SUNNY GARDEN

ESTUDIO EL HOMEOSUTASU.

VAMOS A MIRAR Mi JARDIN.

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プロフェッショナルコースのクラスでは、4年間の学びが、残すところわずかとなりました。

4年間というのは、長いようであっという間なのだということを、私たち講師も今月あたりから切実に感じるようになりました。

 

いくつものレメディを、いろんなやり方で、学びました。

 

今月、私が担当したのは、新しいレメディの一つです。

AllenやBoerickeなど古典的なマテリアメディカには登場しません。

9月に来日された、Jeremy Sherrがプルービングをしたレメディです。

 

原料は、ダイヤモンドですから、スライドモードで、十数枚の様々なダイヤの宝飾品の画像を繰り返し、見て頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

女性ばかりのクラスですから、ダイヤが大好きな人。

ダイヤにまつわる懐かしい思い出を持っている人。

様々いて、楽しい雰囲気になりました。

 

 

「では、このような物質のレメディにマッチする人って、どんな人だと思いますか?」といういつもの質問をしてみました。

 

「高貴」「存在感がある」「キラキラ」「冷たい感じ」「硬い感じ」などのご意見がでました。

 

確かに・・・。

 

でも、そんなに単純ではないのです。

このレメディを必要とする人の苦しみは、同じ宝飾店に並ぶ「金」や「銀」「プラチナ」などとは、ちょっと違うのです。

 

 

ダイヤモンドは、天然で存在するもっとも硬い石で、Diamondは、ギリシャ語の、Adamas(征服しえない。屈しない。)という言葉に由来します。

とても、固くて強い石ですが、もとは炭素です。

地下深く、マグマの高温と高圧を受けたために、自然界に存在する最も硬くて強い石となりました。

日本では金剛石と呼ばれてきました。

 

高い技術で加工されることで、美しい光沢を放つ宝石になりますが、地中から掘り出されたばかりの原石は、脂染みた輝きのない石です。

 

しかし、元は硬いだけの石でも、しだいに研磨技術が向上し、カットの方法が研究されるにつれて、宝石の中でも最も高い価値を持つようになりました。

 

美しさという点では、天然由来のものではなく、人間が手を加えることによって作られたものです。

 

希少価値という点においても、金やプラチナのように、産出量が非常に少ないというものでもありません。

 

南アフリカで大鉱脈が発見されて以来、一時は、産出量が増え、価格が暴落したこともありました。

 

そのとき現れたのがダイヤモンドで有名な「デビアス社」です。

 

デビアス社は、鉱山を独占し、生産量を調整することで、ダイヤの高い価格を維持しました。

つまり、ダイヤモンドの希少価値は、デビアス社の戦略によって作られたものだということです。

 

デビアス社は、生産調整して希少価値を維持するだけでなく、卓越した広告戦略も得意とするところでした。

「ダイヤモンドは、永遠の輝き」「婚約指輪は給料の3か月分」「スイート・テン・ダイヤモンド」などのキャッチ・コピーで、需要を喚起し続けました。

 

その希少価値も、美しい輝きも、需要も、ある思惑を持った企業~デビアス社の戦略によるものだということなのです。

 

本当は、たくさん取れる単なる硬い脂じみた石。

人間の手による技術によって、きらめくようになり、企業の戦略によって希少価値を作り出し、巧みな広告宣伝によって、需要が喚起されていいきました。

 

ダイヤが高額な値段で取引される背景には、そのような事情があるのです。

 

だれでも、美しく飾られたショウケースの中のダイヤの指輪を選ぶとき、美しくカットされたダイヤの輝きを見ます。

でも、本当は、その土台になっているプラチナの方が、はるかに希少性もあり、価値も高いのです。

 

 

ダイヤの人は、そのことを知っているかのような苦しみを持った人です。

 

美しく、きらきら輝き、宝飾店のケースの中に大切に飾られるにもかかわらず、いたたまれないような居心地の悪さを感じている。

 

イギリスの皇太子妃だったダイアナに妃は、このレメディだったともいわれています。

 

 

過食症に悩んでいた彼女は、BBCのインタビューで、その原因について、「円満な家庭生活を送っているように振舞うストレス。」だといったそうです。

また、「過食症は、自尊心の低さ、自分に価値がないことに悩むことで患った病気。」であるとも話していたとか。

 

ダイアナは、皇太子妃として相応しい家柄のお嬢様で、また美貌にも恵まれた人です。

 

でも、両親が離婚したため、恵まれた環境だったにもかかわらず、成長するなかで、「邪魔者」「部外者」という思いを抱き、満たされない気持ちで育ったことが彼女の人格に暗い影を落としているともいわれています。

自分を、「ただの勉強嫌いの保母」だともいっていたそうです。

 

世界で一番注目され、愛された美しい人でしたが、一番愛されたい夫からの愛は、得られずに苦しんだ女性でした。

 

妻としての本当の価値のないことに苦しみもがいた人だったと思います。

 

マテリアメディカ~Synoptic Reference に 、以下のような精神症状があります。

 

Needed to assert myself and pick on someone who I neither know nor respect.

 

自分自身の存在を主張する必要があり、知り合いでもなく、自分と無関係な誰かのあら捜しをする。

 

自己価値に対する自信のなさからくる精神症状です。

 

また、このマテリアメディカには、以下のような精神症状もあります。

 

・Every ice crystal sparkled like jewels.

あらゆる氷は、宝石のようにきらめいている。

 

・Using a lot of words that one might connect with crystals.

水晶に関係した言葉を多く使う。

 

・Attracted to dark night skies.

暗い夜空に魅せられる。

 

・Srars seem more visible.

星がよりよく見える。

 

光り輝くダイヤモンドの質感が症状に表現されているといえます。

 

 

ホメオパシーのレメディとしては、Graph.(黒鉛/鉛筆の芯) Carb-v.(木炭) Petr.(石油)と同じ「炭素」を原料とする仲間です。

 

周期律表では、第二列の中心にいます。

 

C 炭素 カーボンです。

 

 

周期律は、人間の成長過程のレプリカだといわれていますが、炭素の人が持つテーマには、幼さがあります。

自分の価値に対する疑い。自信のなさ。優柔不断さ。

 

宝飾店で一緒にいる、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、金(Au) などは、周期律表の中では、第5列や第6列に並ぶ重厚な人です。

 

婚約指輪として、光り輝くダイヤモンドですが、実は、土台になっているプラチナさんに遠慮しながら存在しているのかもしれませんね。笑

 

ダイヤのレメディは、CHKでは、あまりしていません、前回したのは5期生の3年生の時の授業です。

 

