スイショウのブログ

スイショウが、受験、教育のことを語ります。(高校生のときに書いたもののほとんどは、自分の勉強報告です。)
[参考(自分の学年と年度の対応)] 2015.4~大2/2014.4~大1/2013.4~高3/2012.4~高2/2011.4~高1


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 ちょうど昨日、ある受験生から模試の自己採点結果の報告(+相談)が来ました。それを載せたいと思います。



 まず、その方の1か月前の模試の結果から。(8月9日に送られたものです。)
―――――――――――――――――
国語 80/200(現代文57 古典23)
数学1A 29/100
英語 筆記 85/200
英語 リスニング 12/50
地理B 41/100
生物基礎 31/50
地学基礎 28/50
―――――――――――――――――
 上に記した科目が基本的に「センター試験」で必要なものだそうです。そして、二次試験では国語と英語が必須だそうです。(他の科目もあるのかは知りませんが。)

 そして、昨日(9月20日)に届いたメールが以下の通りです。
―――――――――――――――――
昨日今日でマーク模試があって、自己採点した結果なんですですけど
国語 83点 (現代文43.古文12 漢文26)
数学1A 52点
英語 79点 リスニング 20点
地理B 57点
現代社会 40点(第二回答科目なのであんまり力入れないつもりです)
理科 64点(生物基礎 21点
地学基礎 43点)
でした。
国語と英語が全く上がらずに、数学が2.30点からやっと50点まで初めて行きました。
地理Bは動画見て(まだ地誌は勉強してないですが、)演習、復習したら20点近く上がってました。
センターでは全体で7割が合格者平均なのでそれぐらいを狙っていきたいです。
今回の結果を踏まえて今後としてはどのような対策が良いとおもわれますか?
―――――――――――――――――

これに対する僕の回答は、以下の通りです。


―――――――――――――――――
数学、地理は結果が出ていてよかったですね!安心しました。この2つの科目は、勉強の仕方も正しいでしょうし、定着させた分が確実に得点に反映されるようですから、その調子で、この2科目は「攻め」の科目として捉え、あと10~20点上げていきたいところですね。
 さて、問題となるのが国語と英語と理科でしょう。センターで7割を狙おうと思った場合、この3科目の点数を確実に上げないと、合格は厳しいでしょう。(今の点数だと、数学と地理で9割以上とっても合格できないことは、容易に計算出来ると思います。)
 そこで、この3科目でいかに効率良く点数を伸ばすか、という話になってきますが、個人的には、確実に点数が伸びるのは「理科」だと思うので、まずは理科を悔いなく全範囲しっかり理解・暗記してほしいですね。コツコツやるというよりも、時間のあるときに一気にやってしまって、(もしまだ全範囲やってないのであれば)早めに全範囲を一周し、それを何度も繰り返していくとよいでしょう。自分が使っている教材・参考書(あるいは授業のノート等)があるはずですから、それをとにかくやりこみましょう。コツは、1つのものを完璧にすることです。「参考書をやって、単元ごとに問題も解いて…」というふうに2冊以上を同時でやるよりも、「まずはこの参考書を1冊完璧に!!」というふうに、1冊を完璧にするという姿勢のほうがよろしいかと思います。何か1つのものが完璧にすることが出来れば、そこから先、あまり時間をかけなくてもすぐに結果は出せます。ぜひ、「攻め」の科目にしてください。
 そして、国語と英語については、「守り」の科目として捉えたほうがいいでしょうね。一般的な受験生の傾向だと、英語のほうが伸びやすいと思います。英語は、「単語」「熟語」「文法」がすべての基本ですから、まずはこれをあますところなくやって、強靭な基礎力を身に付けてください。それが達成出来れば、読解の演習なんてしなくても、センターであれば一発で120点を超えると思います。11月くらいの模試でそこまで達することが出来るといいですね。センターの過去問を解くなどといったことはしないでいいですから、ひたすら、自分の手持ちの教材で基礎力を固めることが重要です。例えば、「no more than ~」と言われたらすぐ「~だけ」、「informの語法・意味は?」と言われたらすぐ「inform A of B(AにBを知らせる)」、という具合にパッと意味が答えられることを重視してください。「えーっと、なんだっけ…」とやっているようではダメですし、その状態で読解問題等をバンバン解きまくるのは危険です。とにかく、見た瞬間にポイントがすぐに答えられるようにひたすら基本事項の反復を行ってください。(反復のやり方は以前説明した通りです。)
 国語については、漢文はある程度は基礎固めが出来ているような印象を受けますが、古文はまだ基礎が足りない気がします。時間が足りなくなるのは分かりますが、問1で2問当てて、問2を正解し、そして問3~問5の傍線問題で最低1問は当てられるくらいの力は欲しいです。アバウトに読むのではなく、自分が覚えた単語・文法の知識をきちんと当てはめ、正確に内容をとっていけるように訓練してください。漢文については、句法が完璧(例えば「使」という字を見たら「AヲシテBセしム=AにBさせる」と即答できるような状態を作る)になったと言えたら、センターの過去問にチャレンジしてもいいと思います。僕の昨年度の「センター古典」の授業(1回おきに漢文をやっています)がオススメかもしれません。現代文については、量より質でいったほうがいいでしょう。自身が今使っている教材・参考書(あるいは授業)があればそれをやりこみ、1問1問を完璧に理解したら、白紙の問題文を用意して「解説」してみると良いと思います(自分でブツブツ喋りながら)。詰まることなく完璧に解説しきることが出来たら、100%理解出来ている、と思ってもらって結構です。
 さしあたり以上です。勉強の方向性(=これから何をやるべきか)がつかめたら(おそらく僕にアドバイスされなくても既にハッキリしていたとは思いますが)、優先順位とバランスを意識して、やるべきことをやるべき順番でしっかりこなしていってください。1日1日をとにかく大切にして、必ず「点数が上がる」ようなことを1つでも多くやってください。例えば「今日は不定詞・分詞・動名詞を完璧にした。これでtoやingやedを含む文は何でも読めるようになった!」とか、「今日は生物の○○~△△までの範囲を完璧にした。来週までに全範囲終わらせて、早めに2周目に入るぞ。そうすれば11月の模試で早速結果が出そうだ」とか、そういった具合です。次の模試で絶対に結果が出るということを確信しながら学習を進めていくことが大事です。大変かとは思いますが、まだセンター試験まで4カ月(日数だと117日です)もあるのですから、勉強のやり方を間違えずに、やるべき量をしっかりこなすことが出来れば必ず目標の点数まで到達出来るはずです。日々成長する自分を楽しみながら、ガンガン勉強を進めていってください。(「残り100日までにここまでを完璧にする」「残り80日までにここまで完璧にする」というふうにして計画を立てていくと、緊張感も出てきていいと思います。とにかく、試験当日から逆算して学習していくことを心がけてください。
―――――――――――――――――

