鳥肌音楽 Chicken Skin Music

WRITING ABOUT MUSIC IS LIKE DANCING ABOUT ARCHITECTURE.


テーマ:
☆☆祝「アップル・パップル・プリンセス」CD化
本日のSSBでニューシングル発売の告知がありましたが、NHK朝ドラ「だんだん」主題歌のシングルにラジオ深夜便のテーマとともにまりやの既発売曲で唯一未CD化だった「アップル・パップル・プリンセス」(NHKみんなのうた)が遂に収録されることとなったようです。めでたし、めでたし。
12月から達郎のツアーも始まるみたい、大阪フェス最後の達郎、見逃せません。
 

Expressions (初回限定盤)/竹内まりや

¥3,980
Amazon.co.jp

竹内まりやのベスト「EXPRESSIONS」の発売が迫ってきました。ファンの一人として発売を記念して彼女の全アルバムの紹介をしてみようと思います。きまぐれな「鳥肌音楽」ですから途中で終わってしまうかもしれませんが10月1日の発売までに行けるとこまで行ってみたいと思います。


BEGINNING/竹内まりや

1. グッドバイ・サマーブリーズ
2. 戻っておいで私の時間
3. 夏の恋人
4. 輝くスターリー・ナイト
5. 目覚め(ウェイキング・アップ・アローン)
6. ジャスト・フレンド
7. 突然の贈りもの
8. おかしな二人
9. ムーンライト・ホールド・ミー・タイト
10. サンタモニカ・ハイウェイ
11. すてきなヒットソング        (青字は「EXPRESSIONS」収録曲)

1978年11月25日発売 プロデュース:牧村憲一 ディレクター:宮田茂樹
参加ミュージシャン:Al Capps(Arrangement) Lea Ritenour(E.Guitar) Tom Scott(A.SAX) Jim Keltner(Drums) Mike Porcaro(Bass) John Hobbs(Piano) John Barnes(Piano) Gary Coleman(Percussion) Ritchard Littlefield(A.Guitar) Jim Haas(B.Vocal) John Joyce(B.Vocal) Stan Farbar(B.Vocal) Quitman Dennis(Lylicon)
Sentimental City Romance( 告井延隆(Arrangement,E.Guitar,A.Guitar,Keybord,Percussion,B.Vocal) 中野督夫(E.Guitar,B.Vocal) 久田潔(Bass) 野口明彦(Drums) 細井豊(Keybords)) 鈴木茂(Arrangement,E.Guitar) 高橋ゲタ夫(Bass) Robert Brill(Drums) 佐藤準(Keybords) 浜口茂外也(Percussion) 渋井博(Overheim) 瀬尾一三(Arrangement,B.Vocal) 松木恒秀(E.Guitar) 笛吹利明(A.Guitar) 富永憲司(Bass) 高橋ユキヒロ(drums) 今井裕(Piano) 直美義徳(Percussion) 大竹守(TrumpetS) 野村毅(TrumpetS) 中島一夫(TrumpetS) 三森一郎(Sax) 玉野グループ(Strings) ウィルビーズ(B.Vocl)

 まりやのデビューのきっかけは70年代後半にロフト・レコードの”ロフト・レーベル”に協力していた牧村憲一が当時杉真理を手がけていた川原伸司から杉のサークルの後輩でバック・コーラスをしていたまりやを紹介されたこと。その縁でかまりやはRCAからのデビュー前に新進女性シンガーがロフトゆかりのミュージシャンをバックに唄うというロフト・レーベルのオムニバス・アルバム「ロフト・セッションズvol.1」(78/3/25発売)に参加してムーンライダーズをバックに大貫妙子作詞で作曲は自身(竹内マリヤ名義)の「ハリウッド・カフェ」を、センチをバックに鈴木茂の「8分音符の詩」を歌っています。
ロフト・セッションズ(1)/オムニバス
loft
(まりや以外のこのアルバムに参加したシンガーは吉田佳子(現よしだよしこ)上村かをる、大高静子(現おおたか静流)、高崎昌子、堤 遥子。現在廃盤になっています。乞う再CD化)

8月にRVC(現BMG JAPAN)と正式契約したまりやは新人としては異例のLA録音を行ないます。それだけ周囲の期待が高かったということでしょうか。LA録音の4曲とセンチらをバックに録音された日本での7曲を加えたアルバム「BEGINNINGS」とシングル「戻っておいで・私の時間」で11月25日記念すべきデビューを飾りました。


では楽曲の紹介を。

1. グッドバイ・サマーブリーズ (竜真知子作詞/林哲司作曲/Al Capps編曲)

