焼肉になりかけた話

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一昨日の話しです

福岡の研修に参加しました

研修前夜に妻と二人で

とある焼肉屋さんに入りました

そこはビルの4階にある 

照明を落とした

ちょっと雰囲気のあるお店でした

なかなか予約のとれない店で

今回も3日前に最後の1席がギリギリで取れました

ようやく席について肉を焼き始めたとき

非常事態が起こりました

「火事です!火事です!落ち着いて避難してください」

「火事です!火事です!2階から出火しました 落ち着いて避難してください」

えっ!どうしようと考えました

今から食べようとするときなのに

もったいないと思いました

しかしこのままでは自分が焼肉になるかも

と考えがよぎりました

サイレン放送も鳴りはじめました

いよいよこれはまずいと妻と席を立ちました

でもまわりのお客さんたちは全く騒がず

おしゃべりに夢中

誰一人慌てる人はなく静かに座っています

私たち二人だけが立ち上がってあたふたしています

そこへ店員さんがやってきて

「お客様このまま席でお待ちください。いま係りの者が確認に行っています」といわれました

仕方がないので

煙に巻かれたらどうしよう

エレベーターで上がってきたので

非常階段の場所なんて知らないし

と思いながら不安な気持ちで待っていました

でも周りのお客は相変わらず

冷静そのもの

サイレンがますますけたたましく鳴ります

ビルの4階なので飛び降りても

命はなんとか助かるかもとか

でも煙に巻かれると一巻の終わり・・・

いろんな考えが浮かびますが

心中穏やかではありません

・・・・・・

仕方がないので焼肉再開

しばらくたってスタッフの人が

「誤報でした」と報告に来ました

あまりにお客さんが落ち着いているので

「こういうことは しょっちゅうあるのですか?」と聞くと「いいえ!」との返事

それにしてもこの落ち着きには怖いものがありました

熊本地震を経験した私たち二人には

「まさか」の経験が教訓になっているのですがそれでももっと早く対処すべきですね

食欲に負けてしまいました

 

 

 
 

 

 

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写真はイメージ

 

 私はあと3カ月で88歳になる。妻は認知症で87歳。〝2人で1人″の暮らしである。友人知人も鬼籍に入り、音沙汰がない。

 安部首相も多忙だが、あれは仕事であり、金も出る。私は八面ろっぴの活躍をしたとしても何も報酬はない。しかし、できぬとは言えない。

 認知症のためか、妻がイライラして文句を言う。糟糠の妻であり、突き放しはできない。朝から晩まで「財布がない」「物がなくなった」と騒ぎ、2人で家中ひっくり返す毎日である。

 私は病院に5軒行くが、どこへ行っても「高齢のため治らぬ」と先生が平気で言う。私も仕方ないので「アハハアー」と笑っている。治らぬ病気で病院に行くのも根気がいるが、行かぬよりはましだろう、

 原稿を書く暇がないので病院の待ち時間を利用するが、みんなが「変なおじさん」といった顔で見てくる。それでもめげずに通っている。

 スーパーに4軒行く。卵が安い、肉が安いと走っていると、子どもが目を白黒させる。「あの人 男みたいだが、女かなあ」といった目だ。

 ほかに行くところは市役所、銀行、郵便局。おまけに、よせばいいのに図書館で本を10冊借りてくる。貧乏性である。3時には防犯パトロールに出かける。

 私は何をやっているんだろうとも思うが、せっかくの人生だ。生きるだけ生きてピンコロリと逝きたい。多忙で死んでる暇がないが、あと10年、何とか生かしてほしいと、神様に祈っている。

熊本日日新聞 平成29年3月14日朝刊 読者ひろば 藤本長明さん 87歳 元会社員の投稿より引用

 

 今回はいつもの「いい話のおすそ分け」シリーズとは傾向の異なる投稿をご紹介します。

 老いの生活をユーモラスに描かれている文章だと思います。一つ一つの文章は切実なものがあるのですが、筆者ならではの受け止め方と機転で上手に人生を過ごされているようです。脳トレとしての執筆活動も老後の趣味としてヒントになると感じました。

 

 

 

 

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あしたまたあおうね

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いつもヘルパーさんの付き添いで来られる

90歳になられる患者さんのはなし

 

治療の合間に家での暮らしの話しになった

94歳のご主人との二人暮らし

聞いてていつも仲の良さが感じられる

私も1度往診してその雰囲気を実感した

 

毎晩ご主人が奥さんに声かけされるお休みの言葉は

奥さんの手を握り

膝をさすりながら

「あしたまた元気であおうね」

 

奥さんのことばは

「あしたもなかよくしようね」

 

この言葉を聞いた娘が思わず涙した

 

みなさんもこの言葉が言えますか

70年たっても変わらぬ夫婦愛

毎日毎日をいつくしみ暮らしておられる

 

 

 

 

 

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