 科目別のアドバイスはさておき、皆さんに一番伝えたい(役に立つ)のは、最後の赤字の箇所です。やることが山積みで目の前のことを片付けるのに一生懸命になるのは分かりますが、ある程度先の見通しを立てておくという視点もそろそろ大事になってきます。合格点を越えるためには

①それぞれの科目において「最低」何をやらねばならないか(=「ここまでやっておけば悔いはない」というラインはどこか)
②現時点の実力等から考えた際、科目間のバランスはどうするべきか
③「いつまで」に何を終わらせるか

この3つの視点が最低限必要になるでしょう。③については、先ほどの赤字の箇所とほぼ同内容です。

 ちなみに、上記のアドバイスをした後の彼の返事は、
―――――――――――――――――
すごくタメになる話をありがとうございました!!!
しっかり各科目目標点を決めてそこに到達できるように頑張ります!!!
またやる気出ました!がんばります!
―――――――――――――――――

という感じでした。なんだか非常にスッキリしているような印象を受けますね。こういうふうに、勉強の方向性がある程度決まれば、あとはがむしゃらに突っ走るだけです。この「勉強の方向性」を決めるのに時間をかけすぎる人は失敗しやすいです。勉強の方針のことで悩んだら、すぐに頼れる人に相談し、そこで得た内容を参考にしながら、「こういうふうにやっていけば合格ラインを越えられるぞ」という確信をしっかり持った上で勉強に臨んでください。悩んでいる人は、早めに「スッキリ」しましょう。
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 あと約10日で僕の場合、大学が始まります。夏休みに入ってからずっと、「やりたいことにじっくり時間をかける」「好きな時間に寝て好きなだけ寝る」毎日で、非常に快適だったわけですが、そんな日ももう少しで終わり、やりたいことに集中する時間が減り、椅子でうたた寝する毎日が始まっていきます笑。だからこそ、あと10日で悔いのないようにやるべきことをやっていきたいと思います。

 さて、今回は、昨日の夜に生徒とLINEをしていて思ったことを綴ります。生徒からLINEで淡々と質問を受け続け、それに僕が淡々と答えていったわけです。まずはそれをそのまま引用しましょう。あまりに長いので、全部読む必要もありません。(内容に興味がある人は、読んでいて面白いと思いますが。)特に強調したいところは赤字にして下線を引いています。



――――――――――――

生徒「There 構文てめんどうですね!」
生徒「文法解釈よりおぼえてしまったほうがいいんですかね?」
自分「具体的にどこが面倒ですか?僕の感覚だと、『There is ~.=~がある』を覚えて、あとはそれを適用させていくだけ、という感覚なんですけどね。動名詞の前にthereがついて『there being an apple』と出てきたら「リンゴがあること」とやるなど。覚える要素もそこまでないような気はしますが、とりあえず暗記でもいいのではないでしょうか。」
生徒「例えば、There are said to be more than 3000 languages in the worldだとなんでto beという表現になるんですか?」
自分「似た例文として、
It is said that the students are clever.
(その生徒たちは賢いと言われている。)

