民進党の全国研修会2日目の一昨日、流行語大賞にもノミネートされた「下流老人」の藤田孝典さんが講師でした。この問題は高齢者ばかりでなく介護をする世代の自分たちに取っても切実な問題です。著書が20万部トップということで、多くの人が抱えているということの表れだと思います。
詳しくはぜひ
下流老人 朝日新聞出版
を読んで頂きたいと思いますが
とくに講演のポイントだけ書きます。
・中間層が落ちてきている。下流老人になるのは特別な高齢者ではなくごく普通の人がなりうる。きっかけは、病気・介護、熟年離婚、子供のパラサイト、認知症など。
・日本人の多くは自分は中流と思っているが必ずしもそうではない。意識を調査すると自分で中流と思っている人が9割だが、実態は中流が4割、上流が1割、5割が下流。
・多くの若者も貧困状態に置かれて老後が危ない。非正規雇用は下流老人に直結する。生涯未婚はもはや個人の問題ではない。
・プライドを捨て、早めに制度の世話になる。生活保護、高額療養制度など。
・住宅施策や教育施策をとくに充実させるべき。ベーシックインカムは賛成ではない。現金を配るよりも、お金のかからない環境を作ったほうがいい。ましてや一度きりの高齢者への配布3万円なんて。
・写真のグラフは、高齢者の中で働く人の割合で、日本は20%。先進国中一番。
・税の再配分機能を機能させて欲しい。