「思っていることを上手に伝えられない」というご相談をいただくことがあります。
自分のアタマの中にある感情を、そのまま言葉にするのはプロでも難しいことだと思います。
また
「思っていることを、上手に伝えられないんです」
と伝えた時点で、その人は
【自分が思っていることは、ちゃんと伝えています】
逆説的ですけれど・・・。
まぎれもない、真実です。
つぎに、
「思っていることを、上手く伝えられない」と感じたのなら。
「どうしたら、相手に伝わるようになるか?」考えてみましょう。
頭のなかが、ごちゃごちゃで言葉にならないのなら、まだ伝えるタイミングではないのかもしれません。
じつは・・・
あなたが感じていることを、すべて言葉で表現する必要はないかもしれないのです。
「伝えたい!」は、自分の気持ち。
相手にとっては、知る必要がない情報もあります。
また、言葉には、発言者の想いや、意図が入っています。
「思っていることを、上手く伝えられない」という言葉にも、想いや、意図が込められています。
「分かりやすく伝えたい」
「共感しあいたい」など。
向上心から「思っていることを、上手く伝えられない」と発言するときは、伝える相手のことを考えています。
けれど、「わたしの気持ちをわかってくれない!」
という想いから「思っていることを、上手く伝えられない」と発言している場合。
自分のことを考えている場合があります。
そして、後者の
「わたしの気持ちをわかって!」
にこだわっている間は、「思っていることを、上手く伝える」が上手くいかないような気がします。
「思っていることを、うまく伝える」=「発言したことを、そのまま受け入れてもらえる」ではないからです。
自分の思っていることをちゃんと伝えるには、明確な意図が必要。
そして、相手が理解できる言葉で伝えることが重要です。
・誰に、何を伝えるのか。
・どんな言葉で、どんな順番で伝えるのか。
・どんな言葉で、どんな順番で伝えるのか。
が大事なのです。
また
「発言したことを、受け入れてもらう」=「自分を受け入れてもらう」
でも、ありません。
発言が否定されたからといって、自分が否定されたわけでもありません。
ただ、相手とは考え方が違うだけです。
そして、「考え方が違う人を認められる」ということは
「相手の心のうちを思いやれる」ということです。
「相手の心のうちを思いやりながら」伝えたら、「思っていることを上手く伝えられない」は、後回しになるかもしれません。
つまり・・・。
「自分が思っていることを上手に伝える」よりも、「相手に分かってもらう努力をする」
これが大事なのです。
なんて言っているわたし自身
まだまだ、言葉が足りないところがありますが
「相手に理解していただけるように伝える」を意識して、発信していきたいと思います。
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