冬 に 蝉しぐれ

テーマ:

 

ずっと、気にかかっていたので読んでみた。

 

建築士の試験から現実逃避ぎみの今日この頃、、、

 

ひさびさ、夜更かしして読んだ。

 

 

淡々と進む話と、さっと流れる剣の話と

 青年の転機に蝉しぐれ


嵐で水嵩が増した川が氾濫しないよう、

藩の侍総出で、土手の堰を切る場面があった。

 

自然な営みに感動すら覚えた。

自然を畏怖し、受け止め、受け流す謙虚さ。

 

 

割腹を命ぜられた最期の父に会う状況、

父の亡き骸を台車で押して帰る坂道、

 

生々しい生と死を実感した。

平成の世に、これから死すという人を前にすることなど、ない。 

 

 

死を受け止め、生を生きる姿。

 

お侍という精神性の高い人の姿。

 


いろいろと考えることの多い本だった。


AD

本 の 話

テーマ:

「空中庭園」

 

現代の建築、都市計画による暮らしの貧しさの現状を、

 的確に表現しているように感じる。

 

ある地方のある団地の集合住宅の一角の

空中権に保証された区画を我が家と呼び、団欒する人々。

 

蛍光灯に照らされた食卓には、隠し事をしないという約束を信じる、家族が集い、

それぞれが、自分の隠し事に負い目を感じる。


そして、団地近くの郊外型大型店舗。


そこに毎週、お出かけし、買い物して、外食をする人々。

それによって、街が救われた、犯罪率が減ったと感じる人々。


 ラブホテルで生を授かった子供たち。

 

 ラブホテルで交際する子供たち。 



喜劇のような悲劇のような、一般的とされる家族のかたち。

 

 

  

 

 

まち と 家 と 家族 と くらし

  


1丁目に父が住み、2丁目に母が住み、

 

3丁目で一緒に食事をして、

 

4丁目でお風呂に入り、

 

5丁目で働き、学び、

 

6丁目で生まれて、死ぬ。

 

7丁目で永く眠る。

 

 

家族のかたちって、、、

 


 

  

誰もいない居間、一人で食べる食卓、

 

誰も使わない和室、一人用の風呂、

 

車ほどの値段のシステムキッチン、

 

ホテル並み設備の子供部屋

 

 

家のかたちって、、、 

 


AD

テーマ:

数学は美しい。

 


「世にも美しい数学入門」

  「博士の愛した公式」の著者小川洋子さんと


  「国家の品格」の著者藤原正彦さんの対談の本。 

 

 

最近、読んだ本から数学に興味津々。

 

 

高校生でこれ、読んだら数学好きになれたかも。

 図形の証明や数列なんか大好きだったけど、、

微分積分、目に見えない想像の世界に入って以来、、、挫折。

 

そして、今はやや数学が必要な建築の世界で、構造がさっぱり。 

 

 

数学の美しさと数学者の美学に、、、感動です。

 

「美しくなければ数学ではない」

 

「数学は役に立たないから素晴らしい」

 

 

 

定理と証明の時差が100年以上というものもあるらしい。

 

天才数学者の直観による定理付けの凄みと、

 それを何人もが徒労に終始しながらも証明してゆく数学者の凄さ。

 

数学者に必要な素質の一つが、膝間づく心、だそうな。

 

 

数学は神様のノートを書き写していく行為、

 彫刻が石や木の中に埋もれた形を掘り出す行為、、、

 

  建築は、、、、、?そんな清潔な行為から堕落している。

 

 

 

数学者、哲学者、医者のように古くからある職能なのに、、、

 

 



このところの問題や今の街並み、自然環境を見るとき、

 


そこに建築をする者の傲慢さを見るようだ。

  



AD

本棚

テーマ:

ヴァーチャル本棚 作りました。


並べてってると、読んだ本について、いろいろ思い出して楽しいです。


一人旅に出るまで、本が大嫌いだったけど、、、

なぜだか、読まないといけないって感じて、読むようになって、、、


いろんな本から少しずつ、ある本からはガッツーンと刺激を受けて、、、



これらが、自分をかたちづくってんだなーって思いました。

流星ワゴン

テーマ:

重松 清 著


死んでもいっかなーって思った中年男性が、親子幽霊とオデッセー(冒険)に乗ってドライブするお話。

幽霊とのドライブ切ねーっす

 

青信号ばっかの暗闇を突っ走っていると、

 

ふっと、

大切なある日の自分に戻る。


大切な日の自分は、大切なその日その瞬間を反芻しながら、

戻れない過去を変えられない過去の言動からいろいろな意味に気付くってのが、

今、読んだとこまでのお話。



後になってから、

あの時のあの人のあの言葉の意味に気付くこともあるし、

そのまま気付けずにいることも多々あるんだろうなぁ。


そうやって、すれ違って、たまに噛み合って、また掛け違って、ほつれてって、、、

 

切ねぇー 恋って

 


でも、お話のなかでは、彼の努力で、ちょっとちょっと、過去とズレてきてます。



ぼくも、ちょっとずつ、糸のほつれをほどいて、未来を過去をかえてきます。

夜のピクニック

テーマ:

