1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2017年03月28日

「アマテラス・祟りの会」(笑)の同志

テーマ:ぶらぶら日記
サバティカル中に書いた論文が刊行されました。ご報告。

・「〈神道史〉のなかの折口信夫」 (佛大『歴史学部論集』第七号、2017・3)

・「折口信夫の可能性へ-たゝり・アマテラス・既存者をめぐって」
  (愛知県立大学国文学会『説林』65号、2017・3)




発表誌の『歴史学部論集』は、佛大の「史学科創立50周年記念号」、
『説林』は、「久富木原玲教授退官記念」の特集号と、どちらもおめでたい。

ところで、なぜ久富木原さんの特集号に、僕が執筆しているかというと、久富木原さんとは、モノケン(物語研究会)での友人で、なによりも、1996年刊行の最初の編著である『アマテラス神話の変身譜』(森話社)の執筆メンバーのひとり。

アマテラス神話の変身譜 (叢書・文化学の越境)

そしてさらにいえば、その頃僕が追求していた、「アマテラスの祟り」の議論に共鳴してくださった、「アマテラス・祟りの会」(笑)の同志なのでした。

このアマテラスの「祟り」の問題は、『宮主秘事口伝』や、『大神宮諸雑事記』などの資料のうえから論じたものでしたが、同時にタタリをめぐる折口信夫の説にもインスパイアされたもの。

タタリの原義とは、人間の側の咎ではなく、不可知なる神が顕現してくるときの言葉であった、という、折口の説です。

『説林』の論文では、久富木原さんへのエールも含めて「アマテラスの祟り」とともに、今考えている折口信夫論とをクロスさせて執筆しました。


そして『歴史学部論集』のものは、折口評伝のラフスケッチというか「予告編」みたいなもの。(『現代思想』の神道特集号の論文のロングバージョン(笑))

現代思想 2017年2月臨時増刊号 総特集◎神道を考える

予告編は出来上がったのですが、まだ「本編」は、完成していない…。
ということで、サバティカル終了後も、しばらくは折口評伝の仕事が続きます。

そして部屋を整理中…。



    
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2017年03月28日

東京「文学散歩」の実践編

テーマ:ホテルの時間
東京滞在の続き。
月曜日(20日)は、東京駅で妻と合流。彼女は一泊だけの東京見物です。
ドームの真下で待ち合わせとしたら、南口と北口とを間違えました(笑)。

まずはお昼ご飯。
旧中央郵便局を「再生」したKITTEで、お蕎麦。


食後は「屋上庭園」へ(笑)。なんと、目の前に東京駅のドーム、向こう側には東海、東北新幹線の発着が眺望できるのでした。

久しぶりに暖かい春の休日、という感じで、みんなのんびりと過ごしています。

近くの三菱第一号館美術館の中庭を覗いてから、地下鉄に乗って「湯島天神」へ。




女坂の横には「哥沢」とい苗字の古い家が。梅はもう終わっていましたが、祭日のひととき、大勢の参拝者で賑わっていました。泉鏡花の「筆塚」。
 




そのあとは上野の不忍池、無縁坂、そして旧岩崎邸庭園をぶらぶら。
撞球室(ビリヤード)のベンチで休憩。





岩崎邸は運悪く修理中で、鉄パイプで足場が組まれていて、興ざめ。邸内の装飾は、イスラム風、イギリス・ルネサンス風、東南アジアのコロニアル風となんともゴテゴテという感じ。いかにも明治の財閥の邸宅、ですね。

お上りさんの東京見物ですが、じつは、このコースは、野田宇太郎の「東京文学散歩」にも出てくるところ。


昨日、町田市民文学館で現物を観た、織田一麿の挿絵にも「湯島天神女坂」「無縁坂」が描かれているのでした。無縁坂は、鷗外の「雁」、湯島天神は鏡花の「湯島詣」ですね。


ということで「文学散歩」の実践編なのでした(笑)。
ちなみに「文学散歩」という言葉は、野田宇太郎が作ったのだとか。

夜は、妻と一緒なので、グレードアップして新宿のヒルトンに。一階のマーブルラウンジの「いちごビュフェ」に。若い子向きの感じで、騒々しく、ちょっと疲れました。まぁ、味は美味しいですが。