当時は、エアープルービングというやり方で勉強していました。

この授業での体験は、私には大変印象的なものでしたし、とても良い学びになりました。

 

こちらも、是非ご覧ください。

 

https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-11920044313.html

 

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国際セミナーが終わった翌月の授業。

どのクラスも、大きな刺激を受けた後の興奮のようなものが残っていて、楽しいです。

初級クラスの皆さんは、国際セミナーは、初めての経験なので、とりわけ意識が変わってこられているのを感じます。

クラスに「へー! ホメオパシーって、すごいな!」という空気が流れているのが感じられると、私は、とてもうれしいです。

 

セミナー明けの10月の初級コースのレメディ学習では、Merc.(マーキュリー)。

水銀を原料とするレメディを担当しました。

 

 

比重が重く、銀色に光る鉱物なのに、なぜか常温で、液体なのです。

 

 

原子番号Hgは、「水のような銀」というラテン語のHydragyrum に由来しています。

古来の日本語でも「みづかね」と言われていたようで、漢字では「」と書きます。

 

温度変化によって、体積が大きく変わる性質を利用して体温計にも使われてきました。

 

 

Merc.(マーキュリー)の人は、体温計のような人でもあります。

気温の変化に敏感で、気温が上がることにより、悪化し、また、下がることでも悪化します。

 

 

水銀の毒性が有名になったのは、「水俣病」。

私が子供のころは「公害」という言葉を今よりも、もっとよく耳にしました。

高度成長期で、環境よりも産業の発展と豊かさを、がむしゃらに求めた時代でした。

「水俣病」は、日本窒素という大企業が、垂れ流した有機水銀でそこに住んでいた人たちがひどい健康被害を受けた悲惨な出来事でした。

 

しかも、なかなか、病気と工場から出た水銀の因果関係は認められませんでした。

胎児のときに影響を受けた人たちに一番ひどい障害が出たことに、子供心に怒りを覚えたことを憶えています。

 

 

有機水銀は、神経を侵し、様々な症状を起こす猛毒です。

 

水銀のもつ、形態の不安定さと、毒性の強さが、このレメディの症状の核となります。

 

原材料の持つ不安定さと毒性の強さは、レメディになったとき、心身の不安定さや、暴力性といった症状として、現れます。

 

マテリアメディカ“Focus”では、精神症状も、全身症状にも、一番初めに「INSTABILITY(不安定)」という言葉が出てきます。

 

そして、心の不安定さと暴力性を表現したようなDelusion(妄想)を持ちます。

 

MIND; DELUSIONS, imaginations; enemy; surrounded by

妄想:想像;敵に囲まれている。

 

Merc.(マーキュリー)の人にとって世界は、不安定極まりない。

だから、安定と秩序が欲しい。

世の中を統一したい。

そして、安定させたい。

そのためには、どのような暴力的で残虐なことでもする。

 

Merc.(マーキュリー)は、独裁者のレメディと言われています。

 

水銀は、天然には、辰砂という火山性鉱物の空洞内に液体の形で含まれています。

 

 

辰砂は、硫黄と水銀の化合物です。

 

純度の高いものは、とてもきれいです。

赤い血の色に見えたのでしょうか。

中国の皇帝たちは、辰砂を不老不死の薬だと信じて飲んでいたようです。

秦の始皇帝の墓である兵馬俑の覆土からは大量の水銀が検出されたそうです。

秦の始皇帝も、辰砂を不老長寿の薬~仙薬 として飲んでいたらしい。

彼こそ、中国を最初に統一した独裁者です。

 

Merc.は、レメディのキットにも入っている、とてもポピュラーなレメディでもあります。

決して、独裁者のような人にだけ必要なレメディではありません。

 

口内炎や、歯肉炎、舌炎、歯周病。

耳下腺炎。扁桃腺炎。唾液腺炎。

古典的なマテリアメディカには、「口のレメディ」と書かれています。

 

水銀は、昔、梅毒の治療に使われていました。

梅毒は、私たちにはあまりなじみのない病気です。

抗生物質のない時代。

何十年もかけて、ジリジリと、全身を破壊し尽くす恐ろしい病気でした。

その最初に出る症状が、口と性器です。

Merc.(マーキュリー)に口の周りの症状が多いのは、梅毒となにかの関係があるのかな・・・。

私の、空想ですが。

 

舌は腫れ、歯型がついて、ギザギザになっている。

口臭がひどく、多量に出る唾液の匂いも臭い。

特に夜の唾液はひどく、枕を濡らします。

全てにおいて、「夜」の悪化はこのレメディの最も大きな特徴です。

夜大量の汗をかく、シーツには黄色いしみがつき、汗をかいた後も決して体調がよくなることはない。

普通、汗をかくと、熱が下がったり、爽快感を持つものですが、Merc.の人は、そんな風にはいきません。

 

心身ともに、不安定。

ちょっとした事にも敏感に反応し、悪化していく。

絶望的な感じです。

 

梅毒という、長い年月かけて、身体を破壊しつくしていった病気と深い関係にあるこのレメディは、ホメオパシーの世界では、「梅毒マヤズム」というグループに入ります。

もっとも、破壊的で深刻な病のエネルギーを持ったレメディの中心的な存在です。

 

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兵庫県から、京都に引っ越してきて7年ほど、伏見桃山に住みました。

そのあと、西京極に移り、まもなく3年になります。

 

伏見桃山から、西京極への引っ越し。

私たちの生活の場は、京都の碁盤の目から、南東に外れた京阪沿線から、西に外れた阪急の沿線への移動となりました。

 

伏見時代は、子供たちもまだ同居していて、息子は京阪電車で大阪の終点~淀屋橋へ。

娘は、京都の終点~出町柳へ通っていました。

 

同じ家に住んで、同じ電車に乗り、反対の方向に向かう兄と妹。

兄弟のあり方を象徴しているようで、私はひそかに面白がっていました。

 

今、西京極に移って、いいようのないやすらぎを感じています。

それは、家の周りの環境の静けさもありますが、やはり、阪神間の空気を運んできてくれるような阪急電車のせいではないかと思っています。

 

小豆色のあの車体。

幼いころ、祖母に連れられて、彼女の妹の住む家に行く時に乗った電車の、薄ぼんやりとした記憶。

 

結婚して初めて住んだところは、阪急神戸線「武庫之荘」。

ホームの周りには桜が植えられ、春には淡い色の花びらにうずもれました。

 

 