The students are said to be clever.
と書き換えられることはご理解出来ますか?
that以下の主語(the students)を冒頭に持ってきて、それに合わせてis saidをare saidに変えて、さらに、that以下の動詞(are)を原形にしてtoのうしろにはめこむ形で書き換えた、ということなのですが。
これが理解出来ていれば、その構文も、もともとは『It is said that there are more than 3000 languages in the world.』だったことが分かるはずです。
これは、there is構文が分かっているかというよりも、『It is said that SV=S is said to V』が分かっているか、という問題ですね。」
生徒「それではitとthere は同じ意味ですか?」
自分「違うと思います。どう考えたらそうなりますかねえ。」
生徒「Sの位置に来るという代名詞という点では同じだと思います」
自分「thereは、辞書で引けば分かるかと思いますが、代名詞の用法はありません。でも、Sの位置に来るのは合っていますね。」
自分「記号の使い方をもう少し分かりやすくすると、
【  】 is said to V
=It is said that 【  】V
こうなりますね。これを踏まえれば、
【There】 are said to be more than 3000 languages in the world
=It is said that 【there】 are more than 3000 languages in the world.
となるのはよく分かると思います。」
生徒「そうですか、でも僕が初めに書いた文章はlanguages の仮主語がthereだと思いますが」
自分「『languages の仮主語』という言い方、よくわからないですね…。名詞に対して主語があるのではなくて、動詞に対して主語がある、べきだと思うんですけどね。」
生徒「仮主語のitのような」
自分「そうですね、『It is said that ~』の「it」は仮主語で、『that以下』を受けています。でも、それを書き換えた「【  】 is said to ~」における【  】は、仮主語とは言えないですね。」
生徒「そうなんですね!」
生徒「thereの位置にitをおいてはいけないのですか?」
生徒「選択などで出されたらわからないかと」
自分「えーっと、その質問の意味は
『There are said to be more than 3000 languages in the world.を、It is said to be more than 3000 languages in the world.としたらダメなんですか?』ということでしょうか。」
生徒「そういうことです!」
自分「ダメですね。」
生徒「なぜですか?」
自分「先ほど提示した、
【 】 is said to V
=It is said that 【 】V
を見れば分かると思います。上のほうをAパターン、下のほうをBパターンを名づけましょうか。そうすると、仮主語itを使うのは、Bパターンのときのみです。あなたの提示した英文は『are said to』となっていますから、Aパターンです。だから、文頭に仮主語のitは持ってきてはいけないわけです。これで分かりますかね。」
生徒「That節が無いといけないというわけですね!」
自分「そういうことです。」
生徒「ありがとうございます」
生徒「もう一つ質問が」
生徒「each of three boys という表現は単数扱いですか?」
自分「そうですね。『A of B』が出てきたら、基本的にはAに焦点が当たっていると考えます。つまり今回は『each』に焦点が当たっています。eachの意味は『それぞれ』という意味で、言い換えれば、『1人1人』ということですよね。だから単数扱いになります。」
生徒「ありがとうございます!」
生徒「もう一つひつれいします!」
生徒「There exists a significant body of scientific research on the subjectでなぜsがつくのですか?」
自分「基本的に、『There』から始まる文が出てきたら、『There is構文』だと考えます。There isの構文のポイントは、
①『There is ~.』を『~があります』と訳す
②『~があります』と訳す以上は、『~』の部分が主語になる
③『There is』の『is』が、他の動詞に変わることもある
この3点が基本です。
今回、③より、『There is』のisが『exists』に変わっています(『~が存在する』という意味になりますね)。そして、existsの後ろに来る内容が主語です。つまり、主語を一言で言ってしまえば『a significant body』です。これが三人称単数であるがゆえに、『exist』に『s』がついています。」
生徒「なるほど、ありがとうございます」
生徒「I don't want there to be any misunderstanding でここもto beがつくいみがわかりません」
