撮影した写真の加工 | スミのブログ

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Photographer's Diary.
Taken by Film, Toy-Camera and Digital SLR.
Written in English and Japanese.

おやじの写真日記。
フィルムトイカメからデジタル一眼までいろんなカメラを使っています。併記している英語は通じたらラッキーってレベルです。

昨日のブログ「空魚 」で、色合いを大きく加工した写真を載せました。
その写真を撮るときは、なにも考えずカメラ任せで撮たのですが、
ブログを書くとき、ふと思い立って色合いを変えました。

せっかくですので、簡単に、どんな機能を使って、どう色合いを変えたか、
記してみたいと思います。2つの機能で調整しましたのでSTEP1、STEP2
として記述します。

  あ、ちなみに僕のサイトでは基本、他力本願です。0からのソフトの使い方や
  細かな説明は省略します。写真の加工や、利用しているフリーソフトGIMPに
  ついて、詳しいサイトがたくさんありますので、・・・みなさん興味わいたら
  検索してください。

まず、元の画像です。

スミのブログ-7023_201210_v1exp-0.3(iso100f2.8ss125)


撮影時のほぼ見たままの色合いで撮れています。

この画像を使って、雲の写りこみをはっきりさせて、空を魚が泳ぐように見せたいと
思いました。

  (撮影時からそういう意図があったなら、明るさ、被写体深度(絞り)や
  ホワイトバランスを調整して、もうちょっと利用しやすい写真にすべきです。
  今回は、ブログのネタをさがして写真を眺めていての突然のアイデアのため
  画像ソフトで加工します。(なんて無計画な!))


STEP 1

空を泳ぐようにみせるには、画像の空の写りこみがはっきりしないので、
色あいを濃く調整することにします。

今回は「(色)レベル」を使います。

スミのブログ-gimp_menu
(GIMPで画像を開いたときのメイン画面です。上にたくさんの機能がならんでいます。)

上部のメニューから「色」をクリックし、出てきたボックスにある、「レベル」をクリックします。
step 1 と書いた、丸印です。

そうすると、「レベル」の調整のための新しいツールボックスが画像の脇に開きます。

スミのブログ-gimp_step1colorlevel

(新しく追加で開くボックスです。)


このボックスの黒いグラフは、画像を数値化してグラフにしたものです。
明るい部分から暗い部分のそれぞれの量を表しています。

   (おまけ、読み飛ばしてください。)
   横軸は、画像として扱える明るさの範囲。一番右は真っ白になる部分、一番左は真っ黒になる部分
   と考えてください。
   縦軸は開いている画像の横軸に相当する明るさをもつ、部分の量です。
   真っ黒な画像はグラフが ■___ と左に偏る形、真っ白な画像は ___■ と右に偏る形に
   なります。

今回は画像の色合いを濃く、画像にメリハリをつけたいので、グラフのすぐ下にある三角印を、
グラフの山に合わせて狭めます。三角は3箇所ありますが右左ともに忘れず中よりにドラッグ
します。

   (おまけ、読み飛ばしてください)
   左右の三角印を移動させることで、画像が元々もっている明るさ、暗さの割合を、拡大して、
   画像が使っていなかった、真っ白な部分、真っ黒な部分まで、利用する画像になります。

画像が同時に変化しますので、画像を見ながら調整しましょう。
今回は真ん中の三角も若干調整しました。この三角は、真ん中の明るさの要素の部分を
明るくしたり暗くしたりできるものです。

ちょうどよい明るさになったら、「OK」を押して、確定です。
調整がうまくいかなくて、どうしようもなくなったら「リセット」や「キャンセル」を押すと、
調整前の状態にもどります。

調整した後の画像がこちらです。

スミのブログ-7023_gimpStep1


空と雲の映り込みがはっきりしました。

参考までに、調整後、再度「(色)レベル」を開いてみると、こうなっています。
グラフの山が__■■__と真ん中に寄っていたものが_■■■■_と、
幅広の山になってますね。

調整後
スミのブログ-gimp_step1colorlevel2

調整前
スミのブログ-gimp_step1colorlevel



ここからはSTEP 2になります。


STEP 2

色がはっきりしてきたことで、魚の周辺に緑色のなにか、たぶん藻が
あることが見えてしまいました。

この緑色をなんとかしないと空を泳ぐようには見せられません。
そこで今度は特定の色を指定して他の色に変更したり、鮮やかさや
明るさを調整する機能を利用します。

さっきのメイン画面から、「色」「(色)色相・彩度」をクリックします。

スミのブログ-gimp_menu

新しく、調整用のツールボックスが開きます。

スミのブログ-gimp_step2colorchenge_1

このボックスの上半分にある、色が6つならんだ部分は、どの色を調整するかの選択肢です。
下半分が調整のための、スライダーです。上で選択した色を下のスライダーで調整します。

今回は緑色の部分を調整したいので、左ななめ下の緑をクリックします。


ここから、調整に入りますが、調整は、2段階で行いました。
 1.緑色を周囲になじむ青系の色合いに変更する
   (色相のスライダーを右に移動させました。)
 2.そのままだと調整した部分が目立つので、鮮やかさを落として、目立たなくする。
   (彩度のスライダーを)

スライダーを動かす都度、画像が変化していきますので、それを見ながら
調整の方向とレベルを決めます。

調整したボックスのイメージは次の画像です。

スミのブログ-gimp_step2colorchenge_2

ここで、ツールボックス内の色の選択の部分も、変化しているのにお気づきですか?
緑色だった選択部分は色相を変化させると、この色に緑色を置き換えてますよと、
変更後の色相に変化します。

調整後、うまくいけばOKを、失敗した場合は、リセットかキャンセルでやり直してください。

調整結果は次の画像です。
緑色が消え、空と魚がくっきりして、空魚というブログ向けに適した画像になりました。

スミのブログ-7023_gimpStep2



おわりに一言

長いブログ、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

今まで画像編集ソフトを使われたことのない方が、実際GIMPやほかの
画像編集ソフトを使われる際には、基本的な部分を調べながらになると思います。
このブログだけでは、わからないことがたくさんあって大変かもしれません。
それでも、一体どれくらいの手間でどんなことがどれくらいできるのか、
イメージする手助けにすこしでもなればと思い、今回の記事にしました。

画像の加工については、過去もうひとつ記事を書いています。よろしければ、
覗いてみてください。トーンカーブを利用した内容です。
「デジカメの露出補正について」 
http://ameblo.jp/sumiphoto/entry-11362045569.html




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