子供達が幼いころは、武庫之荘から電車に乗って、神戸の実家によく帰っていましたので、

幼かった息子は、小さい指をさして、「ハンキュデンチャ。ジイチャン、コーベ」とよく言っていました。

いつも、西宮北口につく寸前に子供が二人そろって寝てしまうので、乗り換えや、駅から降りてタクシーに乗るまで、私は、死にそうになっていました。

あのころから、30年近い歳月が流れて、また阪急電車の走る街に戻ってきた、ということになります。

 

そういった、地の利もあると思うのですが、ふとしたことから、私たち夫婦は、小豆色の電車に乗って、今年から、宝塚腺の「池田」に毎月勉強会に通うことになりました。

生徒は、私たち夫婦と3人のCHKの卒業生。

池田の改札口で集合して、一緒に昼食をとり、お茶をしてから先生のお家に向かうのが恒例となりました。

先生のお宅は、さつき山の麓のマンションで、池田駅からなだらかな坂道、10分ほどのところです

途中、今は記念館となっている、素敵な洋館~小林一三(阪急電鉄の創始者)の旧邸宅があり、その建物が、しっくりなじむ、静かで落ち着いた住宅街です。

 

 

先生は、CHK特別講師の中村裕恵先生と同様、日本にホメオパシーの学校ができ始めたころに勉強を始めた方です。

日本のホメオパシースクールを2校経験されています。

センセーション・メソッドが全盛期のころの活気も体験されていて、そのころ、定期的に来日していた新進気鋭のインド人ホメオパスによる、3年生コース(年末・年始とお盆の集中講座)でも学ばれています。

また、彼女は、ホメオパシーだけでなく、大学の薬学・医学の研究室で研究職として働いた後、外資系の製薬会社に転職した経歴もあり、現代医学的な知識や経験も豊富にお持ちの頼もしい存在です。

 

今私たちが勉強しているのは、Rajan Sankaranによる“STRuCTURE”です。

 

 

自然界の物質を原料とするレメディは、いくらでも作れます。

創始者のハーネマンの時代とは比べ物にならない種類のレメディを現在では使うようになりました。

レメディを選ぶ知識は、一つ一つのレメディをプルービング情報が基本ですが、それだけでは追いつかなくなって、始まったのが「分類法」です。

 

鉱物・植物・動物のどれか~三界における分類。

 

動物なら、鳥、蜘蛛、爬虫類、猛禽、哺乳類など。

植物なら、どの「科」に属するのか~植物におけるファミリーごとの分類。

鉱物なら、周期律表。

あと、病気の深さで分類するマヤズム分類というのもあります。

 

「分ける」というのは、その弊害も確かにありますが、なんといっても分かりやすい!

勉強していくツールとして、大変ありがたいものです。

 

“STRUCTURE”は、鉱物レメディについて書かれた本です。

鉱物を周期律の視点から見ていく学び方です。

 

周期律と言えば、Jan Scholtenが、こういった考え方を始めました。

化学の世界で使われている周期律表は、19c.ロシアのメンデレーエフが考案したものです。

元素を原子番号順に並べていくと、周期的に似た性質のものが規則的に出現するというものです。

 

これをホメオパシーに応用したのがJan Scholtenオランダのホメオパスです。

 

 

この考え方を初めて知ったとき、私は驚きと共に、ホメオパシーにますます魅力を感じるようになりました。

 

ホメオパシーでは、周期律表を人間の成長過程でのマップであると考えます。

人間は、生まれてから死ぬまで、成長の段階ごとにテーマを持ちます。

 

ホメオパシーでは、その人の年齢に関係なく、その人がどのテーマの問題で行き詰まり苦しんでいるのか?

それが、その人に必要なレメディです。

 

私は、Jan Scholten の本に助けられ、クライアントさんが、素晴らしく変わっていかれるのを見せてもらった経験があります。

 

“STRuCTURE”は、Jan Scholten を受けて、インドのホメオパスRajan Sankaran が発展させたものです。

 

“STRuCTURE”の勉強会は、先生が日本語に訳してくださったものをベースに学んでいきます。

 

原書を読むよりは、はるかに近道ですが、内容は濃くて、なかなかに、険しい道のりです。

 

ハイキングに行くような軽い気持ちでは、この先難しいなと最近感じているところです。

それなりの装備を整えて、進まなければなりません。

 

できるところまで、進んでいきたいと思っています。

 

 

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中級コースでは、8月に学んだMed.(メドライナム)に続いて、今月も、人間の身体の病巣部から作ったレメディ(Nosodes/ノゾ)を学びました。

 

Syph.(シフィライナム)は、梅毒の病巣部から作られたレメディです。

 

 

Med.を勉強したときは、まずはじめに、淋菌感染症について書かれているサイトを見てもらいました。

今回も、まずは、梅毒についてわかりやすく書かれているサイトをご紹介しました。

 

淋病と梅毒はどう違うのか?

これらの病気の違いは、レメディの症状の違いにも反映します。

 

どちらも性交によって感染して広がっていく病気ですが、梅毒は感染してから時間の経過とともに、第1期、第2期、第3期、第4期と、何十年にもわたって、段階的に進行していくのが特徴的です。

 

第1期(3週間目)では、下疳といわれる痛みも痒みもないしこりが陰部や唇にでき、自然に治っていきます。

 

第2期(3週間~3か月)では、バラ疹といわれる痛みも痒みもない皮膚疹が全身にでき、自然に治っていきます。

 

第3期(3年~10年)では、内臓、筋肉、骨にゴム腫といわれる硬いしこり・こぶ状の腫れができ、組織を破壊していきます。

 

第4期(10年~25年)では、全身の血管・脳・神経がどんどん破壊されていきます。

 

梅毒は、コロンブスが新大陸の発見と共に、ヨーロッパに持ち帰った病気です。

瞬く間に、ヨーロッパ中に広がり、あっという間に極東の日本にまでやってきました。

江戸時代には、梅毒が大流行。

地獄のような苦しみを味わった人も多くいたようです。

画像検索すると、見るも恐ろしいような様々な症状の人が出てきます。

 

 

 

マヤズムは、中心が「疥癬マヤズム」で、それに「淋病マヤズム」と「梅毒マヤズム」があるとされていますが、オルガノンの慢性マヤズムについての記述を見ると、梅毒を患った人の人生のイメージと重なるものがあります。

 

最初、身体の外側に現われた「下疳」や「バラ疹」が、時間をかけてだんだん内部に広がっていき、人の重要な臓器を冒し始めます。

人は、その病苦から死ぬまで逃れることはできない。

感染から始まって、どんどん苦しみが増していく。

 

 

 

 

Syph.(シフィライナム)の人の中心テーマも、梅毒という病気のイメージそのものです。

 

性感染という後ろめたさ。

 