自分「『want A to V=AにVしてもらいたい』という語法はご存知ですか。これを使っているだけです。(以下、補足的にいろいろ説明します。)このAとVをくっつけると正しい文が完成します。例えば、『I want you to study English.(私は君に英語を勉強してもらいたい』なら、『you』と『to以下』の内容をくっつけて、『You study English』という文を作ることが出来ます。これが分かっていれば、今回の英文についても、『want A to V』のAの箇所に『there』、Vの箇所に『be』が入りこんでいて、くっつけると『there is any misunderstanding.』(『be』は当然、主語の形に合わせて『is』に修正)となり、『誤解がある』という内容が埋め込まれていたことに気付き、その英文が『どんな誤解もあってほしくない』という意味になることも分かるでしょう。」
生徒「なるほどです!この英文はぼくのことですか?」
自分「いや、適当に思いついたのを言っただけですよ笑。」
生徒「笑笑、There believed to be a spy among us という文章は構造がわかりません」
自分「believedの前にbe動詞ついていませんでしたか?もしついているとすれば、先ほどの『is said to』と同じ話です。このsaidは『believed』『reported』など、いろいろと入れ替わることが出来ます。」
生徒「忘れてました笑笑」
生徒「Neitherも単数扱いですか?」
自分「どういう使われ方をしているかによります。『neither of 複数』という形であれば単数扱い、『neither A nor B』であればBのほうに合わせます(Bが単数なら単数扱い、Bが複数なら複数扱い)。」
生徒「neither of them seemsです」
自分「なら、単数扱いですね。」
生徒「ありがとうございます!それとNeither of them seems happy with his performance だとneitherの位置にallはなぜだめなんだすか?」
自分「allは複数扱いだからです。今回、動詞が『seems』という形になっている以上、複数扱いのallはおけません。」
生徒allは複数扱いだからなぜseemsはだめですなんですか?
生徒「基本が抜けてまして」
生徒「seemならいいんですか?」
自分「これは1から理解したほうがよさそうですね。」
 まず、動詞には『be動詞』『一般動詞』の2種類の動詞があります。『be動詞』とは『is/am/are/was/were』のこと、『一般動詞』とはbe動詞以外の動詞のことです。今回、『seem』という動詞は一般動詞ですから、一般動詞のほうについて確認していきます。
 一般動詞は、主語が『三人称単数』のときだけ『s』を付けて、それ以外の場合は『s』を付けません。『三人称単数』とは、『he/she/it/the dog/the book/…』といった、一人称・二人称を除いた、単数のもの全部です。逆に、三人称単数でないもの(I/you/we/they/Tom and Mary/the books等)が主語に来た場合は、一般動詞にはsをつけません。
 今回、allは複数扱いです。ということは、三人称単数ではありません。ということは、一般動詞にはsをつけてはいけません。ですので、おっしゃる通り、動詞が『seem』となっていたら『all』でもいい、ということになります。」
生徒「なるほど、複数扱いの主語はSをつけないということですね」
自分「そうですそうです。だからこそ、主語の部分に入るものを選ばせるような問題が作れるんです。そして、そういう問題については、動詞にsがついているかどうかを見て、主語に三人称単数が入るかそれ以外が入るかを考え、答えを決めるわけです。」
生徒それでは複数のSとはなんですか?これが3単元とまじってしまうのです!
自分「なるほど。とりあえず、まずは、『名詞につけるs』と『動詞につけるs』の2つがあることを整理しましょう。そして、後者については今教えたので大丈夫ですね。前者については単純で、
・1つのモノには→sはつけない
・2つ以上のものには→sをつける
という仕組みです。例えば、『1冊の本』と言うときは、当然、sは付けません。その代わり、『1つ』であることを示す、冠詞『a』を付ける必要があります。従って、『a book』になります。一方、『2冊の本』と言うときは、当然、sをつけなければなりません。なので、さらに『2つの』という意味を表す単語『two』をくっつけますから、『two books』となります。
 ですから、例えば『1冊の本が落ちる』と言いたかったら、(『落ちる』は英語で『drop』ですから)『A book drops.』となります(主語が三人称単数なので、動詞にsをつくわけです)。一方、『2冊の本が落ちる』と言いたかったら、『Two books drop.』となります(主語が三人称単数ではないので、動詞にsがつかないわけです)。
 これで整理出来ましたかね。」
生徒「動詞にSがついたら必ず三人称単数ということですね!」
自分「そうです。」
生徒「ありがとうございます!」

