ぼくは小学校に上がるとともに、大阪から名古屋に引っ越しをした。
引っ越しを重ねるにつれて、食べる物やその文化について「違う」ことを理解し、その特種性を感じたり出来るようになったが、その頃はあまりに幼かったため、当然の如くすべてのことを当たり前に受けとめていた。
たとえば小学生時代を過ごした我が家の近所には喫茶店があり、たまにそこに連れていってもらうのが凄く嬉しかった。
その喫茶店は何を頼んでもアンコが付いて来て、トーストにアンコの組み合わせなんかは、すっかり慣れたもんだった。
そのせいで、普通にぼくは幼心に喫茶店はアンコが付いてくるもんだと思い込んでいた。
ところがある日いつもと違う喫茶店にモーニングに連れていって貰った時、トーストとセットで「うどん」が付いて来た。
どう考えても、あきらかに「うどん」はトーストよりはるかに重い。
子供にはきつ過ぎる量だった。周りをみたら男性ばかりの上、年齢層が高い。
もう、ダメだ・・。
そんな記憶を、久々の名古屋の喫茶店のお菓子で思い出し、懐かしくなった。