じわじわと、目に見えるしこりや発疹から、どんどん内部に病が進行し、身体が崩壊していく恐怖と絶望感。

もう、どうでもいいや、というあきらめ。

やけっぱちな気持ち。

 

 

このレメディの人は、夜を恐れます。

そして、悪化する時間も夜。

悪化は、徐々に進み、消えていくのも徐々に。

梅毒の進行の仕方を彷彿させます。

 

 

感染症への恐れ。

常に手を洗いたい。

記憶力と集中力が弱く、年齢より老けて見えます。

赤ちゃんでも、老人のような顔つきをしていたり。

梅毒には、母子感染による先天性の場合も、多いようです。

 

激しい気性、執念深い性格、破壊傾向、自暴自棄へと進んでいく人。

アルコール中毒、ドラッグ中毒、先天的な疾患など、家系的な病的傾向を感じさせる人です。

 

昔、梅毒の治療薬として、水銀が使われていたようですが、水銀を原料とするレメディMerc.(マーキュリー)とも似た症状が多くみられます。

共通点は、

・夜の悪化。

・潰瘍・腫瘍・化膿など破壊的な傾向を持つこと。

・腺の病気。

・過剰な唾液。

・気温への許容力のなさ。

 

マヤズムを分類法と考える現在のホメオパスによると、Merc.(マーキュリー)もSyph.(シフィリス)も梅毒マヤズムです。

 

インドの巨匠 ラジャン・サンカランは、梅毒マヤズムのテーマを、

・破壊的。

・絶望。

・高い地位。

・最高の責任。

・リーダー。

・殺人。

・自殺。

としています。

 

これらのグループに入る有名なレメディは、Aur(オーラム/金) Plat.(プラティナ)

Lach.(ラケシス/ブッシュマスター)Naja(ナジャ/インドコブラ)などです。

 

原料が、金や白金などの貴金属だったり。

蛇は、すべて梅毒マヤズムとされていますが、嫌われ者でもあり、知恵や力の象徴として怖れ、崇められるものでもあります。

動物の猛禽類も、梅毒マヤズムです。

 

Syph.(シフィライナム)は、その中心的なレメディです。

 

 

 

 

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Cact.(カクタス)は、メキシコ熱帯雨林に生育するサボテンを原料とするレメディです。

 

サボテンの中でも最大の30cmに近い芳香の白い花を夜中にだけ咲かせ、翌朝には萎れてしまいます。日本名は、月下美人。

夏の夜、月の下で、色白の美しい女性が一夜だけ花開くといったイメージです。

Queen of the night ~英語では、このような名前を持ちます。

 

 

特徴的なのは、花だけではなく、茎の部分。

 

 

まるで、蛇のような、蔓植物のような。

巻きつかれた木は、苦し気に見えます。

 

このレメディが持つ症状の一番の特徴は、CONSTRICTION(締め付けられる)感覚です。

心臓に、こういった症状を持ちます。

レパートリー(レメディ検索辞書)には、以下のようなルブリックスがあります。

CHEST; CONSTRICTION, tension, tightness; band, girdle, as from

胸がベルトできつく締め付けられるよう。

CHEST; CONSTRICTION, tension, tightness; Heart; grasping sensation

心臓が、固くぎゅっとつかまれる感じ。

 

締め付けられる感覚は、心臓だけではありません。

胸部、首、身体、膀胱、直腸、膣、子宮などにもあります。

 

THROAT; CHOKING, constricting; clothing agg.

喉が締め付けられ、窒息するような感覚が衣服で悪化する。

 

という、症状もあります。

これは、Lach.(ラケシス/ブッシュマスター)にもある症状です。

サボテンなのに、蛇のような姿をしていますが、蛇の代表格Lach.と同じ症状を持つなんて・・・。Lach.も、心臓や循環器に症状を持つレメディです。

出血性や鬱血性の症状を持つのも、Lach.との共通点です。

 

Focus(CHKで使っているマテリアメディカ/薬効書)のCact.のページに載っている精神症状に、

MIND; DREAMS; falling    落下の夢

というのがあるのですが、この症状に入っているレメディの中に、Elaps(サンゴヘビ)というのも入っています。

ここでも、蛇との関係性を感じます。

 

その他にも、蛇と言えば、Naja(インドコブラ)ですが、このレメディも心臓の病気との関係は深いです。

 

 

植物の姿と、その植物を原料とするレメディが、人の身体に起こす症状との類似性。

それだけでなく、その植物の姿に似た動物とも同じ症状をもつなんて・・・。

不思議です。

私は、こういったところに、ホメオパシーの限りない魅力を感じます。

 

 

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9月は、期待と緊張の中で始まり、大きな感動を残して、ジェレミー先生ご夫妻と一緒に、あっというまに過ぎていきました。

 

 

 

セミナーの前日には、ジェレミー先生ご夫妻と、CHKスタッフで、打ち合わせをしました。

その時、私は、まず、2005年のセミナーで受けた感激と感謝を伝えました。

 

当時は兵庫県の伊丹に住んでいて、東京のセミナーに参加したのですが、帰りの新幹線の中、同じ学校の仲間と興奮して修学旅行生のようにハイテンションで語り合ったこと。

 

オルガノン§9がテーマのセミナーでしたが、同じオルガノンの文章が、今までと全く違って見え、聞こえるようになったこと。

 

ホメオパシーは200年前のドイツ人医師が作った医療体系ですが、とても東洋的な考え方に近く、日本という、極東の島国に育った私に、しっくりくるもだ、ということがわかったったこと。

 

そして、その時は、まだ、勉強を始めて3年目だったけれど、「私は、ホメオパシーが、好きだ。」ということに、気づき、私だけでなく、「日本人は、きっと、ホメオパシーが好きだろう。みんなに広めたい。」と思ったこと。

 

こんな話を、ジェレミー先生にお話しできる日が、しかも、京都で実現するとは・・・。

2005年のあのときには、夢にも思わなかったし、そういうことが実現したことが、今でもなんだか、不思議な気がします。

 

ジェレミー先生は、私の話に、ふんふんと、耳を傾けてくれました。

いつものことですが、私は、日本語で、言いたいことを、言いたいように、しゃべりまくるので、通訳の方はやや大変そうでした。(笑)

 

でも、私の話を聞くなり、「今回のセミナーは、§9にしよう!」きっぱり言われました。

たぶん、いくつかのテーマを候補として持ってこられていて、そのどれにしようかと、考えておられたのだと思います。

 

 

 

ジェレミー先生のセミナーは、参加した人たちの気持ちを揺すぶります。

2005年、2011年、2013年。

ジェレミー先生によって、心を揺すぶられたたくさんの参加者の方々の気持ちの「波」が、先生を、今回、この京都に、奥様をも伴って連れてきてくれたよう気がしています。

 