FM番組「アヴァンティー」で薦められた本。

 

恩田陸さんの本は始めて読むし、ハードカバーも久々なので、ワクワクです。


まだ、読んでる途中なのだけれど、いいです。この本。

高校のアルバムみたい。


高校の歩行祭という80キロを24時間かけて歩き続ける伝統行事という時間の流れのなかでのお話。

 

思えば、高校の時の友達って、いろんな個性がいたけど、おなじ地方環境に育って、一緒に多感な人間形成期を過ごしたから、なんだかんだで似ている。


大好きな友達たち、サニースタイルの面々。


あの後から、それぞれの歩く方向が大きく違ってきたなと思う。

あの頃はそれぞれが、親の姓という家族に属してて、名と名で関係していた。

今では自分個人の姓という家族として、姓と姓の関係のなかで社会に暮らしている。

高校卒業以降、人間社会の中で、カテゴライズされながら、役割や位置が変化して、それに順応しつつ変わっていくけど、、、

やっぱり、高校の友達は根っこが同じ。
 

ものの本で出身高校ごとの人脈について、実際の著名人を挙げている本があって、パラパラと目を通してみた。

根本的な個性は大学よりも高校の影響の方が大きいのかもしれない。

 

 

話は戻って、

その大きな岐路の手前に立っている高校生たち。

やれ、誰が誰に片想いだとか、やれ、誰と誰があやしいだとか、、、

やれ、ロック聴きだすと朝まで眠れないだとか、、、

 

懐かしい感覚を思い出して、胸キュン。

青春の混沌としたエネルギーと、あの頃の純粋な感受性、肉体と心の関係性、不安と情熱と期待、人間関係、それらが混ざった感覚。

 

久々に、ゆっくり味わいながら、考えながら読みたい、読み終えたくなくて、本を閉じてしまうような本に出会えました。

戦争と河童

テーマ:

昨日、NHKの靖国神社の特集を見た。


・「靖国神社」という4文字が当時の大日本帝国においてどういう意味を持っていたのか。

・どういう経緯で英霊、B,C級戦犯、A級戦犯が合祀されるようになったか。

・サンフランシスコ平和条約以後の日本国内外でのWスタンダードの矛盾と今日の諸問題。

よく理解できた。


さすが、NHK。

一度も徴収に来たことないんだけど、今だからこそ自主的に受信料払おかな。



さてさて、ぼくはどう考える?


どんな問題に関しても、必ず複数の視点があり、矛盾する答えが存在するので、総括する答えはないんだろな。

自分のなかですら、矛盾した答えが湧いてくるし、、、


ただ、行動する姿勢には、賛成。

考えて動けないより、失敗しながらも動いて、軌道修正して、

ゆっくりゆっくり、みんなに考えさせて、動かしてくしかなくなくな~い?


その後も、戦争に関して考えたのだけれど、まぢめに、、、

お酒が回って、眠たくなって、終了。



話は変わって、

ぼくが読んだことのある戦争の本で、もっとも心に残っているのは、

妹尾河童著「少年H」。  「少年はじめ」

 

上巻の下町の平和な日常生活の描写の面白さと、そこに徐々に近づく戦争の気配の対照的な不吉さ。

下巻の戦時中の少年の生活と、個個人の温度差、終戦の日の出来事(ここ泣ける)。


河童さんらしい視点が、戦争の違った側面を切り取ってた。


それから、「河童が覗いた」シリーズを流したんだけど、彼の観察力には感動でしたね。


人はいつ青年でなくなるのか

テーマ:

「人はいつ青年でなくなるのか?」


沢木耕太郎の本に出てきた問い。


彼の結論は、「生命保険に加入したとき」となっていて、おもしろかった。



「保険というやつは世界最大の賭博機関だ。」

「火災保険は、人は家が焼けると賭け、保険会社は焼けないと賭ける。」


「失うことを恐れるあまり、失う方に賭けるという逆説的な行為が保険である。」

「両天秤をかけることで、危険を分散する方途」


「生命保険は自分の命を担保にして死後に残される者たちのために大きな賭けをすること」

「掛け金というチップが少ないうちに勝負がつけば勝ちだし、チップを営々と積み上げていけば負けになる。」



「人はいつ青年でなくなるのか」


「生命保険に加入したとき 命のカタを誰かに残さなければならない、残したいと思ったときに彼は青年期を終えることになる。」



ポケットのなかの宝物、人生、時間、、、自分の一部を、お金に置き換えるとき、そう考えるようになったとき、なのだろうか。



 

ぼくは、下関に帰るのに、青春十八切符を捨て、新幹線切符を選んだときかな。


涼しぃ~

テーマ:

昼間 あれだけ 暑かったのに 夜は涼しい。

こんな夜には、、


帰りに本屋で買った モンテロッソのピンクの壁 を 公園のお気に入りのベンチで 読みました。

夜にだけ座るベンチ。
藤棚と街灯の横のベンチ。



050727_2353~01.jpg


小鈴 さんが 教えてくれた江國香織さんの本。


キレイな挿絵の本。


虫の声を聞きながら、、、

そよ風を感じながら、、、