七つの海をバタフライ -吉川晃司ブログ-

異彩を放ちまくりながらも逞しく泳ぎ続ける吉川晃司。
全てのロックレジスタンスどもへ バーボンを傾けながら・・・。


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雨上がりの街が やがておとずれて
すべての想いを 輝かせてゆくさ

街中を その頬を 流れる涙を
無駄にしないで あきらめないで

雨上がりの街が やがておとずれて
すべての想いを 輝かせてゆくさ

雨上がりの街が 太陽に照らされ
とざされた言葉 胸にあふれている
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COMPLEX REVIVALに向けてCOMPLEXの、いや吉川晃司が綴った言葉を今一度、考察しようと思い始まったこの「K2 WORDS 2012版」も今回でラスト。

言葉は魔法だ。どう捉える事も自由であり、前回にはその解釈自在な自由さ、そのイメージの翼こそ、吉川晃司の言葉の力であると述べた。
彼は奇をてらわない。誰にでも理解できる平易な言葉で表現する事に努める。愚直なまでに。

21年前にその歩みを途絶えてからCOMPLEXの楽曲と言葉はCDやライブビデオでのみ伝えられてきた。
きっと、本人達以上に、今この文章を読んでいる人達が噛みしめた内容であると思う。

平成も24年目になり、激動の時代へと様変わりしている。
時間の長さは、たくさんの意味を変えて行った。

僕たちは汚れて行く。生まれたばかりの赤ん坊がなぜ泣くのか。
この薄汚れた世界に墜ちてきた悲劇を嘆くと言う。
嘘や哀しみ、裏切りや悲劇、生きて行く事を放棄する理由なんて、歩いていればぶつかる位に溢れかえり、数えるだけで嫌になる。

あの日から何かが変わった。政治家はとりあえず大丈夫だと気休めしか言わない。
マスコミは自分達の都合でしか語らない。
信じる事は難しく、誰だって本当は絶望したくないけど、何を信じていいのかさえ分からなくなっている。

でも僕等は生きている。今日も生きている。

楽しい事だけの毎日ならどれだけ楽だろうか。
だが、楽しい事だけで埋め尽くされた毎日に果たしてそこまで価値があるのだろうか。

空腹があるから「おいしい」と感じるように、
絶望があるから「嬉しい」と思うように、
いつも大事な事は苦しみとワンセットじゃないだろうか。

未だ先の見えない日本と、この世界。
僕等はこの薄汚れちまった哀しみに満ちた世界を生きる。

けれども、哀しみがあるから喜びは一層輝き、苦しいからこそ、愛の意味を知る。辛い時代にこそ響く言葉がある。

やまない雨はない。明けない夜はない。
雨は地上の汚れを消しさる役割や命を育む根源でもある。

雨上がりの昼空に虹が出ることを、
雨上がりの夜空に星が輝くことを、信じて行こう。

奇跡を起こすのさ、諦めないで。
もう一度、たくさんの勇気を重ねて。
この雨の終わりにはきっと光り輝く希望がある。

明日を知れない平成の世をともに駆ける同志諸君よ。
あの日流した涙に意味を付加させるのはきっと誰でもない僕達なのだ。
虹を架けよう。
雨のあとに架かる虹がそれまでの全てを照らすように。
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男なら一度はヒーローに憧れる。
ウルトラマンや仮面ライダーを筆頭に、ゲームやアニメの主人公に、自分を重ねてみた事は誰しもあるだろう。

悪を挫き、弱者を助けるその姿に憧れを抱かない少年はいない。

しかし、街でごっこ遊びというモノを観なくなって久しい。
ウルトラマンも仮面ライダーも最初から存在しない、架空のものだと誰もが知っている。

ただ、僕達にとってお気に入りのヒーローになったつもりで遊ぶ快感は、心の原風景として今も息づいているのは確かだ。

少年はいつか大人になって知ることになる。
世の中には正義と悪が闘うのではなく、異なる正義と正義のぶつかりあいだということを。

吐き気を催す悪は、怪獣や異星人、怪人の姿ではなく、ましてや悪の結社でもない。
そして現実にはヒーローなんて存在しないって事を。

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甘ったれた夢を抱き
ポケットのコイン握り締め
都会にあふれ出る
無知な IMAGINE HEROS

人ゴミの中とけてゆく
無防備な後ろ姿
何のあてもなく
彷徨う IMAGINE HEROS

汚れた世界さ
愛も夢もない
悪い奴等が生き残る

WELCOME TO 哀しみの街へ
WELCOME TO もう戻れない
WELCOME TO 憧れの街へ
WELCOME TO もう戻れない
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この『IMAGINE HEROS』と名付けられた詞には誰もが経験したであろう、20代前半の焦燥や苦悩、葛藤が、汚れた世界だと絶望しきれない、諦めきれないでいる姿が、刻まれている。

