帰国後の雑記~日本人の語学コンプレックス?~ | Sunny and Rainy

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precious days in Ghana, in Vietnam

帰国して、早二か月。

日本はもうすっかり寒くなってて

ガーナでのあの暑い日々は一体何だったんだ?!

と思うくらい、

日本の秋(もう冬?)は寒くてびっくり。


帰国してからは、

お陰様で色々な人と再会できました。(今も進行形?)

その度にこのブログの事を話題に挙げてくださる方が多くて


本当に、本当に、本当~~にありがたかったけど、

それ以上にめっちゃ恥ずかしかった・・・

ちらっと見てくださったことがある方、

毎度更新を楽しみにしてくださっていた方と様々で、


こんなことなら、

もっと話盛って書いときゃよかったよ、

ったく!!



ってかんじでした。


そう思った最大の出来事は、

母校に行って突如生徒の前に現れて話をした時で、

(俗にいう授業荒らしです・・・ゴメンナサイ)


私、話すネタがぱっと思い浮かばなくて


「えーとえーと・・・」とワタワタしてると


すかざず


「ほら、名前のネタ(“はるなは男”ネタ)言え!」と


アシストしてくださった先生・・・


ってか、どんだけ読んでたんですか!と

思わず(心の中で)ツッコみました。

ありがたかったですけど。。


そんなこんなで、

今は何をしているかというと、

次のステップに行くべく、

ひたすら履歴書、志望理由書書きまくりな日々です。


そんで、某志望理由書の項目に

「PRできる特技」とあったんですが

PRできる・・・というのが難儀で

何・・・!?と、ない特技を振り絞り



キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!と思いついたのが



「ビール瓶を歯であける」



でした。




しょーもなさすぎる!!!

しかもそんな女子絶対イヤだ!!




とさすがに思い、書くの断念しましたが、


本筋とは外れますが、

ガーナでもっと芸磨いておけばよかったと後悔。

芸達者いっぱいいたのになぁー。


そんなかんじで、

改めて、ガーナで得てきたものは何かを振り返っています。



そして、ここからは帰国後一番聞かれた質問と

それに対する自分の思いを徒然と。


帰国後、よくみなさんに


「二年も向こうで暮らして、

しかも算数と理科の授業も英語でやってたなんて、

じゃあ英語はもうペラペラなんだね」


なんて声をかけていただいたり、


「英語はずっと勉強してたんですか?」とか

「英語そんなに話せないんですけど、

国際協力できますか?」とか聞かれたり。


自分が英語をしゃべれない前提で、

「どうすれば英語がもっとうまくなるか?」とか、

「流暢にしゃべれるようになるか?」とか。

そういう類の質問をよくされました。


また独り言的な感じで

「日本人は、何年も勉強してんのに英語しゃべれないし、

第二外国語をマスターするなんて夢のまた夢だなぁ~

こんなんじゃ国際社会で埋もれるなぁ~」


と言う話を聞きました。


国際協力=英語ができる

という方程式からくる

これら語学に関する質問の多さとかイメージに

私自身ちょっとびっくりで、


なんだか

「みんな語学に対してコンプレックス抱きすぎじゃね?」


と、冷静になれてんのかなれてないのかわかりませんが、

私自身はそんな風に思いました。


そんな二年も海外に住んでた私が

断言するのもナンですが

私の英語力は、二年間ガーナに行ってたといっても

そんなに上達したわけではないし、

今でも英検2級に毛が生えた程度だと思います、本当に!


ガーナでは、辞書片手に授業案を書き、

もちろんカンペを持って授業していたし、

「何言ってんのかわかんない」と言われるなんて普通だし

冗談の一つでもさらっと言えればかっこいいんでしょうが

そんなこと言えるわけでもないし、

世界経済についての議論を英語でできれば

尊敬の眼差しでしょうが

もちろん、んなことできるわけないし、ってかしたくないし

早口で喋られるともう無理だし一瞬でフリーズです。

喋る英語だって、恥ずかしながら文法ぐちゃぐちゃだし。

何が言いたいかって


別に大したことない


ってことです。


でも結果的にガーナで二年間生きられたし、

活動もなんとかやってこれました。


それは、私がもともと最初からものすごく英語が話せたからではない

ということをわかっていただきたいのです。


同じように、

ほとんどの協力隊も(ガーナの隊員しか知りませんが)