 記念すべきアルバム1曲目は林哲司がまりやの声質に合うだろうということでストックしていた楽曲の中から選ばれた曲に竜真知子がひと夏の恋の終わりを告げる歌詞をつけた「グッバイ・サマーブリーズ」。LAでリー・リトナー、ジム・ケルトナー、トム・スコットといった錚々たるメンバーをバックに録音された一曲。リー・リトナーやトム・スコットも曲に合わせてか抑え目のプレイでアルバム1曲目に持ってくるには少々地味な感じもしてしまいますが、やはり1曲目は金のかかったLA録音からという意味合いがあったのでしょうか?まりやの歌は今聴くと失恋の歌のわりには情感の込め方がまだまだといった感じが。23歳でデビューのためのレコーディングが自分がレコードの中で聴いていたリー・リトナーやジム・ケルトナーを前にしてであれば譜面どおり歌うのがせいいっぱいだったとしても仕方ないでしょうね。

2. 戻っておいで私の時間(安井かずみ作詞/加藤和彦作曲/瀬尾一三編曲)
modotte

  記念すべきデビュー・シングルのA面曲。このシングルから2nd「ドリーム・オブ・ユー」3rd「不思議なピーチパイ」と3曲加藤和彦の作品が続きます。当時僕はまりやのアルバムを買うほどのフアンではなくラジオから流れてくるシングル曲を聴くといった程度でした。なので加藤和彦によるポップな3部作のイメージがまりやのイメージとして刷り込まれました。それは洋楽のテイスト特にウエスト・コーストのテイストを持ったポップな女性シンガーが日本にも現われたというもの。留学経験があるまりやを踏まえて書かれた(?)半分英語の安井かずみの歌詞のせいもあったのかも知れません。伊勢丹CMタイアップ。

3. 夏の恋人(山下達郎作詞/作曲Al Capps編曲)

 先入観を持って聴いてしまうからかアルバム中まりやに最もぴったりの楽曲という気がします。そうです山下達郎の作詞/作曲です。達郎の曲を歌うことになったのはもちろん牧村さんの仕掛けなのでしょうがハッピーエンドのラヴ・ソングだというのも何か因縁めいたものを感じてしまいます。”真夏のプールサイドで かさねあわせた唇 こぼれたワイングラスに 浮かぶしずくが光って まるでいつかみた映画の中の一コマみたいね”照れ屋の達郎がよくもまぁこんな甘い歌詞を書いたものだと思います。気だるい雰囲気のLAミュージシャンによるバッキングもこの曲にぴったりなのですがトム・スコットのサックスだけは真夏のプール・サイドというよりはマンハッタンの夜景という感じがしてしまうのも”先入観”でしょうか。

4. 輝くスターリー・ナイト(高橋ユキヒロ作詞/細野晴臣作曲Al Capps編曲)

 実はYMOとまりやはレコード・デビューが同じ日であったことに今回気がつきました。そのYMOのユキヒロと細野によるオールディーズ風味たっぷりのドリーミーなナンバー。まりやはおそらくこういうナンバーは大好きなはずでボーカルも実にリラックスしていて良い感じです。

5. 目覚め(ウェイキング・アップ・アローン)(松山猛作詞/杉真理作曲/Al Capps編曲)

 まりやがプロになるきっかけとなった杉真理作曲によるブリティッシュ・テイストたっぷりのバラード。というかポール・マッカートニーの曲ですねまるで。ビートルズはまりやのアイドルであったようで彼女のアルバムではこの後もビートルズ・ティスト溢れるナンバー(Ex「マージー・ビートで歌わせて」)がたびたび登場します。途中のリリコンのソロがいい感じです。

ここまででアナログのA面はお終い。LA録音4曲とシングルA面曲という構成は竹内まりやをしっかりと音楽ファンに印象づけようという狙いを感じさせます。B面は6曲うち5曲は箱根のスタジオデセンチとともに録音されています。牧村さんがプロデューサーなのでセンチということだったんですね。

6. ジャスト・フレンド(有馬三恵子作詞/告井延隆作曲/編曲)

 ジョー・ウォルシュ参加後のイーグルスを思わせるようなちょっとハードエッジなウェストコースト・ロック。とくれば、バックはもちろんセンチ、コーラスも決まっています。遠い空の下を旅する友(恋人?)に私はいつでも貴方の友達だからずっと自由でいてと歌うまりやの歌声が力強く響きます。

7. 突然の贈りもの(大貫妙子作詞/作曲/告井延隆編曲)

