七つの海をバタフライ -吉川晃司ブログ-

異彩を放ちまくりながらも逞しく泳ぎ続ける吉川晃司。
全てのロックレジスタンスどもへ バーボンを傾けながら・・・。


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8/13(土)フェスティバルホール大阪。

 

歳の割に若く見えるという評判がいいのか悪いのかわからないまま今年35歳になる。

最近白髪が一本生えて、歳を重ねた事を憎々しく思う。

 

その日も2016年の夏の多分に漏れず、うだるように暑い1日だった。

僕は自転車を漕ぎ2年ぶりになる吉川晃司のライブに参加する事になった。

 

2002年と遅まきでその存在を知ってから、何度と無くライブに行く機会はあった。

フェスでの吉川、COMPLEXでの吉川、メモリアルライブでの吉川はあったもの、アルバムツアーでの吉川は実は初めてだという事に気付く。

 

そこに特別大した理由はない。

地球と月の軌道のように巡りくるタイミングが無かっただけだ。

 

だけど、そんな事実に気づくと反面その日はスペシャルなように感じた。

そしてこの日、僕は最新アルバム"WILD LIPS"を聴いていなかった。これも特に理由も無い。

 

カッコつけるならば、敢えて真っ新な気持ちで触れてみたいと思っただけだ。

会場は2階席の後方部で、全体を見渡すには最適かも知れない。

 

吉川晃司そのものも何よりだが、今回ツアーサポートを行うメンバーに惹かれたというのもある。

ドラムの湊雅史はDEAD END、生方真一はELLEGARDEN、そしてウエノコウジはアベフトシと同じく、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTなのは言うまでも無い。

どれもがワンアンドオンリーな音楽を時代に叩き込んだ、フェイバリットなバンドだ。

 

バンドとはCHEMISTRY=化学反応。

同じフレーズも人が違えば全く違うものになる。

それは機材が違うとか、音色が違うとか、テンポが違うとか言う物理的なものではない。

 

その妙を楽しむのがライブの醍醐味で、予習した最新音源の再現では割高にも程がある。

この日、このメンバーによってどんな音が鳴るのか、期待しないわけにはいかない。

 

さて、ライブだが時間より10分程押して開始。

 

一曲目はアルバムリードチューン『wild lips』である。

透過スクリーンに映し出される紅い唇はまさに弾丸のキス。

愛とキスとベイベーを繰り返してきた吉川晃司らしいバンド感の強い楽曲だ。

 

続いてアルバム曲がいくつか。

不真面目さというか陽気なリズムの小洒落た楽曲だった。

 

サクサクっと4曲続き

そして次に来たのは「夏っぽいやつを、、、。」と告げて始まった、『にくまれそうなNew フェイス』

 

さらに畳み掛けるように『LA VIE EN ROSE』と続き、場内は最高潮!

とはならなかった。少なくとも僕はだ。

 

隣のおば様が全部同じステップだったせいでも、後ろの100キロは優に越す巨漢二人組が、大音量でフルコーラスで歌うからでもない。

懐かしい曲はいい。でも、それだけでは辛い。

 

だって生きているのは今だから。

CDやビデオには今よりも若く、今よりも精力的な吉川晃司がいる。

 

では、これからどんな吉川晃司を見せてくれるのか?

そんな事が脳裏に過ぎり、MCに突入。

 

「2曲だけ、ゆっくり目の曲をやります。その後はずっと飛ばすから。」

一曲目はアルバムの曲だろう。ムーディなリズム主体の曲。

 

そして次はイントロでびっくりした。

『one world』

 

2年前のメモリアルライブでもやったが、この曲がこの位置でやるとは。

そして何が素晴らしいと言えば吉川が下手にはけてからアウトロの長尺を延々と数分に渡って奏でる生方真一である。

 

ELLEGARDENやNothing's Carved In Stoneではギブソンの分厚いサウンドを更にツインギターで聴かせてくる印象だったが、ここではソリッドで泣きの入ったソロ、まさに独演といった形で鳴り響かせていた。

惜しむらくは会場のどれだけがこの稀代のギタリストの演奏に耳を傾けてくれただろうと気を揉んだが、それだ杞憂だったのは次の曲で証明された。

 

白いロングコートを羽織り、唯一無二のシルエットを映し、中央に現れ弾き始めたのは『modern vision』

 

痺れた。

普段ギターばっかの吉川晃司は求めてないと凝り固まっていたけど、この日のアンサンブルは圧巻で、延々と、いや、永遠と聴いていられた。

湊の緻密なリズムにウエノのドライブ感、そこに生方と吉川のぶ厚くもソリッドなギターの掛け合い。

 