――――――――――――

 はじめは「There構文」「It is said that…構文」「代名詞の語法」など、普通の高校生が躓きそうな典型的な質問ばかりだったのですが、次第に質問内容が、(赤字+下線で示したように)「一般動詞のs」「複数形のs」という、中学校レベルの質問になっていっています。このことは何を意味するでしょうか?――どう考えても「基礎力不足」ですよね。この会話をしていて、基礎力の重要性を改めて実感しました。

 勉強において「躓き」をなくすためのコツは、とにかく「基礎」を徹底することだと思います。特に英語、数学、古文などは、典型的に「前にやったことを理解してやっと次に進める」というようなタイプの科目です。こういう科目においては、前にやったことを100%定着させていないと「躓き」が起こってしまいます。僕はこの「100%」にこだわることが大事だと思います。それでも、しばしば「早く進まないと受験まで間に合わない」と焦る人がいますね。当然、この場合、勉強を開始する時期をもっと早めていればよかったわけですが、そんなこと言っても仕方ないですから、「とにかく100%の復習・定着にこだわり、最終的に全範囲終わらなかったとしても仕方ない、と考える」のがいいんじゃないですかね。焦って、復習もせずに、どんどん先に行ってしまえば、かえって何も定着しない、ということになります。

 僕も高校生の間は3年間、ずっと塾に通っていました(「早稲田アカデミーSUCCESS18」というところです)。入りたての頃(=中3が終わった頃の春休み)、塾でどんな授業を取ろうと決めていたわけですが、僕の通っていた学校は中高一貫校だったので、中高一貫校向けのクラスの授業を取ることにしました。これは、数学1Aを既に学習し終えたことを前提に、1年間で数学2Bをすべてやりきろうという授業でした。当時の僕は、「数学1A」の範囲が具体的にどういった範囲かも知らなかったので、とにかく「自分は中高一貫校だから、このクラスで大丈夫だろ」というだけの判断でそのクラスに入りました。そしたら、結果的に、あまりついていけませんでした。これには、僕の学校のカリキュラム上、中学校の段階で高校数学の内容に少しは入ったものの1Aが完全に終わるまでは進んでいなかった、ということが大きな理由でしたが、仮に既に1Aを完全に終わらせたとしても、この「中高一貫向け」のクラスには進むべきではなかったのではないか、と今思います。もう1度改めて1Aを勉強して、その結果が模試の結果やセンター試験の点数などに現れるくらい、じっくりみっちり学習するべきでした。

 しかし、結局、数学1Aの点数が安定してきたのは高3に入ってからだと思います。また、実際に僕が高1のときに塾で先取りした「2B」についても、結局「定着」したのは高2の学校の授業においてです。そんなに焦って先に進むことはなかったのです。当時の僕は、とにかく先に進んで早い段階で合格ラインに達しようと考えていましたが、それがかえって「躓き」をもたらす結果になったと言えます。

 今の例が適切かどうかは分かりませんが、いずれにせよ、どんどん先に進み過ぎることがかえって「もろい土台」を作ることになってしまう、というのは失敗する受験生においてはよくあるケースなのです。先ほど例に挙げた、中学英語が「ズタズタ」の受験生(まあ、中学英語「全体」がボロボロかどうかは判断し兼ねますが…)と僕のやりとりを見ていれば、基礎が出来ていないことがどれだけ勉強に「無駄」をもたらし、時間の浪費をもたらすかがよく分かっていただけるでしょう。あのやりとりの合計時間はちょうど「2時間」ですからね。しかも、彼は普段こんなに大量には質問はしない人なのです。今回、僕がたまたま「すぐに」彼に返信することが出来たので、彼も「今がチャンスだ!」と思って、疑問に思ったことをどんどん質問したのかもしれません。とすれば、普段も本当はそれだけの疑問・質問が出るはずで、それを僕のことを気遣って抑えているのかもしれません(推測ですよ)。とすれば、未消化・未解決の疑問が溜まっていき、それでも学習は先に進めていくことになるわけですから――恐ろしい結果が見えてしまいますね。

 一応、この方は、僕の「英文法ベーシック」という授業の1学期分はすべて受講されていた方のようです。この授業には「第0回」というのが用意されていて、ここで中学校レベルの基本を「アルファベット」から解説していまして(全部で3時間)、第1回以降の授業でも「中学レベルの英語に不安がある人は、第0回を一旦視聴すべし!」と何度か口にしたのですが、この方はどうしたんでしょうかねえ……。(たぶん、面倒くさがって受講しなかったんだろうなぁ……。)

 大学受験の勉強、もっと言えば高校レベルの勉強をする際に、「中学レベル」の内容に戻ることを面倒くさがる人がしばしばいます。要するに、中学レベルから出来ていないと気付いているのに、「今からやってもなぁ…時間かかるしなぁ」と諦めてしまっている、ということです。でも、そんなに面倒なことですかね?そういう「基礎」を疎かにして、高校レベルの内容の学習をどんどん進めていくことのほうが、辛いことだと思います。一旦、自分が半分くらいは知っている程度のレベルに戻って、簡単なものをサクサク進めたほうが、ラクだし、分かるから楽しいし、躓きにくいのではないか、と思います。ぜひ、恥じることなく、基礎に戻ってください。

 「ドラゴン桜」というドラマでも、数学が全く出来ない東大受験生に「小学生の算数」(分数の計算など)からやらせるような場面がありましたね。受験まで1年しかない状況でそこから始めることに対して「え?間に合わないでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、基礎・土台を固めることを重視して勉強していけば、まず「躓く」ことがないので、スムーズに勉強を進めることが出来、そのためその科目を嫌いになることもないため、意外と早い段階で受験レベルの内容まで進めてしまうんですよ。少し計算してみれば分かることです。

 ですから、僕が、例えば家庭教師で、小学校の算数から苦手な子に対して、大学受験の数学が突破出来るくらいの学力を身に付けさせることになったら、

4月:算数の内容=四則計算、分数の計算、図形の性質(理解させたら、あとは山ほど解かせ、解くスピードも上げさせる)
5月:中学数学の内容=正負の数、文字を含んだ計算、一次方程式、一次関数、連立方程式、図形の性質(合同や相似など)
6~8月:高校数学1A
9~11月:高校数学2B
12月:今までの復習+センターの過去問演習
1~2月:2次対策

という感じでスケジュールを組むでしょうね。(中学数学までの内容で重要なのはとにかく「計算力」だと思います。)小学校・中学校で習う内容をそれぞれ1カ月で仕上げれば、その段階で、既に高校生の仲間入りですよ。すぐ追い付けます。もちろん、仮に時期がずれ込んで、高校数学に入るのが8月や9月からになってしまう場合もあるでしょうが、その場合でも、センター試験で8割得点出来るくらいのレベルまで持っていくことは可能でしょうね。とにかく、スタートが肝心です。簡単なところからやらせて、それを100%理解させ、「あれも分からない、これも分からない」という状況を極力減らせばいいわけです。

