株式 調整一巡、戻り試す

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今週の株式相場は戻りを試す展開か。目先の調整は一巡したとの見方が出ているうえ、前週末に米株相場が大きく反発し、不透明感も薄れつつある。一本調子の上昇は難しいとの声もあるが、一部には外国人買いが再び勢いを増すという観測が浮上している。
 日経平均株価は先週146円(1.1%)上昇した。ハイテク銘柄がさえない一方、建設や不動産、地方銀行といった内需関連株が値上がりした。31日から東証株価指数(TOPIX)は浮動株基準による算出に移行するが、これに関連した売買で目立った混乱はなかった。TOPIXは一時、今年の高値に接近した。
 本番を迎えた2005年9月中間決算発表は、事前の予想どおり資源、内需関連企業を中心に好業績が続いている。企業収益の面では大きな懸念材料は見当たらない。
 前週末のシカゴ日経平均先物の清算値は1万3435円と、大証の終値を125円上回った。東証二部指数や日経ジャスダック平均は前週末に年初来高値を更新し、個人投資家の買い意欲を浮き彫りにした。今週も週初は買い先行で始まりそうだ。
 31日の内閣改造は改革路線の継続が鮮明になる見通し。この日は日銀の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)も発表される。二つの動きはいずれも「欧米投資家が日本株への投資姿勢を強めるのに役立つ」との楽観論が多い。
 米株式相場は前週末に今年2番目の上げ幅となったが、先行き慎重な見方もある。商品先物大手レフコの破綻や、ゼネラル・モーターズの経営悪化などが重しとなりかねないためだ。1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米株価が落ち着けば「日本株への買い安心感につながる」(大和証券SMBCエクイティ企画部)との声もある。
 このところ外国証券経由の寄り付き注文動向が、市場推定で買い越し基調なのも注目点。今週は産油国の多くでラマダン(断食月)が明ける。オイルマネーが日本株に流入すると期待する向きもある。
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8日の米株式相場は四営業日ぶりに大幅反発。ダウ工業株30種平均は前日比172ドル82セント高の1万402ドル77セントで終えた。上昇幅は4月21日(206ドル24セント)に次ぎ今年2番目の大きさ。主な株価指数が前日まで大きく下げていた反動から押し目買いが入った。7—9月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことも支援材料となった。
 ナスダック総合株価指数は同26.07ポイント高の2089.88だった。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通常取引(速報)で約17億4000万株。ナスダック市場(同)は約18億8000万株。
 寄り付き前に米商務省が発表したGDP速報値は前期比年率3.8%増と市場予想(3.6%増)を上回った。さらに個人消費支出(PCE)デフレーターでエネルギー・食品を除くコア指数が同1.3%上昇と4—6月期(1.7%上昇)から伸びが鈍った。経済成長が続く一方、物価上昇が落ち着いていることが好感され、小売りや金融など景気敏感株に買いが入った。ダウ平均が前日までの3日で155ドル下げるなど相場全体に値ごろ感が強まっていたことも投資家の買い意欲を刺激した。
 決算を受けて証券会社が投資判断を引き上げたベライゾン・コミュニケーションズが3%高となったほか、前日夕に決算発表したマイクロソフトが買われたこともダウ平均を押し上げた。
 午後に連邦大陪審が、米中央情報局(CIA)工作員の身元漏洩(ろうえい)事件に絡みリビー米副大統領首席補佐官を司法妨害などの罪で起訴すると発表。ただ事件への関与が疑われていたローブ大統領次席補佐官の起訴は見送られた。ブッシュ政権の中枢を揺るがすスキャンダルには至らない見通しが強まり、相場は取引終了にかけて上げ幅を拡大した。ダウ平均の構成銘柄はIBMを除く全銘柄が上昇した。
 前日夕発表の決算が市場予想を上回ったゲートウェイが高い。ゼネラル・モーターズは小反発。2006年6月期通期の売上高が従来予想中心値を上回ると発表したJDSユニフェーズも大幅高。
 一方、決算内容への失望からブリストル・マイヤーズ・スクイブやKLAテンコールが売られた。
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ホットニュース

