自分と同じような考え方と専門技能・能力の持ち主が集まっていて、豊かな生活を期待できそうな土地に移り住むようになる」
多様性ネットワークの大切さとは反するかもしれないが、同等の能力がある人との話は楽しい。10年ぐらい前に世界で読まれた本「フラット化する世界」を覚えているだろうか?それに対抗する「クリエイティブ都市論」も知っているだろうか?私も読んだ。どこで生まれてもチャンスがあるフラットな世界になったように見えて、実際は人々は自分の目的に合わせて移り住むのだ。

私も都心を離れれば離れるほど広い家に住めるのだが、できるだけ都心にいたい。地元茅ヶ崎に住んでいたら、きっと死にそうなほど退屈してしまう。コンサートや一人で入れる飲食店の充実は私にとって快適な時間をもたらす。またピアノ可マンションは都心でも少ないけど田舎にはほとんど無いと思われる。通勤時間は短いほうが自分には合っている。雰囲気的なものも含め、住む場所にはこだわりたい。

海外に目を向けても、芸術家が集まる地域や起業家が多い地域など、お互い刺激し合えるからこそわざわざそこに住む。田舎に住めばノホホンとしたステキなおじいさんと知り合いになって、それはそれで面白いかもしれないが、好奇心旺盛な人間にとっては毎日がそんな感じでは退屈してしまう。

もちろん誰でも海外に出られるわけではないが、実力があれば出られる時代になった。(そして出る実力がないスズキはここでもまた自分の無能を嘆く。)

ネットがどれだけ便利になっても、住む場所は人生の重要な要素であると言う「クリエイティブ都市論」や「ワーク・シフト」で述べられている点には私も大いに共感する。

「連続スペシャリストへの道」
未来の世界で必要とされるスキルは何なのか、そのうち自分に向いているものは何なのか、そのスキルを習得するためには何をしなければならないのか。一番大事なことは本には書かれていない。一人ひとり違う人間であり違う人生を歩むのだから当然なのだが。

翻訳の将来的な需要はある程度予測できる。高度な専門性を要する翻訳以外はすべて機械が翻訳することになるだろうから、この業界で残るなら高度な専門性を身に付ける以外にない。一方で、これが本当に自分に向いているのか、再検討しなければならない。選択を誤るとロスも大きい。費用も時間も。

翻訳に限らず、書く仕事は自分に向いているのだろうかということをよく考える。イギリスの大学のライティイング講座を受けて1年ぐらい経つ。現役ジャーナリストでもある(名前を検索すると名紙に掲載された記事が出てくる)先生から「論理的で説得力があり、よく書けている」とフィードバックをもらうと私もバカだから有頂天になる。ひょっとして、翻訳じゃなくて英語ライティングでも自分はやっていけるのではとか。アホかもしれない。時制の間違い等の課題も残っているのだけど。

日本語はどうか。自分の書く文章に言葉遣いや漢字の間違いが含まれていることには自分で気付いている。特にブログは確認修正が中途半端なままで公開することもある。でも、内容はどうだろう。自分の視点や表現は個性的だと思っているのは、やはり自分だけだろうか。機械に代替されない仕事を考えたとき、物事に感動することと感動を言葉で表現することは人間でないと出来ないと思った。それから、書くプロではなく一般人でも、今後はより文章力が重要となっていくような気がする。英語に関して言えば、社内外を見ていても流暢に話せるのに文章を書かせるとメチャクチャな人は意外と多い。日々のメールのやりとりはそれでも十分だけど、フォーマルな文書や多くの人の目に触れる英語文書の場合はそれではダメだと思うのだが、何とも思わない人もいる。英文ライティングに需要はあるのか、お役に立てる能力が自分にあるのか。

