(1)「双極性障害の診断と治療
(2)「PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療
(3)「難治症例に潜む発達障碍

上記(3)の記事をネット上に発見(というか教えてもらったというか)したので、この機会に目次にしておきます。(なかなか大胆だね、と話していたのですが(笑)、なくならないと良いなぁ。)
僕は最終ページにうっすら見える手書きが気になって、ペイントで左右逆転させて眺めてみたら、「神田橋先生講演記録」「室戸くじら」と書いてあるようです。室戸くじらって・・・?(笑)
この発達障碍の話は、kyupin先生の言う「器質的障害」「器質的背景」と同じものなのかしらん?と気になっています。脳はなかなか興味深いですね。
なお、春ウコンについては、沖縄産よりも屋久島産の方が良いらしい、との情報をさる筋から(苦笑)受けています。
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2006年9月16日札幌市で行われた神田橋條治先生の講演録です。


「PTSDの治療 ⑩」  の続き

そして、ここにもまた大事なことがあると思います。初めは僕が教えてあげるけれども、「バッチフラワーを勉強してください」と本人にいうんです。バッチ先生は「患者が自分で自分の治療をできるようにしょう」ということでこれを発明されたんです。これは試しても害はないから、いろんな本があるので本で勉強して自分で試してみて、バッチフラワーの38の中から自分用のものを選んでいろいろなときに使うようにしなさいと。勉強させる。



そうすると、そのことが PTSDにとってはまた著しく治療的なんです。なぜかというと、PTSDというものはほとんどパッシブな体験であり、そのとき、自分がその状況をまったくコントロールできなかったという体験です。だから、無力です。そしてその無力感というものが生活の中に瀰漫して、無気力であり、すぐにギブアップしてしまって手を切る。少し、「何くそ!」という人は根性焼きをしたり。根性焼きというのは前向きですね。「よし!」といってやる。無力から有力へと。だけど、自分でコントロールする方法を少しずつ少しずつ築き上げていこうとするスタンスは、生活の中から無力感をだんだん減らしていくという精神療法になるわけです。



三浦雄一郎さんはアルプスをびゅーっと下がっているから、あれは死の恐怖と闘いながらやっているんだろうけど、全然、PTSDなんかにならないものね。あれは好きでやっているんだから。スカイダイビングをやっている人もそうでしょう。あれは全然、無力感じゃないわ。自分で何とかうまくやってやろうということでやっているわけで、好きでやっているんです。好きでやっていてPTSDというのはない。PTSDが起こってくるのは全部、自分は全然する気もないのにそういう状況にさらされて、「あ~あ」というようなものです。「助けて」というようなものですね。そこを、「助けて」じゃなくて、「自分で自分を助けるぞ」というようなスタンスが生まれるということが精神療法なんです。


だから、精神療法でいろいろ難しいことをいうのは全部、根本の外なんです。ちょっとマニアの世界。やはり精神療法というものも本当に治療である限りは、犬や猫にもできる部分が本質。人間にしかできないのは趣味の世界でしょう。だけど、人間はうまいことをいってやらないことには、犬猫みたいにして「やってごらん」とかいっても、何とかかんとかいうて、やらないから、それにはやはりことばが必要だけれども。バッチのレメディをつかって次第に、自分なりに状況をコントロールしていこうとする。コントロールできるんじゃなくて、コントロールしていこうとするスタンスがついた瞬間にPTSDとしての治療は終わります。完成します。すると、薬はいらなくなります。それがPTSDの治療で、今のところ9割の人は成功していますので、僕はPTSDの治療についてはこれで完成だと思っています。



[追記]  神田橋   その後の経過でオーラップ(1mg)の1/4~1錠寝る前という処方はフラッシュバックの抑制に有効です。ことに知的障害のある人のフラッシュバックに有効です。また最近の経験ではエビリファイ(3mg)1~2錠の日中投与はフラッシュバックにもまた情動の不安定にも有効で使いやすいようです。漢方・オーラップ・エビリファイの使い分けや併用については現在模索中で結論が出ていません。



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長い間お読みいただきありがとうございます。m(u_u)m

これで一連の「神田橋先生の講演録」は終わりです。

過去の記事も参考に役立てていただければ幸いです。



[転載者追記]