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28日出そろった上場証券24社と非上場のみずほ証券の2005年9月中間決算は、野村ホールディングスなど大手3社が6—9割の増益となったのを含め、全体の約半分の12社が2ケタ増益を達成。増益率が100%を超し利益が倍以上に伸びたのもイー・トレードなど4社に上った。株式相場の活況を追い風に株式関連収益が伸びたことが主因だが、中堅クラスの一部は減益となり、生き残り競争の激化も浮き彫りになった。
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松下電器産業が28日発表した2005年9月中間期の連結決算(米国会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比9%増の1710億円となった。プラズマテレビやデジタルカメラなどデジタル家電の好調が続き、アテネ五輪需要で急増した前年同期の利益を上回った。白物家電も順調に伸びたほか、経費圧縮など構造改革も寄与した。
 売上高は4兆2592億円と1%減った。ブラウン管テレビやビデオなど従来型の家電製品の販売減が主因。プラズマテレビの売り上げが前年同期比8割増えるなど、収益性の高いデジタル家電は好調だった。中村邦夫社長は「松下独自の商品が受け入れられた」と説明した。
 プラズマテレビの販売増や合理化効果で、採算性を示す売上高営業利益率は4%と前年同期から0.4ポイント上昇。同社の最大の目標である5%(2007年3月期の計画)に近づいた。7—9月の3カ月間だけでみると5.7%だった。税金などを引いた最終的なもうけである純利益は15%増の644億円だった。
世界2位のタンクメーカーであるトーヨーカネツ <6369> が220円台半ばで下値を固めた後に上昇に転じ、26日にはモメンタム系指標のストキャスティックスが20%程度の水準でFASTがSLOWを上回る中、前日比12円高と上伸し終値で5日移動平均線に対するプラスカイ離を回復してきた。翌27日も続伸して25日移動平均線も上回っており、5日・25日の両移動平均線のカイ離幅も7円程度にまで縮小している。約2カ月ぶりとなる日足ベースのゴールデンクロス示現が接近していることから、目先リバウンド局面が継続しそうだ。

25日移動平均線が下支えに

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高千穂交易 <2676> が3日続伸。足元業績が順調に推移していることを背景にしたもので、株価は一時50円高の1290円まで買われ、9月26日に付けた年初来高値1349円を視野にとらえてきている。PERは21倍台で割高感はさほど感じられないだけに、25日移動平均線を下支えにした上値指向は魅力的で、押し目買いの基本姿勢は堅持しておきたい。
 足元業績は順調。セキュリティー事業や半導体事業が同社の予想以上に納入が進展している上に、外貨建て売掛債権増と急速な円安で為替差益も膨らんだためである。この結果、同社は9月中間の連結業績を増額修正、経常利益は6億4000万円(従来予想比12.9%増、前年同期比18.5%増)、純利益も4億2600万円(同12.1%増、同63.8%増)が確保できたもよう。ただ、「半導体市場などに不確定要素があるため、3月通期予想の修正は見送る」(会社側)としている。

上方修正を発表

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釣り具のダイワ精工 <7990> が4日続伸。一時13円高の240円まで買われ、8月15日の年初来高値248円に迫った。同社は26日、06年3月期の9月中間期業績推定(連結)の上方修正を発表した。売上高は3億円増の268億円(前年同期比2.4%増)、経常利益は4億4000万円増の25億9000万円(同21.6%増)、最終損益は5億3000万円増の15億3000万円の黒字(前年同期22億3100万円の赤字)と、黒字転換を見込んでいる。主力のフィッシング事業を中心として、ゴルフ・スポーツ事業が堅調に推移したため。通期業績予想は11月16日の中間決算発表時に公表する。

後場急騰

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日立ハイテクノロジーズ <8036> が後場急騰。295円高の2500円は高値引けとなり、年初来高値を連日更新した。引け味の良さから、先高期待が強い。同社は24日後場、06年3月期の9月中間期決算(連結)を発表、同時に通期予想の上方修正も発表した。業績予想では、売上高は130億円増の8430億円(前期比10.0%減)、経常利益は72億円増の272億円(同5.0%増)、純利益は50億円増の163億円(同8.7%増)としている。医用分析装置が好調であり、液晶関連製造装置も台湾地域での投資が再開となったことなどが背景。
 9月中間期決算では、売上高は4248億7000万円(前年同期13.4%減)、経常利益は137億3300万円(同2.6%増)、純利益は76億4500万円(同4.7%増)となった。

短期の急騰

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「純正ごま油」を手がけるかどや製油 <2612> が急騰。一時508円高の2080円まで買われ、9月28日の年初来高値1680円を抜いた。同社は21日、06年3月期の9月中間期業績推定の上方修正を発表した。売上高は1億6000万円増の93億6000万円(前年同期94億2200万円)、経常利益は1億9000万円増の9億9000万円(同5億600万円)、純利益は1億5000万円増の5億5000万円(同1億6500万円)としている。9月末の業績予想修正から、さらに上方修正をしている。健康食品としてのごまの効能がテレビ、雑誌などで取り上げられ、売上増に結びついたとしている。通期業績予想は、中間決算発表時に公表する予定。同社株はマーケットメイク銘柄で値幅制限がないため、短期の急騰となっている。今後は通期業績予想が焦点となる。

目標株価21万円

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ラ・パルレ <4357> が4日続伸、前日比1万5000円高の19万4000円まで買われ、連日の年初来高値更新となっている。出来高も午前10時25分段階で720株超と高水準を継続している。今3月期連結業績は2ケタ増収増益見通しにあるほか、市場では増額修正への期待感も高まっているようだ。コスモ証券が10月5日付で投資判断「A」を継続、目標株価21万円としていることも買い安心感を誘う背景となっているようだ。