ぶっちゃけた話この一曲だけでも来た甲斐があったようなものだ。

そしてその後は土曜日の夜らしく、なアガりっぱなしの楽曲陣。

もはや、隣や後ろに向ける注意もなく吉川晃司ワールドを楽しむ、総ウェルカムモード。

聴き慣れたイントロにまさか!?の連続。

 

懐かしさ再現じゃない。そこには今現在の吉川晃司、僕等が、確かにいた。

 

01. Wild Lips

02. The Sliders

03. サラマンドラ

04. Dance To The Future

05. Oh, Yes!!

06. にくまれそうなNEWフェイス

07. LA VIE EN ROSE 2011

08. Expendable

09. ONE WORLD

10. MODERN VISION 2007

11. スティングレイ

12. BOMBERS

13. A-LA-BA・LA-M-BA

14. Black Corvette'98

15. 恋をとめないで

16. Fame & Money

17. The Gundogs

18. Juicy Jungle

19. BOY'S LIFE

【Encore】

20. せつなさを殺せない

21. Dream On

 

終わってみれば、オールタイムベストにも近い、僕らがよく映像で繰り返してみた、聞いたベストのようなライブだった。

客席の盛り上がりも、地方公演最終日という事でか、熱気に満ち溢れていた。

 

10数年間よく聴いた楽曲の中でも、30歳で作ったというBOY'S LIFEも50歳になった今は違った輝きを放つ。

 

吉川晃司も歳を取った。それに僕自身も歳を取った。

感じ方も変わって当然なのかも知れない。味覚や刺激への耐性は変化して然るべきだから。

 

僕は吉川晃司ファンとしては同時代に青春も共有していない、ニワカだ。

その一方で彼の魅力をどうにか体現したいと大学の頃から活動を重ねてきた。

 

べた褒めもできないし、さりとて批判もしたくない。

率直な言葉とスタンスで彼を追いかけたい。

次のライブ参加はいつになるか分からないが、改めて感じた。

 

俺たちもあんな50代を目指そう。カッコいい50代を。

形じゃない。職業じゃない。ましてや音楽だけじゃない。

人生は折り返しじゃない。

 

増えて行く白髪もタテガミのように、情けなくも気高く、強く生きなきゃと思うんだ。

また、来よう。次がいつのタイミングになるのか分からないけど。

そう刻んだ35の夜。

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「あぁ、やっぱりか。」
本日真夜中の速報NEWSを見て多くの国民は納得した事だろう。
今年1月に話題となった、SMAP解散報道が所属事務所からの正式な発表として世に出されてしまった。

これから年内の解散まで、多くの芸能人、知識人、コメンテーター、ブロガーが思い思いの『SMAP論』と平成という時代について書き連ねていくだろう。
それくらい、天皇陛下のお言葉とSMAP解散はこの時代2016年夏を象徴する大きなトピックだと言える。

昭和の終わりに大旋風を巻き起こした光GENJIの後発として、SMAPは世に送り出された。
まさに嵐のような過ぎ去ったブームだったのは幼い筆者の記憶にも残っている。
現在のジャニーズの栄光はSMAP以降と言っても過言ではなく、アイドルらしからぬマルチなスタンスは多くの後輩が踏襲する事になった。

『個の時代』が謳われる中、美男だけではない彼らはより『個性』を打ち出した事により大衆にマッチした。
ドラマ、バラエティ、映画、書籍などを途切れる事なく発表し続けこの28年を走り続けてきた。

中居正広のバラエティ番組『ナカイの窓』で酒に酔った近藤春菜が泣きながら中居にこう言った。
「どれだけ国民に捧げてきたんですか。もう十分じゃないですか!誰も文句言いませんよ。」
これはSMAPと青春を重ねてきた我われ世代には、同世代感、コモンセンスと言ってもいい。

日本のエンターテイメントを、テレビという娯楽を牽引してきた最後のスターが気付けば全員40代に突入している。
未だに求められる、キムタク、中居君、ゴローちゃん、草𦿶君、慎吾ちゃん、である。それも1人しか家庭を持つ事が許されていない。(更に言えば家庭の話題は一切タブー。40代がワンピースにはしゃぐ姿よりもよっぽど身の丈にあっている。)

「個性の時代」「個の時代」を象徴したSMAPが、誰よりも「個人の生」を生きられない、私人になれないままである事を露呈した。
時代の閉塞感と合わせて、「稲垣メンバー事件」「裸で何が悪い事件」と彼らを取り巻くストレスや闇も目に見える形でこの10年感顕在化したように思える。
売り上げ、人気も頂点を極めればあとは下り坂を降りていくだけ。
その難しさや苦悩は周囲には計り知れない。