2005年は、「ホメオパシー的な健康観」がお話の中心でしたが、今回は、バイタルフォースについてもじっくりとお話しいただきました。

バイタルフォースは、らせんを描いている。

激しく回転を続けるジャイロスコープのようなものでもある。

 

私は、野口晴哉の言葉を思い出しました。

「人が生きているのは、独楽(コマ)が回っているようなもの。」

回っている「力」があるから、立っていられる。

独楽は、しばらくして、勢いが弱まると、よろけだして、回転が止まると同時に倒れてしまいます。

 

物理的な法則では、絶対に立っていられない、私たちの肉体。

でも、大地に足をシッカリと付けて、立っていられるのは、バイタルフォースの奇跡的とも言えるような力があるから。

それを、しっかりと活動できるようにして、より、高邁な使命のために使おうではないか。

「オルガノン」の中で、ハーネマンは、みんなに、そう、呼びかけて、謳っていると、教えていただきました。

 

 

“レメディ”は、“詩”であるとも言われました。

 

詩と文章とは、何が違うのだろう?

詩は、「エッセンス」です。

そして、それを比喩で表現します

美しいリズムがあり、韻を踏んでの、繰り返しがあります。

「琴線に触れる」という言葉がありますが、心に届かせるためには、理性でなく感情に訴えるものでなくてはなりません。

また、俳句や短歌がそうですが、最小の言葉で表現します。

 

人の中心に揺さぶりをかけ、その人を本質的に変えるものがレメディです。

人の中心に届かせるためには、物の世界ではむりなので、希釈振盪という手間をかけます。

希釈振盪することを、ポテンタイゼーションといいます。

ポテンシャルを引き出すといった意味です。

それを最大限に引き出すのが、ミニマム・ドーズ(最少投与)という原則です。

 

私は、“ジェレミ”ーは、“詩人”だと思いました。

自分の頭で考え、自分の身体を動かし、自分の言葉を語る人。

ホメオパシーの「核心」をギュッとつかんで、リズミカルに謳いあげます。

ですから、私たちの、奥深くまで、入ってくるのです。

だから、私たちは、心を震わせて、深い部分から変わってくことができます。

 

しばらく私は、この心地よい振動に身をゆだねて、楽しみたいと思っています。

そして、来春5月から始まる、ダイナミス・スクールに通うつもりです。

還暦を迎えた自分自身への、ご褒美として。

 

 

 

 

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ホメオパシーを学び始めた人が、まず最初に勉強するレメディの一つです。

 

このレメディは、ライコポディウムの胞子の部分を原料とします。

ライコポディウムは、北半球の山岳の湿地や森に生育する常緑のシダ植物です。

 

 

日本でも、古代から親しまれてきました。

和名は、「日陰の蔓」。

日当たりの良いところを好む植物ですが、なぜか、「日陰の蔓」。(笑)

 

 

清浄なものとして古くから神事に使われてきました。

巫女さんの髪飾りに。

 

 

お正月の神社でも使われています。

 

 

「古事記」にも登場します。

天照大神が天の岩戸に隠れ、世の中が光を失った時、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が素肌にライコポディウムをまとって、踊りました。

その騒ぎに、岩の隙間が開き、天照大神は、岩戸からでてきて、世に光が戻ったというお話です。

 

 

今では、地面を這うように繁っていく姿をしていますが、古生代の後半頃(石炭紀)には、天をつくリンボクという大木だったそうです。リンボクが化石化して、石炭の原料となりました。

 

 

ですから、Lyc.の人は、「俺のご先祖様は、すごかったんだぞ!」という優越感と「でも、今の僕は、こんなにちっぽけ・・・。」という劣等感の両方を持ちます。

そうった二面性も、このレメディの特徴です。

 

 

レメディの原料とするのは、夏に切り取った穂から集めた「胞子」です。

 

 

この胞子を「石松子」といいます。

この黄色い粉は、水分をはじき、炎に入れると、一瞬の閃光が走ります。

昔は、花火の材料に使っていたこともありました。

石松子には、燐、硫黄が含まれています。

燐も硫黄も花火の原料として使われてきたものです。

 

「石松子」に含まれているのは、燐、硫黄以外では、酸化アルミニウム、シリカです。

なんと、有名な鉱物レメディばかり。

Alum.(アルミナ)Sil.(シリカ)Phos.(フォス)Sulph.(サルファ)。

周期律表でみると、アイデンティティ、エゴ、人間関係をテーマとする第三シリーズのレメディが並びます。

Lyc.は、植物レメディですが、鉱物レメディの人に見えることも多いのですが、こういったところからきているのかもしれません。

 

これらのレメディの中では、特に、シリカの人と間違えやすいです。

どちらも、あまり頑健な人ではありません。

シリカは、水晶のように純粋な人。

頭脳は明晰で、コンピューターに強い人。

コンピューターの原料は、シリコンでできています。

 

水晶は、純度を保つために、異物を排除します。

異物を排除する傾向のある人は、栄養もうまく取り込めません。

やせっぽちで、弱い人です。

 

Lyc.も、古典的なマテリアメディカ“Allen’s Kyenote”には、一行目に、

 

For persons intellectually keen, but physically weak.

知的には鋭いが、身体的には虚弱な人のために。

 

と、あります。

 

どちらも、恥ずかしがり屋で、自信がない、知的で、ソフトで、弱弱しいタイプです。

 

ライコポディウムの胞子、石松子を顕微鏡で見ると、

 

 

硫黄の結晶と、似ていませんか?

