ONCE / The Hush

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黒いTシャツが続いたところで黒いジャケのアルバム記事を。


なに大丈夫よ
ONCE / The Hush (US '81 Workprint)


以前に比べ最近はほとんど見なくなってしまったオークションサイトで見つけたLP。誰も入札していなかった。素っ気無い真っ黒のジャケットに白い文字だけのデザイン。サンプル音源がアップされてたので聴いてみたらこれが非常に沈鬱なフォークソングだった。全くのアンノウンだったので入札してみたら落札できた。ビッダーは他に一人だったように思う。不人気盤(苦笑)。


無事到着したのでちゃんと聴いてみた。1曲目はアングラの香りがぷんぷんしてくる絶望の叫び。曲が進むにつれ叫びがでかくなってゆく。少々おっかない。1曲目にこんなの持って来たら、それから先みんな聴かなくなっちゃうよといらぬ心配をする。この手によくある Loner Folk かと思ってみたら、この ONCE とかいうユニット(?)、テキサスの二人組だった。


Rob Giffen - Electric Guitars, Clarinet, Drum Machine.

Russ Giffen - Vocals, Acoustic Guitars, Keyboards, Bass.


どうやらこの作品、Giffen兄弟によるものらしい。にしても、そんなに叫ばなくていいのに。いったい彼らに何があったんだろうか?


2曲目は少し落ち着いてグルーミーなフォークソング。まるで曇天のようなサウンド。ベン・ワットの名作「ノースマリン・ドライブ」のアウトテイクと言われても遜色のない作品。かなり似てる雰囲気。うん、こいつはよかったな。この2曲目が個人的にベストトラックかなあ。あとはザッと聴いてみたけどこれを超える曲はないように感じた。


全体を通じて Dana Westover のファーストみたいな感じと言えばいいのかなあ。触感は非常に似てる気がする。がしかし、この手の作品はちょっと時間を置いて聴くとびっくりするくらい印象が変わるものなのだ。今は届かない曲も来月あたりうまく届いてくれて、ああ買ってよかったと思えるのかもしれない。まあこちらリスナーの健康状態によるということなのだが、こういう作品が届くこちらの心持ちって、果たしていい状態なのかそれとも弱った状態なのか?それを考えるとちょっとコワイなあ。


なんだか試されそうなレコードの紹介でした。

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