日本の調剤薬局で働いていた頃、

「目薬だけの処方だから5分で出して」

「軟膏だけなのにどうしてこんなに時間がかかるの?!」

「子供の具合が悪いから早くしてください」

と患者様から問われることがありました。

皆様の中にもそういう思いで待っている方は多いと思います。

 

「体調不良の中、長時間病院で待たされて、さらに薬局でも待つなんて、、」という患者様の気持ちは重々承知です。

私たち薬局で働く者にとっても、いかに効率よく素早く薬をお渡しするかというのは常に頭において調剤をしています。

一方で、医療現場で働く薬剤師の方なら共感して頂けると思うのですが、薬を渡すまでには、処方監査→処方入力→調剤→調剤監査→投薬→薬歴と必ず踏まなくてはいけない段階があります。(薬歴は後から記録も可能)

 

現場の薬剤師の本音

  • 薬を早く渡したい!でも処方内容が間違いや重複がないか確認し、正確に調剤する義務がある。(実はほぼ毎日、何かしらの処方の不備や重複で医師に照会していました)
  • 薬剤師不足でマンパワーが足りない。調剤に時間のかかる処方(軟膏やこな薬を混ぜる処方や薬をシートから出して何種類かの薬を一包にまとめる作業)で手がふさがってしまうとすぐに他の処方の調剤に取り掛かることができない。
  • 患者様のかかってる薬局が一つでない場合、お薬手帳や聞き取りで重複がないか確認する必要がある
  • 新規処方の薬や、薬の必要性を理解されてない患者様には特にしっかりと服薬説明をしたい(医師からあまり説明を受けないまま処方箋をお持ちになる患者様もいました)
など、当時は効率性と正確性のジレンマに挟まれていつも仕事をしていました。
調剤ミスを喚起してくれる機械や自動調剤マシーンも導入していましたが、薬剤師不足はいつも深刻でした。今でもそれは変わっていないと思います。
調剤をアシスタントしてくれる人がいれば、、という思いは常にありました。
 
この調剤アシスタントこそアメリカのファーマシーテクニシャン制度です。
日本ではこの制度を導入するかどうかはまだ議論中ですが、アメリカではこの制度の歴史は長く、民間資格で試験にパスすればファーマシーテクニシャンとして働くことができます。
 
アメリカの薬剤師は日本の薬剤師以上に治療に関わる幅が広く、人件費も高額ですから現場で働く薬剤師や経営者からしても、ファーマシーテクニシャンの導入はメイクセンスと言えます。
 
次回は日本人がアメリカでファーマシーテクニシャンになるためのプロセスを紹介します。州によって多少の差があるようなので、カリフォルニア州でファーマシーテクニシャンを目指す方がいれば特に参考になるかと思います。
 

 

 

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