いつもはプールでひと泳ぎ、ですが、残念ながら只今メンテナンス中。
ということで、夜は、本を読んで過ごしました。




AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2017年03月27日

東京文学散歩とBunkamura。

テーマ:ホテルの時間
ちょっと時間がたってしまった話題ですが…。
東京でのふたつの研究会のあいだ、まるまる二日、それも日曜、祭日なので、どう過ごそうか…と、思案のすえ、こんな感じに。

 

宿泊していたのは、新宿のIBISホテル。朝ご飯もけっこう美味しいですね。
ここはほとんど外国人の泊まり客なので、なんだかひとりで海外に来ているみたいで心細い(笑)



まず日曜日(19日)、午前中は、新宿で、S社のHさんと会って、次の企画の「謀議」。
ふたりで話していると、いろんなアイデアが浮かんできます。こういう企画や構想を立てているときは、一番楽しいですね。
これはいちおう「お仕事」。
打ち合わせのあとは、京王プラザホテルの韓国レストランで昼食食べながら、あれこれとお喋り。


そのあとは「お楽しみ時間」。
久しぶりに小田急線に乗って町田へ。「町田市民文学館・ことばらんど」で開催中の「野田宇太郎」展を観ました。



最近、「パンの会」や「屋上庭園」のことを調べているなかで、野田宇太郎『日本耽美派文学の誕生』(河出書房)を読んでました。その話をあれこれと妻にしたせいで、
東京の美術館、博物館情報をチェック中に、この町田のかなりローカルな展示のことを見つけてくれたのでした。
妻が反応したのは「パンの会」のネーミング(笑)。食べるパンではないんですけれど…。
それはともあれ、この展示、予想以上にマニアックなものでした。

野田の「東京文学散歩」の挿絵の原画や、原稿、野田愛用のカバンや帽子など、そしてなによりも「おぉ~~」と感動したのは、木村荘八の《パンの会》の油彩。

この絵、かなり大きなカンバスに描かれていたんですね。
奥のほう女中さんの横にいるのが谷崎潤一郎。手前の三味線弾いているのが木村荘八。
5時の閉館まで、たっぷりと楽しみました。

町田の商店街は、日曜なので、とても賑やか。じつは僕は昔、町田に住んでいたことがあるので、なんとも懐かしい風景なのでした。あんまり変わっていない…



次は渋谷に出て、東急Bunkamuraの「ザ・ミュージアム」で河鍋暁斎展。動物の戯画が中心で、けっこう楽しめました。暁斎の「春画」も初めて観ましたが、なんかぜんぜん色っぽくない(笑)


そして夕食は、Bunkamuraの「ドゥ・マゴ・パリ」。
スモークベーコンとロメインのサラダ。蟹とトマトクリームのパスタ。それにワインを二杯。



日曜日なので混雑するかと思いきや、さすがここは、静かで、落ち着いていますね。お客さんたちも独特な雰囲気。渋谷の町の喧騒が嘘みたいなスペースです。
コーヒーを飲みながら、持っていた荷風本とかを読むのも、なかなかいいです。

閉店したあとは、なんかまだ飲み足りない気分なので、新宿のホテルのバーで、夜景を眺めながら、ウイスキーを二杯ほど。



という感じで、おひとり様の夜の自由時間なのでした。
さて、翌日は…。


AD
いいね!した人  |  リブログ(0)
2017年03月24日

しばらく東京住まいでした。/陰陽道史研究会の第三回目

テーマ:ぶらぶら日記
先週の土曜日(18日)、今週の火曜日(21日)と東京で二つの研究会があったので、しばらく東京住まいでした。



土曜日は、東大で「陰陽道史研究会」の第三回目。

今回は「古代・中世陰陽道研究の現在」という全体テーマで、
・高田義人「泰山府君都状の古文書学的考察ー鎌倉初期までの事例を中心にー」
・西岡芳文「式盤をまつる修法とその展開」
・赤澤春彦「中世における陰陽道祭祀 ―風伯祭を事例に―」
の三人のご発表。どれも内容の濃い聴き応え満載のものでした。



高田さんの発表では「都状」についての定義、とくに「祭文」との違いなど、かなり判明してきた感じです。とくに「都状」の二つの種類分けは、納得でした。
また密教儀礼にも「都状」のネーミングが使われたこと、とくに保元二年の「土公の祟り」についての都状は、僕自身も分析したことがあったものなので、とても興味深いものでした。

