今日はサンノゼです!
大学の奨学金の話です。
筆者の大学時代と言えば、返還の必要のない特別奨学金、返還義務はあっても利子の無い奨学金が普通で、学費も国公立は年間1万2千円と安いため、奨学金は月の小遣いとして自由に使えました。
それに比べて現在はというと、成績や学校にかかわらず誰でも借りられるのはいいとして、金利が付いた奨学金というか、フリーローンのような状態になっているようです。
大学を卒業して、いきなり400万以上の借金からスタートしなければならず、しかも就職先も無くフリーターに転落する場合も多いとか。
学費の高さ、国公立に至っては昔の70倍です。私学もデフレ下でどんどん上昇し年間100万円で足りない状態です。国が助成しているのでしょうが、全く焼け石に水なのはアメリカと同じですね。
40年前、私の母校(大阪市立大学)では理科系1人の学生にかける大学側のコストが年約100万円であったことを記憶しています。それを考えれば、今の私学の学費は、一概に高いとも言えないのかも知れませんが、それでも現状を考えれば大学側のコストダウンの努力が必要なのではないでしょうか。

受験生のみなさんに言いたいことは、このように人生のスタートを債務が残った状態できらなければならない現状を見ると、是非とも地元の国公立大学に進学するべきだということです。無理をして早慶や関関同立に行くよりも、地元の国公立でいいではないですか。もちろんそのためには受験年度だけの勉強では不足で、高校3年間をしっかり勉学に費やすことが必要ですが・・・。
例えば京都では同志社大学が私学最高のブランドになっていると思いますが、偏差値などには関係なく、進学する階層は出来上がっています。奨学金等とは無縁の階層です。
私学側でも、生徒確保のためでしょうか、推薦入学で半数以上を確保した上で、一般入試の競争率を上げ、また一方では受験の複数機会化で国立併願者の合格者を多数確保し、その結果例えば立命館の合格者偏差値が京大のそれと大して変わらないと言った現象が起きています。
見かけと実際は違うのだと言うことです。

秋田国際大学(公立)のように、実質の伴った堅実な大学がこれからも増えていくことを願うものです。ここは最近それこそ本当に東大並みの難易度になってしまいましたが・・・。
それではまた!