 こういうふうに、基礎に一旦戻ることを想定してスケジュールを組むことはそんなに難しいことではないと思います。

 そういえば、この話にまつわるエピソード(?)を思い出しました。LINEで僕に時々相談してくる韓国人の方がいます。27、8歳くらいの方で、日本留学試験を受けるために頑張っているらしいのですが、その方と、以前、テレビ電話でお話し、相談にいろいろ答えました。その相談の中には勉強に関する悩みというのが多く、途中から、僕自身の中高時代の成績を聞かれるなど、「それ聞く意味ある?」と思うような質問も増えてきて、まあそんなものにも答えていました。そういうやりとりをする中で、彼の口から次のような言葉が飛んできたのです。

「スイショウさんはいいですね。やっぱり、中学校のときにちゃんと基礎をしっかり固めていたから、そんなに頭がいいんだと思います。僕なんか、中学校のときは遊んでばかりで、全然勉強していなかったから、基礎が抜けていて…」

 この言葉の中には、「他人と比較する」「過去を振り返る」という2つの「無駄」がありますが、それ以上に僕が感じたのは、

基礎が抜けているという自覚があるなら、そこに戻ればいいのに

ということです。その方が話したことを一字一句記憶しているわけではありませんが、彼の言葉から、「この人は『基礎が抜けているから、その段階でもう不利』と思っているんじゃないか?」というようなことをそのとき感じ取ったのは事実です。僕からしたら、今からでもいくらでも取り戻せると思うのですがね。

 ネット授業が流行していることもあって、小・中学校の復習なんてお金もかけずに出来るようになっています(その上、質の低い授業は僕の目からはほとんどないように見えます)。いくらでもそういうチャンスが転がっているのですから、それを拾わないわけにはいかないでしょう。ちなみに、僕も、この前ある方に「スイショウさんにぜひ小中学生向けの算数・数学の授業動画を撮ってもらいたいです!」と頼まれましたが、僕以外に既にやってくださっている方が何人かいますからねえ。その程度の情報は、普通に調べていたら得られることだと思います。

 とにかく、自分に基礎力がないという自覚があれば、そこに戻ればいい、というだけのことです。



 しかし、それでも問題はあります。それは、「自分の基礎力不足に気付かない」というケースです。もしかしたらこれが一番困りものかもしれません。こういう人は、たいてい、自分にプライドがあって、「今のままやっていけばなんとかなる」という根拠なき自信があることが多いです。もちろん、「なんとかなる」ぐらいだったらまだいいのですが、客観的に見て「どうにもならない」場合だってあるのです。そのことに気付くためには、

自分の勉強の「スピード」(順調度)はどれくらいか?

をチェックすればいいのではないでしょうか。基礎がある人はまず勉強していて「止まる」ことがなく、サクサク進められます。それに対し、基礎がない人は勉強しているときに何度も躓き、講師に大量の質問をして、「擬似授業」のようなものをしてもらうといった傾向にあります。後者に当てはまっている人がもしいれば、「基礎力不足」を疑ったほうがいいですね。(質問をたくさんすることは「いいこと」だと思われがちですが、ある意味でそれは基礎力のなさを露呈してしまっている場合があります。「擬似授業」を求めるよりも、「実際の授業」を受けて体系的な学習を一旦はしておくべきなんじゃないですかね。)ちなみに、今回の記事で最初のほうに挙げた例の受験生と僕とのやりとりにおいても、まさにところどころで「擬似授業」が行われてしまっています。


 というわけで、非常に長くなってしまいましたが、以上です。「基礎」の重要性は普段の授業でいくらでも説いていますから、僕の授業を受けたことのある人からしたら当たり前のような話だったかもしれませんね。
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 ここ最近、しばしば思うことがあるので、それについて「忘れないうちに」書き留めておきます。(思いついたことから書いていき、最終的に言いたいことはちゃんとまとめますが、やや分かりにくくなるかもしれません。)


 相変わらず、Twitterなどでいろんな受験生から質問を受けますが、「わかりにくい」「抽象的」「解読不能」と言わざるを得ない質問が最近増えているような気がします。最近届いたそういうタイプの質問を適当に3つ挙げてみると、

1)「数学と英語のオススメの問題集を教えてください」
2)「○○大学を目指していて、現在、偏差値が40なのですが、どういう勉強法をすればよいでしょうか」
3)「スイショウさんの過去の英文法の授業を受けていますが、センターの模試で70前後ですのでどの授業を受けたら良いのでしょうか?」

