【読書日記】コミュニケーションの行きつく先にあるものとは?-「ソーシャルメディア進化論」
おはようございます。
本日の1冊はコチラ↓
「ソーシャルメディア進化論」 武田隆 ダイヤモンド社
ここ数年で明らかに変わったこと。
それは、コミュニケーション手段です。
私は大学生の頃からmixiを始め、
ブログも5年程やっています。
2年前にはtwitterをやり始め、
昨年にはFacebookを始めました。
ソーシャルメディアが一般化するほど、
既存のリソースが浸食されていく。
例えばテレビや新聞、雑誌などは、
広告も読者も持って行かれています。
そして、以前はケータイのメールが、
友人との一番の連絡手段だったのに、
今ではソーシャルメディアを介して
連絡を取ることが多くなりました。
本書によれば、ネット人口の7割超が
ソーシャルメディア人口だそうです。
なぜ、年々ソーシャルメディアは、
その存在感を増しているのでしょうか。
キーワードは「帰属意識」です。
昔々、貨幣経済になる以前は、
物々交換によって生計を立てていました。
お金が出回り、それで社会が成り立つと、
都市が形成されました。
ここで、あらゆる存在に対して、
人間は帰属意識を高めていったという
歴史を持っています。
村社会、地域社会への愛着。
富国強兵による軍事大国への誇り。
高度成長による会社への忠誠心。
これらが喪失した現在の日本。
世帯人口は減少し、地域交流も減り、
かつて心のよりどころだった存在に
取ってかわるもの・・・
それが、ソーシャルメディアではないでしょうか。
希薄になったリアルの人間関係。
友人はたくさん欲しい。
その中で、深い付き合いもしたい。
よって、著者の言葉を借りると、
インターネットは、
「コミュニケーションの革命」(P63)
と言っても過言ではありません。
つまり、今現在ネット上の交流は、
友人同士を中心とした個人のつながり。
小さな世界においては、リアル世界とは
別のコミュニケーションが存在します。
一方で、ネットユーザーの間では、
企業の参加も求められています。
データによれば約8割のユーザーが
求めているそうです。
今や口コミなどのレビューサイトは、
当たり前の存在です。
レストランや居酒屋、ホテルなどは、
レビューなしには語れません。
先日、私もレビューを書きましたが、
お店の人からコメントが返ってきて、
嬉しかったことを覚えています。
しかし、企業が参加するからには、
収益化できないと意味がありません。
実はここから生まれるジレンマが、
企業の参加を足踏みさせています。
ソーシャルメディアの企業の失敗。
著者によると、その多くは、
「広告の出稿」と「サクラ」です。
何となくイメージできますよね。
コミュニケーションを大事にする場で、
露骨にビジネスを展開する。
これが溝をどんどん深めます。
久しぶりに会った友人から、
いきなり自分の取り扱う商品について
魅力を語られたとします。
どんな気持ちになるでしょうか?
あまりいい気分ではありませんよね。
では、とても仲の良い友人から、
「今度発売するうちの商品すごいよ!」
などと言われたらどうでしょうか?