西岡さんの「盤法」の資料は、ともかく驚愕の世界。山下克昭さんからの指摘で、
それが『将門記』にも出てくることもわかりました。
また奥三河の花祭伝書の「盤封作法」の資料は、
これも僕自身が取り上げた奥三河の「大土公神経」のなかに式盤にかかわる「十二月将神」が出てくることの「謎」が解けた感じでした。

赤澤さんの発表では、「風伯神」というのが、陰陽道の思想、世界観とどう関わってくるのかがポイントですね。それが鎌倉幕府の陰陽道祭祀としてのみ登場することの意味も大きい。(これは火曜日の研究会で考えたことですが、鎌倉幕府には「神祇官」がない、という問題ともリンクしてきそう)


議論のなかで、「陰陽道」なるものが形成される過程で、密教との交渉、習合はこれまで言われていた以上に、早い段階から始まっていること、「仏教」「神祇」と「陰陽道」などと区別してしまうこと自体が、歴史的な姿を見えなくさせてしまうのでは…、といったことが話題になりました。

今回は、以前に比べて人数は少なめでしたが、「精鋭」が集まったという感じで、とても充実した会でしたね。やっばり「陰陽道」を対象とする、という共通の目的があることが、この会を盛り上げているのだと感じました。

それになんといっても、陰陽道研究者は、いろんなところで「少数派」なので、なんか「運命共同体」みたいなまとまりもあるのかもしれませんね(笑)。

研究会のあとの懇親会、そしてさらに二次会と飲み続け、こちらも楽しいひとときでした。



火曜日の研究会は、「前近代日本における病気治療と呪術」をテーマとした、Kさんが代表の科研費による会。

こちらでは僕は発表者でしたが、「土公神の祭文と神楽」に関する複数の論文を焼き直したもの(スミマセン)。

でも、Hくんによる「呪術とはなにか」という、本質的な問いかけから始まった議論は、なかなか興味深いものになりました。
さて、この研究会の今後の展開はいかに…。



    
いいね!した人  |  リブログ(0)
2017年03月15日

近況:虹と梅と、神話とケーキ。

テーマ:ぶらぶら日記
水曜日。
風が強く、肌寒い日々の京都です。外に出ると、突風に煽られて、なんかが飛んできそう。
午後、夕飯の買い物に出かけて、お店から出ると雨が降り出し、でも空は晴れていて、東の方角には、珍しいほど大きな虹がかかっています。
「天上世界で大騒ぎしてるんや~~」と、妻の言葉(笑)



そんな天候不順の京都ですが、月曜日は、天気が良くなるという予報に釣られて、京都御所の梅見物に。満開の梅です。

  

ただ梅見るだけでは物足らないので、妻が朝からせっせとちらし寿司のお弁当を作ってくれました。
梅の林にシートを引いて、お酒を飲みながら、梅見弁当です。

例によって、いい気持ちになって、ごろ寝。しばしうとうと。
上を見あげると、枯れ木に鴉が止まっている…。


酔が覚めたら、急に寒くなってきて、急遽暖かいココアを飲んで帰りました。


『ボールペン古事記』の絵が付いたレジュメは、
火曜日の佛大・四条センター講座。「魅惑の神話・伝承学の世界」。
本日の講座は、稲生知子さんの「〈女〉のヤマトタケル/〈男〉のヤマトタケル」。

いつもは「講師」で喋っているところで、この日は「聴講生」として、稲生さんのお話を聞きました。

ぼおるぺん古事記 (一)天の巻  ヤマトタケル 前編 (あすかコミックス)

八十年代の梅原版、氷室冴子版、山岸涼子版、萩原規子版のヤマトタケルを比較しながら、
タケルの描き方、とくに「犠牲」になるオトタチバナヒメの描き方の違いを解き明かしてくれました。

僕も聴衆のみなさんと一緒に、「なるほど~~」とうなづきながら聞きました。
研究者の側の生活体験の変化などて、古典の読み方も変わってくるというのも面白かったですね。


講座のあとは、京都駅で、Wくん、Yさんも交えて、久しぶりに再会した四人で、
あれこれと、楽しい話。思わずお酒も進んで、僕もけっこう飲んでしまいました。

サバティカルの一年間、「市民講座」は中止でしたが、来月からさっそく再開です。
稲生さんの講座聞きながら、「勘」を取り戻そうと…(笑)



写真の最後は、一日遅れの「ホワイトデー」のケーキ。
バイカルのケーキは、さすがに美味しいですね。って、結局、自分が食べたかったりして(笑)



    
いいね!した人  |  リブログ(0)
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。