 

 

Lyc.は植物のSulph.とも言われています。

 

どちらも「エゴ」のレメディで、名声、エゴ、自己イメージへの強い欲求があります。

ただ、Lyc.は、Sulph.のように単純ではありません。

 

私は、インドの巨匠ラジャン・サンカランのセミナーに参加したとき、彼が、Lyc.の心理について、「小さな胞子が、空気中を漂っているときの気持ち。」と言ったことが心に焼き付いています。

「僕は、どんなところに落ちるんだろう?」

生育しやすい環境かも知れない。

光も、水もない、冷たいところなら、育つことはできないな・・・。

でも、条件さえよければ、繁茂して、また、たくさんの子孫を増やしていけるかもしれない。

 

胞子は、限りないポテンシャルをひめた存在でありながら、運を天に任すような存在でもあります。

 

野心はあるが不安もいっぱい。

誰かに、そばにいて欲し人です。

そばにいて欲しいけれど、責任はとりたくない。

 

自分より弱い人には、強く出るが、相手が強いとわかれば、下出に出る。

植物レメディの柔軟さともいえますが、嫌な奴かもしれません。

処世術にたけていて、成功する人も多いでしょう。

 

自信のなさと慎重さから、男性なら結婚が遅いといわれています。

そして、パートナーとして選びがちなのが、マイルドで支配されやすいPuls.の女性。

Lyc.とPuls.は、レメディを選ぶときにも、相性の良い関係とされています。

ホメオパシーでは、こういったレメディ同士の関係性を“Complementary”(相互補完的な)といいます。

これとは逆に相性が悪く、続けて飲んではいけない関係もあります。

 

 

身体症状としての一番の特徴は、消化器の問題です。

消化力が弱いのに、口を喜ばせることが好きな人。

症状としては、鼓腸。

お腹が張って、ゲップやおならをよくします。

上半身はやせて、お腹が出てくる洋ナシ体型。

 

マテリアメディカFocusでは、

 “INFLATION(ego,stomach,abdomen)”インフレーション(エゴ、胃、腹部)

という一行があります。

 

物価が上がるという意味で、インフレーションというがありますが、

Lyc.の人をよく表現した言葉だと思います。

 

・自信がないのに、偉そうにする。

・自分をちっぽけだと思って、大きく見せたい人。

・自信のなさを隠して、必死で努力する。

・見栄っ張りかもしれない。

・消化力が弱くて、お腹が張る。

 

臓器としては、胃や肝臓。

右側の臓器です。

Lyc.の人は、右側に症状が出やすいです。

身体は右ですが、タイプ的には左脳型。

理知的に考える人です。

 

 

 

 

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ホメオパシーを学び始めた人が、まず最初に勉強するレメディの一つです。

 

このレメディは、白燐を原料とします。

 

「燐」は、文字からわかるように、「火」に関係が深い物質です。

昔、土葬だったころ、墓地では、人魂が浮かんだようですが、これは、人体に含まれる燐が燃えていたのだったということです。

空気中におくと、自然発火して、なくなってしまいます。

 

自然発火するので、暗闇でも光ります。

フォスフォラスというのは、ギリシャ語の「光をもたらす」という意味から名づけられました。

Phos.の体質の人も、光をもたらしてくれるような人です。

その人がいるだけで、その場に明かりが灯るような。

雰囲気を明るくしてくれるムードメーカー。

 

燐は、単体では存在できません。何かと結びついて化合物として存在します。

Phos.の人も、常に、誰かと結ぶ着くことを必要とします。

仲間が欲しい人。

子供であれば、「クラスで仲良しのお友達は誰?」と聞かれたら、「クラスのみんなが仲良しの友達!」って言うようなタイプです。

 

仲間とうまく交流できていれば、明るく輝いていますが、なにかで、うまく交流できなくなると、急に暗くなって、引きこもってしまうような人でもあります。

Phos.の人は、「交流」という「軸」をもっていて、明るく輝いていたかと思うと、暗く沈んでしまうこともあります。

ホメオパシーでは、これを、“Polarity“ 極性 といい大切な概念の一つです。

 

 

燐は、空気中で自然発火するので、水につけて保存します。

Phos.の人も、水を必要とします。

とても喉が渇き、冷たい水を冬でもごくごく飲むような人。

渇きと共に、身体の中心に熱感を持っていて、冷やしたいという欲求もあるようです。

 

水を求める「火」のような人と言えば、Sulph.ですが、この二つのレメディには、共通したところがいくつかあります。

Sulph.の人も、喉の渇きを持ち、冷たいものをごくごく飲みたがります。

そして、どちらも、社交的です。

 

燐も硫黄も、かつて、花火の原料にもマッチの原料になっていました。

 

焼けるような痛みや感覚を持っているのも共通項です。

 

どちらも、エネルギッシュですが、枯渇しやすい人でもあります。

 

Shulph.が空腹に弱いのは有名ですが、Phos.の人も、低血糖になりやすい。

 

そして、Phos.の人は、睡眠を必要とします。

疲れやすいのですが、少しお昼寝すると、また、よみがえるような人です。

 

同じ「火」のイメージでも、Sulph.の人は、「火山」のような、力強く、粗い感じ。

Phos.の人は、「花火」のような、繊細で、弱い感じだといえます。

 

 

原料となっている白燐の毒性は強く、昔、燐を使ってマッチを作っていた時代には、マッチ工場で働く人の多くが「燐顎」という顎の骨が壊死して腐り落ちるような症状に苦しんだそうです。

 

「マッチ売りの少女」というアンデルセンの童話ができた時代の話です。

 

 

 

人体においては、骨と歯の大部分に燐が含まれています。

Phos.の人も、骨や歯に問題を持ちやすい人です。

 

古典的なマテリアメディカ“Allen’kyenote”では、

・成長が早すぎる若者、猫背。前かがみで歩く(Sulphと同様)。

 

“Boericke”のマテリアメディカでは、

・骨の破壊、特に下顎と脛骨。

・背が高く、狭い胸、痩せている。

とあります。

いわゆる、結核体型です。

Phos.の人は、呼吸器に問題がある場合が多いです。

 

 

燐は、筋肉、神経、脳にも多く含まれています。

食べ物をエネルギーに変換するときになくてはならない物質だからです。

筋肉に存在するATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)に変換する時にエネルギーを放出します。

このエネルギーで、私たちの身体が動くのです。

 

このように、燐は、エネルギー循環にかかわる存在です。

これは、Phosの人の特徴に反映しています。

エネルギッシュだけど、エネルギーが枯渇しやすい。

補給するとすぐに元気を取り戻す。

元気いっぱいなのに疲れやすく、少し昼寝をするとよみがえる。

カロリーの多いものを欲しがり、空腹で弱ってしまいます。

低血糖にもなりやすいです。

 

 

燐は肥料としても有名です。

三大肥料の一つです。

 

 

葉や茎を豊かに茂らせるのに必要なのが窒素(N)。

カリウムは、根を張らせるのに必要なのがカリウム(K)。

花を咲かせたり実を結ばせるために必要なのが燐(P)。

根や葉、茎ではなく、燐は、「花」や「実」の成長を助けます。

ここにも、私はPhos.らしさを感じます。

どこか華やかさがあり、楽しさや、おいしさのある人です。

 

 

また、燐を含有する良質の鉱石は、はるか昔の先史時代に海に堆積した生物の死骸や、古代の海鳥の群生地に積まれた、膨大な量の糞尿の堆積物から生成されたといわれています。