いやな気持ちはしないと思います。
信頼できる友人であれば、
商品を購入するかもしれませんね。
企業に求められているのも、
似たようなコミュニケーションです。
本書では、このような存在を、
「企業コミュニティ」と呼んでいます。
この企業コミュニティを介して、
消費者との対話と収益化の両輪を
うまく回す方法。
それが本書の核となる部分です。
約300社の企業の支援実績をもとに、
事例を交えて解説がなされています。
今後のソーシャルメディアの動向が
気になっている方。
企業のマーケティング担当の方。
サークル・イベント等を主催される方。
とても参考になる1冊だと思います。
ぜひチェックしてみてくださいね。
本日の1冊はコチラ↓
「ソーシャルメディア進化論」 武田隆 ダイヤモンド社
ここ数年で明らかに変わったこと。
それは、コミュニケーション手段です。
私は大学生の頃からmixiを始め、
ブログも5年程やっています。
2年前にはtwitterをやり始め、
昨年にはFacebookを始めました。
ソーシャルメディアが一般化するほど、
既存のリソースが浸食されていく。
例えばテレビや新聞、雑誌などは、
広告も読者も持って行かれています。
そして、以前はケータイのメールが、
友人との一番の連絡手段だったのに、
今ではソーシャルメディアを介して
連絡を取ることが多くなりました。
本書によれば、ネット人口の7割超が
ソーシャルメディア人口だそうです。
なぜ、年々ソーシャルメディアは、
その存在感を増しているのでしょうか。
キーワードは「帰属意識」です。
昔々、貨幣経済になる以前は、
物々交換によって生計を立てていました。
お金が出回り、それで社会が成り立つと、
都市が形成されました。
『お金による価値尺度は、すべてのものを一律に比較できる相対的なものにしてしまう。何でもお金で買える予感は、自分のものでも他者のものでも、すべてが交換可能であると思わせる。行き着くところ、ほかの誰とも交換可能な自分自身が残される。』(P74)
ここで、あらゆる存在に対して、
人間は帰属意識を高めていったという
歴史を持っています。
村社会、地域社会への愛着。
富国強兵による軍事大国への誇り。
高度成長による会社への忠誠心。
これらが喪失した現在の日本。
世帯人口は減少し、地域交流も減り、
かつて心のよりどころだった存在に
取ってかわるもの・・・
それが、ソーシャルメディアではないでしょうか。
希薄になったリアルの人間関係。
友人はたくさん欲しい。
その中で、深い付き合いもしたい。
『インターネットは、対話にかかるコストを縮小してゼロに近づけることで、唯一の対話を維持したまま、効率的に広がるコミュニケーションを実現する。』(P79)
よって、著者の言葉を借りると、
インターネットは、
「コミュニケーションの革命」(P63)
と言っても過言ではありません。
つまり、今現在ネット上の交流は、
友人同士を中心とした個人のつながり。
小さな世界においては、リアル世界とは
別のコミュニケーションが存在します。
一方で、ネットユーザーの間では、
企業の参加も求められています。
データによれば約8割のユーザーが
求めているそうです。
今や口コミなどのレビューサイトは、
当たり前の存在です。
レストランや居酒屋、ホテルなどは、
レビューなしには語れません。
先日、私もレビューを書きましたが、
お店の人からコメントが返ってきて、
嬉しかったことを覚えています。
しかし、企業が参加するからには、
収益化できないと意味がありません。
実はここから生まれるジレンマが、
企業の参加を足踏みさせています。
ソーシャルメディアの企業の失敗。
著者によると、その多くは、
「広告の出稿」と「サクラ」です。
何となくイメージできますよね。
コミュニケーションを大事にする場で、
露骨にビジネスを展開する。
これが溝をどんどん深めます。
『そもそも、企業がコミュニティを持つ意味、ソーシャルメディアを活用することの社会的な意義とは何だろうか?それは、企業と消費者の距離を縮めることにある。いま、両者はとても遠い場所にいる。なぜ、お互いこんなにも遠い存在になってしまったのだろうか?それは、対話が喪失したからである。』(P201)
久しぶりに会った友人から、
いきなり自分の取り扱う商品について
魅力を語られたとします。
どんな気持ちになるでしょうか?
あまりいい気分ではありませんよね。
では、とても仲の良い友人から、
「今度発売するうちの商品すごいよ!」
などと言われたらどうでしょうか?
いやな気持ちはしないと思います。
信頼できる友人であれば、
商品を購入するかもしれませんね。
企業に求められているのも、
似たようなコミュニケーションです。
本書では、このような存在を、
「企業コミュニティ」と呼んでいます。
この企業コミュニティを介して、
消費者との対話と収益化の両輪を
うまく回す方法。
それが本書の核となる部分です。
約300社の企業の支援実績をもとに、
事例を交えて解説がなされています。
今後のソーシャルメディアの動向が
気になっている方。
企業のマーケティング担当の方。
サークル・イベント等を主催される方。
とても参考になる1冊だと思います。
ぜひチェックしてみてくださいね。
皆さんの応援で元気が出ます(´∀`)♪
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