ウルトラマンや仮面ライダーを始め、数多のヒーロー達が大事なものを守るためとはいえ闘う事に苦悩するように、吉川も夢を実現する為に走る若者を夢想家だと自嘲気味に表現する。

そしてそこから零れ落ちて行くものも、物語のようにカッコイイだけではいられないのが現実だと知る。

我々『Team IMAGINE』の語源ともなったジョン・レノンの『IMAGINE』ではこう歌われる。
「想像してごらん。全てはそこから始まる。」と。

想像することは全てのスタートラインだ。
想い描くことは、誰にも奪えない心の翼。
歴史上のどんな成功者も、英雄も最初は夢想家だと笑われた事だろう。

少年だった僕達が抱いた「ヒーローになりたい」という夢想はどこに消えたのだろうか。
大人になるという事を引き換えに僕達はIMAGINEする事から遠ざかっていったのだろうか。

吉川はヒーローに憧れた。正義や、カッコよさ、憧れがヒーローを生み出すものだと知った。
そしてTVの中で仮面ライダースカルというヒーローを演じた。

そんな彼も大災害の前ではヒーローにはなれなかった。
TVの世界とは異なる現実に打ちひしがれてしまった。

だが、吉川は諦めない。
誰あの日夢見た正義の味方僕ちゃんである為に、少年の頃描いたヒーローに少しでも近づくために「日本一心」を掲げ奔走する。

待ってるだけじゃヒーローはやってこない。
ならば、自分自身がヒーローになればいい。誰の為でもない、自分自身の為に。

ヒーローはどこにもいない。
そう、居るとすれば僕達ひとりひとりの想像の中、心の中なのだ。
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日本の音楽・・・
いや、JロックやJポップという日本のポピュラー音楽は、言葉の力に覆われている。

日本語は非常にやっかいな存在だ。
同じ青を表すにも「青」「藍」「群青」「蒼」など、それぞれの表現で意味合いが少しずつ異なりながら、繊細さを併せ持つのが日本語の魅力の一つだろう。

ゆえに日本では過剰なまでに言葉に重きが置かれている。

今は昔、はっぴいえんどとフラワー・トラヴェリング・バンドが繰り広げた「ロックに日本語は是か非か?」の問いは、未だ結論が出ていない。相変わらずサビだけ英語というパターンも定着しきっている。

日本語だろうが英語だろうが、インパクトがあればそれで良し、という文化受容型民族の日本人らしいとも言えるし、コピーライターが作詞稼業を請け負う事と因果関係があるのかもしれない。

デビュー直後の早い段階から作詞作曲を行っていた吉川だが、彼の描く詞の世界はダンディズムとナルシズムとロマンシズムが溢れるものの、言葉の広告効果・キャッチーさでは、他のアーティストの楽曲に競り勝てるものではない。

吉川の楽曲で言葉の広告効果が大きいものと言えば、松井五郎作詞の「キスに撃たれて眠りたい」と、それと同系譜楽曲とも言える「せつなさを殺せない」が目を惹く程度だ。

CMのキャッチコピーになりそうな、例えば「君の瞳は10,000ボルト」とか「ウイスキーがお好きでしょ」といった、広告代理店好きしそうな言葉選びや節回しもない。

だが、だからこそ、吉川の楽曲には魅力があると思う。
吉川の楽曲で多用される平易でありきたりな言葉、一見(一聴)すると簡単な物語や世界観は、読み物としては面白みや深みに欠け、意味性は弱い。

それは一方で、聴き手に委ねられている部分も多い、と言える。

COMPLEXの楽曲は、今から22年前の吉川と布袋によって生み出されたものだ。
表向きは恋や愛をメインに据えながらも、どこか吉川と布袋の関係性を感じさせる内容に置き換えられてきた。

特にこの『1990』は、二人の別離と解釈できる曲だ。

しかし、今また20年の時を越えて歌われた、本曲の最後のフレーズは、22年前のあの時とは異なる意味が付加されている。
「今の肯定」と「これからへの賛歌」が強く歌われている。

22年前のあの頃に、吉川が具体的な誰かを描いて書いた詞ではないにしても、奇跡の「日本一心」ライブのためにあったかのように感じられた人も多いだろう。
その優しく強い想いが、楽曲に交わるのは元々意味性の希薄な歌詞であるがゆえ・・・。

時と状況の匙加減が、「1990」の歌詞に22年前と異なる色彩を与えているのではないだろうか。

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抱きしめたこの腕をもう離しはしない
もう二度とその瞳戸惑いで曇らせない

欲しい物も憧れもはじめから違うから
求めつづけて探し続けていこう

今すべての思い出を投げ捨てて
今すべての夢に勇気を込めて
今すべてをこの愛にかけてみる

ときめく街に夜が明ける
ほどけた靴ひもを結んで
振り向かずに歩いて行こう
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たった一言の違い。されど一言の違い。
そこには「同志諸君」という言葉にならない言葉が付加されている。
日本語とはかくも難しく面白い。
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NO MORE LIES
本当の気持ちを押し殺し 
人の顔色をうかがって
つくり笑顔を浮かべている

