我が子に語る家と暮らし  第11話

 

決断したら迷わず楽しく

 

親の家に住むのか? その場合、リフォームするのか建て直すのか? 他に土地を求めて建てるのか? 戸建はやめてマンションにするのか? 持ち家に住むのではなく賃貸で貫くのか?

選択肢は様々だ。決断に至るまでの理由はそれぞれに異なるであろうが、重要なことは決まったならばそれを受け入れ楽しめるようにすることだと思う。

どんなことでも人生に良い悪いも絶対的な正解もない。やるだけやったなら、十分な検討をした結果結論ならば、それを正解として受け入れ、それが十分うまくいくように行動すればいい。

自分が選択した事を上手に育てていくプロセスがいい人生を送るという事だと思える。こうして文章を書いている、そんな些細な事すら割り切らなければエンドレス状態に陥る。言いたいことが表現できていない、もう少し違った表現があるはずだ、本当にこんなことが言いたいのかな、などと迷いだしたら、一文すら、世に出すことはできない。無口でいるしかない。

ましてや住まいという人生の重大事項だ。検討しなければならない事は多岐にわたる。幅も広いし奥行きもあるだろう。当然十分な事前の検討は当り前だし必要な事だが、あまり神経質になることはないだろう。

一番大切なことは、住んでからのことだ。そのために事前に迷い悩み考え抜き検討してそれなりの結論に達した、そうした住まいでもある。あるいはとても気楽に決めた住まいかもしれない。それこそ人さまざまであろう。

どうであれ、今の住いが重要であることは変わりがない。それぞれの人生観に応じてその人なりの暮らしを支えるのが住まいの役割でもある。

住いがそうした役割を担えるかどうか、それは住まい手の日々の暮らし、生活の在り方、住まい方に左右される。

住いに感謝の気持ちを持って暮らしていれば、住めば都の心境になるだろう。逆もまた真なりで、住めば都と思いながら生活ができれば住まいに感謝の念も沸くだろう。

家づくりを真剣に考えている方は少し肩の力を抜けばいい。リラックスできれば頭もさえる感も働く。必ず自分たち家族にとっていい方向が見つかる。そうであれば後はそれを一つ一つ実現していく行動のみ。ここにでも気を付けなければいけないことがある。真剣になりすぎて深刻にならないことだ。日本人は真面目すぎる方が多いのでそうなりがちだ。そうならないためには、楽しくやる事に尽きる。家づくりや住まいに関することを一つひとつ楽しんで行う、少しだけそうした意識を向けていれば、結構そうした気分になってくる。その気分は楽しい。