 78年9月に発売されていた大貫妙子の「MIGNONNE」に収録されていたナンバーのカバー。
 
MIGNONNE/大貫妙子
 

 達郎にセンチにター坊と牧村さんの手持ちの駒を総動員してまりやのデビューをバック・アップしているのが分かります。透明感のあるター坊の声とはまったく違う低く太い声質のまりやですが、それがター坊よりも親しみやすい感じで僕はまりやバージョンが好きです。時間の関係があるから仕方ないのですが今回のベストにこの曲や「夏の恋人」は入れて欲しかった気がします。

8. おかしな二人(松山猛作詞/加藤和彦作曲/鈴木茂編曲)

 B面でこの曲のみがセンチではなく鈴木茂をリーダーとしたセッションで録音されています。ストーンズまでもがディスコしていた(「ミス・ユー」)当時のディスコ・ブームを思い出させる高橋ゲタ夫のベース・ラインです。そのせいもあってかアルバムの中にあってこの曲だけ歌謡曲っぽいイメージが強くなっています。後にアイドルのアレンジャーとして成功していく鈴木茂の片鱗を感じさせるといえば良いのでしょうか。

9. ムーンライト・ホールド・ミー・タイト(有馬三恵子作詞/杉真理作曲/告井延隆編曲)


 再び先輩杉真理の甘いメロディです。有馬三恵子の歌詞もメロディにぴったりの可愛いラヴ・ソングです。センチのコーラスが途中ポール・マッカトニーっぽくなるのもご愛嬌、このメロディだとそうなっちゃうんですね。告井のマンドリンも良い味です、月の唄にマンドリンは何故か似合います。

10. サンタモニカ・ハイウェイ(竹内まりや作詞/告井延隆作曲/編曲)

 10曲目のクレジットでようやくまりやが作詞で登場。ただごく平凡なラヴ・ソングの歌詞という感じです。この時点では本人も50超えて「人生の扉」を書くようなシンガ・ソング・ライターになるとは夢にも思っていないでしょうね。”続く道まわり道朝焼けの道”という部分は字面で見るとなんか変に思えるのですが歌になると独特のリズム感があって面白い歌詞です。

11. すてきなヒットソング (竹内まりや作詞/作曲/告井延隆編曲)

 A面ではLAの一流ミュージシャンをバックに新しい女性シンガーの登場を世間に印象付け、日本録音のB面ではロック、ラヴ・バラード、ディスコなど広く歌えるシンガーであることアピール。そしてラスト・ナンバーで実はシンガーだけでなくソングライトもできる才能を持っていることをアピールして締めています。デビュー・アルバムとしては良く出来た構成だったと思います。

 初めてレコードに刻まれたオリジナル曲「すてきなヒットソング」はカーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」を彷彿とさせる少女時代に夢中で聴いていたポップスへの讃歌です。曲の中に実際のヒット曲のタイトルが歌いこまれています。

"Hey hey Paula→ポールとポーラ「ヘイ・ポーラ」'62年
"Lonely soldier boy"→ジョニー・ディアフィールド「悲しき少年兵」’59年
"Kinnin' on the phone"→ポール・アンカ「電話でキッス」'61年
"Navy blue"→ダイアン・リネイ「ネイビー・ブルー」'64年
"Love me tender"→エルヴィス・プレスリー「やさしく愛して」'56年
"Happy birthday sweet sixteen"→ニール・セダカ「すてきな16才」'62年
"Be my baby now"→ロネッツ「わたしのベイビー」'63年
"Johnny Angel"→シェリー・フェブレー「ジョニー・エンジェル」'58年
 
 まりやは55年生まれですから60年代初め小学校前でこの曲はおませすぎる気もしますが、三女ということでお姉さん二人がかけるレコードを横で一生懸命に聴いていたんでしょうね。そんなレコードへの想いスターたちへの想いを歌った自作曲をスターへの第一歩である自分の1stアルバムにしっかりと収録してしまったあたりは、まりやのこの後の30年間の音楽への変わらぬ愛情を無意識のうちに宣言していたのではないでしょうか。この曲もベストに入れるべきだったと思います。

 自分を育ててくれたポップスへの想いは四半世紀の後に「LONGTIME FAVORITES」というタイトルのアルバムとなって結実することとなります。

Longtime Favorites (初回限定盤)/竹内まりや


 そしてそこには「すてきなヒットソング」で”おさない心 ときめかせた素敵なヒットソング”と歌われた「ジョニー・エンジェル」のカバーもしっかりと収録されていました。

竹内まりや/ジョニー・エンジェル    Shelley Fabares/Johnny Angel
 


以上で「BEGINNINGS」の紹介は終了。
次は2枚目、発売までに全アルバム紹介できるかな・・・
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