同じアホなりゃ踊らなにゃ損・・・なのか?
なんといいますか・・・
ええ・・・
今日はあの日ですよ。
男どもがくだらない事に一喜一憂する日ですよ。
マスコミに踊らされているわけですよ。
でも貰えるヤツは何故か誇らしげなわけですよ。
ところがぼくは引っ越したてなわけですよ。
貰えるあてなど何一つ無いわけですよ。
一人身なわけですよ。
縁の無い話ですよ。
意味のわからない話ですよ。
・・・まあ、浮かれるなと言う事ですよ。
お前ら普段チョコなんか喰わないだろってことですよ。
でもぼくは普段から喰ってるわけですよ。
ゴリゴリ喰っているわけですよ。
ビールのつまみにでもチョコが大丈夫な変態なわけですよ。
そんな普段から甘党のぼくなのに、何故かその日前後は欲しくても、なんとなくチョコが買えなくなる日ですよ。
理不尽なわけですよ。
そんなバテレンが鉄砲と一緒にもたらし、ひそかに地下で続けられてきた様な風習は鎖国とともに消滅させるべきですよ。
・・・くだらない嘘もつきますよ。
ええ。
と、大人になったぼくは、「チョコが貰えない位で悲しい思いなんかしないぜ、浮かれるなよボーイ達!」と言う心境で一日を過ごしていた。
そんなぼくは、昼ごろから自席を離れ、3時前に戻ってくると、後ろから「すいません・・・」と声を掛けられた。
間違いなく女の人の声だ!
その瞬間、ぼくにパンツェッタ・ジローラモが憑依した。
「このハンサムボーイに何か用かい?セニョリータ?」
と、心の中でつぶやきつつ、何事も無かったように振り返った!
「あ、皆からです。どっちのチョコがいいですか?」
うん。
そんなオチなのシッテル。
ジローラモ超撤退。
ふと横を見ると皆アホみたいな顔しながら貰っている。
オカン以外から初めて貰ったって顔しながらチョコ貰ってる。
ぼくはというと、どっちにするか一瞬の内にもの凄く考え、大好きなアポロを選んだ。
「ささやかですけど、三時のおやつにどうぞ!」
そう言って、職場でかなり数少ない女子達は、再びチョコ配りの旅に出たのであった・・・
エエ話や・・・
そうしてぼくは、久しぶりにアホみたいな顔しながらアポロを喰った。
やはりアポロは美味い。
そう、なんだかんだ言いながら、ありえないほど義理なチョコに、思わず小躍りするのであった・・・
踊らされるにも程がある・・・