「国民的アイドル」という公人からの脱却は、解散という儀礼的死を迎えなくてはいけないというのはもはや避けがたい事実なのか。
中居君のデレマス「アイドルは辞められない」とダンディハウスのキムタクの広告が隣合って貼られていた地下鉄を思い出す。

光GENJIはステージにローラースケートを置いて去っていったが、SMAPは平成という時代を置いていく。
願わくば東京五輪で大都会TOKIOに大輪の花を、世界に一つだけのこの国にしか無いアイドルという花を咲かせて欲しかったものだ。
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今、日本中が固唾を飲んで注目しているグループがいる。
もはや知らない人の居ない「国民的アイドル」、SMAPである。

20年欠かさずSMAP×SMAPを観てきた人間としては2016年1月11日のSP企画、木村拓哉と吉川晃司の木製大工訪問に違和感を覚えたのだ。

かたや本物を知る大人代表としての吉川晃司。
そして、そこに「ヤベェヤベェ」と興奮するだけの木村拓哉という構図。

木村拓哉とて40を越えた大人だ。
分別も知識もあるだろうに、何故そのような若者ぶったリアクションなのだろうか、と。

アイドルとは因果な商売だ。
とりわけ日本でのアイドルとは、未成熟であり未完成であり、自己批評能力に長けていてはならない。

何故か?

アイドルとは、演者(パフォーマンス)と企画者(プロデューサー)と聴衆(オーディエンス)による幸福な共犯関係によってなりたっている。

演者はあくまでも、聴衆からみた理想の現し身として、聴衆の欲望願望希望を体現する。

「こんな◯◯が観たい!」
「こんな◯◯でいて欲しい!」

その望みを叶える為に生まれたのがアイドルだ。

少年少女に夢を!それは戦後復興期を経て草野球と宝塚の融合を目指した、ジャニー喜多川氏とジャニーズの始まりの物語だ。

SMAPのデビューは1991年の9月9日。
(ジャニーズはレコードデビュー日を慣例としてデビュー日とする。)

必ずしも順風満帆なスタートでは無かった。
80年代をアイドル繚乱の時代とするなら90年代はアイドル冬の時代と言われた。
特に瞬間風速最大級の光GENJIの後にデビューしたSMAPは、スポーツと音楽の融合との名がつきながらも相次ぐ音楽番組の終了と、方向性が決まらず不遇を舐めていた。

深夜バラエティ、コント、アニメCD、声優、ミュージカル、、、。
売れない時代には何でもやった。

今なら黒歴史と言われるような、今までのアイドル像を破壊し再構築し、現在の国民的アイドルグループの座を手に入れた。

SMAP以降、多くのジャニーズグループが今や多くのテレビ番組に出演している日常だ。
ジャニーズは栄華を誇っていると言っていい。

ただ、同時に多くの問題が巻き起こっているのも事実。
今回解散脱退移籍問題が巻き起こっているが、それは事の成り行きを見守れば自ずと答えは分かる。

この危機を回避しても残り続けるのは、「SMAPはいつまでアイドル足り得るのか?」という極めて難しい問題は時限爆弾のように足元に転がっている。


冒頭、木村拓哉を例にしたが彼も40歳を越え二児の父として生きる、一個人である。

その彼は90年代に一時代を築いてから、未だに『カッコイイ代名詞キムタク』を求められ演じ続けている。
その苦悩や努力は並大抵のものではない。

同様、他の四人に至っても、切り売りするプライベートには悲愴感すら漂う。
2000年代に入ってからのメンバーによる相次ぐ事件は、SMAPというもはや大き過ぎる看板の重さを体現しているように思う。

吉川晃司は芸能の世界を『マリオネットな世界』と評した。
大手ナベプロからのアイドルデビューとロッカー、役者として確固たる地位を築くのは並大抵の事では無かったはずだ。

SMAPがアイドルである為にはジャニーズでなくてはいけない。
しかし、ジャニーズでいる限りアイドルであり続けなくてはいけない。

ココに二律背反する、公人と私人のジレンマが生まれるのは想像に難くない。


筆者を含めた多くの、2016年を生きる日本人のほとんどにとって、SMAP程メディアを通してその成長を、その老いを、そして音楽を通じて、時代を感じさせてくれるグループは存在しない。

