2005-09-19 09:41:43

LINKS 10:佐野元春

テーマ:K2 LINKS
sano

”雑誌『ロッキンオン・ジャパン』が選ぶ日本のロックレジェンド”
なんて企画があったなら、TOP3ランクインは間違いない。

佐野元春は四半世紀に渡り、「ニッポンノロック」を牽引してきた生き伝説である。

ロックが日本に輸入されて以来、「はっぴいえんど」「サディスティック・ミカ・バンド」など多くのミュージシャンが模倣から脱皮しようと、もがき続けた。

「ニッポンノロック」のオリジナリティを追求し続けるために。

だが、その前には大きな壁が立ちはだかっていた。
「ニッポンノロック」最大の問題点でもある、『ロックビートに日本語を乗せて歌う』という方法論。

幾人ものミュージシャンが挑戦し続け、永遠に悩み続けてるであろう壁。

しかし、佐野元春は、その壁を軽々と飛び越えた。
1980年、世に発表されたデビューSg『アンジェリーナ』は、80年代の幕開けを飾るとともに、ニッポンノロックの新たな扉を開いたのだ。

スタンダードなロックビートに対して佐野は、日本語を日本語としての音感にこだわることをやめ、一音に乗せる文字数を増やし、早口にも聞こえる「日本語えいご的歌唱法」で歌うことで問題を解消したのだ。

彼の歌唱法は、まったく新しいスタイルとしてロックシーンだけでなく、ポップシーンにも影響が波及していく。

吉川はデビュー前のレッスン時に、よく佐野の楽曲を歌ったという。

そして、矢継ぎ早に繰り出されるビート感溢れる歌唱スタイルを磨き込み、『モニカ』という先進的なポップロックを見事に自己消化させた。

また、1st ALで『I'M IN BLUE』、後に『すべてはこの夜に』(沢田研二への提供曲)をカバー。近年のライブでも度々披露されることからも、吉川自身佐野の楽曲・ビートとの相性の良さを感じているようだ。

歌唱法だけでなく、都会に住む若者の萎えた気だるさと、世界へのシニカルな視線、そこに宿る熱い魂を伝える、佐野の歌の世界観は、泥臭くなりがちだった「ニッポンノロック」を、洗練された都会のカルチャーへ進展させた。

<初期三部作>
『バック・トゥ・ザ・ストリート』
『ハートビート』
『サムデイ』

以上のALは、80年代幕開けの時代の象徴として、ニッポンノロックの歴史に燦然と輝いている。

佐野元春が四半世紀に渡り、音楽界の一線で活躍し、リスペクトされる理由とは?

異論もあるだろうが、私は『継続は力なり』。
この言葉に尽きると思う。

ニッポンノロック新天地を開いた歌唱法や、先進の音楽スタイルを積極的に導入していく感性。そして、それを「続けている」事実が、多くのミュージシャン・アーティストに尊ばれるのだ。

定期的なアルバムのリリースとライブツアー。
”CDの初回プレスは、前回作品売り上げの60%から”が基準である現在のミュージック・ビジネスの世界で、一定のスタンスで・一定の期間に作品を発表しツアーを行い続ける”ことが可能なアーティストは、ほんの一握りだ。

自らの商品価値を維持し、創作意欲を枯らさず、ファンの期待に応え続ける。佐野元春は、まさしくアーティストの鑑である。

現在の吉川を取り巻く状況は、決して順風満帆とは言えないだろう。
CDの売上もライブの動員も、一時期に比べれば、苦戦しているのは否めない。

だが、そんな数値化できる基準よりも大切な、創作・表現意欲はデビュー20年を超えた今でも、枯れることなく咲き誇っている。

『地上最後のロケンロー』と歌い。
『愛・夢・希望、そしてキスとベイビー』をあと30年歌い続けると語り。

吉川はロックし続ける道を選んだ。
進み続ける者にしか辿り着けない”SOMEDAY”に向かって。

コメント

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1 ■TBありがとうございます

すごい・・・。
佐野元春かぁ~(’-’*
聴いてみようかな(^ー^!
吉川はこないだCD借りたんでよく
聴いてます~♪
また見にきますね~!

2 ■自分的カタチ

私は「ロックンロール」という言葉をメディアで聞く事が殆どなくなりました。
大好きなジャンルも済崩しに新しい音楽に潰されていくようでした。
ラップやらの良く判らないジャンルがノイズとしか聴けない自分がおかしいのかと考えるときもありましたね。
時代のスタイルとか歴史的な背景とかは変えられる物ではなく持って生まれているんだと今、自分はそう考えています。
次代に流される音楽を聴いてると自分自身に嘘をついているような感覚にすら感じることもあります。
駄文で失礼

3 ■初めまして!

以前、トラックバックして頂きましたMACKです。実は拙者、初めて観に行ったライブが佐野氏のライブでした。まだ、14歳のガキんちょでしたし、周りも大人ばっかで一人浮いてるなぁと思いつつも。大人のロックを味わせてもらったと、今のでも思い出深いライブでした。最近では、2003年のエピック25のライブを観たぐらいですけどね。

4 ■TBありがとうございます

吉川晃司は日本が誇るロックボーカリストだと思います。サイケデリックヒップとかイノセントタイムほ彼の初期の傑作だと思います。いい歌いっぱいあるんですよね。大好きです、僕も!

5 ■すみません

「イノセントタイム」じゃなくて「イノセントスカイ」でした。「モダンタイム」とごっちゃになってました。失礼いたしました。

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