 こんな感じです。1については、以前説明しましたが、この受験生が今どの程度のレベルまで学習が進んでいるのかが不明なので答えようがない。2については、肝心な「受験科目」が示されていないため、勉強法を示しようがない。科目ごとの勉強法ではなく、全体的な勉強のことを聞いている、ということなのか…?3については、「70」という数字が偏差値なのか得点なのか分からない。また、「英文法の授業を受けています」とわざわざ明示したのはなぜだろう。「既に偏差値70前後取れているから、スイショウさんの英文法の授業はもう受けなくて大丈夫ですよね?もっとレベルの高いことをやる授業を受けようと思うのですが、何がオススメですか?」といった感じなのだろうか。

 まあ、他にも突っ込みどころはいくつかあるのですが(例えば2については、今の学年を教えてくれないと、今後の勉強のスケジュールが想定出来ないため、その人に最適な勉強法が提示出来ない、等)、それはおいておくことにしましょう。

 要するに、質問の中に示された情報の数が少なすぎて、その生徒が僕に何を要求しているのかがハッキリ分からないのです。言い換えれば、その生徒が僕に伝えたいことが何かを推測した際に、可能性が複数出てくるわけです。一体この人が求めているのは、これなのか、それともあれなのか、……と。相手の伝えたい内容の真実を、一義的に確定出来ない、ということです。そして、頭の中に樹形図が浮かんできて、知らないうちに、数学でいう「場合分け」のようなことをしています。(こういう質問に真面目に僕が回答すると、僕の答え方は「もしあなたが(i)の場合は、こう、(ii)の場合は、こう、(iii)の場合はこうなります。」という形になり、手間がかかる上、その回答を読む質問者側も、読むのに苦労します。また、逆に僕がこうした手間を省き、「あなたはそもそも(i)ですか?(ii)ですか?(iii)ですか?」と質問すると、そういったやりとりの反復が結局は時間の無駄になり、たった1つの質問であっても解決に1週間かかる、といったことになりかねません。結局、質問者側としては「自分で自分の首を絞める」ことになります。まあ、今回は、「質問のあり方」というテーマではありませんから、この話は一旦ここまでで止めておきましょう。)

 このように考えていくと、お互いが誤解なく、一発で「ああそういうことか」と理解出来るようなコミュニケーションを展開していくためには、

出来るだけ少ない数で場合分けされ得るように、自分の主張を伝える

ことが重要なのではないか、と思うわけです。

 本当は「自分の伝えたいことに対する解釈が一義的に決まるように、自分の主張を伝える」と言いたいところですが、実は根本的にそれはかなり厳しいのです。なぜでしょうか。ちょうど1週間ちょっと前に僕が「センター対策現代文」の授業で扱った文章の中に、こんな文章がありました。

「同じ言葉を使っていても、人によってその言葉に反映しているイメージは異なるので意味のズレがあるはずである。人間は言葉によって表面的なコミュニケーションはできるが、お互いに深く分かり合うには、長くつき合って同じ生活経験を共有することが必要になる。」(山下勲『世界と人間』/2003年センター試験・国語Ⅰ・Ⅱ本試験第1問)

 ですから、ある言葉に対して、それをどう受け取るかは人それぞれだから、相手が伝えたいことを「100%」理解することは無理なのです。「お互い深く分かり合うには、…」という表現からも分かるように、「深く」分かることは出来ても「完全に」分かりきることは不可能だ、というわけです。だからこそ「出来るだけ少ない数で」と述べたわけです。

 受験生の質問の中で「これは分かりやすいな」「なるほど、いい質問だ」と僕が感じるものは、その人が伝えたいことがパッとすぐにイメージ出来るものばかりです。そのため、僕のほうからも的確な回答が出来るので、一発で解決することがほとんどです。仮に解釈が複数通り浮かんだとしても、ちょっと好意的に解釈してあげれば普通当たりますし、その人と今まで何度かコミュニケーションを取ったことがあれば、その情報から「たぶんこういうことが言いたいんだな」と推測出来ます。

 とりあえず、ここまでは「質問」ということに的を絞って話してきましたが、日常会話を含む「コミュニケーション」一般のことに敷衍して考えてもらってもなんら差支えありません。相手の言っていることを少しでも誤解してしまうと、それに対して「おかしな」返答をしてしまうことになり、相手が不快な気持ちになります。(「不快」とは言わないまでも、コミュニケーションがズタズタに崩れていき、変な方向に行ってしまうことは間違いありません。)まあ、友達とたわいもないことを話したり、愚痴を言い合ったり、共感し合ったり、…といった場面においてはあまり上記のことは考えませんが、少なくとも、お互いの意見を伝え合うような場面において、僕は上記のことを慎重に考えます。

 まあそんなわけで、僕にとってのコミュニケーションとは、

1)まず、相手の発言に示された情報を全て拾い、
2)必要に応じて、その人との過去のコミュニケーションの経験において示された情報も勘案しながら、
3)その人の伝えたい内容に対してベターな解釈を与え、
4)その解釈に基づいて的確な返答を行う


という作業なのです。これ、何かの科目と似ていませんかね?……そう、「数学」と似ているんです。数学の問題を解くときにやるべき作業も、結局は、

1)まず、問題文に示された情報を全て拾い、
2)必要に応じて、自分が今まで学んできた知識の中で都合のいいものを引き出しながら、
3)出題者の意図を的確に理解した上で、
4)解答までの筋道を構築し、解いていく