でも、英語ネイティブでもない人間がニュアンスを含めた完璧で高度な英訳を目指すことは無謀でもある。「大丈夫だよ」なんていう人はきっと言葉というものに無頓着な人間だ。言語は数百年いや数千年におよぶ文化の一部であり、一つの言葉に歴史があり複数の意味を持つことも多い。この本では2020年に同時通訳機が実用化されたことになっているが、もちろん決まりきった単純作業の指示は可能なのだろうけど、人間対人間のやりとりで完全に通訳機が機能する日が来るのだろうか。来るとしても、それはまだ遠い未来だと思う。心理戦と言いえるような厳しい交渉の場で機械がどれだけ言葉や雰囲気の背後にある人々の真意を伝えられるのか、なんて考えると、2020年の同時通訳機の活躍の場はごく一部に限られていると見るのが正しいと思う。本では、この機械の導入のお陰で趣味以外で語学を学ぶ必要はなくなったとしているが、2020年にそこまで進むとは私は思えない。

何語であれ、説得力ある文章が書けたり、複雑なことを分かりやすく整理して表現できることは、未来において必要とされる能力の一つでは?それを自分のスキルの1つにすることは、アホで低知能のスズキの進む道として間違っているだろうか。そうだろう。でも、自分より立派な教育を受けたはずの日本人(会社の人たち)が書く日本語が酷いことを考えると、自分はもしかして書くことが得意なのかもしれないと思いたくもなる。自分に都合の良い思い込みだとは分かっているけど。自分は個性的で面白い文章を書けると思っているのも自分だけなのだろう。ネガティブなことばかり言っていても仕方ないので、来年少し軽めの実験をしてみようと思う。とりあえずアイディアが浮かんだので少しスッキリした。

「向こうからアプローチしてもらう必要」
昔は普通に生きていれば自然に人のネットワークが築かれていったが、いまは意識して人と関わっていかなければネットワークは築けない。意識して築かないとスズキさんのように孤立無援となってしまう。

ネットワークのうちの1つである多様性のあるネットワークを実現するために意識すべきことは、本文によれば①「普段あまり行かない道を歩く」(まあ、多様性ですから、違うタイプの人が必要)、②「カメレオン人間になる」(ある程度はそのグループの流儀に合わせること)、そして③自分に興味を持ってもらい向こうからアプローチしてもらえる人間になること、となっている。

2つは定番の注意点だろうけど、3つ目が難しい。自分と違うタイプの人々で繋がりたいと思う人々と言うと、私は例えば音楽家グループを思い浮かべる。①思い切ってスズキも集まりに参加してみる、②まわりに合わせているフリをしてもスズキの知識が中途半端で無理していることがバレバレ、③結果、誰にも興味を持ってもらえず名前も覚えてもらえず、スズキは二度と参加しない。なんてパターンになるだろうから難しい。多様性のネットワークにしろ、仕事上のネットワークにしろ、お互い影響し合えることが前提なわけで、何も取り得の無い(優しいとか明るいとかだけでなく)人間にはハードルが高い。そこも含めて、自分を知り自分の可能性を広げて・・・(なんか疲れてきた。)

「自分の選択に不安を感じるのは、健全なことだ」
この本は強い語気で人に迫ってくる本ではなく、基本的には読み手の味方になって語っている感じがする。結局のところ具体的なことは自分で探さなければいけないけど、読んでいて嫌な感じはしない。無理やり「元気」を押し付ける本より「健全」だ。冷静な視点だけど冷たくはない。


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さて、長すぎるブログを最後まで読んでしまった人がいたら「ありがとう&お疲れ様」という言葉をお届けしたいです。結局何が言いたいのか分からないままでごめんなさい。頭の中で考えている不安等がある程度まで整理されたことと、いくつか実験アイディアが浮かんだこと、自分の不安感は健全なものであると言ってくれる人がいること、それが成果でしょうか。こんなことを話して助言をもらえるような人間関係を築いて来なかった自分が悪いのだけど。この内容を踏まえて助言できる人生コンサルタントやキャリアコンサルタントが日本にいるとも思えず。生意気かもしれないけど、そういう自称プロのコンサルタントという人より、私の方が知識と思考力を持っていると思う。とりあえず、だいぶ落ち着いたので一件落着ということにしましょう。いつまで持つか・・・(笑)
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