動物の死骸や糞尿から燐という鉱物ができるなんて・・・・。

大自然の、動物、植物、鉱物(三界)の垣根を越えた循環を感じます。

Phos.の人は、チャーミングで、勘がよく、セクシャリティの強い人でもあります。

 

ファタックのマテリアメディカの精神症状は、

・好色。裸になって性器を露出する。

・興奮しやすい。怒りやすい、むきになる、そしてそのことで苦しむ。

といような記述から始まります。

動物レメディの代表格Lach.(ブッシュマスター)とも共通の精神症状

・おしゃべり。外国語などの習得が得意。

・千里眼的   

・頭の回転・ものごとの理解が早い

があります。

 

燐は、鉱物レメディなのに、動物的な要素も強く持っています。

動物の身体からできた鉱物だったということがその背景にあるからだといわれています。

 

 

周期律のテーマから眺めてみても興味深い発見がいっぱいです。

 

 

Phos.は第3シリーズのレメディです。

このシリーズは、アイデンティティ、エゴ、ケア、などが中心的なテーマです。

ここには、初級コースで勉強する基礎的なレメディが並びます。

Nat-m.(塩化ナトリウム)Mag-c.(炭酸マグネシウム)Mag-m.(塩化マグネシウム)Alum.(アルミナ)Sil.(シリカ)Phos.(燐)Sulph.(硫黄)。

 

最初の二つ。

ナトリウムとマグネシウムは、まだ、アイデンティティが確立されていません。

自分が全くないので、誰かに全面依存したいのがナトリウムです。

 

マグネシウムは、もう少し進んで、サポートを欲しがります。

サポートしてくれたら、私はうまくやっていける、という人。

 

アルミナは、さらに、進んでいるのですが、どう進めばよいのかわからなくて混乱している人。

 

シリカまで来ると、アイデンティティは、確立されてきます。

そして、確立したイメージに固執して、柔軟性にかける状態。

 

燐になると、アイデンティティは成熟し、自分を表現できるまでになります。

「私とあなたは違う。」ということを経験し、孤独を感じて友達を探しに行くことになります。

 

硫黄は、アイデンティティがさらに発展し、「私は、あなたより、賢い。あなたは馬鹿である。」というところまで来ます。

不健康な状態であれば、怠惰で、自分の世界で満足してしまいます。

 

 

自然界でのあり方。

人間とのかかわり。

人体での役割。

そして、周期律表のテーマから。

 

これらからみた「燐」という物質のイメージが、プルービングや臨床経験から書かれたマテリアメディカのPhosのイメージに重なります。

 

これが、ホメオパシーを学ぶときに一番面白いと感じるところです。

 

しかも、この情報は、私たちを苦しみから解放するための知識ともなるのです。

 

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ホメオパシーを学び始めた人が、まず最初に勉強するレメディの一つです。

 

古くから多くの人に使われてきて、実績のある症状の数がとても多いレメディ。

“King of remedy”といわれています。

 

レメディの女王と言われているPuls.は、女性特有の症状を多く持ちますが、Sulph.は、男女を問わず使われる大レメディです。

 

 

このレメディは、硫黄を原料とします。

 

 

 

硫黄は、人体内では、4番目に多いミネラルで、身体のあらゆる細胞に存在します。

循環と代謝を担うために必要なもので、毒物や毒素を身体の表面に運び出す働きを担っています。

Sulph.も、皮膚・腸・肛門など、何かを出そうとする部位に疾患を持ちやすい人にマッチします。

 

 

自然界では、硫黄は、火山から、熱い蒸気と共に、噴出されるものの中に含まれます。

硫黄は、マッチ、火薬、花火などの原料として、明治~大正時代には、大切な天然資源だったようです。

北海道に、「硫黄山」という火山がありますが、そこは、かつて硫黄が採掘されるということで有名でした。

 

 

ビートルズのジョン・レノンと結婚したオノヨーコさんのお母さんは、この事業にかかわった安田財閥のお嬢様だったらしいです。

 

Sulph.にマッチする人をイメージする時も、「火山」のイメージは、大変役に立ちます。

 

「火山」のような人って?

 

熱くて、エネルギッシュ、爆発的。

Sulph.の人は、健康な時は、明るく楽観的で活動的な性格です。

 

古典的なマテリアメディカ“Allen’s keynote”には、

Happy dreams,Wakes up singing  幸せな夢、歌いながら起きる。

という一行があります。

 

私の息子は、まさに、このような少年でした。

目覚めた瞬間、大声で歌いだすので、母親の私は、彼が目覚めたことを知るのでした。

 

雪が降った日、子供達は大喜びで、雪遊びをしますが、わが息子は、いつもビーチサンダルで外へ飛び出すのでした。「靴を履いてもどうせ濡れる。」というのが彼の言い分でした。

寒さには、平気ですが、暑さは苦手です。

 

人見知りもなく、自信満々。

大きな声で、しゃべり、飛んだり跳ねたり、アイデアも、次々浮かんでくる元気いっぱいな子供でしたが、母親の私は、いつも振り回され、一日の終わるころには、疲れ果てていました。

 

Sulph.の人は、地球の奥深くに、無尽蔵にあるエネルギーを惜しげなく、使って暮らしているような楽天的なタイプです。

 

温泉や天然資源を豊かに放出する火山は、私たちに恵みをもたらしてくれますが、いつ、どのような爆発を起こすのか、なかなか予想がつかず、ときに自然災害をもたらすものでもあります。

 

Sulph.の人も、相手や周りの状況への配慮には欠ける人で、自分がどう感じるか、自分がどうしたいかを優先しがち。

エゴの強いところがあります。

 

エゴは、Sulph.にとって、最も大きなテーマの一つです。

エゴと名誉のために奮闘努力しますが、そこでのつまずきは、発症の原因になります。

 

MIND; AILMENTS from; embarrassment  当惑から病気になる。

 

失敗すると、勤勉だった人でも怠惰な状態になり、努力しなくなります。

 

 MIND; DELUSIONS, imaginations; beautiful, wonderful; rags are, even

妄想:想像;ぼろ布でさえ、美しく、すばらしい。

 

という精神症状は有名です。満足してしまい、怠惰になりその状況から抜け出そうとしなくなります。

 

これが、Sulph.の病的な状態です。

 

 

古典的なマテリアメディカは、病気の状態の記述が中心です。

 

“Allen‘s keynote”では、

 

・猫背で、やせていて、前かがみで歩くので、年老いて見える。

立っていることができない。

 

・汚い不潔な人々、皮膚に疾患が出る。

 

・洗われることが嫌い。入浴後悪化する。

 

・怠惰すぎて奮起できない。生きるには不幸すぎる。

 

などとあります。

 

 