という作業ですからね。完全に「コミュニケーション」そのものだと思います。こういうわけで、コミュニケーションというのはまさに「数学」なんだなあ、と最近よく思います。

 一応、書き留めておきたかったことは以上なのですが、最後に、僕が「コミュニケーション」つまり「数学」の問題に解くことに失敗した卑近な例を紹介したいと思います。これはTwitterで実際に行われたものです。会話の流れは以下の通りです。

生徒:「due to deep snow」のdueってどういう風に訳しますか?あとdeepって形容詞だからその前にtoが来るのはおかしくないですか?

僕:「due to」で「~のため」という理由を表す表現です。そして、確かにtoは前置詞で「前置詞の後ろは名詞」ですが、「deep snow」をひとまとめにして「深い雪」という名詞だと思えば、問題ないと思えるはずです。toの直後が必ず名詞、というわけではないんですよ。

生徒:due toで「~のため」というのがあるんですね。ありがとうございました!

 この会話、問題のないように見えるかもしれませんが、僕にとっては完全に「失敗」なんですよ。どんなに英語が苦手な生徒でも、「前置詞の後ろは名詞」という事実に対して、「えっ、でもこの英文では前置詞の直後は形容詞になっている。おかしいではないか!」という質問は普通しませんよねえ。(あくまで「普通は」、です。)もっと単純に、これだったらどうでしょう。「えっ、でも、『I went to the library.』という英文では、前置詞toの後ろには冠詞が来てしまっていますよ!なんで名詞ではないんですか?」……さすがにこんな質問、普通はしないと思うんですよ。ネットでも(知恵袋などを)調べてみましたが、こういう質問をする人は誰一人としていませんでした。では、それなのに、なぜこの生徒が「toなのに後ろが形容詞になっている。おかしいではないか」ということを言ったのでしょうか?

 答えは簡単です。この「to」をto不定詞の「to」だと思ったからでしょう。(本当にそうかは分かりませんが、この解釈が一番納得出来るかと思います。)この生徒は、「due to」がひとかたまりで「~のために」という意味を構成するなんていう知識は初めは持っていなかったのですから、「to deep」の箇所がto不定詞に見えてしまうのも当然のことです。それにも関わらず、僕は、生徒が既にこの「to」を前置詞だと捉えている前提で回答をしていたのです。

 では僕はどう答えれば良かったのかというと、当然、以下の通りです。

「『due to』で『~のため』という理由を表す表現で、この2語全体で前置詞のような働きをしています。(このtoがto不定詞のtoではなく)前置詞だと分かれば、直後の形容詞deepは普通にsnowにかかっていて、to直後に『deep snow』という名詞が来ていることは納得出来るかと思います。」

 これが僕にとっての「正解」と言える回答です。

 このことから改めて学んだことがあります。それは、学習者(特に初学者)の立場から見た世界を推測・想像する力が大事だ、ということです。勉強が苦手な生徒に対して勉強を教えるときに大事なのは、まさにこの「想像力」です。これを身に付けられるように、もっと視野を広げていきたいと改めて思いました。

(この話、英語も絡んでいることですし、2学期の「英文法ベーシック」の授業のどこかで「雑談」として取り入れましょうか笑。)

 こうした考え方はさらなる応用が可能です。相手が言ったことに対してその解釈のパターンを複数想起する(=「場合分け」する)ことが出来れば、逆に、自分が言ったことを相手がどう受け取るのかについても、いくつかに「場合分け」出来るではありませんか!ですから、例えば、本格的に誰かと討論し、自分の意見を相手に説得させる必要に迫られたときに、自分の主張に対して相手からどう反論されるかを事前に推測することが出来るわけです。そうすれば、自分の主張を伝える際に、「私の主張はAです。確かに、B’のような考えもあるかもしれませんが、やはりこういう理由でAだと思います。また、B’’と考える人もいるでしょうが、これについても、やはりこういう理由でAだと思います。……」という形で自分の意見を伝えることが出来、相手からの反論を封じ込めることが可能です。まあ、それでも、相手が自分と反対の意見を確固たるものとして持っていた場合、反論は起こってしまうんですけどね。しかし、自分が想定していた反論を初めから封じ込めておくことで、余計な議論をする必要がなくなり、議論がよりいっそう高い次元(レベル)に進展していくのです。これほど素晴らしいことはありません。

 実は、受験勉強も、こういう考え方(物の捉え方)を身に付けるのに非常に適したアイテムでして、……(話し出すと長くなりそうなので、やめておきましょう。)

 というわけで、今回は以上です。こういうことを述べると、「コミュニケーションは誤解があって当然。難しく考えないで、ゆるーくやればいいじゃないか。」といった声も聞こえてきそうですね。もちろんそういう捉え方もアリだと思いますよ。自分が納得する形でコミュニケーションが取れるのでしたら。
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