ものすごいズバ抜けて英語ができる人って

全体の1割とか2割くらいの人だと思います。


確かにこれからの社会で、

必要最低限の英語力(語彙・英作文・会話)ってのは必要だと思いますが

それって結構学校教育でカバーできると思うし、

備わっていると思うんですよね。


でもそれ以上に大事なことは

日本語を喋るように、

英語もぺらぺらぺら~と話すのではなく

(もちろんそれって超理想的だけど)

わからんなりにも、出来んなりにも

やってみようとか、

話してみようとか、

伝えてみようとか、

そういう意欲的な部分なんだと思います。


そういう観点で協力隊を見ると

概ね、どの隊員も

みんな英語力はそんなに高いわけではないんだけど

進んでガーナ人と打ち解けようとしているし

彼らを理解しようとする姿勢、

拙いながらも自分の意見を伝えようとする姿勢が

どの人にもあるように思います。


そんなわけだから、配属先の人たちにも可愛がってもらえ、

町を歩けば町の人から声をかけられ、

外国での活動も充実したものになるんだと思います。

それが自分の自信にも繋がるんだと思います。

そういう意欲とか資質が前提にあって

あとから語学がついてくるんだと思います。


そんな相変わらずの精神論満載で

全く成長してない私の言い分ですが(もーほんとやだ)

二年間住んでみて、他の協力隊と共に活動してみて

本当に大切なことって、どれだけ語学が堪能かというよりも

まずは、どれだけ自分から打ち解けようと進んで前に出ていけるか

ということなんだと心から思います。



そして、


「お前何様だよ!」と、

非難ゴーゴーなのは百も承知で言いますが


私が日本人がもうちょっと努力したらいいんじゃないかな~と思う所は

(僭越ながら言います)


「もっと自信を持ってやってみたらいいのに・・・」ってことです。


出来ないから・・・とか、

自分で「もう無理!」と決めてかかって

そもそも土俵に立たなかったり

恥ずかしがって前に出ていかなかったり

出来る人に頼ったり・・・と、

そういう後ろ向きな姿勢というか

自信が無いのを、わざわざ(本当にわざわざ)全面的に強調して

へっぴり腰になって意見を言わないっていう姿勢を直して


はったりでもいいので、英語日本語問わず

前に出てやってみるという姿勢を持ってほしいし、

そういう訓練を積んでほしいし、私も積んでいきたいです。


「自信がないからこそ、

自信があたかもあるかのように話す」


というのは、ガーナ人から学んだ姿勢でもあります。


I can able to teach~

と言ったり、

Schedule(スケジュール)のことを

シェドーと発音したりと

ガーナ人の口から出る英語に衝撃を覚えましたが

それでも「それが何か?」的な彼らの態度は

癪すぎますが堂々としていてかっこよいです。


また、カナダへ留学していた友人と話していたとき

「いやー、○○人(何人か忘れました)とかの訛りってひどくてさ、

何言ってんのかぜんっぜんわかんないんだけど

彼らそんなことお構いなしにプレゼンするからね~!

日本人は作ってくるスピーチの原稿とか悪くないのに

声小っちゃかったり恥ずかしがってるからね~

なんかもったいないよね~」


と、そんなエピソードを聞いて、


やっぱそこだよ、と確信しました。



そしてもう一つ、

そんな自信の無さの源になっている語学力ですが

私が言うのもナンですが、

「日本人の英語力はものすごい高いというわけではないけど、

卑屈になってコンプレックスを抱くほど悪くない」

と思います。


そもそも

誰と比べて英語ができない、できないと言ってるかって、

(私の主観ですがすみません)

イギリス人とかアメリカ人とか、

そういうガチネイティブを見て、

英語が話せないとか、

アクセントが日本語アクセントであることを恥じているのかなと感じました。


そんな人と比べて出来ないのは

「そりゃそーだろうよ」ってかんじだし、

私も、RとかLの発音の違いとか、

出来ないし違いが分からないので、

細かいので諦めました。笑



そんなところと比べたって、気にしたってしょうがないし、

そんな境地になかなかたどり着けるもんでもないし

細かいとこ気にしても無理だと思うので

しょーもないこと気にせず

何に関しても、とにかく「やってみる」って

本当に簡単な事のように思うけど、大切な姿勢だと思いました。

その「やってみる」ってのが少ないから

結果的に「しゃべれない・・・」と

萎縮してしまうのではないかとふと思いました。


こんなえらっそーに言ってますけど

私は日々、日本語をぺらぺらしゃべっております。



でも、そんなことを感じている今日この頃です。



こうやって自分の思いを文章にするって

自己満足の領域ですが

思考が整理されてる感じがしてやっぱり良いもんです。