火山の近くに行くと、卵の腐ったようなきつい匂いがしますが、Sulph.の人も、体臭はきつく、卵は苦手です。

 

 

火山は、地球上での自然現象として、根源的な姿ですが、このレメディも、人間にとって、根源的な存在です。

 

現在のホメオパスは、そのような処方はしませんが、Sulph.は、慢性病には、まず最初に、急性病には、その治療の最後に使えと、古典的なマテリアメディカでは教えています。

 

 

東洋医学では、「人体は、小宇宙である。」と言われています。

 

Sulph.を学ぶと、ホメオパシーも、それに近い考え方だなあと、思えてきました。

 

 

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ホメオパシーを学び始めた人が、まず最初に勉強するレメディの一つです。

 

 

レメディの女王と言われています。

女性的なレメディの代表格。

古くから多くの人に使われてきて、実績のある症状の数がとても多いレメディです。

 

 

7月の初級コースでは、このレメディを学びました。

 

授業では、まず、自然に野山で咲いている動画を見てもらいました。

 

https://youtu.be/p3BsQKB7dX8

 

奈良の若草山のようなところが映し出されていました。

そもそも、この花の原産地は、北欧、ロシアなどの寒冷地。

冬枯れの季節から、緑が芽吹こうとし始めた早春。

風通しのよさそうな傾斜地です。

 

タンポポくらいの背丈で、いろんな方向から吹き付けてくる強い風にも負けずに咲いていました。

雨が降ると、容赦なく雨にたたきつけられそうです。

でも、白くやわらかい毛に、花も、葉も、茎もおおわれているので、平気。

 

地面は、白亜質で、やせていて水はけはよさそうです。

群生して、開ききった瞬間以外は、うつむいて、うなだれた様子に見えます。

可愛いけれど、決して目立つ感じではありません。

 

 

 

このレメディにマッチする人の気質と体質は、自然界の中で、このように生育するこの植物の姿そのままを反映しています。

 

Puls.の人は、涼しい空気を欲しがります。

人ごみや、密閉した空間は苦手です。

ウインドウ・フラワーという名も持ちますが、風が大好きです。

 

吹かれるままに、花びらをの向きを変えます。

「変わる」ということが、このレメディの中心でもあります。

気持ちも、症状も、「変化」が激しいという特徴があります。

 

植物の姿は、かわいく、幼い感じがします。

女性と子供によく使われますが、症状が激しく「変わる」というのであれば、男性の老人でも、改善がみられることもあるようです。

 

養分が少なく、水はけのよい土壌を好む植物ですが、Puls.の人も、喉が渇かない、水分を必要としない人です。

濃厚な食べ物を嫌い、さっぱりとしたものを欲しがります。

消化器の弱い人でもあります。

 

 

写真で見ることはできませんが、この植物、根っこがすごいのです。

地上の何倍もの大きさで、地下に根を張っています。

ですから、水分をしっかり貯えています。

Puls.の人は、喉が渇きません。

何かを飲むより、涙を流したり、排尿することによって、楽になる人でもあります。

また、根っこがしっかりしている人ですから、いろいろ症状を訴えますが、芯は、丈夫です。

大病はしない人。

精神的にも、そんな人です。

見捨てられないように、あれこれ訴えますが、芯はしっかりして、ぶれません。

反抗はしないけれど、かなり頑固。

人とは、ぶつからず、上手に、自分の思いを通します。

 

根っこが張っていることは、良いことばかりではありません。

この植物は、植え替えに弱いようですが、Puls.の人も、引っ越しや、環境が変わることは苦手です。

思春期や、妊娠中、生理中など、身体的に変わっていく時期に不調を訴えることが多い人です。

 

 

CHK専門コースで使っているマテリアメディカ“FOCUS”には、このレメディを表現するホメオパシー英単語と言えるような言葉が、太字で並びます。

これらは、レパートリー(レメディ検索辞書)に症状として並んでいるものです。

ホメオパスとしてやっていくためには、この辞書になじむことが必要です。

 

精神症状の主なものだけを、ご紹介しておきますね。

 

・FORSAKEN FEELING  見捨てられた感じ。

このレメディの中心的な感情です。子供なら、お母さんべったりの甘えっこ。

いつもは、そうではないのに、何か不調を訴えるときに、精神的にも、こんな風だったら、このレメディが必要になります。

 

Puls.は、逆子のレメディとも言われています。

レパートリー(レメディ検索辞書)には、以下のような症状が載っています。

FEMALE; FETUS; position, abnormal  : 婦人科系;胎児:位置の異常

ここには、Puls.が一番大きな文字でいます。

あとは、Acon.(アコナイト)とArn.(アルニカ)

 

最近の私の経験では、特に、第2子や第3子に多いようです。

お母さんが家事や育児に振り回され、お腹の子供に気持ちが向かなくなったとき、よく逆子になるような気がします。

そんなとき、Puls.200c.を飲んで、おなかの赤ちゃんに言い聞かせると、ほぼ、100%の赤ちゃんが、戻ってくれる経験をしています。

赤ちゃんの、「見捨てられたくない。」という気持ちが、逆子という表現をとるのかもしれません。

 

・AFFECTIONATE 愛情深い。  MILD 穏やか。  TIMID 内気。 YIELDING 従順。 

穏やかで、恥ずかしがり屋。うつむき加減の花の姿を反映した精神症状です。

 

・FASTIDIOUS 好みが難しい。

大声で、自己主張するような人ではありません。

しかし、この植物が大地にしっかりと根を張っているように、Puls.の人も、自分をしっかり持っていて、気に入らないものは、頑として受け付けない頑固さも持っています。

 

キンポウゲ科の植物ですが、このグループのレメディたちは、神経の過敏さが特徴です。

何事にも敏感に感じ、激しく反応する人でもあります。

 

・CONSOLATION> 慰めで好転。

レパートリーには、「慰め」という項目があり、好転するレメディ群と悪化するレメディ群が、それぞれに並んでいます。

Puls.は、慰めて欲しいレメディの代表格です。

 

 

最後に、このレメディを急性的な症状のときに使った経験を書いてくださっているブログをご紹介します。

 

CHKの卒業生です。

 

https://ameblo.jp/hariyo-patti/entry-12302972087.html

 

いかがでしたか?

ホメオパシー的な視点が、わかっていただけるかと思います。

 

CHKでは、昨年、一昨年と、毎日インドで100人の患者さんを診察されているDr. Sarkar.に来ていただきました。

 

私は、Dr. Sarkarが、彼女のブログをを見たら、きっと、”This is homeopathy"と、言ってくださると思うのですが。

 

 

 

 

 

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