31日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸。大引けは前日比191円62銭(1.89%)高の1万356円83銭と、連日で年初来高値を更新した。昨年10月6日(1万473円9銭)以来、約10カ月ぶりの高値水準。主要企業による4~6月期決算の発表がヤマ場を迎え、決算内容を見て業績の底入れを確認した銘柄へ買いが膨らみ、相場全体を押し上げた。東証株価指数(TOPIX)は1990年4月27日~5月16日以来、19年3カ月ぶりの11連騰。大引けは13.32高の950.26と、6月12日に付けた年初来高値(950.54)に接近した。
 前日の米株高も追い風になった。前日のシカゴ市場の日経平均先物が大きく上昇した流れを引き継ぎ、朝方から先物主導で買いが先行。米企業業績の底入れ観測を映し、前日に決算発表したソニーのほか、トヨタやキヤノンなど輸出関連の主力銘柄も買われた。ただ、上値ではいったん利益を確定するための売りもみられ、決算内容を好感して朝方に買われたソフトバンクや三菱電など下げに転じる銘柄もあった。
 東証1部の売買代金は概算で1兆7434億円と、6月23日(1兆8537億円)以来の高水準。同売買高も23億9424万株と24日(25億9410万株)以来の多さだった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の57%に相当する966、値下がりは同34%の578、変わらずは144だった。
 みずほFG、三井住友FG、三菱UFJの3メガバンクが商いを伴って上昇。三井不や菱地所、野村不HDが買われ、業種別TOPIXでは「不動産業」が上昇率で首位だった。三菱商、三井物も高く、野村、大和も上昇。一方、前日まで12連騰した東芝が反落。GSユアサ、日産自、住金が安く、第一三共、NTTドコモも売られた。
 東証2部株価指数は反発。大幸薬品、大研医器、日精機が上昇。半面、ラオックス、オーベクス、早稲アカが下げた。〔NQN〕

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