そしてここまで時代に愛されたグループもだろう。SMAPが終わるというのは平成という時代が終わると言い変えていい。

今夜、続報を待ちたい。
このCMを観ながら。



2016年1月18日
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18年前、少年の君に。

みんなロックに夢中だった。
そしていつしかロックに飽き、それでもこだわり続けることを捨てられない。
言葉を変えれば、僕達はロックに呪われているといっていい。

ロックと共にあり続けるには、
ロックに殺されるか、ロックと共に転がり続けるしかないのだから。


あの日ラジオから流れる、彼のギターに心奪われてから

あの日テレビで観た、躍動する彼の歌声に魂を掴まれてから

あの日街角で聴いた、今は亡き彼の言葉に痛みと優しさを覚えてから

僕たちのロックンロールは始まった。


アンプリファイされた思春期をノイズと爆音に乗せれば、こっぱずかしい愛や夢や恋だって何処にもないラブソングになる。
それは確かだ。でもそんなにインスタントなラブでいいのだろうか。

同時に、ロックンロールという音楽がこんなに溢れてしまっては、最早ただのポップス以下の音楽ジャンルでしかない。

僕たちが聴きたいのは、ただかき鳴らしただけの、自己満足のロックンロールじゃない。
世界の終わりに魂を、心を、それぞれの想いを抱えながら生きる誰もが震える、そんなロックサウンドだ。


フジロックが始まってから18年。
その時に生まれてきた赤ん坊ももう高校も卒業間近だ。

そろそろロックというのが何かを考え始めてもいい頃だろう。

がなりたてるだけのロックバンドではない。
成熟した『ロックオーケストラ』なのだ。


吉川晃司の2015のチャレンジは、ロックオーケストラとしてフジロックの場に立つ事。
これまで「ロッキンジャパン」「モンバス」「apフェス」「氣志團万博」などでもフェスへの出演もあるが、日本にロックフェスの種をまいた本丸「フジロック」への出演をついに決めた。


それが吉川が挑む次の地平・・・。

ロックで在り続けるのは難しく、長くやればやるほど惰性になり、ロック的初期衝動からは遠ざかる。
僕達だってきっとそうさ。もはやロックで夢を見るには若くない。

だけどステージに立つ吉川を見てみればわかる。
彼は同じステージを繰り返さない。

吉川晃司は自分自身に飽きが来ないように生きている。
でなければロックと生きていけないからだ。

きっと魂が震えるロックはここに有る。

僕たちをまた少年に戻す夏がやってくるんだ。
ロックに撃たれた18年前のように。
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あの興奮を何と形容するべきか。
そう思い続けていると月日は光の速度で過ぎ去ってしまう。

記憶とは曖昧なもので大事なものほど言葉にしてしまいたくない。
ただ、それでは当ブログの存在に反してしまうのも間違いない。

もう一度だけ時計の針を巻き戻そう。
あの雨の大阪の夜に。

夏の終わり、雨天続きの8月に響いたSad SongもLove Songもひと際煌めいていた。
オリックス劇場につめかけた観客。
とりわけ2日目を体験したファンは言葉にはしないものの皆一様に笑顔を見せていたのは紛れもない事実だろう。

アイドルのコンサートを始めとしたライブという空間は『現場』と呼ばれる。
ファンがリリース作品を購入する以外で唯一お気に入りのアーティストを生で体感できる空間だからだ。

機材や会場の音響トラブルも相まって吉川自身、満足行く仕上がりではなかったのは自明の理だ。
だが、あんな曲もこんな曲も飛び出してくるという内容は冠こそついていないが「Golden years」シリーズとしても出色の出来だろう。
それくらいにメモリアルなライブではあった。

吉川晃司の長い歴史を鑑みるとどの楽曲が染みるかというのはいつ出会ったかによるだろう。
僕達、Team ImagineメンバーがK2に出会ったのは12年前だった。

擦り切れるほど見たライブのVHS。
シャイネス、ルナティック、クラウディ、ビートスピードを中古で購入してバイクに乗る時のBGMにしていた。

リアルタイムで追いかけはじめた2002年前後からの楽曲には当然、個々の思い出も+されている。
我々のような歴史の浅いファンでもそうだ。
とりわけ30年来のファンには初期のテクノポップな音色は二度と聴けないレア曲ばかりで記憶に刻まれた事だろう。

良い音楽はまるで熟成されたワインのようだ。
まるでボジョレーヌーボーの宣伝文句のように「10年に一度の」「ここ数年で最高の出来」と手を変え品を変えて様々な音楽=ワインを売ろうと世の中は躍起になっている。

それでも我々は知っている。若摘みの音楽の品評も良いがそのフレッシュさだけではなく、歴史に想いを馳せる。
上質とはまるで時を越えるものだと。

そして明日大阪梅田で再び、K2を堪能し酒を酌み交わそうというイベントが開催する。
吉川晃司の下に集まりましょう。
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