建築主タイプシリーズ-2・後手後手の迷いタイプ | スズキ建築設計

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スタッフの日頃感じていること

このタイプは、建築主タイプシリーズ-1で、ご紹介した当事務所の、「設計調書・カルテ」に、考えをまとめてもらったり、あるいは、ご自身で、考えをまとめて建築事務所に提出、依頼したものの、数日たつと、考えが変わり、小出しに注文を付けてくる建築主です。

 

設計者や担当者が、依頼者の考えを引き出そうとしても、あちらこちら迷うあまり、的確な回答が出来ないこともあります。

家を建てると言うことは、現代に世の中では、一生に一回のチャンスで、そのチャンスもつかんだ方は、チョーラッキーな方なので、そのチャンスを、最大限活かそうとするのはわかるのですが、あまりにも、変わると、対応する方も汗だくです。

 

プランの段階は、まだ良いのですが、プランの段階で、了解をいただき、基本設計に入っていき、出来上がった50分の1の詳細な平面図等の設計図等を見て、また別の考えが浮かび、また、別の要求を出してきます。

 

つまり、自分の考えがまとまらないうちに、設計図が出来上がってしまうと言うケースはお互いに不幸なことです。

 

これでは、設計者や担当者の情熱も半減してしまうでしょう。

 

乗りかかった船だから、仕方が無いという気持ちにさせるのは、依頼者の建築主にとっても大変にそんなことです。

 

やっと妥協して着工しても、工事中に考えが変わったり、変更指示を、小出しに出してきます。

そして、出来上がりつつある現場の姿を見ては変更してくれと要求するお客様、

特に、工事が始まってからの変更は、お金を出すから、変更してくれと行っても、出来る部分と出来ない部分や、工程上、出来ないことも多くあるのです。

なかには、工事中の変更でも、変更要求だけで、変更工事代金を渋る方もおりますが、このような方は、家は建てて終わりではなく、災害による修理やメンテナンスの時に相手にされなくなります。

 

設計図がつくられるプロセスでも、最低でも、住宅、一棟の設計図は、約40~50枚程度は作成されます。

こららの他に、詳細図や、施工図、加工図等、合計すると約100枚近くの図面が作成され、これらの図面は、全て、独立しているのではなく、関連性があるのです。

1個所の変更が、何十枚も変更しなければならいこともあり、変更訂正の漏れが現場で問題になることもあります。

*浴室(桧風呂)の詳細図の例

 

実施設計の段階に来ての変更は、多くの図面に関連があるので、訂正変更が大変ですが、お客様の、夢を実現させるためにも、スタッフは頑張って変更訂正をします。

 

設計者は、平面的にも、立体的にも、完成した姿を想像して、手間をかけ、時間をかけて、設計図は出来上がるものです。

 

家づくりの進行中に、後手後手に回ると、一貫性や統一性が失われ、経済的にも、損失が大きくなり、当初、想像したり、イメージしたものから、大きくかけ離れてしまうことが多いのです。

また、工事中の変更は、追加変更の見積書や、請求書が突きつけられ、せっかく、縁を頂いたお客様との紛争になることもありますので、後手後手の変更は気をつけたいものです。

 

初めての家づくりで、一生に一回のチャンスの家づくりの為、今まで見たり聞いたり、家族全員の希望を織り込みたいのはわかりますが、予算のことも有り、また、家は一軒なので、家族のバラバラの希望を、意見の家に織り込むことが出来ません。

 

*家族で、話し合いながら、「設計計画・調書・カルテ」を記入。

 

そこで、当事務所では、家族の希望を、家族全員で、「設計調書・カルテ」を、話し合いながら記入して頂くことで、家族の意見がまとまるような調書を記入して頂いております。

 

*建築主の現在の住まいや、住体験を聞くことで、住まいに対する考え方がわかります。

 

*新しく計画される住まいに必要な部屋などを書き込んでもらいます。

 

 

株式会社スズキ建築設計事務所

取締役相談役 鈴木 明

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