舞台『物語は突然生き止まる』観劇レポート1 悔いを残して死にたくはない! | 旅人・ホテルライター・旅行貯金コラムニスト・アイドル演劇応援ライター・スーパーYTの人生の縮図(仮)

旅人・ホテルライター・旅行貯金コラムニスト・アイドル演劇応援ライター・スーパーYTの人生の縮図(仮)

エエもんはエエ
アカンもんはアカン

今年57歳、人生折り返しを迎えても、旺盛な好奇心と反骨精神を持って生きていく、そんな独身おじさんのブログです。

僕のテーマである旅・ホテル・旅行貯金・アイドル・観劇等の他、政治・社会問題も書きます。

先日2月20日、東京・新大久保にあるR'sアートコートで行われた、SOS企画プロデュース公演、谷碧仁(劇団時間制作主宰)脚本・演出作品、舞台『物語は突然生き止まる』の千秋楽公演に行ってきたので、そのレポートを公開します。


ここが今回の会場のR'sアートコート、賑やかな大通りを折れて、一気に静まり返ったところにある劇場や。



会場ロビーには、ファンや関係者から贈られた出演祝いの花が飾られていたんや。



おっ、有名人からもや!




ホールに入る前にパンフレットと出演者のブロマイド、そして公演後に行われる2ショットチェキ会の参加券を購入、期待が高まったところで午後4時、開演や。


1時間45分の公演(感想等はのちほど)、役者による最後の挨拶とつづき、そして最後は役者さんとの2ショットチェキ会や。

僕は参加券購入時に、今回のヒロインを務めた森岡里世さんとの権利を購入していたが、整理番号が1番っちゅうことで最初に僕の番やったんや。ステージ上で係員の指示にしたがって里世さんと並んでファインダーに収まる。そして出来た写真は……、まぁ、ここではお見せできませんが、……、ご想像にお任せしますわ。

その後は役者さん、脚本・演出の谷碧仁さんに挨拶して、会場を後にしたんや。




さて舞台の内容はどうやったんやろうか? ゲスト出演の5IGNAL(シグナル)の公式サイトによると、あらすじはこちら。
https://5ignal.tokyo/contents/79076


   (引用はじめ)
[あらすじ]
舞台はホスピス。
主人公は養護施設出身の社会人特に楽しくもない平凡な毎日を過ごしていた。
これといった夢もなく、趣味は漫画を描くこと。友人もいなければ、恋人もいない。
漫画を描くことが唯一の現実逃避できる場所だった。そんなある日、彼は倒れた。
「気付いたら病院で、診断は膵臓癌。末期だった。
長く生きるつもりもなければ、苦しむつもりもなかった。そして彼は決めた。
ホスピスで自分の唯一の趣味である漫画を書くことで、残りの余生を過ごす事に決めた。
じいさんとばあさんしかいない施設で漫画を書く。二つの人種で戦う英雄の漫画を書く。
そして彼は知っていく。自分が本当に求めていたモノ。
必ず来る目の前の「死」に向き合っていく、現代劇とエンタテーテイメンの融合とは…。
   (引用おわり)


主人公の森本大が通勤中倒れ、医師よりすい臓癌、ステージ3と宣告され、治療を進められるが、大はホスピスに入り死ぬことを選択した。

ホスピスに入り、死ぬまでの時間を趣味の漫画を書くことに費やしながら一人で過ごそうとする大。しかし、入所者の老人田中の孫の話や、女性社長の真の檄に次第にイラつき、大は引きこもりがちに。

ある日、大の描き、捨てた漫画を真が見て、それを大の担当の唯に告げ、無気力だった大に漫画を描かせようとする。初めは拒んでいた大も最後には完成させることを誓った、しかし……。


とまぁ、ラストシーンは書かんことにしとくわ。こんな感じのストーリーやね。谷さんの作品は、動物愛護やとか知的障害とか難しいテーマの作品が多いが、今回もホスピスを舞台に、『死』をテーマにした作品やったと思うね。

特に主人公の大が静かに死のうと思うていたのが、死ぬまでに今書いている漫画を書き上げることを決意するところなど、周囲の励ましもあるが、自ら生きていた証と言うたらエエのか、それを残そうと決意したところは、大を演じた緑川雄志さんの表情が前向きなもとへと変化してしていくんや。

公式パンフレットの谷さんの挨拶で、『最後に悔いを残して死ぬことは不幸なのか。』と書かれてあるが、静かに一人で死に体はずやった大、でもホンマは最後に悔いを残したくないと思うていた、そこを唯の励ましもあって決意する。悔いなく生を全うしたい、いや、する! そこが今回のハイライトシーンやね。


また観てからも『死』について考えさせてくれる、そんな舞台やったと思う。

僕も観終わって考えてしまったわ、『死』について。えっ、それは何かって? それは内緒っちゅうことで。(笑)


それと同時に今回気になっていたのが、あらすじにも書かれていた、『現代劇とエンターテイメンとの融合とは…。』っていう言葉やね。

実際見たら、出演者がほぼ勢揃いしてダンスを披露したり、ホスピスに慰問に来たダンスユニット・5IGNAL(シグナル)に女性ファンが暴走したりの場面もあるが、なんというても劇中劇やったね。

大が書く漫画のストーリーを、大の横で演じるんやが、これが最後で、大が生きた証を求める要素になるというストーリーになるとは。

谷さんの作品は笑いの要素こそ多少はあるが、ほとんどが現代劇で、ダンスや劇中劇の要素はなかった。その谷さんがエンタメの要素を随所に散りばめた作品を発表した。

僕が思うに、現代劇がシッカリしたものやったから、その中にエンタメ要素を入れても、違和感なく観ることが出来たと思う。谷さんにとっては正に新境地開拓の作品になった、と僕は思うている。


こんなところかな、今回の作品の感想は。ちなみに谷さん率いる劇団時間制作やが、3月終わりから4月上旬にかけて第13回公演を開催するとのことや。僕は第10回公演以降の作品を観ているが、今回も期待して観たいとと思うてます。

第十三回公演情報解禁(劇団時間制作公式ブログ)
http://ameblo.jp/zikanseisaku/entry-12247115011.html


まだ書きたいこともあるんやが、長くなったので今回はここまで。次回は役者さんについて書きます。ありがとうございました!