NO MORE LIES
そんな奴等があふれてる
ごまかしだらけの世の中で
俺は真心もてあます

NO MORE LIES
嘘に犯された毎日を
いくつ数えればお前達
気づかないふりやめるのさ

NO MORE LIES
夜の隙間から流れこむ
寒い思い出にうつむいて
涙流すのはもうやめさ

無邪気に瞳輝かせ
夢を語り明かした
あの頃忘れないでくれ

今ならまだ間に合うはず
昨日までを断ち切って
本当の勇気見せつけてやれ
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「正直者は馬鹿を見る」
「嘘も方便」

ある程度の自我が目覚めてくれば、嘘をつくことは処世術の一つであると気付く。
自分のミスを誤魔化す為に、人を欺く為に、知らず知らずのうちに我々は嘘を吐く事に慣れて行く。

幼い頃に学んだはずなのに・・・。
「嘘を吐いてはいけない」「誰かを傷つけてはいけない」と。

そうする事が当たり前の正義であったはずなのに、いつの間にか世の中は嘘にまみれている。

企業や政府やマスコミといった信じなくてはいけない存在さえ平気で嘘を吐く。
もうまっぴらゴメンだ!!と誰もが疲弊しきっている。

だけど、何よりも我々一人一人が嘘を吐く事に慣れきっているのも事実。
馬鹿正直に生きるよりも如才なく振る舞う事がスマートであるかのような風潮だ。

例え嘘を吐いても・・・。


2000年代に入ってから、吉川が時折出す単語がある。
それは『ドン・キホーテ』だ。


彼は狂人だと言われるが、風車が倒すべき存在であると信じていた。
他人からすれば嘲笑の的だったろう。

しかし彼は自分自身に正直であり、何かを信じられる人だったのは間違いない。

吉川が自身を重ねて語るのは、例え誰に何を言われても自分の信じたモノに向かった、その姿勢であるのは想像に難くない。


吉川は言う。

「勝手に背景が変われよ。俺には関係ないから。己が美しいと感じるもの正しいと信じるものを追求するのみ」と。
http://rooftop.cc/interview/001938.php

吉川は信じている。

音楽の持つ美しさや、
人を愛する事の尊さ、
そして何より自らを為すものは自分自身に嘘を吐かないことだと。

吉川の生き様は衝突の連続で「転がる石」というよりはぶつかる事を選ぶ石。
だがしかし、その一つ一つの傷さえも光り輝くように彼を魅力的にする姿はあたかも「傷だらけのダイヤモンド」だ。


大人になる事は嘘を吐くのが上手になる事ではない。
そして大人になる事が何も信じられなくなる事でもない。

我々は今あの頃の少年少女だった自分に嘘偽りなく信じる事の素晴らしさを説けるだろうか?

もう偽りも嘘も捨ててしまおう。
昨日までを断ち切って。
NO MORE LIES!!
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吉川晃司の描く歌世界には街の情景が乏しい。
唯一といって良いほど描かれる東京は都会的ではあるものの、どこか画一的で、映画のようなワンシーンが挿入されるぐらいだ。

東京という街に対しての何らかの怒りや苛立ち、悲しさや侘しさを込めるのが常だがこの『Rambling Man』もそうだ。

ALLMAN BROTHERSの代表曲では「ならずもの」「放浪者」と訳されるこの言葉だが、COMPLEXではどうだろうか?

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走り出さなきゃ始まらない
そんなペースじゃ意味がない
YOU'RE JUST A RAMBLING MAN
やりたいようにやれよ

たかがおまえの事なんて
世の中誰も知りやしない
YOU'RE JUST A RAMBLING MAN
思い知らせてやれよ
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東京は様々な者の欲望や夢を生み、時に飲み込み、時に殺す。
ただ、あの街だから生きて行こうと本気になれる場所があることも、吉川は知っている。

「東京には出稼ぎに来ているようなもの。心はいつも広島じゃけえ」
とは、帰る故郷を持つからこその言葉である。

しかし吉川は、そう簡単には帰ったりはしない。
まるで自分を見下した街そのものに対しての復讐のように、思い知らせてやれと鼓舞する。

そんなペースじゃ意味がないとすら言いきってしまう。
そして、そんな自分も数多くの夢追い人の中のただの一人だと。


欲望の街、BIG CITY 『TOKYO』

TOKIOが空を飛んでから10年・・・
走り出さなきゃ意味がないと言ってからはさらに20年・・・

今日も夢を追いかける、足掻く者たちが喧騒の中、酒を煽る。
眠ることすら惜しい、ネオンの瞬きに魅せられるように男たちは夢を見る。

朝がまた来るまで。

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Nothing begins without starting to run
Such slow pace has no meaning
you're just a rambling man
Do as you want
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