素敵なオシゴトに携われたことに感謝を。

アメブロのご卒業にあたり、転載を快諾して下さったYOKOさんに感謝を。

神田橋先生に転載の承諾を得て下さった謎氏に感謝を。

そして何より、神田橋先生の業績に敬意を。

ここを訪れた方々のご参考になれば幸いです。

2008/11/25 捨てネコ












◎ この一連の記事はすべて神田橋先生の了承を得て載せています。

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2006年9月16日札幌市で行われた神田橋條治先生の講演録です。


「PTSDの治療 ⑨」  の続き



もう1つ、話しておきます。これはオカルト的ではないけれども、あまり皆さんは好かないかもしれない。バッチフラワーというのがある。バッチフラワーを知っている人は変な精神科医なんです。心療内科の先生方はよくご存じです。エドワード・バッチという人が英国にいて、僕が生まれる1年前に死んだので古い人です。この人は、イギリスでやたらはやって金持ちになったお医者さんだったけど、だんだん医者をするのがあほらしくなったんでしょう。患者が病気をして医者がそれを治療するというんじゃつまらないじゃないか。やはり医学というのは、患者が自分で自分をいろいろ工夫して治せるという部分を広げていかないとしょうがないじゃないかというようなことをお考えになった。そしてあるとき、患者が自分でもできる治療法というのを探すために自分の診療所を閉めて、一生懸命に研究された。最後は、花のエキスというか、フラワーの波動を使うということに到達された。それでお金がなくなって、しんだときは貧乏だったらしいです。そういう人がいるんです。それで、38種類の花のエキスを使ってする治療法を考えられました。これはほとんど精神的な内容です。バッチ先生は何を考えたかというと、ほとんどの病気は心身症であると。あるいは、病気が治らなくなっているのは心身症である。だから、花によってその人の精神的なムード、霊的な世界を癒せば、それで自然治癒が急速に進んで、すべての病気が良くなると考えて方法をつくられたんです。


インターネットをなさる方は、「バッチ」の「フラワーレメディ」というので検索されますと、日本中にいっぱい店があります。アメリカではドラッグストアとかそういう所にも置いているらしいですけど。それをやってみられたらいいです。僕はいろんなものを探してこれに出会ったときはうれしかった。なぜかというと、その中に、「スター・オブ・ベツレヘム」というレメディがあるんです。これが面白い。これは花の名前です。これはバッチ先生が名前をつけたわけじゃない。バッチ先生が花を探しているときにそういう花があったわけ。おそらくキリストの誕生のときに賢人を誘導した星が「スター・オブ・ベツレヘム」じゃないかと思うのですが、その名前をつけられている花で、写真で見たらまっ白い五弁のきれいな花です。


この「スター・オブ・ベツレヘム」の適応にどういうことが書いてあるかというと、「過去にショックを受けたり、何かつらい目に遭ったりして、それを引きずっている人」というのがあるんです。これはもう、ぴったりじゃないですか。


これは販売しているんです。探せば、おそらく札幌でも店がいくつもあります。たいていアロマセラピーを扱っている店です。これは安いです。*1本2,310円。これを本来は8滴ぐらい使うのですが。これは使い方がありますけど、そこの店の人が教えてくれます。*2,310円で1ヵ月分ぐらいありますから安いものです。もう1年ぐらい「スター・オブ・ベツレヘム」を使っています。


それで気がついたのは、「スター・オブ・ベツレヘム」を使っても外傷体験自体はきれいに過去のものにはならないということです。ただ、外傷体験を思い出したときの迫力、思い出したときの本人の心が揺れる程度が軽くなるんです。軽くなるから、その問題を話し合える。話し合うのがしやすくなる。「どうですか、時々やっぱり思いだす?」「思い出した時はどんな?」というようなことは、5分の診療の間でもできます。それが本人を揺さぶって、またリストカットになったりするようなことが減ってきます。このバッチフラワーは病的な構造を処理しているわけではなくて、病的な構造の中に大量に備給されている精神的なエネルギーというか、別のことばでいえば、スタンスのゆがみが修正されていくので、そういう外傷体験とか恐れとかいろいろなものがあっても、そこにばかりに固執したような意識のスタンスでなくなるということであろうと思います。それはどうでもいいのです。治療として使うととても有効です。



(つづく)


注意 * 20mlのレメディ(各) ¥3,360(税込)

     20mlレスキュースプレー  ¥3,465(税込)

 

注意 値上がりしてますのでご注意を!




◎ この一連の記事はすべて神田橋先生の了承を得て載せています。

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